台湾の九份を思い出す坂の温泉とハワイ王国との出会い

2013/11/30 - 2013/12/01

　年寄り4人で一泊2日の旅、伊香保の坂は日本最初の温泉町の都市計画だったと碑がある。幅広の階段なので混雑はないのは紅葉も終わったからかもしれない。温泉も良かったけれど、
　最近戦前の歴史に興味がある僕にすれば、ハワイ王国公使別邸なる、歴史的な復元建築があって、驚いた。多分、日本でもハワイ王国の関する資料館はここだけかもしれない。とても勉強になった。
　写真は山の頭だけを見ることが出来る冨士山。

エリア 伊香保温泉(群馬)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 2.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

　テなわけで、出発。関越道を北へ向かう。素晴らしい天気。朝早く動けるのが、年寄りたちの強み、道路はまだ空いている・。

　最初の観光地、榛名山のロープウェイ。往復で 820円は決して安くないと思うけれど、乗る人の数だけ計算すれば、維持経費としては致し方ないかも。駐車場もそれなりの大きさで、しっかり経営的な計算がされているのかもしれないと思ったりして・。下りは歩きもありなのか、片道切符もあったけど、年寄りにはきつそうなので諦め・。
　でも、頂上の景色に期待してしまった。

渋川市伊香保ロープウェイ 乗り物

　その頂上にある冨士山神社の鳥居。縁結びの神様だと記載がある。天気が良かったので冨士山が見える。それで冨士山神社なのかも・・。

　山頂から、白根の山々らしい。僕は山には詳しくないので・・。

　山登りの途中で景観スポットから、伊香保の町並みだと思う。結構、急傾斜な山だったりする。

　そんでもって、昼食に寄った山源さん。たくさんのうどん屋さんの中で、「注文を受けてから作ります・・」の文言につられて車を入れる。そう大きなお店ではないけれど、直感でここは美味しそうだと思う・・、理由は止まっていた車のナンバー、地元の群馬、高崎ナンバーばかり。
　当たりでした。値段はそこそこ、味は素晴らしい。あっという間に全員完食。特にタレが美味しかったのは、年寄り用に薄味にしてくれたのかな・・。食べるなら、お勧めです。ちなみに真向かいは大型バスが一杯の大型のうどん屋さんだったけど、そちらの味は不明。

　宿へ荷物を預けて、坂道を散策。一番上に鳥居があるのでこのさきはまたも神社があるのだろう・・。一番上まで行かなかったので詳細は不明。台湾の九份を思い出した。もっとも、道幅は倍はある。
　日本最初の温泉都市計画によって作られたという碑があるので、多分そうらしい。いずれ整備が行き届いており、石段の道はとても気持ち良い。ただ、年寄りには疲労するという問題はあるが・・。
　左右はお店が軒を並べて面白い。射的もあるから楽しめるかも、僕らはしなかった・。

　同じく、階段。下へ降りるほど広々してくるのは中々考えたのだと思う。一時間ぐらいの散策には丁度良いかもしれない。

　その階段に刻まれた、与謝野晶子の文言。しばらく止まって読んでみるのも、休憩になる様だ。

　坂道の途中でふと、ハワイという文字の標識を見つけた。なんだろうと立ち寄ってみて、びっくり。ハワイ王国公使別邸という史跡だそうです。建築物が復元されており、中を見ることが出来ました。隣に資料館が出来ており。無料なので入りました。
　驚いたのは、ハワイ王国の歴史資料館だということで、多分日本ではここだけかも。彼は、日本の移民を制度化し、3万もの日本人がハワイへ渡ったとのことです。

　初めて見たハワイ王国の国旗。キャプテン・クックのイギリスを入れ込んでいるのは、当時の王が敬意を払ったためらしい。年表には、王が日本に来た年も掲載されていた。
　「黒い孔雀」という本には、時の王が明治天皇にまみえ、娘の結構相手に天皇家のご子息を希望されたがかなわなかったと記載があるが、それ以上にアメリカによるハワイ併合時の逸話を思い出して、旗を見ていた。
　一隻のアメリカ艦の乗員がクーデターを起こして、ハワイ併合がなされた。時のドールはチョコレートで有名になったけれど、この時東郷平八郎率いる日本の数隻がアメリカ艦を取り囲んで抗議したという話。
　最後の女王は王の建物に軟禁されて窓には外界を見せないように板が貼られた。その板は今日現在もハワイの其の窓から外されていない。州議会のウラにあるこの建物は観光地の一つとして、たくさんの日本人が訪ねても、その白い板の意味は知らずに見ているのだそうだ。