ノルウェーに行ってみた（6日目）

2013/08/02 - 2013/08/12

初ヨーロッパです。
数年前から行ってみたかったフィヨルドを見にノルウェーに行ってきました。
行く前に「小さなバイキングビッケ」と「ニルスのふしぎな旅」を見て、私には珍しく完璧な予習をして旅行に出発します。ビッケもニルスもスウェーデンの物語だけど、同じ北欧とゆうことでOKということにしましたw

6日目は、この旅行の一番の目的のプレーケストーレンへの登山です。
旅行初日から毎日この日の天気を気にし、前日からはワクワクしっぱなしです。

エリア スタヴァンゲル(ノルウェー)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

プレーケストーレンに行く朝です。
心配していた天気は、今のところ大丈夫そうです。
ずっとこの日の天気予報をチェックしていたのですが、晴れ、雨、曇りとコロコロ変化していました。なんとか天気もってほしいです。

8：00発が、タウ行きの始発だと思っていたのですが、ちょっと早めにフェリー乗り場に行くと、7：30発のフェリーが出ています。
ぎりぎりでしたが、そのフェリーに乗ることが出来ました。

フェリーの中です。
現金でフェリーのチケットを買う人は、こうやって回ってっくる船員さんから買うことができます。
クレジットカードで買う人は、この船員さんが回り終わった後に、奥の窓口に行くので、そこで買います。

フェリーの中で一人のイタリア人男性が話しかけてきました。
「一緒にプレーケストーレンに登らないか？」ということでした。どうも、プレーケストーレンにいる所を高い位置から写真に撮って欲しい、それをお互い撮り合わないか？ということで提案してきたみたいです。一人旅には願ってもない申し出です。
「英語出来ないけどいい？」と聞くと、「いいよ」ということだったのでOKしました。彼の名前はサルビオといいます。
サルビオはよくしゃべります。英語が出来ない私に、ずっと英語で話しかけていますw
どうもサルビオは、世界各国いろんな所に旅をしていて、いろんな山に登ったことがあるようです。
やばい、出来る男だ！登山初心者の私がサルビオについて行けるだろうか？「先に行って」って英語で何て言うんだろう？とか、いきなり気安くOKしたことに後悔し始めています。

サルビオのおしゃべりを聞いてるうちに、タウに到着です。
フェリーから降りて、すぐにパス亭があります。

タウに早めに到着しても、プレーケストーレンの出発口のプレーケストール・ヒュッテに行くバスが出ていません・・・
やっぱり、スタヴァンゲル8時発のフェリーで来るのがちょうどいいみたいです。

バスの出発まで、時間がけっこうあるのでウロウロしていました。
そうこうしているうちに、次のフェリーが到着しました。
こちらは、人がいっぱい降りてきました。のんびり来るには7時半のフェリーで良かったのかな。

さぁ出発です。

バスは30分ぐらいで、プレーケストール・ヒュッテに到着です。

出発地点は、赤い矢印のところです。

ここが出発地点です。
さぁサルビオと出発です。

最初はこの砂利道を歩いて行きます。
しばらく続きます。

私が前、サルビオが後ろを歩いています。
ちょっと私とサルビオの差が開いています。ちょっと私飛ばしすぎかな。
やっぱり山のプロは、ゆっくりのペースで進むんでしょうね。

次の案内板が出てきました。まだ案内板では違いが分からないぐらい、ちょっとしか進んでません。
ここでサルビオを待ちます。
しばらく待っているとサルビオが追いついて来ました。
えぇぇぇぇぇ！！！サルビオ、もうボロ雑巾のようにヨレヨレです。
サルビオ、まだ砂利道しか歩いてないぞ！ペースが遅かったのは、単にバテてただけみたいです。
この瞬間、私の中でサルビオは、出来る男から出来ない男に降格です。

ここから、私が先に進んでサルビオを待ち、先に進んで待ちの繰り返しになりました。
写真は、私がサルビオを待ってる間に抜かれていった人達です。

待ってる間に、このワンちゃんに遊んでもらいました。

最近、雨が降ったと思われ、ぬかるんでいる場所もいくつかありました。

この赤いT字を目印にすれば、迷うことはないと思います。
ただ、この時期は人が多いので、迷いようがないですけどねw

こういう岩場の狭い場所もあります。

サルビオがヨタヨタと追いついてきます。その間も、何やらブツブツしゃべっています。サルビオ、口動かす前に、足動かせ！
サルビオは、私に追いつくたびにデジカメで風景写真を撮っています。正確が几帳面なのか、毎回、丁寧にストラップをデジカメに巻いて、デジカメも丁寧にケースに仕舞いザックに入れます。その動作もやたら遅い・・・
サルビオ、ストラップ付いてるんだから、デジカメ手に持って歩け！

