2013/08/04 - 2013/09/14
121位(同エリア257件中)
国電さん
■はじめに
私は鉄道旅行をメインにしたサイトを開設しているが、必ずしも「鉄道マニア」というわけでもなく、必要に応じて飛行機や船、バスなどにも乗るし、今は手放してしまったが大型二輪を持っていた時分にはツーリングにも出かけたりもした。総じていえば「旅好き」の部類であり、その傾向として「若干鉄分が多い」というだけでしかない。
また、個人的に特定の宗教を信じていることはないが、旅先では宗教的な施設を訪れるのが好きである。長崎の島々で教会めぐりをしたこともあるし、寺院に関しても同様である。
その結果、四国八十八箇所(お遍路)と西国三十三箇所についてはすべて回り終えて「結願(けちがん)」している。お遍路に関してはゴールデンウィーク2年分で行ったもので、前半(43番まで)は折り畳み自転車に野宿セット(一人用テントとシュラフ)を積み、中日の高知と最終日の宇和島以外は公園などで野宿しながらの旅路で、まさに修行であった。それがあまりにもしんどかったため、後半は「長距離移動はJR」「歩ける範囲は徒歩で」とし(それでも徒歩中心であったため体力的にはきつかったが)、無事に88番までたどり着いた際にはそれなりの感慨があったものである(その後、高野山にお礼参りにも行った)。
西国については主に公共交通機関を中心に移動したが、山岳の辺鄙な場所にある寺院も多く、タクシーはいっさい使用しなかったのでそれなりに厳しい道のりであった。
話は逸れるが、7月中盤から8月末にかけては学校の夏休みとなり、またお盆や企業の夏休みも重なるため、公共交通機関や宿泊先は「混む」「高い」であり、さらに「暑い」も加わった三重苦となるため、私は基本的にこの時期には旅行をしないことにしている。
しかし、2か月弱も旅に出ないのは精神上もよろしくない。そこであれこれ考え、東京から近い(混雑する交通機関や宿泊施設を利用する必要がない)観光地を検討したところ、ふと思いついたのが坂東三十三箇所であった。
坂東の場合、その寺院のすべては関東地方内であるため、泊りがけで出かける必要がない。寺院であるから夏休みの子供たちで混雑することもないし、また逆に夏休みだからこそ、青春18きっぷを利用して移動することも可能である。
件の切符は5日分使用できるものである。8月初めから週に1回出かければ、ちょうど9月の頭まで毎週のように小旅行が可能である。そう思い立ったのが7月の末、すぐに納経帳をインターネットで注文し、初回の出発を8月4日に設定した。
なお回り方であるが、お遍路などでは「順打ち」「逆打ち」などあり、いずれにしても順番に従って回ることが多いようであるが、「坂東三十三観音」の公式サイトを見たところ「巡る順序は、決まっておりません」ということであったので、6番目以降は行きやすい順で回ることにした。坂東の各寺院の地図を見ると一目瞭然であるが、順番通りに回ろうとすると、「の」の字を書くようにグルグルと回ってしまうからである。
@江ノ電(ラッピング車両)
*「納経」について
納経とは読んで字のごとく、写経をしてそれを寺に納めることである。しかし現在では、受付で納経帳と小銭(300円)を差し出してご朱印を受けることを「納経」と表現している人も多いため、全体を通して「納経」という語彙を使うことにする。
*基本的には巡礼の旅であるが、私の旅行記の性質上、若干「鉄分多め」になることはご了承いただきたい。
*なお、順序通りに訪問していない等を考慮し、旅行記に関しては都道府県毎にまとめることとした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
-
■2012.8.4(坂東第1日目)
第1番札所である杉本寺は、鎌倉市にある。近いとつい「いつでもいいか」と思ってしまい出発が遅れ気味になってしまうが、昼前後は暑くなることが予想されていたので、7時過ぎには自宅を出発した。ただし、旅の準備は充分に整える自分にしては珍しく、事前の時刻検索はほとんどしていない。
