2013/12/13 - 2013/12/13
285位(同エリア866件中)
ちくわさん
アタクシ、親がつけた名前は「ちくわ」ですが(嘘〜)、最近うなぎがどうも気になってしょうがない。
いっその事名前を「うなぎ」に改名したいと思うのです(嘘〜)。
うなぎは高価なのですが、考えてみれば当たり前だ。
天ぷらは家でも揚げられるし、鮨だって握ろうと思えばまぁなんとかなる、イタリアンは以外と簡単だし、フレンチだって焼肉だってカレーだって、それなりのものは家庭で作れますわな。
でも、うなぎは無理だ!
偶然、うなぎを釣ったとしても、泥臭くて食べられまい。何日か淡水で住まわせ泥臭さを抜き、活きたままサバき、炭で焼き、代々伝えられたタレで仕上げる。
やはりプロの仕事ってストーリーがある。だから高くて当たり前なのだ。
高価な店や有名店に行くのではなく、その日の気分で「庶民のうなぎ」をいただきたいと思うのです。
相変わらず面白くないのは、ごめんね〜。
- 旅行の満足度
- 4.5
-
今日はまたもや河津に行きます。各駅電車の日帰り旅。
数年前から入退院を繰り返している年上の友人が峰温泉に住んでいまして、一時医者からは末期と言われましたが、残念な事に見事復活したのです。
何故、残念(笑)かといいますと。。。
前回の訪問時に「俺が死んだら、これをお前(ちくわ)にやる」と手巻き(ここ重要ですから)のデイトナを出してきたのです。
現状のROLEX116520なんてお笑い芸人御用達で全く興味はありませんが、ポール・ニューマンとなると話は違いますから。
「うむ、それなら早く死ね」と思った訳です。(嘘ですよ。笑)
何はともあれ、復活良かったねという事で、友人が好きな「まい泉のカツサンド」をお土産に持ち、河津に行きました。 -
今日のお供は、ネビル・シュートの「パイド・パイパー」。
何度読んでも面白い。楽しいしジーンとくる本。
というよりも、正直腹減った。
『見事復活おめでたい末広がり!』という事でカツサンド8個買った企画をあっさり変更。『見事復活ラッキーセブン!』でごまかせると自分に言い聞かせ、1個食べてしまいました。
そういう事をするから罰が当たる。
飲物を持っていないのを忘れてた。
おかげで熱海まで、口の中がパサパサで困りました。 -
平塚過ぎて、湘南新宿ラインはガラガラ。
こうガラガラだと、無性に何か変な事をしたくなりますな。 -
小田原付近の風景。
東日本大震災の動画を見て、鳥って良いなと思った事がある。
恐ろしい真っ黒な津波の上を、自由に飛ぶ鳥。 -
友人を見舞った後は、河津駅の海側に行く。
河津の川を渡り、うなぎの名店「万両」を目指すのです。 -
河津では、いたる所でこいつが迎えてくれる。
-
ザ・雑種。
僕みたいだ。 -
この日は風が強かった。
天城から風が降りて来る。強烈な寒さ。
でも風が止むと、春みたいに暖かい。その暖かさが、風の冷たさを余計に感じさせるのだ。 -
さすが、静岡。
道を歩けば、何処でもみかんが沢山。
しかし、人がいない町だな。 -
風が強くて、竹がしなってる。
僕もまっすぐ歩けません。
そういえば、「まっすぐ」っていう谷川俊太郎の詩を思いだしたよ。 -
これは。。。
天才の仕業だと思う。 -
河津川。
河津桜で有名な場所。 -
河津って至る所に、面白い風景がある。
-
「万両」さんに到着。
白いのれんが映えています。
本格的な型染めの場合、白の方が面倒だ。
型染めは、染めたくない部分を糊で覆うのだが、白地の場合全体に糊を引かなくてはならないからだ。
(捺染の場合は別ですが) -
うな重の竹と、瓶のビールを注文しました。
奥さんが旦那さんに注文を言い、旦那さんも同じ様に誰かに伝えてる。
あれ?旦那さんが焼くのではないのか?
そういえば、入った時に焼き場とおぼしき場所に白髪のご老人がいた。
あの人が焼きの担当なのだろうか?
という事は、旦那さんの役目は何なんだろう。
。。。。。
て、店長?