こういう岩場も歩いて行きます。
でも、まだまだ全然進んでません。

ここで、しばらくサルビオを待ちます。
ここからだと、登ってくる人達の様子がよく分かります。

サルビオが止まってるんじゃないかというぐらい、ゆっくり歩いて来ます。
老若男女、犬、もれなく抜かれて行きます。
休み休み歩いているおばあちゃんにも、快調に抜かれていきます。おそらく、この日にプレーケストーレンまで歩いた中で、最も遅かったんじゃないかと思います。
キャラでいうと、ドラクエのスライムぐらいHPが少ないサルビオです。最弱キャラ、スライム・サルビオ誕生です。しかし、この後スライム・サルビオに痛恨の一撃を喰らうことになるとは・・・

私、ここで決心しました。
サルビオが追いついて来たので、「ペースが違いすぎるから、先に行くね」と、サルビオとの決別です。さようなら、サルビオ。

こういう歩きやすい木道もあります。
一瞬で終わっちゃいますけど（笑）

次の案内板。
まだ、半分来てないです。

どんどん登っていきます。
天気、大丈夫かな？

ここまで、相当時間を食ってしまったので、ここもダッシュで上がりましたw

登りきった後、振り返るとこんな風景。

いっぱい、矢印出てますけど、みんなが向かう所は1つなので、迷いようがありませんw

う〜ん、雨が降りそう。

この辺りから、開けてる場所なのですが、ガスってて先が見えません。

あと、もうちょっと。

途中で遊んでくれたワンちゃんに追いつきました。友達出来たかな？

こういう狭い場所もあるので、譲り合いです。

この日は、風がなかったので良かったですけど、風があると怖いでしょうね。

なんの根拠もないけど、この辺りで後ちょっとだ〜っと思ってましたw

坂を登って振り返る。

そして横を見る・・・

気を取り直して、先に進みます。
きっと、左側は絶景です（笑）

あっ、プレーケストーレンだ。

子供は危ないから、リード付けてねw

プレーケストーレンからフィヨルドを撮ってみました（笑）

登山初心者の私でも2時間かかりませんでした。サルビオを待たなければ、1時間30分ぐらいだと思います。そんなにきつくはありませんでした。

今から天気が良くなるまで粘ります。

みんな這いつくばっています。

崖っぷちに立って、下を撮るとこんな感じ。ゾックゾクします。
船があんなに小さい。

少しだけ、フィヨルドが見えてきた。
もうちょっとだ。

ここで、念願のフィヨルドに腰掛けた写真撮りたいと思って、近くにいた人にお願いすると、なんとベルゲンの魚市場にいた中国人留学生の女性でした。
むこうも覚えてくれていて、「エビの日本人だ」と言ってました（笑）

腰掛けるのは怖いかなって思ってたんですけど、そんなに怖くなかったです。
うつ伏せで、顔出す方が怖かったです。

彼女が、写真を撮ってくれた、ベルゲンの魚市場で働いている中国からの留学生です。

顔を出すのに、ちょっとビビってます。
でも、やっと霧が晴れてきました。1時間以上は余裕で待ってたと思います。

覗き込んで撮った写真。

ここで、サルビオ到着です。
サルビオの第一声は、「水をくれ〜、水をくれ〜」でした。景色は全く目に入っていないようでしたw
私が「自分の水は？」って聞くと、「持ってきてない」という答え。。。ここでサルビオ、「お前の水をちょっとだけくれ」と言います。正直、私もペットボトル1本しか持ってきてないし、1本500円ぐらいするし、あげたくなかったのですが、もうボロボロのサルビオが気の毒になり、「じゃあ、ちょっとだけね」ということで、ペットボトルを渡しました。
ここで、スライム・サルビオからの痛恨の一撃です。私の水をグビグビ飲み始め、一口分だけ残して、ペットボトルを私に返してきました・・・
もうめんどくさいので、水は全部サルビオにあげました。その後、
サルビオ「何か食いもんないか？」
私「自分の食べ物は？」
サルビオ「持ってきてない」
おい！サルビオ！そのザック何が入ってるんだよ！デジカメしか入ってないのか？
私の行動食は、霧が晴れるのを待ってる間に食べてしまったので、もう残ってませんでした。サルビオ、今度山登りする時は、水と行動食は持ってこようね。

天気も良くなってきて、フィヨルドも良く見えてきたので、サルビオとの最初の約束の通り、プレーケストーレンよりもちょっと上に行って写真を撮ろうと思います。サルビオは絶対上に行くのは無理なので、私の写真を撮ってもらうのはあきらめました。サルビオの写真を撮ろうと思い、サルビオに「上に行って、写真撮ってくるからカメラ貸して」というと、「もういい」という返事・・・

