2013/04/24 - 2013/04/24
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frau.himmelさん
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今年はリヒャルト・ワーグナーが生まれて200年目の記念すべき年です。
せっかく旅をするのなら、何かテーマがあったほうが楽しいですよね。
そうだ今回はこれをテーマに・・。
もともと音楽は好きですし、それにワーグナーは私の好きな作曲家の一人。
まず最初はニュルンベルクです。
ミュンヘンで2泊した後、今夜の宿泊地はバイロイト。
その前にシュヴェーヴィッシュ・ハルを訪れますが、ニュルンベルクで約1時間の乗り継ぎ時間があります。
この少ない時間でワーグナーの足跡が辿れるか・・・?
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どうしてこんな写真を?って思いますよね。
列車が満員で、座席がぜんぜん空いていなかったってことを示したかったのです。
今回は不覚でした。
荷物を持っての移動には極力指定席を取るようにしているのですが、今回はミュンヘンからニュルンベルクの1時間くらい、
座席は離れ離れになってもどこか座れるでしょう。
なんて思ったのですが、離れ離れの席すらない。
こちらの人は朝早くから列車に乗るのですね。
仕方がないので、連結器のところから恨めしく写真を撮ったものです。 -
ICE728.これが私たちが乗った列車。
ミュンヘンを6:49に発車して、乗換駅ニュルンベルクには1時間ちょっとで着きます。
スーツケースはどうにか荷物置き場に押し込むことが出来たけど、ここでずーっと立ちっ放しってのもねー。 -
ようやく太陽が昇り始めました。
周りには、私たちのように席がない人が何人も立っています。
皆さん若いからいいけど、私たちにはちょっとツライ。
食堂車に行きましょう。 -
食堂車で座って時間をつぶせるって思ったんだけど、この通り…
椅子はなくお尻を乗せるバーがあるだけです。
お尻の位置が途方もなく高い・・・
このバーに腰掛けろって!?・・私には無理です・・(泣)。 -
ドイツ鉄道仕様のカップでコーヒーが運ばれてきました。
ネェ、ここでさっき買ったパン食べる?
列車の中で食べようと思って買っておいた朝食用のパンがあるんですが、やっぱり恥ずかしいわよね。
ヤマトナデシコ。
ここで1時間弱を過ごしました。 -
ニュルンベルク駅に着きました。
荷物をコインロッカーに入れて…。
1時間ちょっと乗り継ぎ時間があります。
その間にワーグナーの足跡を・・ -
ニュルンベルク駅前
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ワーグナーの足跡を探す旅!
まずはニュルンベルク、オペラハウスへ。 -
ニュルンベルクはナチス党・ヒトラーを象徴する街でした。
オペラハウスは、20世紀初めにユーゲントシュティール様式で建てられましたが、1935年ヒトラーの第三帝国の下で大幅に改築されました。
1935年といえば、「ニュルンベルク法」が制定された年、ナチス党大会も華やかに開催された年でした。 -
オペラハウスの大規模な増改築もナチス党の宣伝だったのでしょうね。
改築後のこけら落としにはヒトラーも出席しています。 -
そしてこけら落としの曲目に選ばれたのが、リヒャルト・ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。
ヒトラーはワーグナーを深く信奉しており、プロパガンダにもたびたび利用していました。
マイスターとはドイツの手工業の専門家に与えられる資格制度のこと。親方。
マイスタージンガーとは親方歌手?
◆マイスタージンガーのあらすじ
http://www.geocities.jp/wakaru_opera/diemeistersingervonnurnberg.html -
オペラハウスの前にはワーグナーの胸像がありました。
1813年生まれ、今年2013年は生誕200年です。 -
どうしてヒトラーがワーグナーに心酔したのか?
ワーグナーとヒトラーの間にはもっと深い結びつきがあります。
これからおいおいご紹介します。 -
ワーグナーの胸像を挟んで、オペラハウスと向かい合っているこの大きな建物は?
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Sigmund Schuckert Hausですって。
ジグムントといえばワーグナーの歌曲、ニーベルングの指輪の登場人物の名前にありましたね・・。
何か関係があるのかしら?
何でもワーグナーに結び付けて考えてしまいます。 -
道路を渡ると、オペラハウスの全体像が見えました。
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お堀の橋の上からオペラハウスの全容を
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下を覗くと、ニュルンベルクのSバーンの駅があります。
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城壁の門をくぐります。
城壁の中は旧市街。 -
ニュルンベルクの旧市街は、全長5キロの城壁に囲まれた城塞都市です。
ニュルンベルクは、中世の頃よりイタリアと北ヨーロッパを結ぶ中継地として発展しました。 -
ナチスの象徴都市であったニュルンベルクは、連合軍の集中的な爆撃により町の約90%が瓦礫の山と化しました。
そして、6000人の市民がなくなりました。 -
円柱がずらりと並んでいます。
それには各国の言葉で人権に関する言葉が刻まれています。
ニュルンベルクは「世界平和人権都市」なのです。
これには理由が。
ニュルンベルクはナチス独裁政党下で象徴都市としての負の遺産を抱える街です。
それも、結果的にはそれを許した市民にも責任があるとして重く受け止め、今後再び悲劇を繰り返さないために、市は平和と人権の都市として積極的に貢献することを誓いました。
この円柱はそのモニュメントなのです。 -
日本語では日本国憲法の中から、『第二十六条 教育を受ける権利』が刻まれています。
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ドイツ最大の文化史博物館であるゲルマン博物館。
2011年に訪れました。
その時の旅行記はこちら.
