2013/05/27 - 2013/05/31
29位(同エリア63件中)
極楽人さん
東スロバキアには、バルデヨフの広場と並んでもうひとつ、どうしても見たいものがあった。スピシュ城だ。草原の高台に建つ巨大な要塞は13世紀以降、西進するモンゴル軍の侵攻を阻み、オスマン帝国の侵略を撃退するための重要な軍事拠点として機能した。18世紀に火災で焼失し、以後は廃墟となって現在に至っている。
1993年、近郊の町レボチャ(LEVOCA)とともに世界遺産登録されたのを契機に、徐々に修復がはじまっている。
この廃墟が、今回の旅の最終目的地だ。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
10:53 バルデヨフのバスターミナルを発車。
当初は11:53発のプレショフ行き電車を考えていたが、
一時間早いバスが見つかった。
スピシュ城には、遅くとも午後2時までに着きたい。
プレショフまで約40分、2.75ユーロ(荷物込) -
残念ながら雨で、車窓の景色は台無しだった。
プレショフのバスターミナルに到着。
鉄道駅は通りを隔てた反対側(写真では手前側)にある。
チケット売り場で行き先を書いた紙を渡すと、
「①乗り場から12:30発」と書いてくれた。
行き先は難しい。Spisske Podharadieという町だ。 -
45分で到着。2.4ユーロ。
グーグルマップで見ていたときは、
「人が住んでいるんだろうか」と心配にもなったが、
なんと、立派な町だ。
雨は上がったが、空はどんよりしたまま。
バス停から少し歩いて、広場まで移動した。 -
広場に面したインフォの前から、屋根越しに城が見える。
かすんでいるが、ワクワクする。 -
インフォはこの緑の建物。
ここで、夕方4時までなら荷物を預かってくれる。
50セント。大変ありがたい。 -
バス停からインフォまで、案内してくれた高校生。
英語を習っているそうで、
「何かお手伝いを・・・」に甘えた。
素朴、純真。
ほんとは分からないが、陽気さはホンモノだ。 -
インフォで城への道を教わって、
さっそく城へ、町外れへ、 -
住宅街を抜ける。
-
見えた。
道は何本かあるが、
いちばんの近道を行くことにした。
バスを降りたときに気づいたが、観光客がもうひとりいた。
バルデヨフの塔で一緒になった中国青年だった。
あのあと、広場のインフォでもすれ違った。
自然に、一緒に歩くことになった。
写真を撮りあうには、都合がいい。
それとも、また「いらない」というだろうか。 -
道は、最初こそちゃんと造ってあるが・・・
-
すぐに草を分けて進むようになる。
さっきまでの雨と泥、
ときどき急勾配もあって足をとられる。 -
中国青年、ここでは自分の写真が欲しいらしい。
撮りあいながら登る。
青年は若いだけに、ペースが速い。
こっちは、息切れ。
昔は誰にも負けなかったが・・・
話を聞くと、ミュンヘンに留学中とのこと。
「なんだ、ドイツ語話すの!」にうなずく。
でも初心者らしく、すぐに英語へ切り替えてくる。
上海出身とか。中国人には少数派の寡黙さ。
でも彼が撮ってくれた私の写真は
めずらしくちゃんと写っていて、謝々!
葬式用に使えるかも。 -
ガイドブックどおり、登りにはたっぷり40分かかる。
城の入口は、ぐるっと裏に回った左端にある。
この時点で2時半。
4時までに町へ帰らないと、
インフォに預けた荷物が取り戻せない。
ちょっと、焦る。 -
全景。
青空の写真は、翌日に写したもの。
そう、自分には翌日もチャンスがあるので、
無理してこの日に登る必要はないのだが。
成り行き、付き合い、アジアの連帯。 -
ようやく入口。
大人5ユーロ。
中国青年はまた、入場料で時間がかかっている。
彼は『学割』を狙っているようだ。 -
それでまたもや、お先に。
-
内部は、特にユニークというわけではない。
ライン河畔や、シリアあたりの廃城にも似ている。
草原の真ん中なので、見晴らしがいい。 -
一部は修復の作業中。
何十年かかるんだろう。 -
少ないが、展示もある。
武具、祭壇などなど。 -
しかし、ほとんどは廃墟のまま。
首都ブラチスラバから延々8時間かけて、廃墟を見に来た。
誇り高き廃墟。
そういえば中国青年。
「どうしてバルデヨフを先にしたの?」と聞いてきた。
順路からすれば、こちらが先になるはずだという。
うん、目のつけどころがシャープだね!
鴻海でもサムスでも就職できそう。
たしかに、そこは迷ったところ。
でも答えは簡単、この町のインフォが4時で閉まるから。
ブラチスラバからでは、どんなに早くても到着は午後4時を過ぎてしまう。
それ以降だと、荷物を預ける場所がない。
荷物を持ったまま、山登りは出来ない。
一方、町の見学なら夜9時過ぎまで明るい夏の空。
到着が夕方5時をまわっても、なんら問題はない。
それで、バルデヨフの見学を先にしたという次第。 -
城から見た、Spisske Podharadieの町。
スピシュケ・ポドゥハラディ?
