サンダカンヒストリーツアー　～サンダカン八番娼館をたずねて～　vol ５　新加坡編

2013/07/03 - 2013/07/03

山崎朋子著作の『サンダカン八番娼館』という本を読んでから、いつか行ってみたい！と思っていたサンダカン。

vol ５は、サンダカンへの旅を終えシンガポールでの最終日。行ってみたかったチャイナタウンヘリテージセンター、ティオンバル地区の『Yong Siak Street』を散策。マンゴーかき氷も食べ、最後のご飯はロングビーチのチリ・クラブ！！存分にシンガポールを楽しみました♪

エリア シンガポール(シンガポール)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

７月３日
今朝はGolden Shoe　というホーカーズにあるナシレマの有名店へいってみたのですが・・・。Golden Shoeは探すことができたものの、どうやら以前とは違うらしくそのナシレマの有名店もみつけられませんでした。

で、時間もなかったのでそこでそのまま朝食。ロティ・プラタだったかな。
これ、すごいおいしい！！ふわっふわ♪カレーも辛くて美味！

友人と別れて、私は前回の宿題でもある『大検証（厳粛）の碑』を見に行きました。前回来た時はちょうど地下鉄の工事か何かで一時的に撤去されていたのですが、”戻ってきたよ！”という友人の情報もあり、今回やっと見ることができました。

この碑がたってる場所は、以前の検問場。数万人の中国人たちが、当時の日本の憲兵隊に処刑された悲惨な歴史を後世に伝えています。

それから駆け足で『Lap Pa Sat Festival Market』へ！前も来たのですが、慌てていて写真を撮り忘れたので、もう一度！

八角形の屋根の『Lap Pa Sat Festival Market』は、もともとは魚市場だったのだそう。その後1838年に建築家のジョージ・コールマン（George Coleman）が八角形の屋根や洒落た柱の建物をつくったのだとか。

内部はうっとりしてしまうほど素敵！でもものすごい人なので、上を見上げながらぼ〜っと立ってるとものすごい邪魔です。笑

そしてチャイナタウンへ行き、行ってみたかった『チャイナタウン・ヘリテージ・センター』へ！入口があまりに博物館っぽくないので二度見過ごしました。

『チャイナタウン・ヘリテージ・センター』
48 Pagoda St.

『チャイナタウン・ヘリテージ・センター』は、中国から移住してきた中国人たちが実際に暮らしたショップハウスを改造し、彼らの生活を、実際に使った生活用品を展示してリアルに再現した施設。

あまりの凝りように、なんだか本当に当時の世界にタイムスリップしたみたいになります。

一階部分だけが展示室だと思っていたので、なんだこれだけ？なんて初めは思っていたのですが、二階三階へと展示がさらに続いていて、いや〜圧巻です！見ごたえたっぷり！この階段もレトロでいい感じでしょ〜。

説明によると、当時から多くの人が使っていた階段の為、ものすごくすり減ってる！ということでしたが、確かに！

小さなお部屋がぎっしりとつまったショップハウスの廊下。なんか本当にその奥からひょっこり誰かでてくるみたいな生活感とリアル感！

人があまり多くないのでゆっくりじっくり見て歩くことができます。

当時もこうして使われていたであろう、食器たち。琺瑯の器がかわいすぎて、そのまま持って帰りたくなります。

当時の人々が４〜５人で一緒に生活していたという息がつまりそうになるくらい狭い部屋やら台所などが、忠実に再現されています。

どの部屋も二畳くらいの空間に家財道具一切がつまっていて、当時の生活の悲惨さがにじみ出ていますが、生活の小物や雑貨の展示の仕方が本当に見事で、さっきまで誰かがここでたばこ吸ってたといわれても信じてしまいそうなくらい、生活感ありあり。怖いくらいです。

一時間なんてあっという間！あまりの広さに驚きます。これは時間かけてじっくり参観されることをお勧めいたします。

そのあと駆け足でティオンバルへ。向かうはティオンバルマーケット！

マーケット二階はホーカーズ。けっこう広くてお店もいっぱいあるので
悩む悩む・・・。フライドホッケンミーが食べたくて、お店もあったんだけれどその店だけ開いてない・・・がっかり。

