2013/05/25 - 2013/05/27
18位(同エリア26件中)
極楽人さん
ここからスロバキア篇。
ウイーンからバスで国境を越えて首都ブラチスラバへ。一泊したあと、列車を乗り継いで東部のバルデヨフに向かった。ポーランド国境に近い小さな町には、美しい広場がある。それが見たかった。
行きたいところはいつも、遠くて不便。ブラチスラバからバルデヨフまでは鉄道で2回の乗換え、延々7.5時間の行程だ。
情報が少なく、スロバキア鉄道のインフォに何度か問い合わせていろいろ教えてもらった。回答はいつも迅速・正確で、意図を汲んで提案までしてくれたことを大変感謝している。
ここで書いても届かないだろうが、心からお礼を述べたい。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
9:00 ウイーン出発。
バスは鉄道駅 SUDTIROLER PLATZ 横のバスターミナルから発車する。
バスは1時間に一本、毎時00分に出発する。
料金は7.7ユーロに荷物代1ユーロ。
ウイーン空港を経由して1時間半でブラチスラバに到着する。 -
鉄道や船で行く方法もあるが、高い。
特に、鉄道料金を日本のチケットサイトで見ると、
とんでもない値段が出てきて驚く。
景色を身近に感じるにも、バスが一番だと思う。
やわらかい初夏の陽射しに、平坦な田舎道がしばらく続く。
いつ国境を越えたのかも分からない。 -
やがて草原の向こうに、
特徴のあるブラチスラバ城が姿を現わす。
赤い屋根の四隅に尖塔を持つ、
テーブルをひっくり返した、と形容される城だ。
城というより、ホテルに見える。 -
10:40 ブラチスラバ到着。
バスターミナルは市街の東、約1km。
鉄道駅とは場所が異なる。
市街へは206系統の市内バスで。
切符は自販機で、一回券(70セント)か1時間券(乗継可)を選ぶ。
10分も乗れば、街の目抜き通り(写真)に出る。 -
街の様子は、あらかじめストリートビューで確認しておいた。
見覚えのある場所で市内バスを降り、宿へ荷物を置きに行く。
宿は、大統領官邸(写真)近くの路地にある。
バックパッカー向けの人気ホステルで、13ユーロ/泊。
情報がほしくてここにしたが、さしたる成果はなかった。
それに、汚い。利点は唯一、酒場兼食堂か。 -
荷物を置いて、すぐ外へ。
城は、すぐ近くの高台にあった。 -
9世紀、ローマ時代の砦跡に宮殿や教会が建てられ、
その後、ゴシック〜ルネサンス〜バロックと改築を重ねる。
18世紀には、マリア・テレジアの居城となったが、
19世紀に火災で焼失。
第二次大戦後、現在の姿に再現された。 -
ブラチスラバの街は、ドナウ川の両岸に広がる。
長い橋を渡って、対岸から見るとこんなふう。
この日は日曜日。
城の広大な敷地では「世界のフードショー」が開かれていて、
大変な人出だ。
"寿司”の実演販売も出ていたが、食指は動かなかった。 -
人ごみを避けて、丘を下る。
赤、青、白など、さまざまな色のトラムが行き交う。
写真を撮ろうと構えると、待っても待ってもやって来ない。
そのくせ来るときは一度に三台来たりして、なかなか手ごわい。 -
旧市街の入口付近。
中央に聳えるのがミハエル門。現在、唯一残っている城門だ。
脇に、塔に登る入口がある。
「MUSEUM」と記された目立たない木の扉。
入場料4.2ユーロ。
階段途中の部屋には、中世の武具や衣装が並ぶ。 -
展望テラスからは、
こちらが旧市街の入口付近。 -
反対側は、旧市街の中心に続く。
-
小さいが、悪くない旧市街だ。
-
ふたたび地上へ。
近隣国からの団体ツアーが多く、
それを当て込んだ店やレストランに各国の国旗がはためく。 -
フラヴネー広場は旧市街の中心。
-
旧市庁舎か。
-
街角には、さまざまなオブジェ。
昔のものも、シュールなものも・・・ -
国立ギャラリーまで来ると、その向こうはもうドナウ河畔になる。
行き止まり。
迷路の路地を行って帰って、一日街歩きが終了。 -
次の朝。いよいよバルデヨフヘ出発。
ブラチスラバ鉄道駅は繁華街から徒歩12分。
宿からは、大統領官邸の塀に沿って閑静な道を進む。
立体交差店の右奥、林の中に駅舎がある。 -
バルデヨフまでは2回乗換え。
料金は、20.5ユーロ+1ユーロの座席指定券。