誰か、正確な読み方を教えて! -
ついでに、これは裏側。
-
帰路のバスから撮った写真。
-
今度は、町を挟んで城と反対側の丘に登る。
-
Spisske Podharadieの上に聳える、スピシュ城。
-
これは2日目に訪れた、晴れたときの広場。
-
陽射しが、印象を変える。
-
という訳で・・・
曇天の1日目、夜はレボチャのホテルに泊まり、
翌朝もう一度、晴れた城を撮りに出かけた。
バスは1時間に一本程度あり、乗れば20分かからない距離だ。
写真は、レボチャの町並み。 -
中国青年はレボチャ発の夜行バスでウイーンに向かう。
せっかく仲良くなったのに、ここで別れだ。
「時間まで、レボチャ見学」と言っていた通り、
その後も何度か、町のあちこちで見かけた。
これは市庁舎。 -
レボチャの旧市街は、南北に長い楕円形。
城壁がほぼ完璧に残っていて、歴史的建造物もたくさん。
スピシュ城とともに、世界遺産に登録されている。
旧市街の中央部分は南北にグリーンベルトが貫き、
長い公園になっている。
両側に建物が立ち並び、そのあたりが街の中心だ。
ハイ・シーズンを控えて、工事中が多い。 -
緑の建物が、宿泊したホテル。
HOTEL BARBAKANは28ユーロ+朝食5ユーロ。
アンティックな調度の、立派な老舗だった。
夕食はレストランで、旬のアスパラガスをいただいた。
ビール、地ワインで12.5ユーロ。
客は一人。 -
翌朝、よく晴れてくれた。
ホテルの朝食をとっていると、
「あら〜、こんなところに日本人!」と明るい声がかかった。
元気で陽気な、バルセロナ在住の奥さん。
ご主人が出張中で、ひとり旅だと言う。
城をバックに年賀状を作りたいというので、
一緒に出かけることになった。 -
バスの中、
前の席の子供がチラチラ覗くのを面白がっていたら、 -
突然、城が見えてきてカメラを構えなおした。
左の車窓。ガラスは汚いが・・・
午前中、城の撮影に再チャレンジして
13:10 "直通バス"でコシツエに向かった。
料金は3.95ユーロ。
実質的には、ここが旅の終わり。
コシツエからブダペスト行きの列車が出て、
ブダペストから日本へ帰る飛行機が出発することになっている。 -
ところで、
Spisske Podharadieからのバスは
すべてプレショフに向かう。
"直通”にこだわったが、乗換え不要というだけのことだった。
プレショフのターミナルを経て、一路コシツエへ。 -
コシツェは、スロバキア第二の都市。
のどかな首都ブラチスラバに比べて、
人々は忙しそうでビジネスの匂いが強い。
商工業の中心は、むしろこちらかも。 -
立派な街並み。
-
いくつかの建物には、
-
スラブ特有の様式が見られる。
昼食に、人気の寿司屋に入ってみた。
『にぎり・手巻きセット』 9.5ユーロの地元価格。
『あがり』は出ないが、味は日本と変わらない。 -
そして夕方、コシツェ鉄道駅。
バス・ターミナルは写真の右側に隣接している。 -
18:02発のブダペスト行き列車。
コシツェ⇔ブダペスト間は、朝夕2本だけが所要3.5時間。
他の列車はは乗継ぎを重ねて、10時間以上を要する。
それと、この区間は片道料金より往復の方が安い。
片道26ユーロ、往復20ユーロ(途中下車無効)。
スロバキア鉄道が丁寧に教えてくれた。 -
21:30 ブダペスト東駅に到着。駅前は工事中。
5年ぶりか。東駅に近いビジネスホテルに荷を置いた。
旅情はないが、出発前は事務的な対応がありがたい。
もともとは、東駅から新設の『空港シャトル(REA)』を使うつもりだったが、誰に聞いても停留所が分からず、結局ホテルで乗り合いタクシーを頼むことになった。
写真は次の朝、東駅にREA停留所を探しに出た時のもの。 -
旅程には一日の「予備日」を入れておいた。
結局使わずに済んだので、まる一日のフリーディ。
コシツェあたりとは格の違う、大きく荘厳な建物。
ハプスブルグ家のお膝元は、
あり余る富と威厳を感じさせる華麗な街並み。
でも今は、深刻な不況。 -
ゆっくり30分歩いて、ドナウ河畔。
くさり橋は健在だった。
突然、空がにわかに掻き曇った。
あたりが暗くなったせいか、橋に灯が点った。 -
岸沿いのテラスでコーヒーを飲みながら、
降り出した雨をやり過ごすことにした。
ロヴィニ(クロアチア)同様、ここも両替はいらない。
地元通貨(フォリント)とユーロが、ともに使える。
対岸の王宮を眺めつつ、小1時間待つと晴れてきた。 -
右の丘には、
『マーチャーシュ教会』と『漁夫の砦』。 -
ドナウ遊覧船と、その先の『国会議事堂』。
-
『中央市場』。
大きな都会だが、
観光客が集中するのはドナウ両岸の狭い一帯だけだ。
今回は、遠目で見るだけにした。 -
帰国便の朝 8:15分、頼んでおいた乗り合いタクシー到着。
2,500フォリント。大きい数字に驚くが、9ユーロである。
30分で空港到着。
小雨の中、重い荷を引いてメトロとバスを乗り継ぐより
3倍速く、5倍効率的だと思った。 -
飛行機は2時間ほどでイスタンブールへ着陸した。
時差を1時間戻し、成田便を待つ。
フライトまで5時間。
退屈だが、街に出れば逆に忙しくなる。
結局、喫煙テラスの横で小説を読んで過ごした。
ちょうどその頃、
タクシム広場で大規模な市民デモが始まったことは、
帰国後に新聞で知ることになった。
(写真はイスタンブール上空)
おわり
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
スロバキアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
スロバキア最安
421円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
50