釀豆腐なるものを頼んでみました。麺を頼んだら出てきたのはラクサみたい。好きな具を三つ選ぶことができます。なにか特別なお豆腐料理かと思いましたが、どうやらいろんな豆製品でつくられたおでんのような感じのものらしい・・。お味のほうはごくごく普通・・・

マーケットをでてふらふらと辺りを散策していたら出会っちゃいました、五金のお店。きゃ〜禁断の空間だわ！と思いながらも素通りできず・・・。

見てください、店内に飾られた琺瑯グッズたち。ちょ〜可愛い！いろんなグッズがあってかなり迷いました。けど、すでに家にあふれるほどある琺瑯グッズなので増やすわけにいかず、泣く泣く見るだけでお店を後にしました。

琺瑯の柄がまたちょっと中国とは違うんですよね〜。ブルーのまじでかわいかったなー。

そして念願のティオンバルベーカリーへ。シンガポールに多くある公団住宅（HDB）のなかで、ここティオンバル地区の公団住宅群はシンガポールでも最も古いものの１つだそうで、ＨＤＢの前身のＳＩＴ（英国植民地政府下のシンガポール改善財団）による公団なんだとか。

このティオンバルベーカリーが入る建物もそのＳＩＴによるもので、曲線が多いストリームライン・モダンというアール・デコ様式の外観が特徴なんだそうです。確かに公団ときくイメージとはちょっとセンスが違う感じ。

『Tiong Bahru Bakery』
56 Eng Hoon Street, #01-70
Tel: [phone]

こちらがそのベーカリーの一押しクロワッサン。サックサクですが、これはかなりのボリュームです。なんというかバターたっぷりなのが十二分に味わえるクロワッサン。日本のパン屋さんで売ってるのとはちょっと存在感が違います！

お店は日本人率高し！しか〜し、注文は当然ながら英語であって、シンガポールでもしっかりと中国語で通してきた私にしたら、かなり緊張感ある英語での買い物となりました。笑

これは、北京留学当時大学内の小賣部でよく買っていた葡萄面包とそっくりのレーズンパン。懐かしくて思わず買ってしまいました。大きい！！笑
レーズンもたっぷりです。

そして、今一番注目されているという『Yong Siak Street』へ。最近続々とカフェや、雑貨、オシャレな本屋などがこの通りに引っ越してきているんですって！

中国語でのYong Siak表記を発見。永錫閣。なるほど。錫となにか意味はあるんでしょうか、それとも音だけ？

最初はブルジョワ層が多く住んでいたというティオンバル地区。Yong Siak　Streetをはじめ、この辺は歴史的建造物として保存地区に指定されているのだそうです！

そういった、レトロ感あふれながらもどこか気品ある高級感が漂う『Yong Siak Street』。ちらりとみえる中庭は緑がいっぱいで、南国のハイソな住宅街といった感じで、静かだし散歩してるだけでも気持ちいい。

こちらは通りにある有名な雑貨屋さん『Strangelets』。店内は可愛くておしゃれな雑貨が多数。

『Strangelets』　
7 Yong Siak Street

こちらも有名な本屋さん『BooksActually』。一瞬本屋とは思えないその洒落た外観。店内は洋書がたくさん！見てるだけでアカデミックな気分になってきます♪

『BooksActually』
9 Yong Siak Street

そもそも洋書は読めないので、ぶらりぶらりと眺めていただけなのですが、
本以外にも絵葉書とかシンガポールの古い地図とか売っていて大変楽しい！

そして隅のほうにあった中国語の本のなかで、なんと！北京時代、近所にあった胡同の中のアートプロジェクトに関する本を発見してしまいました！

まさかこんなところで懐かしの胡同の名前を目にするとは！そこは『箭廠空間』といい、胡同の中の小さな店舗をアートの展示場所として作品展示を行っていました。びっくりするような奇抜なものから、え〜なにこれ？！と笑ってしまうものまでそれこそ通るたびに面白い発見のあった場所だったのですが、そこでの活動の様子を三年間にわたってまとめたのがこの本。

