2013/05/14 - 2013/05/15
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ちびのぱぱさん
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そのむかし、シナル(メソポタミア)の地に人類は、たかい高ーい塔をつくって、その頂を天にまで届かせようとしたといいます。
そして20世紀も終わる頃からふたたび、人類は競うようにして、ぞっとするような高層建造物を造り続けております。
かくいう私も、煙と一緒で、高いところが大好きです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 Peach
-
朝、中華街近くのホテルを出て、横浜駅に着きました。
なんだかよくわからないまま、「きた西口」という出口から外に出ると、15人くらいの人たちがバス待ちをしているのが目に入りました。
その脇を通り過ぎると、この人たちがバス待ちをしているのでなくて、「指定され区画」でたばこを吸っているだけであることを知り、ちょっと切ない気分になりました。
そういえば、横浜はそういうところだったと思い当たりました。
いっそ、たばこなんかやめてしまえばいいのに。
当人たちもそのことを十分承知している風で、どこか、後ろめたげなのが、哀れを誘います。
その方たちの前を通り過ぎ、目の前の橋を渡ると、海の香りがします。
川なのか、運河なのか、その橋を渡ると…… -
前方に「すき屋」の看板が目に入ります。
よし決めた、朝食は卵かけ定食200円也。 -
この界隈は、風俗店やその他の得体の知れない店がごちゃごちゃっとしていて、奇妙な、新宿三丁目的な空気が満ちています。
こういう街の朝って、妙にすがすがしかったりします。 -
駅に戻り、こんどは、「きた東口」に出てみます。
慣れている人は、なんとも思わないのでしょう。
けれど、この出入り口の名前、いろいろと想像力をかき立てます。
全部漢字で書けば、「北東口」、「北西口」となり、ふつうによめば、「ほくとうぐち、ほくせいぐち」となるでしょうか。
現在の日本語として、全く問題のない表記だと思いますが、きっと、初めのうち西口、東口しかなかったのではないだろうか。
そのうち、駅のリニューアルを繰り返す段階で、それぞれが、北と南に分かれた。
ならば、ということでそれぞれの入り口の上に南、北を冠したのだけれど、ちゃんと読んでくれないので、いっそひらがなにしようと、そんな経緯が想像されます。
そう思って、地図で確認すると、案の定「みなみ東口」というのはありますが、みなみ西口というのはなくて、ただの西口がありました。
まあ、勝手な想像なので、はずれることのあらんこともなからん。 -
こっち側は、おしゃれなウオーターフロントで、横浜ベイクオーターという商業施設になっています。
すき屋の200円のたまごかけ定食も良かったけど、こっちで光る海を眺めながら、ベーコンエッグにコーヒーなんて言うのも悪くなかったです。 -
対岸は、そごう -
ベイクオーターの中には、おしゃれなお店がたくさん入っています。 -
その前から発着するシーバス。
山下公園まで、15分700円。
ちょっと高いかな。
バス代わりとしてはね。 -
「じぇいあーる東海道本線は、ただいま人身事故のために運行を見合わせております。」
……、そういえば、先日実家に戻る途中も、京王線が人身事故でストップし、
「運行のめどは立っておりません。」
などという、恐ろしい脅し文句を聞いたのでした。
結局そのときは30分もしないうちに、動き出したのだけど、「人身事故」っていったいどんな事故なんでしょう。
都会の人は、毎日のように、列車に飛び込んでいるということなんだろうか…… -
京成電車に乗って、押上駅に無事やってまいりました。
おしなりくんの、「おし」のほうですね。
もうひとり、女の子がいましたよね、スピカちゃんじゃなくて……、うーん思い出せない。
写真のように、いくつものエレベーターを上って地階にくると、行列ができております。
「こちらの行列は、スカイツリーではありませんよ〜。スカイツリーはあっちですよ〜。」
と、制服姿の女性が声を張り上げておりました。
じゃ、この行列はなんの行列?