http://4travel.jp/traveler/masago45/album/10592786/ -
特別展はワーグナー生誕200年を記念して、ワグナーとニュルンベルクのマイスタージンガー展をやっています。
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城壁に沿って歩きます。
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遠くのほうに聖ローレンツ教会の尖塔が見えます。
今回はあちらまでは行けません。 -
オペラハウスが見える公園のベンチで、遅い朝食を。
列車の中で食べ損ねたパンをいただきます。 -
それではマイスター(職人親方)たちが集った場所、職人広場に向かいましょう。
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入り口
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職人広場のかわいい街並み。
朝早いのでまだ開いていません。 -
2011年に訪れた錫(すず)職人のギーゼラーさんのお店も閉まっています。
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お店の飾りつけ。とってもかわいい。
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そろそろ駅に引き返しましょう
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ドイツの重要な交通の要衝であるニュルンベルク駅。
重厚な建物ですね。 -
ケーニヒ門
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シュツッツガルト行きに乗り、クライルスハイムで乗り換えてシュヴェービッシュ・ハルに向かいます。
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夕刻
ニュルンベルクに戻ってきました。
今夜の宿、バイロイトに向かう乗り継ぎ列車に少し時間があるので、再び職人広場に。 -
さっきは朝早くて人影はなかったけど、今は大勢の観光客が歩いています。
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2011年にお会いした錫職人のギーゼラーさんにも再び会えました。
今年は錫の壁掛けを購入しました。
ニュルンベルクに行く度にマイスター・ギーゼラーさん手作りの錫製品が増えていきます。 -
◆付録
シュヴェービッシュ・ハルからの乗換駅、クライルスハイムで列車が遅れました。
ホームでお隣に座っていた女性がドイツの週刊誌「シュピーゲル」を読んでいました。
ドイツ語の授業で時々この「シュピーゲル」が教材として出されます。
「私たちもこの雑誌知っていますよ」って声をかけたのが縁で、いろんな話が弾みました。
シュピーゲルの表紙では子供たちのストレスの問題、「Die Zeit」誌のこの女性は政治家なのよ、だけどあんまり好かれていないのよとか・・・ -
はたまた介護の事情から両国の姥捨て山の話に発展したり、原発には絶対反対しなさいねとか、彼女のいとこがハンブルクの聖ミヒャエル教会(?)の修復に貢献したことなど、とめどなく話は弾みます。
と言っても私は、知っている単語で想像して内容を理解するだけ、もっぱら対話は友人です。
遅れていた列車が到着して、その女性はよかったらどうぞってシュピーゲルと新聞と、それにおやつに食べるつもりで買ったのでしょう、クッキーまで持たせてくれました。
早速素敵な思い出ができました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ハッピーねこさん 2013/06/23 00:29:44
- ニュルンベルク!
- himmelさん、こんばんは。
ここも素敵な街ですよね。
乗り継ぎ時間を利用してとは思えない濃い散策ですね。
3年前に訪ねた時、そういえばオペラハウスの辺りは観ていなかったです。
インターシティに泊まったので、そこのすぐ先だったのに。いけませんね。
職人広場も祝日でクローズしていて入れなかったので、この2つは是非次回に。
現地のご婦人と新聞や雑誌の時事ネタでおしゃべりされるなんてさすがです!
ご友人の方がメインでお話しされたとご謙遜されていますが、もしそうだとしても
会話の内容がおわかりになられるだけでもすごいです!
素敵な出会いでしたね。
このあとシュヴェービッシュ・ハルなのですね!
あのきれいな街をまた拝見できるのは楽しみです!
ハッピーねこ
- frau.himmelさん からの返信 2013/06/23 11:07:55
- RE: ニュルンベルク!
- ハッピーねこさん おはようございます。
コメントありがとうございます。
ニュルンベルク、ホントにいつ行っても素敵なところですね。
私も大好きな街です。
今回はまさにオペラハウスと職人広場のみ。
人気スポットの美しの泉にも、カイザーブルクにも、ましてやニュルンベルクソーセージにもお目にかかれませんでした。
ハッピーねこさんもオペラハウスと職人広場はまだご覧になっていないとか、次回はぜひ・・ですね。
> 現地のご婦人と新聞や雑誌の時事ネタでおしゃべりされるなんてさすがです!
いえ、本当に私のドイツ語はチャランポランで、今回の旅でも友人が居なかったらあそこにも行けなかった、ここにも行けなかったという所が多くて、大変感謝しています。
私は持っていったドイツ語電子辞書、とうとう一度も開くことなく済みました。
旅行記ではこれからもいろんな所を訪れます。
アップが例によって、亀の歩みですが・・、見てくださいね。
himmel
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