２０１３夏旅　その１　箱根　（２）　【 芦之湯温泉　鶴鳴館　松坂屋本店 】

2013/08/11 - 2013/08/12

箱根七湯のひとつ　芦之湯温泉の老舗旅館

鶴鳴館　松坂屋本店

箱根の温泉の中ではダントツで入ってみたい温泉であり

宿泊してみたい旅館でした。

この夏

夏休み応援企画と題して格安プランが登場していたので即予約。

利用したのは夏得１プラン

大人３名以上利用、内風呂付き広々８畳以上２部屋と言うもので

部屋は源泉内風呂付きの和洋室、宿泊料は大人１名17,800円でした。

通常プランより１万円以上お安く泊まれて感謝感謝です。


鶴鳴館　松坂屋本店
http://www.matsuzakaya1662.com/

エリア 芦之湯・大平台・宮城野(神奈川)

創業から350年続く
歴史あるお宿　松坂屋本店

玄関はとってもこじんまりしていました。

フロントもシンプル＆コンパクト

ロビー

記帳はこちらで
ほうじ茶を頂きながら

おしぼりからはなんともいい香りがしました。

ロビーからは庭も見えます。

一角にあるお土産コーナー

センス良い品が並んでいました。

松坂屋本店はいくつかの建物があり
それぞれ通路で繋がっているのですが
通路の途中２ヶ所が地下道になっているので
階段の上り下りがあります。

こちらは西館２階への階段

踊り場には名残の水場があって
昔の姿をちょっと垣間見れます。

階段も廊下も磨き抜かれていてピカピカ

床がきしむようなこともありませんでした。

本日のお部屋　竹

和室は８畳

竹の間だけあって
床の間には竹が使われています。

広縁の椅子セットはちょっと座り心地イマイチ・・・

水屋

冷水ポットもありました。

冷蔵庫の中身は有料

水屋の反対側に洗面・トイレ・バス

アメニティ

ボディタオルは無かったけど
それ以外は揃っていました。
それから内風呂があるので
バスタオルがひとりにつき３枚用意されいていました。

写真には写っていないけど
タオルハンガーはセンスのいいものなんだけど
使い勝手はイマイチ、やはりバスタオルが
掛けられるサイズのものがあれば嬉しいところ。

トイレ

内風呂（源泉掛け流し）

最初は無色透明な湯でした。

湯船は大人一人用
かなり小さめなです。

洗い場は狭すぎたので
大浴場を利用。

広縁から

和室の右手奥が入口で
左手奥が洋室です。

２階の一番奥の部屋だからか
少々心配していた
隣の部屋の物音や話し声は
全く聞こえませんでした。

ベッドルーム

ベットはセミダブルくらい
羽毛布団が分厚くて
夜暑くて何度か目を覚ました私と息子。

夏はもう少し薄手のものにして下さると嬉しい。

クローゼット

元は押し入れだったのでしょうね、
奥行きがかなりあります。

浴衣＆足袋っくす

浴衣は何軒かのお宿で
着たことがある
生地のしっかりした
私の好きな浴衣でした。

洋室の窓の外は鎌倉古道

その向こうに見えているのは
露天風呂と足湯付きの部屋がある
芦刈荘です。

そして徳川家康の四女徳姫の霊堂として
元々は京都にあった薬師堂が今は
この地に移築されています。

洋室にある洗面スペース

鏡に写っていますが
背面はクローゼットになっています。

ふたつの部屋を改装して１室としたので
このような洗面スペースが出来たようです。

和室側の洗面は狭いので
私はメイクするのに使いました。
それとコンセントがあるので
息子はＰＣを置いてました。

お茶請けは温泉餅

案内は部屋までで
一通り説明はありましたが
お茶は自分たちで入れました。

そうそう、テレビがつかなくて
連絡したら違うテレビを持って来て
取換えてくれました。
なんでも硫黄成分の影響で
電化製品は長持ちしないそうです。

硫黄が含まれる温泉は
どこもそうですが経費が
掛かって大変ですね。

鍵はふたつ

箱根らしい寄木細工のデザイン

湯巡り籠

センスはよいけど
清潔感で言うといまひとつかな。

使ったタオルを入れる気になれず。

早速　温泉へ

温泉のある建物に行くには
もうひとつの地下道を通るので
階段の上り下りがしんどい方には
キツイです。

この上に鎌倉古道が通っているので
こうした構造になったそうです。

西館と芦刈荘の間にある中庭

池のように見えるのは
元露天風呂らしいです。

男女別大浴場　芦刈の湯