京浜東北線、東海道本線、横須賀線と乗り継ぎ、8時30分頃に鎌倉に到着した。鎌倉には数度来たことがあるが、このような朝早い時刻に来たのは初めてである。いつもは賑やかな小町通りも、まだほとんどの店が閉まっていた。
杉本寺までは路線バスがあることは知っていたが、最初の4番までは「歩き遍路」もどきで頑張ってみることにしている。30分ほど歩き、9時頃には杉本寺に到着した。
@すべてはここから始まる -
鎌倉最古の寺院ということで、本堂前の階段の苔生し方も尋常ではない。
まだ朝の掃除中であったが、それを中断してもらい納経(納経帳に記入)してもらった。
次第に気温が高くなる中、緩やかな高台にある住宅街を抜け、次の岩殿寺までは約50分の道のりであった(完全に凍らせてきた水は、途中で完全な水になってしまった)。少しわかりづらい場所にあるが、事前にネット等で検索しておけば充分である。
@ここに至る階段が急 -
納経を済ませてから、再び市街地を線路沿いに歩き続けた。空腹になってきたが、安いチェーン店等は見つけられず、鎌倉に似合いそうな高級そうな個人店ばかりである(なので対象外)。
40分弱ほど歩き続け、3番札所である田代寺にたどり着いた。時刻は11時少し前である。
@小ぢんまりした寺 -
再び炎天下で県道を歩き続けること約30分、長谷寺にたどり着いた。説明するまでもないが、長谷寺は観光地鎌倉を代表する見所であり、日曜日ということもあって境内は大賑わいである。入場するだけでも300円かかってしまうが、中に入らないと納経はできない。
混んでいる場所を避けるという今回の趣旨からは逸れてしまったが、札所であるので入らなければならない。中に入り本堂でいそいそと納経を済ませたが、それにしても巨大な観音様であった。
@人混みが切れた一瞬を狙って長谷寺 (長谷観音) 寺・神社・教会
-
その足で、すぐ近くの江ノ島電鉄長谷駅へ向かった。経費削減をするのであれば、私は青春18きっぷを持っているので鎌倉へ戻ってJRに乗るべきであるが、せっかくなので景色を堪能するために藤沢へ行くことにした。いずれにせよ、差額はたったの100円である。
車窓に江ノ島の海を見たりして、藤沢到着後はJRに乗り換えた。
第5番札所である勝福寺は小田原市にあるが、小田原ではなくその1つ手前の鴨宮で降りることにしている。ガイドブック等では推奨していないが、私基準ならそこからは充分な徒歩圏内である。
鴨宮から25分ほど歩き、勝福寺に到着した。長谷寺と比較しては可哀そうであるが、近所の公園+寺院といった感じである。すぐ脇の敷地にある建物で納経してもらったが、寺の人も丁寧で感じがよさそうな人であった。
@5番までは順番通りに -
時刻は14時過ぎ、来た道を戻り鴨宮駅へ向かった。うら寂しい商店街には「新幹線発祥の地」という幟があったりして、帰宅後にその理由をネットで調べて私が知らないような事実を知らされたりもした(こういうのが、徒歩旅ならではの発見である)。
@知りませんでした鴨宮駅 駅
-
そこからは東海道線で大船まで行き、京浜東北線へ乗り換えた。家へ戻る前に、14番札所である弘明寺に立ち寄るためである。
京浜東北線の新杉田で降り、そこから徒歩で京急の杉田まで移動した。杉田駅の商店街は賑やかであり、私は夕食用のメンチカツを買ったりした。
杉田から各駅停車に乗り、最寄駅であるその名も弘明寺駅で下車し、寺の境内にたどり着いたのは16時半頃であった。たいていの寺は17時くらいで納経を締め切ってしまうため、意外にギリギリであった。次回以降は、少しくらいは出発前に時刻検索をしておくべきかと感じた。
@また「都会の寺」に戻る -
あとは、自宅へ戻るだけである。寺の門の正面には賑やかなアーケード街があったので、そこを適当に歩いて安価なお菓子類や夜用のやきとりを買ったりしてみた。
私の家の最寄駅は鮫洲(京急)であるのでこのまま1本で帰るのが楽なのであるが、青春18きっぷを最大限に活用するため、横浜で乗り換えて京浜東北線で大井町まで行くことにしている。