まさか(笑) -
客は僕だけだった。
瓶のビールを注文して、サッポロの黒ラベルがくると、わかってるなぁと思う。 -
それにしても、店主と奥さんは雑談が多い。というより、ずっとしゃべってるよ。
僕は面白いからいいけど、気にする客もいると思う。 -
小鉢はもずくでした。
河津駅前のスーパーAOKIで、沖縄もずく特売してたけど無関係だ、絶対に。 -
半分食べた、もずくです。
このもずく美味しいです。しゃきしゃきです。
お酢加減も、死語で例えれば、バッチグー。
帰りにAOKIで、このもずく買おうかな。 -
あっ、約15分経過。
やはりご夫婦の会話は途切れない。15分間で、大体ご近所の様子がわかったよ。小笠原さんって人に会ってみたい。
客は僕だけ。。。
僕はビールを飲んだり、もずくを食べたりしているので、僕の気配は伝わっているはず。でもこの気配を消したらどうなるんだろうと思った。
僕は、息を殺し動くのをやめた。
すると、2分くらいで夫婦の会話が一瞬ぴたっと止み、何かひそひそ話している。
その瞬間、奥さんがタタタっと、僕を見に来た。
〜大丈夫。居るよここに。〜
ほんと、俺のこういう性格直したいわ。 -
前菜の様な感じで、お漬け物が出て来た。もうすぐ鰻がくる合図かな。
文句無く美味しいお漬け物。
量も多く、ひとつの理想型だ。 -
どんっ!来ました。
鰻の出前の重箱は、洗って返さない方がいいと聞くけど本当ですか?
お重を中性洗剤で洗っちゃうと良くないからでしょうか?
離婚した妻は、アメリカ育ちだったから、漆のお椀に肉まん入れて電子レンジで解凍して漆を爆発させました。 -
美しいですね。
鰻がご飯の上にだらっと寝ていない。
ご飯の上で跳ねているような野性的な強さがある。 -
うなちゃん、アップ。
焼き加減に年期を感じる。
死語で例えれば、チョベリグ。
端が焦げているけど、失敗じゃなくて、万両さんのスタイルなんだと思う。 -
肝吸い。
出汁の味が薄めなのは、鰻を引き立てる為なのか。
肝はしっかりしたものが入っていました。 -
僕は山椒を全体ではなく、鰻の半分だけかけるのだ。
でも、この山椒、香りが抜けていたよん。
死語で例えれば、そりゃないぜ、セニョリータ。 -
一口食べた画像でごめんなさい。
タレは甘めだ。僕には少し甘すぎるかな。
ご飯は、粒が立って本当に美味しい。量も鰻とバランスが良い。
この内容で2500円とは!
素晴らしい。 -
駅までの帰り道。
これは。。。
天才が作った小屋だと思う。
ものすごい、存在感。
このままギャラリーに展示したい。
小屋ばかり作り続けるアーティストがいたら面白いね。 -
無作為ながらも、完璧なコンポジションと色彩。
僕はこの小屋を、冷たい風に吹かれて10分くらい見ていました。
http://www.youtube.com/watch?v=TjgFJAm-Bno -
雨(水)と、風(空気)と、太陽(火)が作ったマチエール。
右側の戸の上の方に、ムンクみたいな人がいるよ。 -
少し歩くと、また凄い「作品」があった。
これ、現実の色ですよ。
錆びたトタンの構成力。ぐいぐいと塗ったであろう壁の黒。床のレンガ色。
河津は天才が多いのだろう。天才は自分に気づかない。
そして鈍才は、年上の天才に同調し憧れ、年下の天才には嫉妬し嫌悪する。 -
万両さんの場所から、川の対岸に大川屋さんがある。
こちらも美味しいらしい。
今度来る時は、ここを訪ねようか。 -
帰りの車窓から大島がくっきり見える。
肉眼では、もっともっと大きく見えるよ。
伊豆に行くには、踊り子なんて使ってはいけません。
たいして時間は変わらない。
各駅停車で、熱海〜下田間リゾート21に乗るのが正しい。
伊豆半島はゆっくりが似合うのです。 -
ピノ。
ハートが入ってるのは、かなりレアでラッキーなんだらしい。
んな事どうでもいいわ。
さて、河津は自分で気づいていない天才が多い事がわかりました。
万両さん、素晴らしい焼きの技です。
色々書きましたが、なかなかの名店です。
そして、良い食べ物は、食べた後でも美味しさが続く事を初めて知りました。
何時間経ってもお腹の中がほんのりと暖かく心地良く、僕の内臓がずっと「美味しい」って言ってるようでした。
おしまい。
死語で例えれば、バイナラ!
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