2013/08/29 - 2013/09/01
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Galsysさん
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今はバラバラになってしまった旧ユーゴスラヴィアの各国を個人旅行で巡る。ベオグラードからバスでボスニア・ヘルツェゴビナはサラエヴォへ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ベオグラードを出発して3時間半ほどでセルビアとボスニア・ヘルツェゴビナの国境に到着。
これまでと同様、パスポートを車掌的な人に預け、出国・入国のスタンプが押されて返ってきた。 -
ベオグラードからのバスが到着するのはサラエヴォはサラエヴォでもセルビア人共和国側のバスターミナルで、交通の便は今一つ。
自分が到着した時には両替所も開いておらず、マルクへの両替も出来なかったが、タクシーはユーロでもOKだったので、ホテルまでタクシーで連れて行って貰う事に。
このバスターミナルから、近くのトロリーバスで中心部に行かれる方は事前にマルクを用意しておいた方が賢明。
ただ、途中タクシーの車窓からトロリーバスを見たが、結構混雑している車両もあったので、大きな荷物がある人はタクシーが無難かも。 -
泊まったホテルは旧市街中心部に近いHotel Europeで、ラテン橋にも徒歩1分程度。
このラテン橋近くで起きたのが、第一次世界大戦のきっかけとなったオーストリア皇太子暗殺のサラエヴォ事件。
以前はサラエヴォ事件の犯人の名前を取って、この橋もプリンツィプ橋と呼ばれていたが、プリンツィプがセルビア人だったため、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦の後でラテン橋に再改名されたそうな。 -
ラテン橋の向かいにはサラエヴォ博物館がある。入館料は3マルク。
中は非常に小さく、10数分もあれば全て閲覧可能だが、暗殺事件の詳細な経緯を知る事が出来る。 -
晩御飯はモリチャ・ハンというトルコ風の料理を出すお店で。
ノンアルコールのお店だが、このハウススペシャルとかいう肉料理はかなり旨い。
食後のトルココーヒーも非常に美味しかった。 -
翌日はトラムに乗ってサラエヴォ中央駅へ行き、明日のモスタル行きの電車の切符を購入。
旧市街から中央駅前まで行くトラムは1番のトラムなのだが、3番等のトラムより運行頻度が低い模様。あまり来ないようなら、3番等のトラムに乗って、MUZEJI駅で降りて徒歩で中央駅に行っても大して歩かない。 -
insiderという旅行会社に事前にWEBで予約して、Times of Misfortuneツアーに参加。
色々なサラエヴォの悲劇の地を巡るツアー。
写真は1984年に開催されたサラエヴォ冬季オリンピックの会場跡に作られた墓地。
内戦の最中、お墓の場所が足りなくなり、オリンピックの会場跡もお墓になってしまった。 -
そしてツアーの最後は、サラエヴォ国際空港近くにあるトンネルミュージアムへ。
ここでは内戦の最中、旧ユーゴスラヴィア軍に囲まれたサラエヴォの人達が、他のボスニア・ヘルツェゴビナの地域と物資のやり取りを行うために作られたトンネル跡が公開されている。 -
翌日はモスタルへの日帰り旅。
サラエヴォ→モスタルで2時間半ほどの乗車で10.9マルク。
車両はご覧の通りかなり古いが、椅子は座り心地良く、快適に移動出来た。
サラエヴォへの帰りは時間の都合上バスで、そちらの運賃は20マルクだったが、所要時間に大差が無いので、都合が付けば鉄道が絶対お奨め。 -
モスタルに到着後、世界遺産のスターリ・モストへ。
16世紀に作られたこの橋も、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦のために1993年に破壊されてしまった。
戦後2004年に復興され、その翌年世界遺産に認定された。
橋の廻りはお土産屋さんで一杯。 -
スターリ・モスト近くのHindin Hanというお店で早目のランチ。
鰻のグリルで冷えた白ワインが進む。
天然鰻は初めて食べた気がするが、プリプリとした食感で旨味も脂も強い。料理の最中、厨房からかなりの煙が出ていた。
20マルクと比較的高い一品だったが、非常に満足できるランチとなった。
綺麗な川を眺めながら、ゆっくりとランチをとった後は、お土産など購入して、バスでサラエヴォに戻った。 -
帰国日は早起きしてサラエヴォの旧市街を散歩。
日中や夕方は観光客で一杯になるこの道も殆ど人通りが無いので、撮影にはお奨め。
旧ユーゴスラヴィアの4か国を巡ったこの旅。クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナの戦争博物館やガイドさんから聞いた結果、あの凄惨な内戦を始めてしまった納得出来る理由と言うものは、理解できなかった気がする。
しかし分かった事は、クロアチア人・セルビア人・ボシュニャク人の何れかが悪で他が正義、なんて見方はあり得ないという事。
そして、内戦を経ない分離独立という道もあった筈だった、という事。
過去に戻す事は出来ないし、誰も望んでいないだろうが、過去を学ばない姿勢は慎まなくてはいけない、と感じた旅だった。
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