■2013.9.14(坂東第6日目)
青春18きっぷを利用した遠隔地シリーズも一段落し、久々の神奈川県である(小田急沿線の3つの寺院に関しては件の切符は使えないので、後回しにしていた)。
9時過ぎに家を出て、大井町駅へと行った。近所にあるため数えきれないくらい利用している駅であるが、東急大井町線を利用するのは実は初めてである。
@超地元ですが初体験 -
溝の口で田園都市線に乗り換え、終点の中央林間で小田急江ノ島線へ。相模大野で乗り換えて、座間に着いたのは10時半頃であった。第8番札所の星谷寺までは、駅から歩いて5分程度である。
静かな境内で参拝をし、納経をするために隣りにあった新しい建物に入っていった。驚いたのは、料金の支払いが自動販売機という点である(牛丼屋で注文するみたいであった)。
@寺の入口付近(山門がないと少し寂しい)星谷寺 寺・神社・教会
-
ふと掲示を見ると、12時から13時までは休憩時間となっている。先日、笠間にある寺院に行った際にも同様の掲示に気付いたのだが、お遍路とは違っていくつかの坂東の寺院は個人経営に近い形態であるためであろう。せっかく行っても納経ができないのでは意味がないから、今後要注意である。
駅に戻ってからは、時計と相談である。というのも、本来は秦野へ行って第7番札所の光明寺へ行き、それから厚木に戻ってくる予定であったが、このペースで行くと光明寺着が12時を少し過ぎてしまうかもしれないのである。距離的には厚木にある第6番札所の長谷寺の方が近いが、しかしこちらはバスの本数が少ないというマイナス点がある。どうすべきか悩んだが、最初に長谷寺に行くことにしてみた(そもそも、両寺院に昼休憩があるかどうかは不明であるが)。
本厚木で降り、バスの営業所で一日乗車券を買った(長谷寺と光明寺を同日に訪問する場合、これがお得な手段である)。
@小銭もいらない -
11時25分発のバスに揺られること約20分で、長谷寺の最寄バス停に到着した。ここからは歩いて10分程度なので、仮に昼休憩があっても安泰である……と思って歩いていたところ、なんと坂東では珍しい札所巡りの観光バスが前方に停まっており、そこから大勢の観光客が降りて歩き始めているではないか。大量の客に慣れているお遍路ならまだしも、坂東の場合たいていは1人で対応するので、団体がいては長時間待たされることになってしまう。
相手は年配の方が中心であったので、私のそれなりの健脚を活かして階段でほとんどを追い抜いて行った。参拝もせずに急いで本堂の隣りにあった納経所に行ってみたが、残念ながらツアー会社の職員が先回りで大量の納経帳を差し出しているところであった。
@落ち着いた雰囲気 -
寺の人に確認したところ「昼休憩はない」ということだったので、諦めて寺付近を散策することにした。その後は団体さんの参拝風景(読経など)を後ろから見学し、大量の納経帳が処理されるのを待ち、結局30分ほど滞在することになってしまった。
他の日なら焦ってしまうところであるが、今日は予定に余裕があるので、この後の移動に影響はない。
その後はバスで本厚木へ戻り、小田急で秦野まで行き、バスの一日券を利用して光明寺まで行った。住宅街の中にあり、非常に小ぢんまりと小奇麗にまとまっている寺であった。
@静寂 -
このままバスで平塚に抜ければ早く家に帰れるが、今日は厚木に戻ることにしている。というのも、切符(青春18きっぷ)や季節(夏の猛暑)の影響で順番に関係なく右往左往している今回の坂東三十三箇所であるが、今日で神奈川県内のすべての寺院が終了になるのである。
厚木と言えば、シロコロホルモンで最近は有名である。そういうわけで、事前に目を付けておいた駅近の有名店へ開店直後の15時半過ぎに訪問した。ビール片手に、軽くお祝いである。
@想像以上に美味でした
*旅行記および私の詳細については以下で。
「鐡旅」http://www2u.biglobe.ne.jp/~kokuden/tetu.htm
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