9:53発のコシツエKOSICE行きに乗る。
KOSICEはスロバキア第二の都市で、首都からの便数も多い。 -
1時間後、古都トレンチーン(TRENCIN)に停車。
到着の前後に、右の車窓に勇壮な城が望める。 -
車窓はずっと長閑で、ときどき一面の菜の花畑。
列車の、3分間の停車時間には、
ホームへ降りて煙草を吸う、が習い性になっていた。
スペイン、イタリア、ドイツ、フランス、スロベニアでも・・・
これが失敗。スロバキアでは罰金の対象になる。
不運にも遭遇した警官に10ユーロ支払うことになり、
「そういえば、誰も吸っていなかったナ」と気づいた。 -
15:31 KYSAKで乗換え、15:39の電車でPRESOVへ。
ずいぶん汚い電車がやって来た。 -
16:02 Presov到着。 16:38の電車でBARDEJOVへ。
乗客は、地元と見られる数人のみ。
名前も知らない駅で、一人、二人と降りてゆく。 -
車窓はいっそう長閑で美しく、
きれいな草原に、 -
神秘の沼まで、次々移り変わる。
飽きることはないが、とにかく遠い。 -
17:41 ようやくバルデヨフに到着した。
写真は鉄道駅。
駅の向こう側に、バスターミナルがある。 -
旧市街は、駅前の広い道を左へ進む。
5分で、ほぼ完璧に残った町の城壁が見えてくる。 -
ここが入口。
たまたま観光の一団と遭遇したが、
これ以降はほとんど観光客を見かけなかった。
季節はずれなのか。 -
宿は、カフェの二階。
ホテル予約サイトでは旧市街に三軒しか登録がなく、
いちばん入口に近い所を選んだ。
1泊朝食付き35ユーロは、この町では中級クラスらしい。 -
さて、待望の広場は宿から徒歩2分。
夕方6時半は、夏場ではまだ宵の口だ。
ハンガリーとポーランドを結ぶ交易の拠点として、
13世紀から重要な役割を果たしてきた町。
広場では市場が開かれ、中央にあるのは旧市庁舎。
左奥には尖塔を持つ聖エギディウス教会が建っている。
小さな広場だが、取り囲む家々を含めて完全な姿で残っている。
もちろん、立派な世界遺産。
一帯は、温泉の湧く保養地区としても人気がある地域。
また、ポーランド国境を越えたすぐ先はクラクフやアウシュビッツなど。
重い歴史を背負う地域でもある。 -
この広場には、観光地につきものの土産物屋がない。
カフェやレストランの看板も、よく探さないと見つけられない。
ポスター、ネオンなども一切規制されていて、
中世のままの状態で美しい広場を味わうことが出来る。 -
広場の端ぎりぎりに立つが、
全景は一度に写真に納まらない。
それで、これが左側。 -
正面。
-
右側、となる。
-
今度は、反対側(教会側)の端から。
-
真ん中が、旧市庁舎。
-
もう一枚。
-
ここのために買ったような、360度パノラマカメラ。
う〜ん。 -
次の朝、尖塔に登るため教会を訪ねた。
前日、到着した時にはINFOが閉まっていて(9-5時)、
登れるかどうかも分からなかった。
塔には人影もなく「無理かナ」との不安もあったが、
どっこい、10時から登れる、とインフォのお姉さん。
この広場は、上から見なきゃ意味がない。 -
10時前だったが、係員が開けてくれた。
チケットは「教会のみ」が2ユーロ、「教会と塔」が3ユーロ。
中国の青年が「塔のみ」で売ってほしいと粘っていた。
悪いが、無視して先に入る。 -
鍵をふたつ開けてもらって、階段を登る。
-
そして、この景色!
-
塔の位置から、この角度でしか撮れない。
-
旧市庁舎、大写し。
中国青年が登ってきて、一緒になった。
「写真を撮ろうか?」と聞くと、「いらない」。
二人、黙ったまま撮影続行。 -
広場だけでなく、
町をぐるりと囲む城壁や城門、 -
要塞都市の名残り、
-
倉庫なども、ほぼ完璧に保たれていた。
-
写真は、
空が茜色に染まり始めた前日夜8時過ぎのショット。
ところで、この夜開いていたレストランは中華料理店のみ。
哀愁のバルデヨフ。
餃子スープとチャーハンの夕食はちょっとちぐはぐ。
壁に、大きな城壁の写真。
「こんなところあったかな」と思ってよく見たら、
『万里の長城』だった。 -
最後の一枚。
次は、荒野の廃墟『スピシュ城』をめざす。
おわり
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