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3月は乾季の終わり頃。気温は28度、毎日晴れです。<br />ニューデリー駅から徒歩5分の所に宿を取った私たち。地図を見ながら結構歩いて簡単にどこへでも行けそうだね。<br />なーんて、話していて、到着日は1.3キロ先のコンノートプレイス周辺にある老舗レストランへ行ってみることに。<br />ガイドブックには「一番騙されるのが、怪しい旅行会社へ連れて行かれて高額なツアーを組まされること」と書いてあったぞ。<br />気をつけねば。。。<br /><br />案の定ホテルを出て10秒後には、リクシャー? リクシャー?どこいくの?とお声がかかり、<br />「歩くの!」の答えて足早に歩き始めるも、次々に横から後ろから、お声がかかる。<br />「ハロー。日本人?生麦 なま米 なまたまごーおん!」だったり、<br />「じゃぱにーず?ネパール?」だったりするが、決まって、男たちはこう言う。<br /><br />「僕はいいところ知ってるよ。NO高い、NO高い。どこ行くの?連れてってあげるよ。」<br />だいたい、東京で男に声を掛けられた経験が一度もない私が、これを無視し続けるのは罪というもの。<br />コミュニケーションくらいは取らねばね。<br />しかし、場所も告げてないのに「いいところ知ってるよ。」って歌舞伎町かい?<br />「ジャパニーズ。レストランに行くの。残念だね。今日が最後の日で今日の夜にジャパンに帰るよ。」<br />私は最初から準備しておいたセリフを言ってみる。<br />このセリフは効き目特大。今日の夜帰るなら、もう何も売れない。。。だから皆去って行きます。笑<br /><br />さて、インドでは普通道路には、お牛さま(神様とされるのは背中にコブのあるやつだけだそうな)は歩くし、人も歩いてる。<br />野良犬(大きなシェパードの短髪雑種みたいな顔が多い)が寝そべってるし、人力車もオートリクシャー(黄色と緑の3輪)も<br />馬車も、ラクダ車も、自動車も、トラックも、バイクも、バスもぜーんぶ一緒に走っています。<br />デリーにはさすがにいないけど、ジャイプールではこれに加えてゾウまで道路で働いてるし。。。<br />しかもそこを人々が、危険を顧みずに横断。<br />もう、1日中クラクションの嵐です。<br /><br />そーんな恐ろしい道路を、横断せねばならないのです。<br />歩道橋とか、横断歩道なんて小じゃれたものはないから。<br />横断歩道はたまにあるけど、右折や左折の車や、人力車、動物は信号関係ないから、とにかく、めっちゃくちゃ。<br />ルールはあるんだか、ないんだか?前の車がパトカーでも、クラクション鳴らしてるところをみると、<br />うーん。鳴らすことになんの意味があるのかな?<br />救急車もサイレン鳴らしてるけど、クラクションにかき消されてる。。。道を譲る人は誰もいません。<br /><br />さて、横断。。。私は、まずインド人にお手本を見せてもらおうと、「インド人たちと一緒に渡る作戦」を試みたのですが、<br />これがかなりの難易度。向かいくる車のボンネットに手を当て、車を停止させて渡るという。。。<br />少しくらい車輪に足が踏まれても、リクシャーとぶつかっても、なーんとも思ってない。<br />むしろ、自動車やバスみたいな大型の方が「停まってくれるだろう」という期待安全感があるのか、<br />大型が来るのを狙って皆が渡りゆく。。。うーむ。。。すごい。まさに命がけ。<br /><br />たった1.3キロの道のりを1時間もかけて、レストランにたどり着いた時には、全身砂埃くさい。足は砂で真っ白。<br />すっかり憔悴しきって、私たちが出した結論は「近場でも、明日からリクシャーだね。こりゃ。」<br />しっかし、これから暑くなる雨季のインドはあまり考えたくないな。<br /><br />ところで、最新メトロを体験した私。SUICAみたいにICカード方式でキレイだし、早いし、女性専用車両あるし、<br />素晴らしい!最高!と思っていた矢先、次の駅で見たものは!あふれんばかりの黒い人、人、人、人。。。<br />それは、ラッシュ時の新宿駅を知っている私でも血の毛が引きそうになるくらいの人でした。<br />快適さも束の間。押されて押されて、内臓が出そうなくらいで、「あと1駅、あと1駅」呪文のように心で唱え、<br />到着~しかーし。誰も降りないので、出られない。出口は反対側!車両は日本の1.5倍幅。。。ヤバイ。<br />「Excuse me! Excuse me!」<br />大きな声で言ってみたが、隙間もできない。やばいぞ。<br />そして叫んでました。<br />「Let me out! Let me out!」 何度も何度も。失礼だわと思いながら。。。<br /><br />憐れんだ一人の女子大生風の女の子。私の手を掴んで、ついてきて!っと、<br />一人ひとりのボディにタッチ、それを思い切り押しながら道を作って行き、やっと出口まで来たところで、<br />「そーれ!」と私だけが外に放り出され、女子大生風の女の子はそのまま。ああ、助けてくれただけだったのね。<br />振り返って閉まるドア越しの彼女に手を降りながら、<br />自分が投げ出されて、ひざから地面に落ち、座り込んでいることに気付いたのでした。<br />怖かったー。<br />今も両方の膝小僧がアザで黒紫色であります。<br />インドの交通手段はどれを選んでも、命がけです。でも何故か命を落とす人は少なそうです。笑<br />