中には、近隣住人のインタビューとして、当時よく通っていたマントウ屋のおばちゃんや八百屋の麗麗まで載っていてそれこそびっくり仰天です！
こんな異国の地でまさか彼らの写真をみつけることになるとは思ってもいませんでした。けっこう大きい本なのでちょっと考えましたが、買って帰ることに。

暑かったので、近くのカフェ『Forty Hands』で一休み。

『Forty Hands』
Block 78 Yong Siak Street, #01-12

ここの珈琲、本格的で本当においしかった！ラテのハートマークもまた可愛らしい。みんなケーキやランチなんかを頼んでましたがきっとおいしいんだろうな〜。時間あったらここで食事してみたかった！！

一度チャイナタウンへ戻りました。やっぱりこの漢字であふれてる空間に来ると落ち着くわ〜。笑

ここらでちょっとお買いもの。左はあとで友人からいただいたものですが、右のラクサチャーハンの素は偶然にも私も買ってました！

これだけははずせない！と５箱もかった海南鶏飯セット。これ、ほんとーーーーに本格的な味が楽しめるんです♪

そしてＹａＫｕｎのカヤジャム。トーストしたパンにバターとカヤジャム
最高の組み合わせ。帰ってからも朝食が楽しみであります♪

疲れたからだに栄養補給を！ということで立ち寄ったのは『味香園甜品』。

『味香園甜品』Mei Heong Yuen Dessert
65-67 Temple Street

何が食べたいってお目当てはこちらの”芒果雪花氷”！！
はじめは店内で食べようと思っていたのですが、クーラーがききすぎてて
とてもかき氷なんて食べていられないので外のテラス席へ移動させてもらうことに。

暑いのでみんな中の席がいいらしく、店内は激混みで待ってる人多数だったのですが、外の席は人気ないのかなんなく移動できました。でもやはりかき氷は暑い中食べるに限る！！

しかしこのかき氷、量がハンパない！！こんなに大きいとはね・・・。カットマンゴーもごろごろはいっていて大満足！かき氷の味も濃厚なマンゴーで、口の中から体から一気に涼しくなりますよ。

一度ホテルへ戻り、友人と待ち合わせして最後のお食事へ。来てからず〜っとチリ・クラブが食べたい！と言っていたので、友人が最後に選んでくれたのはやはり思い出のチリ・クラブのお店『Long Beach』！数ある店舗の中でも彼女が選んだのは Dempsey　のお店。

ここ Dempseyは、昔、英国陸軍のキャンプや倉庫だった建物をレストランやカフェ、ギャラリー、アンティークショップに改装して、シンガポールの代官山といわれるほどお洒落なエリアとなって賑わっているんだそうです。

緑が多く小高いエリアに位置しているので、空気が新鮮！シンガポール中心部のビル街とは大違いの圧倒的な気持ちよさ♪

北京の７９８にどことなく雰囲気は似てますが、目指す路線が違うというか洗練度が違うというか比べ物にならないくらいお洒落であります。

まずはおススメのBamboo Clamから。ガーリックたっぷり♪このソースがまたたまりませんっ！

そして豆苗炒め。これまた美味！

メインのチリ・クラブ！これこれ、この味ですよ。あ〜胃袋がもっとほしい・・・。目はものすごく食べたいのにお腹はちきれそうで食べきれませんでした。残念無念！もっと大人数でくるべきだわね。笑

デザートは友人おススメのマンゴープリン。これまた美味だわ〜濃厚だわ〜。洗練されたお味がいたしました。

食事の後は、疲れた体を癒すため友人御用達のマッサージ店で足裏マッサージ。気持ちよくなって帰ってきてから、ホテル屋上のバーで締めくくり。
友人への大感謝の気持ちとともに、美しい夜景とブラッディマリーに乾杯♪
シンガポール最高！！