2009/11/05 - 2009/11/06
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はくさんちどりさん
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この年、糸魚川にはすでに2回、冬の2月と夏の7月に、主にヒスイ目あてで、友人と来ていました。よっぽど魅力的な所と思ったようで、妻からぜひ連れて行ってほしいとリクエストされました。ちょうどJR東日本の大人の休日クラブパスが使える期間があったので、11月初旬にまたしても糸魚川に出没しました。今度は夫婦連れで!
今回は、できるだけJRを使うことにして、仙台から東北新幹線・上越新幹線に乗り、長岡駅で北陸本線に乗り換えて、糸魚川駅で下車しました。長岡駅では待ち時間がかなりあり、駅ビルのお店をぶらぶらすることができるし、糸魚川にも駅レンタカーがあることがわかって、レンタカー料金の節約にもなるからです。
レンタカーを借りてから最初に向かったのは、一応ヒスイに敬意を表して親不知海岸です。道の駅に車を停めて、海岸を案内しましたが、女性にはあまり興味がないようで、蘊蓄を語っても生返事しか返ってきませんでした。ところが、親不知の断崖絶壁が見られるくねった国道8号脇の展望台に来ると、高所恐怖症のくせに身を乗り出して、感嘆の声を上げていました。付近をしばらく散策しましたが、眺めは絶景ですね。
その後、天気が穏やかで見通しもいいので、ずっと見残していた明星山が見たくて、山の方へ向かうことにしました。姫川左岸の県道222号をしばらく上流に向かって走り、かなり遡ってから橋を渡って右岸側の国道148号に出ました(最後また左岸ですが・・・)。多分信号が少ない分、時間短縮にはなったと思います。前に訪れて見ているフォッサマグナパーク入口を通過する時には、地球のダイナミズムについて説明しましたが、興味外でも妻は我慢して聞いていたみたいでした。
明星山を眺めるには、小滝川ヒスイ峡でもいいのですが、できれば遠望の利くスポットがいいと思い、小滝集落を過ぎてから高浪の池に向かう県道483号を選びました。県道を右折してからはかなり細い道でしたが、通行止め以外は細かろうが砂利道であろうが、関係なく突っ込む主義なので、隣りで不安になる妻をしり目に、周りに白いものがチラホラ残る道を進みました。峠っぽい高所を過ぎていくと、右手の落葉樹の樹間に水面が見えてきました。高浪の池です!
はやる気持ちを抑えて駐車場に到着すると、そこに車は1台もありませんでした。専用駐車場です。夫婦二人で、池の周辺を散策し、すでに雪をまといはじめた山から、池の園地で真っ赤に色ずく紅葉まで、目を和ませてくれました。そして、園地の外れまで行くと、眼前には明星山の素晴らしい眺めがパノラマのように広がっていました。これが、何としても見たかった絶景です!
ロッククライマー垂涎の直立した断崖・・・! 荒々しい山肌と山稜・・・! 対照的な山裾の紅葉の残照! どれもどう表現していいやらわからないほどの絶景に、しばし時を忘れて見とれていました。直接ヒスイ峡に行かなくて、本当に正解でした。自分に心の中でパチパチ拍手!
そのうち、次第に傾く陽光に気がつき、高浪の池を後に、さらに進んで小滝川ヒスイ峡に向かいました。駐車場の近くから見る明星山はどっしりとした姿で、ヒスイ峡に盗掘からかろうじて残されたヒスイの巨岩を子とすれば、まるで暖かく見守る厳父のように思えました。小滝川の峡谷や明星山の山肌に急傾斜で刻まれた断層を見ながら、間もなく夕闇が忍び寄るはずの谷あいを後にしてきました。
今宵の宿は、「トホホ!」の時にお世話になったホテル糸魚川で、ベッドに慣れていない妻が安眠できるかだけが少し心配でしたが、晩酌で好きなスーパードライの生ジョッキ(ちなみに当方は日本酒党)を飲めば、酔いに任せて眠れるだろうと気にしないことにしました。それに、万一眠れなかったとしても、明日の午前中は、次の訪問地:佐渡ヶ島までの移動時間だし、その間に眠ればいいのだから・・・。
翌日はいよいよ未踏の島、佐渡ヶ島への上陸日となり、今回の旅の後編へと続きます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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上越新幹線で長岡に向かう車窓から稲刈り後の田んぼと遠方の雪をかぶった山を眺めたものです
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長岡駅のホームに良寛の和歌真跡があり、かながふってありました
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やはり長岡駅で、ホームのお菓子自動販売機を初めて見たので、珍しさにパチリ!高速自動車道のサービスエリアでおにぎりやたこ焼きなんかのはよく見ますが・・・。
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北陸本線で糸魚川に向かう途中の車窓で、日本海沿いの小さな漁港が見えています
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親不知の道の駅にあるレストラン、海岸の方から見た全景です
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同じく親不知海岸から東方の鬼ヶ鼻方面を見たもので、手前の高架は北陸自動車道です
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道の駅の富山寄りにある親不知の断崖絶壁が展望できる「青海八景 天険断崖黎明」、今までただ通り過ぎていたのがもったいなかったと思いました
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親不知・子不知の由来を説明したもので、一説(波が荒いので付近の海岸を通るとき、親も子も互いに相手に気配りする余裕がなかった)と、もう一説(平家滅亡後も唯一栄えた清盛の弟頼盛の越後隠棲を追った夫人と幼子にまつわる言伝え)について紹介しています
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展望台にある親子像ですが、露出が悪く肝心の像が黒くなってしまいました
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イチオシ
展望台からの天険断崖です、迫力がありますね!上空が晴れ渡っていれば、なお良かったのですが・・・天気に勝てませんでした
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展望台を少し下りたところから視点を下げて撮ったものです
