2011/11/04 - 2011/11/04
54位(同エリア60件中)
WT信さん
ベツレヘムがイルラエル周遊旅情の旅の最後の観光地であったが、ベツレヘムへはオリーブ山を下り、6号線で南に向かった。
talpiyotの街の手前で、思わぬ風車を発見。
イギリスのユダヤ人富豪モンテフィオーリが、故郷に産業を起さんと寄贈した物とか。
しかし肝心の風の状況が悪く、風車が動くことは無かったが、故郷を愛するユダヤ人の志の象徴として残されれている。
6号線を降り、現れた分離壁と暫く並走し、パレスチナ自治区へのチェックポイントに到達。
ここでパレスチナ自治区内を走ることのできるミニバスに乗り換えた。
遠目以上に高い分離壁の下半分には、誰の仕業か、貼り紙や落書きがびっしり。
つい先ほどまで紀元前を旅していた世界から、一挙に引き戻された現在のイスラエル風景。
”(イスラエルにより)壁の中に押し留められているパレスチナ人・・のイメージを鵜呑みにしてはいけない”と信夫さんが言ったと小川TDの日誌に。
そう云われてみると”分離壁って何なんだろう?。
イスラエルを周遊し、エルサレムを探訪した6日間であったが、その殆どが聖書に纏わる紀元前の世界で、現在のイスラエルを余り見ておらず、殆ど何も知らないのに少々愕然とする。
現在の”パレスチナ問題”って何なんだ・・これがイスラエルを旅してみようと思った私のもう一つのテーマだった筈だ。
少々長くなりそうなので、現代のイスラエル問題に関心のある方は読んでみて下さい。
そもそもパレスチナの地名を造ったのは古代ローマ人で、元々はペリシテ人の住んでいた”カナン”。
紀元前10世紀、我々が旅で見聞きしたユダヤ人のイスラエル王国がローマに占領され属領となる。
これに抵抗するユダヤ人に手を焼いたローマがイスラエルの地名を廃し、昔のペリシテの名を引っ張り出し、シリア・パレスチナとしたのが現在のパレスチナの地名となった。
イスラエルを追い出されたユダヤ人が、地中海沿岸に散らばり、迫害に遭いながらも何とか生き延びている2000年の間に、パレスチナはイスラム帝国、十字軍、イスラム系アイユーブ朝、オスマン帝国と支配者が移る。
第1次世界大戦で同盟国に参加したオスマン帝国が敗れ崩壊、パレスチナは英国の国連による委任統治国となる。
その間英国は、パレスチナにはオスマン帝国への武装蜂起を条件に現在の住地の確保を、イスラエルにはユダヤ人の財閥ロスチャイルドの資金目当てにイスラエル国建設支援を、フランスにはパレスチナの共同管理をと、いわゆる三枚舌外交を展開、事態を混乱に・・。
一方世界各地で迫害を受け続けたユダヤ人たちは、シオニスト運動を興し、パレスチナに戻りつつあったが、パレスチナの英国の委任統治国の期限が切れた1948年、ユダヤ人はイスラエル国独立宣言を発布し、これを不満とする周辺アラブ諸国と第1次中東戦争が勃発、イスラエルの勝利に終わる。
しかしパレスチナには既に2000年に亘りイスラム教のアラブ人、キリスト教徒、少数だがユダヤ人が住み就いており(通称パレスチナ人)、新しく建国したイスラエル国領域からはみ出した、いわゆる”パレスチナ難民”が生まれることとなった。
更に1967年第3次中東戦争でイスラエルはユルダン川西岸、ガザ・シナイ半島、ゴラン高原も占領。
その後いイスラエルはガザ地区から自ら撤退し、1978年エジプトとの間に、「シナイ半島のエジプトへの返還とイスラエルの国家承認」を趣旨とする合意がなされた。
1993年漸くイスラエルとPLO(パレスチナ解放機構)との間にいわゆる”オスロ合意”が成立。
パレスチナ暫定政府が発足し、パレスチナ自治区の線引きがなされた。
しかしこの合意にパレスチナの強硬右派(ハマース)が反発、イスラエルにも占領地返還に反対する右派が台頭し、現状ではイスラエルがユルダン川西岸に新しい入植地を建設し始めると、パレスチナは爆弾テロで対抗。
この爆弾テロ対策と称してイスラエルが建設したのが目の前の”分離壁”だ。
最後に信夫さんが、論文「中東和平のための理解ーイスラエル精神構造の二面性」(ManagementLawlletterN85)で、
「イスラエル人の考える平和とは、周辺諸国と仲良くやっていくという平和ではなく、テロや戦争の脅威に曝されることなく、日々の生活の安全が何物にも脅かされることなく確保されている状態、「自由と安全が保障された平和」
(イスラエル政府公認ガイド 信夫 兆平)」と述べておられるのを紹介しておきます。
ところで、今回の旅でこの中東の争いの源が、4000年前の正妻の子と、側室の子との跡目相続争いにあると知らされたが、その争いが延々続いて今に至っているとを不思議に思わない人がいるだろうか。
パレスチナ自治区を出る前に立ち寄った土産物店には、キリスト教に纏わる人形で溢れていた。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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