湯船は夜（８時だったかな？）に男女入れ替わり
翌朝の１０時まで夜中も入れたと思います。

大浴場前のひと休み処

ここにはエアコンや
扇風機も無かったので
湯上がり後は暑くて休めず。

最初女湯だった
大きい浴室の脱衣所

タオル類は置いてないので
部屋から持ってきます。

アメニティ＆ドライヤー

冷水もあります。

大きい方の浴室

思っていたより広くて
窓が多く明るい浴室でした。

洗い場

カランは９、シャワーは２つしかありません。

こちらのシャワーを使おうとしたら
湯の調節が全く出来ずギブ…

ちなみにカランとシャワーから
出る湯も温泉です。

加水・加熱・循環一切ナシの湯は
手前の湯船は温め
奥の大きい方が熱めの湯でした。

コロイドを多く含む源泉は天候や気温の変化に敏感に反応するとあったのですが、宿泊した日の湯の色はどちらも透明に見えました。

エメラルドグリーンの湯を期待していたので、ちょっぴり残念だったけど、湯の香りは硫黄はそれほど強くなく和歌山の湯の峰とも似たなんとも言えないイイ香りで、湯上がり後は肌がスベスベになりました。

源泉名は芦の湯第９号泉(芦苅の湯)
　
泉質は
含硫黄‐カルシウム・ ナトリウム・マグネシウム‐硫酸塩・炭酸水素塩泉（硫化水素型）

弱アルカリ性なのでお肌にも優しい湯です。

湯上がりに館内散策♪

芦刈荘の入口に歴史感じる品々が展示されていました。

こちらは若旦那の庵

２４時間利用出来るスペースで
ＰＣも置いてありました。

また翌朝にはコーヒーも
用意されています。

こちらは東館１階

昔実際に使われていたであろう電話室もありました。

（中がどうなっているかは未確認）

明治２年に木戸孝允と西郷隆盛が松坂屋本店で密談に成功を記念した碑

この話しは部屋に案内してくれる途中に
スタッフの方からお聞きしました。

その碑の手前にある資料室

皇室を始めとして著名な方々が沢山宿泊されているお宿だけあります。

資料室前にある自販機

料金は定価で良心的。

夕食時間はチェックインの時に決めます
今回は１９時にしました。

時間を記入した小さなカードを渡されるので
時間を間違えるとこもなく済みます。

食事処へ向かう途中に
大きくて立派な鏡があるのですが
これはその昔、恩賜箱根公園にあった
箱根離宮から賜ったものだそうです。

お食事処「えん」はフロント棟の２階

入口の所に鶴のはく製があってビビったけど
こちら鶴鳴館ですから納得。

お食事処内

オープンキッチンの周りを
半個室の掘り炬燵席やテーブル席が
取り囲んでいます。

案内されたのは
キッチンが見える掘り炬燵席

食事中に女将さんが挨拶にこられるのですが
通り一遍な簡単な挨拶ではない
ウイットに富んだお話しに好印象、
素敵な方でした。

食前酒は小田原レモンワイン

席に着いたときに
お料理が何も出ていないお宿は
総じてお料理が美味しいと思っているので
期待が膨らみます。

お品書きの字も達筆でした。

[旬菜]

雲丹フラン
カモ白煮
蛸煮
あわ麩田楽
オクラすいとろ
茗荷酢
生クラゲ

（上の雲丹フランと生クラゲは写真写りの都合
場所を入れ替えました）

雲丹が美味しかったのはもちろん、
生クラゲも食感良し、蛸は柔煮とあったけど
そこまで柔らかくなかったかな。

[椀盛]

加茂茄子
かに

蟹は渡りがにと説明があり
内子も入っていました。

[造里]

季節の造り

イサキ
鯛
鱧

お品書きには載っていなかった
サービスのひと品

地元産の枝豆＆インゲン

インゲンは白だしに浸してあるのか
あっさり目ないい味がついていて美味。
ただ、おしぼりが出ていなかったのが
マイナス点。

[焼物]　季節の焼物

甘鯛の塩焼き

塩焼きとあるけど
下には醤油ベースのたれがあり
白髪ねぎと甘鯛を絡めて頂きました。

甘鯛のパリッと焼かれた皮が美味しくて
もう少し食べたかったほど。

こちらもメニューには載ってなかった
口直しのひと品　塩バニラアイスクリーム

美味しかったけど
このタイミングで出るならば
シャーベットがいいのでは？

[中皿]

お品書きが達筆過ぎて
なに牛なのか読めません（汗）

取ったメモには南足柄牛ポン酢仕立てとありました。

牛の下に胡瓜・玉葱の酢の物があり
牛の上に乗っているのはじゃが芋です。

酢の物と牛肉を一緒にってのも
初めてでしたが、意外とイケます。

[煮物]