インド乗り物編~命がけの日々~

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2013/03/24 - 2013/03/30

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RainbowMiller

RainbowMillerさん

3月は乾季の終わり頃。気温は28度、毎日晴れです。
ニューデリー駅から徒歩5分の所に宿を取った私たち。地図を見ながら結構歩いて簡単にどこへでも行けそうだね。
なーんて、話していて、到着日は1.3キロ先のコンノートプレイス周辺にある老舗レストランへ行ってみることに。
ガイドブックには「一番騙されるのが、怪しい旅行会社へ連れて行かれて高額なツアーを組まされること」と書いてあったぞ。
気をつけねば。。。

案の定ホテルを出て10秒後には、リクシャー? リクシャー?どこいくの?とお声がかかり、
「歩くの!」の答えて足早に歩き始めるも、次々に横から後ろから、お声がかかる。
「ハロー。日本人?生麦 なま米 なまたまごーおん!」だったり、
「じゃぱにーず?ネパール?」だったりするが、決まって、男たちはこう言う。

「僕はいいところ知ってるよ。NO高い、NO高い。どこ行くの?連れてってあげるよ。」
だいたい、東京で男に声を掛けられた経験が一度もない私が、これを無視し続けるのは罪というもの。
コミュニケーションくらいは取らねばね。
しかし、場所も告げてないのに「いいところ知ってるよ。」って歌舞伎町かい?
「ジャパニーズ。レストランに行くの。残念だね。今日が最後の日で今日の夜にジャパンに帰るよ。」
私は最初から準備しておいたセリフを言ってみる。
このセリフは効き目特大。今日の夜帰るなら、もう何も売れない。。。だから皆去って行きます。笑

さて、インドでは普通道路には、お牛さま(神様とされるのは背中にコブのあるやつだけだそうな)は歩くし、人も歩いてる。
野良犬(大きなシェパードの短髪雑種みたいな顔が多い)が寝そべってるし、人力車もオートリクシャー(黄色と緑の3輪)も
馬車も、ラクダ車も、自動車も、トラックも、バイクも、バスもぜーんぶ一緒に走っています。
デリーにはさすがにいないけど、ジャイプールではこれに加えてゾウまで道路で働いてるし。。。
しかもそこを人々が、危険を顧みずに横断。
もう、1日中クラクションの嵐です。

そーんな恐ろしい道路を、横断せねばならないのです。
歩道橋とか、横断歩道なんて小じゃれたものはないから。
横断歩道はたまにあるけど、右折や左折の車や、人力車、動物は信号関係ないから、とにかく、めっちゃくちゃ。
ルールはあるんだか、ないんだか?前の車がパトカーでも、クラクション鳴らしてるところをみると、
うーん。鳴らすことになんの意味があるのかな?
救急車もサイレン鳴らしてるけど、クラクションにかき消されてる。。。道を譲る人は誰もいません。

さて、横断。。。私は、まずインド人にお手本を見せてもらおうと、「インド人たちと一緒に渡る作戦」を試みたのですが、
これがかなりの難易度。向かいくる車のボンネットに手を当て、車を停止させて渡るという。。。
少しくらい車輪に足が踏まれても、リクシャーとぶつかっても、なーんとも思ってない。
むしろ、自動車やバスみたいな大型の方が「停まってくれるだろう」という期待安全感があるのか、
大型が来るのを狙って皆が渡りゆく。。。うーむ。。。すごい。まさに命がけ。

たった1.3キロの道のりを1時間もかけて、レストランにたどり着いた時には、全身砂埃くさい。足は砂で真っ白。
すっかり憔悴しきって、私たちが出した結論は「近場でも、明日からリクシャーだね。こりゃ。」
しっかし、これから暑くなる雨季のインドはあまり考えたくないな。

ところで、最新メトロを体験した私。SUICAみたいにICカード方式でキレイだし、早いし、女性専用車両あるし、
素晴らしい!最高!と思っていた矢先、次の駅で見たものは!あふれんばかりの黒い人、人、人、人。。。
それは、ラッシュ時の新宿駅を知っている私でも血の毛が引きそうになるくらいの人でした。
快適さも束の間。押されて押されて、内臓が出そうなくらいで、「あと1駅、あと1駅」呪文のように心で唱え、
到着~しかーし。誰も降りないので、出られない。出口は反対側!車両は日本の1.5倍幅。。。ヤバイ。
「Excuse me! Excuse me!」
大きな声で言ってみたが、隙間もできない。やばいぞ。
そして叫んでました。
「Let me out! Let me out!」 何度も何度も。失礼だわと思いながら。。。

憐れんだ一人の女子大生風の女の子。私の手を掴んで、ついてきて!っと、
一人ひとりのボディにタッチ、それを思い切り押しながら道を作って行き、やっと出口まで来たところで、
「そーれ!」と私だけが外に放り出され、女子大生風の女の子はそのまま。ああ、助けてくれただけだったのね。
振り返って閉まるドア越しの彼女に手を降りながら、
自分が投げ出されて、ひざから地面に落ち、座り込んでいることに気付いたのでした。
怖かったー。
今も両方の膝小僧がアザで黒紫色であります。
インドの交通手段はどれを選んでも、命がけです。でも何故か命を落とす人は少なそうです。笑

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