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姫川左岸の県道222号の道路脇から上流の山並みを眺めましたが、どれがどれだか正確な山名は分からなくても、近くまでは行くことになるはずです
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今宵宿泊する予定のホテル糸魚川、泊まってから分かったのですが、手前の河畔林の向こう側に露天風呂があったみたいです
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国道148号から県道483号に入り、さらに多分市道と思われる道路を走って、葉を落とした木々の間から、ようやく高浪の池と明星山が見えてきて、ホッとしました
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「ようこそ高浪の池」の案内、駐車場入口わきにあったと思いますが、てっ辺についている時計が3時半を示しています(ほぼ正確でした)
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レストハウスの脇を通り抜けた先の高浪の池、小さな桟橋がありました
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高浪の池は赤禿山の地すべりによってできた天然の池であることが説明さていて、池を一周する遊歩道も整備されているそうです
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高浪の池に棲んでいると伝えられる巨大魚「浪太郎」を模したモニュメント、遊び心があっていいですね!
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桟橋付近から、樹間からのぞく明星山と池の周囲の景色です
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同じ場所からもう少し右側を眺めた景色です
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桟橋から時計回りに池の周りを少し歩いて、桟橋の方を眺めると、山には白い雪が見られました
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園地内の葉を落とした木々とレストハウスですが、右端にまだ紅葉している木がかろうじて残っています
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紅葉しているのは、葉の形や色からカエデの仲間だと思われます
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園地の外れから明星山の方面を遠望したもので、上空が晴れてきました
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一度はしっかり見たいと思っていた明星山です
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高浪の池から小滝川のヒスイ峡へ行く途中で、杉の木立からのぞいた明星山ですが、高浪の池から見るのと違って、稜線が左に続いています
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小滝川ヒスイ峡の駐車場付近からヒスイがあるという川の方を見たものですが、お日様がかなり傾いてきたのが、影で分かります
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同じく駐車場付近から明星山を眺めると、このように見えます
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駐車場から川岸へ下りる途中で、ヒスイ峡に指定されていない川の上流を見ると、紅葉末期の風景が見られました
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ヒスイがある付近の河床と河畔の紅葉です
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小滝川ヒスイ峡には、素人でもどれがヒスイかわかるように、写真付の説明案内があって、このような親切は、訪れる人にとっていいなあと思いました
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イチオシ
対岸に近いヒスイの原石、写真の中では実感できないですが、とても大きく、ちょうど紅葉や一本杉の緑、背後の山ともマッチしていました
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対岸の一部を拡大したものですが、赤っぽい転石の左側のがヒスイで、川の流れに洗われる下の部分が白くなっています
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下流方向の河床部のヒスイの状況で、手前と奥の赤っぽい転石の間の白から緑に見える石がヒスイです
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下流方向の拡大写真で、白や緑がかったヒスイ原石がわかりますね
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小滝川ヒスイ峡からの帰り道に入って間もなく、明星山の山裾に垂直に近い大きな亀裂がありました
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拡大すると、破砕された土石状の部分が挟まれており、断層と思われます
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上を覗くと、明星山の頂上から続く山稜の端を見ることができました
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全景を眺め、小滝川ヒスイ峡に別れを告げました
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翌日、宿泊したホテル糸魚川の部屋から姫川の下流方向を眺めると、雲一つ見られない快晴でした
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ホテルのフロントの売店付近に、こんな立派なヒスイが飾られており、ただただ感嘆するばかりでした!
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