2013/08/14 - 2013/08/15
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sakaikazunoriさん
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2013年のお盆、かねてからTVやエッセー等にも登場する「郡上八幡の徹夜おどり」に参加してきました。日中から郡上八幡の街中をぶらり歩きして、深夜にいたるまで、たっぷり堪能。歴史、文化、自然が手頃に手身近に融合した水のまち。夏の間は移住したいくらい好きな街になりました。
◆郡上八幡観光協会 http://www.gujohachiman.com/kanko/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
この日は「徹夜おどり」の二日目。
マイカーで出かけましたが、13時半頃には臨時駐車場に指定されている小学校の運動場も、もう満車状態でした。
自分は運良く滑り込めましたが、行かれる方は観光協会のHP等で交通情報を事前に確認しておくと良いでしょう。
ちなみに1日1台1,000円です。 -
小学校の近くの吉田川。
地元の子どもたちが水遊びしています。実に涼しげ(^^)
そして中学生くらいの男子も女子も5m程度の天然の大岩から次々に飛び込んでいきます。ワイルドだろぉ〜w -
そもそも、吉田川は水も澄んでいて、まさに「清流」。天然のプールですね。
井上陽水の「少年時代」が掛かりそうな、ノスタルジックな風景です。 -
だからと言って、不慣れな観光客が飛び込んだりしてはいけません。
実際、他県者による死亡事故も起きているそうです。
聞けば、子どもたちの飛び込みにも、「無理強いはしない、初飛び込みの時には年長者が付きそう」などの暗黙のルールがあるそうです。 -
吉田川沿いには、街中を流れてきた湧水群が次々に注ぎ込んでいきます。
そのせせらぎの、渡り石も実に涼しげ。 -
吉田川沿いに建つレトロな建物。郡上八幡旧庁舎記念館です。
昭和11年に建てられ、平成6年まで現役の役場だったそうです。
◆郡上八幡旧庁舎記念館 http://www.gujohachiman.com/kinenkan/ -
中には観光協会(案内所)のほか、おみやげ物産店や軽食レストランが入っています。
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郡上八幡旧庁舎記念館内の軽食レストラン「こびり処」で、ちょっと遅めの昼食です。ここは地元の婦人農産加工グループが経営しています。
美濃地鶏を使った「鶏ちゃん丼」を頂きました。味噌仕立ての鶏肉がご飯によく合います。 -
感動的なのが、この旧庁舎記念館の前に白木の水桶があって、コンコンと清冽な水が湧いて注がれていること。なんとも冷たく、丸い味でした。
-
旧庁舎記念館の脇には吉田川に沿って、「いがわの小道」があります。
-
民家の路地裏に、豊富な水流がたぷたぷと流れています。
まさに郡上八幡は人と水が結び合った街だと実感できる空間です。
何度往復しても飽きることはありません。 -
いがわの小道のせせらぎには、鯉などが放し飼いにされています。
豊潤な水流と相まって清涼感が漂ってきます。 -
さて、山麓から徒歩15分ほど掛けて、郡上八幡城に登ります。
優美な木造の天守ですが、意外と昭和8年に木造再建されたものとか。しかし、80年近く立って、歴史と風格を感じさせるような気がします。
この郡上八幡城、司馬遼太郎「街道をゆく」にも登場します。
司馬氏は、ここで戦国以前の室町武家であり歌人でもあった東常縁に思いを馳せます。それは、この城下町とこの白くて優美な天守が、血なまぐさい戦国以前の事を思わせたのでしょうか。
◆郡上八幡城 http://www.gujohachiman.com/siro/ -
城内の展示にもありますが、郡上八幡の最大の歴史的事件は江戸中期の宝暦4年に起きた「郡上一揆」でしょう。司馬遼太郎はあまり言及していませんが、近年、緒形直人主演で映画化された事件でもあります。
これは年貢の増税に反抗した百姓が藩主のみならず、江戸に出向いて幕閣や将軍にまで訴え出た事件です。この結果、農民の首謀者も処刑されましたが、老中、勘定方といった主要幕閣も更迭、さらには藩主・金森家も取り潰しという、江戸時代の一揆としては珍しい結果に終わりました。 -
郡上八幡の城や街を歩いていて気づいたのは、飛騨高山や越前大野に似ているなといったことです。
いずれも織田信長の家臣で茶人でもあった金森長近が城主だった地。
その金森氏が郡上八幡に移って来て増税を課したことで一揆が起きるわけです。江戸中期にもなると、百姓から搾り取るコメ主体の経済から商人主体の経済に社会が移りつつあるわけで、その構造の変化に、金森家も郡上藩も付いて行けなかったのかもしれません。 -
再び街中に戻ってきて、「やなかみちの小道」へ。
柳と石畳の町並みに、湧き水を源とする浅いせせらぎがあって、子どもたちが涼んでいました。 -
やなかみちの小道には、灯籠が置かれて、夏の夕暮れを情緒深く演出します。
-
さあ、夕方にもなってきたので、現地で下駄を調達です。
たぶん郡上八幡って人口の割に下駄屋さんの密集度が高いかも。この日も多くのお客さんで賑わっています。 -
色んな種類の下駄があります。
平均すると男物だと3000〜4000円といった感じでしょうか。
買ったら鼻緒を調整してカスタマイズしてもらえます。
実に良い、郡上八幡土産が出来ました。
これと毎年デザインが変わる「郡上おどり」の参加証がわりの手ぬぐいを買って、準備万端です。 -
午後8時、屋形の保存会の方の発声で、いよいよ徹夜おどりが始まりました。
冒頭、保存会からの注意のアナウンスは、禁煙であること。そりゃそうでしょう、くわえタバコや群衆の中でのタバコ火は大変危険です。
そして、第一曲目は代表曲「かわさき」です。 -
「♪郡上なぁー八幡ー、出て行く時はー」で有名な「かわさき」は事前にYouTubeで見ていったのですが、意外と難しいかも。ポイントは足の運びかもしれません。
◆「かわさき」 http://www.youtube.com/watch?v=QrMpL9ZcQeI -
それともうひとつの代表曲は「春駒」。
すごいアクティブでダンサブルです。
有酸素運動と言っても良いくらい盛り上がります。
◆「春駒」http://www.youtube.com/watch?v=jAKBA7oQw1U -
この郡上おどりは、地元の人も観光客も、見る方も踊る方も屋形のお囃子方も一体になって盛り上がる不思議な空間です。深夜になるとみんなトランス状態です。
この郡上おどりには、郡上一揆の後、新たに藩主になった殿様が武士も町人も百姓も、みな一体になって盛り上げようと始めたもの。その狙いは300年近く経った今も生かされている気がします。 -
深夜に踊り疲れて、吉田川の方へ涼みに出ると、昼間、子どもたちが遊んでいた河原に、カンテンや灯籠が置かれてライトアップされていました。
そして後方の山頂には郡上八幡城の天守も白くライトアップされて浮かび上がっています。 -
遠くに、踊りの囃子、足元から吉田川のせせらぎの音。
何とも涼しげで情緒たっぷりです。日本の忘れていた夏はここにあったか、という感じです。 -
通りに戻ると、まだ踊りは続いています。
さすがに深夜2時頃になってくると、「かわさき」や「春駒」もだんだん慣れてきた感じがします。徹夜おどりはまだまだ続きます。そして郡上おどりは、お盆の時期を過ぎても9月冒頭まで踊り続けます。
郡上八幡、「日本の古き良き日本の夏が凝縮された水の町」といった感じでした。また来夏も、もっと踊りを覚えて来るぞ、と思わせる旅でした。
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