冬瓜べっ甲
白だつ
トマト
ごぼう
順才
甘長唐辛子

煮物は冷製でした。
冬瓜は桜エビで炊いているとのことで桜エビの味がしっかりしみ込んでいました。

[食事]

南瓜の釜飯

椀は海ソーメンとあったので
いろいろ想像したものの
もずくの事でした。

[水物]

桃コンポート＆巨峰

桃がとっても美味しかった。

今回のプランは通常の自然回帰プランと全く同じなのか
少ないのか分かりませんが、私達にはちょうどよい量でした。

もし量が少なめなのだとしたら
このお値段でこの量のプラン
この先もお願いしたいところです。

３名宿泊なので夕食中に和室にお布団敷が敷かれていました。

布団はチェックアウトまで敷きっぱなしだったと思います。

夕食後入れ替わった方の湯へ

湯の色は夕方主人が入った時と
変わらない感じ

満室だったと思うけど
空いていてのんびり湯浴み出来ました。

〜翌朝〜

部屋の温泉は夜止めて寝ました。

翌朝には温くなりすぎていたので
勢いよく温泉を投入させたら
なんと若干濁り始めました。
色の変化は時間の経過ではないのかしら？
この後チョロチョロ出したままにしておいたら
また透明になってしまい何とも不思議でした。

お食事処入口にバーもありました。

朝食も同じ席で頂きました。

カマスの開きは焼き立てが運ばれて来ます。
明太子・蒲鉾・山葵漬などご飯が進むおかずいろいろ
牛乳・オレンジ・アップルジュースはセルフでおかわり自由。

大きなお皿で置き場が無くちょっと困ったお刺身、何の魚だったか忘れちゃいました。

お味噌汁

桜海老の卵とじ

席に着いた時に卵の説明が無かったので
てっきり卵掛けご飯用だと思い
卵に醤油を入れてしまった息子と私…
出来上りがしょっぱくなってしまいました。

醤油差しの隣にあった梅干し２種

この説明も無く…

担当スタッフの接客は説明不足で
残念ながらいまひとつでした。

デザートはトウモロコシアイスクリーム

美味しかったけど
朝はヨーグルトかフルーツの方が嬉しいな。

食後は若旦那の庵でコーヒーでもと思ったけど
風通しも無く、蒸し暑くてホットコーヒー飲む気にならず…

夏はお食事処でデザートと共に
サービスしてくれてもいいかも。

最後の湯浴み

湯の色は変化無く
無色透明のままでしたが
お肌はまたスベスベに。

無色透明＝鮮度の良さなので
嬉しいことだけど
次回があったら白濁や
グリーンの湯をこの目で見た〜い。

洗い場

こちらは数も少ないです。
でもシャワーの温度調節は
きちんと出来ました。

チェックアウトは嬉しい11時
でもちょっと早めに出発する事に。

フロント棟の隣に建つ建物も
歴史を感じました。

お得プランはまた登場するかな？
再訪したいので期待しています！

芦ノ湖畔のこの日の気温は３１度でした。　

箱根編　おわり。

この旅行記へのコメント （2）

• なつ0905さん 2013/09/23 15:16:38

  さっすがお買い物上手〜！！

  ゆっこさま
  
  こんにちは〜。自分の旅行記が進まないので遊びに来ちゃいました。
  
  あーーー松坂屋さんっ！数年前にリニューアルされてますよね。気になっているお宿さんです。
  
  が、お値段もなかなか良いのではじめっからなつ０９０５は眼中に入れていませんでしたぁ。なのに何ですかっ（笑）このリーズナブルな、もといお得なプランは！！さっすがお買い物上手なゆっこさん。これは買いですよー買い！！
  
  素敵なお湯に設えにお料理を堪能されましたネ。
  松坂屋さん、私も諦めないでチェックしていこうと思いました！
  素敵な情報ありがとうございます。
  

  ゆっこさん からの返信 2013/09/24 00:40:58

  お褒め頂き光栄です（笑）

  なつ０９０５さん、こんばんは〜
  
  書き込み　ありがとう♪
  
  松坂屋本店　なつ0905さんの気になるお宿でもあったのね〜
  正直　夏休みのお盆の週に　このお得プライス
  見つけた時は夢のようだった（笑）
  
  今も平日限定だけれど同じプラン出てるわよ〜
  けれど８月後半に行かれた人の宿泊記を見たら
  夕食も朝食も内容がレベルダウンしてるような印象
  月ごとに内容は変わるのでなんともいえないんだけどね（＾＾；
  
  温泉はピカイチだし、女将さんは素敵な方だったので
  なつ0905さんもお得プランでぜひ一度〜☆
  
  　　　ゆっこ