中国東北三省③：長春～偽満皇宮、旧官庁街～

2009/07/04 - 2009/07/11

長春は吉林省の省都です。
満州時代は新京と呼ばれる首都でした。当時の建物はまだたくさん残っています。

詳しい旅行記はこちら
中国東北・長春１・偽満皇宮
http://open.mixi.jp/user/1362523/diary/1242024674?org_id=1240948229

中国東北・長春２・街歩き
http://open.mixi.jp/user/1362523/diary/1246760859?org_id=1242024674

中国東北・長春３・偽満洲国官庁街

エリア 長春(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

新しい瀋陽駅です。赤レンガの古い瀋陽駅も今でも使われていますが、長春へ向かう中国版新幹線はこちらの駅から出ています。

長春駅のホーム

長春駅

長春駅の真ん前にあるのが春誼賓館。
旧ヤマトホテルです。

ヤマトホテル時代の建物の前で。

ヤマトホテルの石碑

ロビーを入ったら華やかな階段があります。

階段の下、両側に続く廊下もレトロな雰囲気です。

客室はすっかり改装されて新しくなっていました。電灯だけがレトロな雰囲気でした。

偽満皇宮博物院。
「ラスト・エンペラー」愛新覚羅溥儀が住んでいた宮殿です。別の所にもっと大きな宮殿を建てていましたが、完成する前に戦争が終わってしまい、退位して逃げることになりました。
日本語のイヤホンガイドがありますので、見て回るのに便利です。

建運門。時計は溥儀がここを脱出した時の時間のままだそうです。

中国風の宮内府

稙秀楼

緝煕楼（しゅうきろう）。
溥儀や皇后が住んでいた住居。
当時の家具も復元してあり、蝋人形もいます。

緝煕楼

勤民楼（きんみんろう）。
公務を行う場所。立派な玉座もあります。

同徳殿。
最も主要な宮殿として建てられましたが、溥儀はここを嫌って住みませんでした。関東軍の盗聴器が仕掛けられているという理由からです。
ここで映画「ラスト・エンペラー」のロケが行われました。

長春のメインストリート、人民大街周辺を見て回ります。
旧関東軍司令部。

人民広場を南下すると人民広場があります。
偽満州国中央銀行、現在は中国人民銀行。
中国では「満州国」は存在しなかった国なので、全て「偽」をつけて「偽満州」と呼びます。

偽満州国電信電話株式会社。
現在は吉林省通信公司。
この辺りでタクシーに乗ったら、運転手さんは私が日本人だと知ると偽満州時代の建物をいくつか教えてくれました。

さらに人民大街を南下すると、偽満州国民生部。

その横の部分。

夜の重慶路

ブランドものが入っているファッションビル

翌朝、ホテル周辺を散策。
長春駅前から人民大街を歩いてみました。
古い建物がいろいろあります。

人民大街のレトロな建物。

郵便局

横の通りに入ったら、アール・デコっぽいビル。

新民大街は偽満州当時の官庁街で、当時は順天大街といいました。北端に皇帝溥儀の宮殿を作るはずでした。完成前に戦争が終わって満州国が崩壊しましたが、戦後完成して地質宮(博物館）となりました。

官庁街の建物は今も残り、吉林大学の学者として使われています。いずれも重厚な建築に日本風の屋根を載せたヘンな建物で、日本人が建てたものが使われているのがありがたいような、恥ずかしいような…。
これは偽満州国軍事部です。

偽満州国国務院。国会議事堂にそっくりなことで有名。

偽満州国国務院

偽満州国国務院は一部内部見学ができます(有料）。日本語を話す係員さんが解説してくれます。これは当時使われていたエレベーター。

エレベーターの中。

エレベーターのレトロな階数表示。

ガラクタに見えますが、当時使われていたものを保存している…という話。

これも当時のもの。

偽満州国司法部

偽満州国経済部

偽満州国交通部

偽満州国総合法衙。
現在は病院。

横の方から。

新民大街。偽満州時代の順天大街。

偽満州国文教部旧址。

新民大街の突き当りに広い公園があります。
そこに立っている長春解放記念碑。

長春駅。
人と車がゴチャゴチャになっています。
これからハルビンへ向かいます。