鹿児島ぶらり旅～仙巌園・隼人塚・日当山～

2011/07/16 - 2011/07/17

最近ＴＶで流行りの「〇〇散歩」や「〇〇のぶらり街歩き」のような番組って
その場所や街や人のもつ魅力を感じられて視聴者も出演者も楽しいですよね。

ＴＶとは違いますが、所用で鹿児島を訪れたので、せっかくなので目的なくぶらぶら観光してきました。
行き先を決めずにぶらぶらというのは今まであまり経験がなかったですが、
町や物の自然な姿を味わうことができてなかなかいいものでした。

鹿児島は私の祖父母の家がある場所。
子どもの頃から鹿児島空港に降り立ったら祖父母宅に直行し、
近くの海や山で遊んだ記憶が蘇ります。

私の中では「夏休みなどに帰る田舎」という位置づけだった分、
観光という観光はほとんどしたことがないのが現実です。
情報収集もせずに目につくものに魅かれながら足を向けていくことに。

目的もなく時間の制約も少なくぶらぶらする旅、またいつかしたいものです。

エリア 鹿児島市(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス スカイマーク JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

午前中に用事を済ませ、午後からフリー。

まずは言わずと知れた？景勝地、仙巌園。
江戸時代に島津氏が作った別邸で、幕末から近代にかけては
海外の要人を招く迎賓館としての役割を担っていたそうです。

錦江湾と桜島を庭園の景観に取り入れているところが秀逸です。
（かく言う私は「錦江湾」という単語すらピンと来ないモグリでしたが…）

庭園がきれいに管理されています。

1800年代にすでに水力発電所を建設していたとは驚き。
当時の時代の先端を行っている土地だったのだなとしみじみ。

薩摩切子の製造工場。
仙巌園のすぐ横にある「ギャラリーショップ磯工芸館」に併設されている工場で、実際に作っているところを見学できます。

研磨しているようです。

薩摩切子はなかなかいいお値段。
個人的には超々奮発して買えるレベル（サイズ）のものを贈り物に１つ購入。

鹿児島といえばココに来てアレは食べないと。

子どもの頃の思い出とともに。

ぶらぶら２日目。
鹿児島中央駅、おしゃれな外観です。

鹿児島中央駅からＪＲ鹿児島本線で40分弱。
隼人駅、竹で覆われていて趣ある外観です。
屋根には島津家の家紋まで。
考えられています。

隼人駅から徒歩５〜10分ほどのところに
隼人塚という史跡があるそうなので行ってみることに。

平安時代に作られた建造物。
ただ、当時から残るものではなく、平成に入ってから復元工事が行われた石塔と仏像だそうです。
近くで見るとなかなか迫力があります。

与謝野晶子の歌碑。

史跡館が併設されていて隼人塚や周辺地域にまつわる歴史を知ることができます。
（が、中で見たものはほとんど覚えていません‥）

隼人駅からＪＲ肥薩線で１駅で日当山駅。
ローカルな雰囲気が素敵です。

１時間に１本。
帰りの電車を調べておくこと必須です。

日当山の町です。
日当山は温泉で有名なところだそうです。

天降川。
「あもりがわ」と読むそうです。

山の向こうが鹿児島空港。
旅客機が着陸態勢で飛んでいくのが見えました。

食べるところがなかなか見つからずあきらめかけていたところで
ようやく見つけました。
吉田温泉、食堂があり食べられます。

和食、美味しかったです。

また温泉ありました。

お祭りがあるのでしょうか。

目立った賑わいはないですが、のんびりできる町です。

天降川にかかる侏儒どん橋（しゅじゅどんばし）。
「侏儒」は小人を意味する言葉だそうで、
その昔島津家に仕えた日当山の地頭がとんちに優れた人物で、
なおかつとても背が低かったことから、その人の功績と伝説を讃えて
碑や地名が残されているのだそう。

どんな町にも歴史があり偉人がいるのだなあ。

すごく分かりにくいところに侏儒どん碑がありました。

寄ってみるとお地蔵さんが。

なんのきない花と蝶です。

なんのきない田んぼです。
なんのきないところに魅力を感じてしまいます。

日当山駅近くにこんなところもありました。
西郷どんの宿。

その目の前に蛭子神社。

鹿児島空港に行くには
一度隼人駅まで肥薩線で戻り、再び鹿児島本線に乗り換え、
国分駅まで。国分駅でバスに乗ります。

国分駅から空港までバスで20分ほどですが、２時間に１本くらいしかないので時間に余裕がない場合はここの時刻表を調べておかなくてはなりません。

鹿児島空港から帰路につきます。

行くあてもなく、誰になに言われるわけでもなく
１日中ぶらぶらできる幸せを堪能しました。