上に行って撮った写真です。すごーーい。
人ちっちゃ。

プレーケストーレン、微妙に裂け目がありますね。

さらに上へ。

犬も元気に登ります。

きっと雨が降ってると、ここまでは登れないのでしょうね。

また下まで下りて来ました。3回ぐらい登ったり、降りたりしました。

下に降りると、若干サルビオが元気になっていました。
フィヨルドをバックに写真を撮ってくれということなのでカメラを受け取りました。カメラを受け取る時に、サルビオは「この位置から撮ってくれ」ということでした。
あんなにヘトヘトだったサルビオも、レンズを向けると陽気に寝そべります。
写真を撮ろうと思ってデジカメを見ると、フィヨルドが全く写りそうにないので、フィヨルドがサルビオのバックに入るようにちょっと下がると、サルビオが怒り出します。「その場所から撮ってくれ」ということです。今度はデジカメを縦にしても怒りだします。どうも、サルビオの考えている構図があるようです。
写真を撮って、サルビオに見せると「very good！」っと喜んでいました。
サルビオ、その写真には岩場に横になってるサルビオしか写ってませんけど・・・
フィヨルド写ってませんけど・・・

写真を撮った後、サルビオが「何時に下山するんだ？バスの時間は何時だ？」と聞いてきます。「まだ決めてないし、バスの時間も知らない」と答え、「サルビオと俺だと、降りるペースが違うから、サルビオは早めに下山した方がいいよ。スタヴァンゲルに帰れなくなるよ」と答えました。
そうするとサルビオは、「水をくれ〜、食い物はないのか〜、シャワー浴びたい」と私に言ってきます・・・
とりあえず、サルビオから見えない所に移動しますw

しばらく、ボケ〜っとフィヨルドを見たり、日本人の方たちと話したりしていると、拍手が沸き起こりました。
プロポーズが成功したみたいです。おめでとー

相当長い時間ここにいましたが、そろそろ下山しようと思います。
あぁ、まだいたい。

手を振りながら写真を撮っていると、向こうで気づいた人が手を振ってくれました。

裂け目。

来る時は、真っ白だった景色も、帰りは楽しんで帰れます。

こんなに長いリードだと、犬嫌いの人は、ちょっとビビるかもね。

天気が良くなり、池もきれいです。

泳いでる子供達がいました。
結構、冷たいとおもうけどすごいね。

景色を楽しみながら下山していると、サルビオ発見！
何でまだこんな所にいるの？っていうぐらい下山スタートし始めの場所にヘトヘトになって座り込んでます。しかも泥だらけです。
サルビオ、ここまでそんなに泥だらけになる場所ってあったっけ？
サルビオとすれ違う時に、私に気づいたサルビオが私に言いました。
「水をくれ〜、食い物はないのか〜、シャワー浴びたい」

早く降りろって言ったのに〜
もう面倒見れないからね、サルビオ。

ヒュッテが見えてきました。
あとちょっと。

ヒュッテまで戻って来ました。
インフォメーション兼お土産屋さんで、コーラを買って飲みました。
うま〜い。

ちょっと待ってると、タウ行きのバスが来たので、それに乗り込みます。席は満席でした。

スタヴァンゲル行きのフェリーも、この混雑。

何としてでも、プレーケストーレンに行きたかったので、翌日を予備日にしていたので、翌日の予定が白紙でした。
なので、プレーケストーレンから見たフィヨルド・クルーズに参加しようと思って、知り合いになった日本人家族の人達に言うと、その方達も行こうと思っていたらしいです。ということで、翌日は一緒に行くことにしました。

スタヴァンゲルに戻って、フェリー乗り場でクルーズのチケットを買おうと思ったのですが、ここでは買えないそうです。

スタヴァンゲル大聖堂の近くにある、インフォメーションでチケットを買いました。写真の左側です。

一度ホテルに戻って、シャワーを浴びて、夕食にしようと思います。

その前に、前日は行かなかったプレイア湖のまわりを歩いてみます。
ここもいろんな像があります。

夕食になるものはないかと思い、庶民の味方COOPに行きました。

エビやサーモンは、どこに行ってもありますね。

ペットボトルを持ってくれば、ちょっとだけ返金してもらえます。
おばちゃん、ガンガン入れてましたw

これはパンをスライスする機械。
パン一斤を置くと、きれいにスライスしてくれます。
一人旅なので使う機会がなかったですけど、1度やってみたかった。

レジはベルトコンベアみたいな所に、商品を置きます。
クレジットカード使えます。
現金の場合は、お札は店員に渡し、硬貨はレジに入れる場所があるので、自分で入れます。

ということで、夕食はマック。
バイキング・セットが129クローネ。マックのセットに2000円以上・・・
私は買えませんでしたw

この旅行のメインイベントが終わりました。
最高の思い出が出来ました。また行きたいな〜