むかし、終戦後、なにか行列を見かけたら、とりあえず並ぶ、それからなんの行列か聞く、と、母が申しておりました。
しかし、今はやはり、スカイツリーの方が気になります。
「スカイツリーはこっち」という意外なほどに地味なサインを頼りに進むと、 -
それは、いきなりでした。
地下からはい上がってきたので、そういう結果になるのでしょうが……
あっとうてきな鉄のかたまりが、頭上にのしかかってきました。
てっぺんの方は、天界に達していると思われます。
この角度で見ると、でっかいおしゃぶりのように見えなくはありませんが、
なにか息苦しいような、圧迫感のようなものを受けたのは、たぶんわたしが、権力というものに対して、潜在的な嫌悪感をいだいているからなのでしょう。
どうしても、征服しなければいけないという義務感と、さっさと退散した方が良いという野性的な部分が、ほんのしばらくの時間、私の中で戦っておりましたが、とりあえず行列には並んでみる、という母の教えが私の中で働いて、その行列の最後部を探して、そして見つけました。
「90分」
という立て札が目に入りました。
次に、3000円という数字が重くのしかかりました。 -
-
タワーとは、遠くにありて思うもの
そして、かなしくうたうもの…… -
いつかまた、征服する機会はあるでしょう。
そのときまで、このほ乳瓶が倒れずに立っていることを願わずにはいられません。 -
……で、もうひとつの「行列」のことが、あたまに蘇って参りました。
今来た道順を、まちがわずに忠実に逆戻りすればよいのです。
すると、それはありました。
スカイツリーと並んで立っているソラマチのイーストタワーというのでしょうか、その、30,31階に直通するエレベーターに並んでいる人たちの行列でした。
しかも、先ほどとはうってかわって、ほんの二三人しか並んでいない。
ということで、お昼にすることにしました。 -
ここは、いい
なにしろ、展望スペースがタダなのがいい。
-
-
-
30階にあるレストラン オザミ(Aux Amis)に入りました。
朝食が、すき屋の200円の卵かけご飯。
ひる飯に少し金を掛けても、罰は当たらん -
目の前が、なんかじゃま……
と思ったら、スカイツリーだった、なんて、独り言を言いながら、
「あ、飲み物は、水でいいです、水で。」
↑これは、かなり勇気がいります、しかもおひとりさま…… -
-
オマールエビのパスタ。
なかなか、うまいエビですな。
ミソがいい、すごくいい。
しべつのホッカイシマエビのミソに似てる -
マロンクリームシュー? -
さて、そろそろ成田空港に向かわなければ……
「美味しかったですよ、とっても、でっかいエビですね。」
レジの女性に愛想を振りまきつつ、
ふたたび、いくつもエレベーターやエスカレーターに乗って、押上駅に降りてゆきます。
「成田空港に行くには、どれに乗ればいいですか?」
「あ、もうすぐ出るやつに乗ってください。逃すと、50分後になります。」
「ああっ。」
焦って、きっぷの販売機の前でコインを落としてしまいました。
なんとか切符を買って、改札を入るとあと一分。
「に、2番線だ!」
ホームにのぼる階段に駆け上がると、すぐ前に太った女性が上っていました。
この階段、上り階段と下り階段のあいだに手すりがあって、上りはひとり分の幅しかありません。
目の前の、太った女性はゆっくりゆっくり上がってゆきます。
とうとう、発車のベルが鳴り出しました。
「す、すいません。でちゃいます。」
そう、女性に声を掛けると、
「あっ。」
と小さく声を出して、そのまま、ゆさゆさゆさゆさと少しスピードを上げてのぼり始めました。
「これでは、まにあわない。」
そう思いかけたとき、中間の踊り場の手すりが切れているところに来ました。
女性は、そこで一瞬とまどい、右にどきそうな動きを示しました。
ところが、何を思ったか、ふたたび、上り階段をそのまま、ゆさゆさゆさゆさ。
こうなれば、わたしが右の下り車線を上ろう、と、おりしも、上から両手に巨大な荷物を抱えた男性が、降りてきて、階段をすっかり塞いだのです。
もう、女性の後をおとなしくついて行くしかありません。
ゆさゆさゆさゆさ、とぼとぼとぼとぼ
ゆさゆさゆさゆさ、とぼとぼとぼとぼ
ようやく、ホームに達したそのとき、電車のドアが閉まり、無情に走り去ったのです。
女性は、ばつが悪かったのか、後ろを振り返ることもなくすたすたとホームの向こうに行ってしまいました。押上駅 (スカイツリー前駅) 駅
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青砥の駅で、成田空港行きを待っています。
スカイツリーが見えます。
いい天気だなあ青砥駅 駅
-
無事、成田空港(LCCは早くチェックインを閉めちゃいますから、ちょっと危なかった)
こんどはちゃんと飛ぶのかなあ、と思っていたら、ちゃんと飛ぶみたいです。(来るときは、間引きされた)
バスに揺られて、晴天の滑走路を走るのは、なかなか気持ちの良いものです。
シルバーにオレンジの機体が見えてきました。 -
-
風が強いので、搭乗券を飛ばされないようにご注意ください、という係員の言葉が、冗談でないことがよく分かりました。
しかし、良い天気。
わざと行列の一番最後について、隙を見て、滑走路上をあっちこっちいって写真を撮ったので、しかられるのではないかときょろきょろ周囲を見回し、非常に不振な動きをしたのに、クルーたちはニコニコしています。
だんだん大胆になって、堂々と歩いていると、もうはや最後のおばあちゃんが係の女性としきりに何かを話しているのみとなりました。
そういえばこのおばあちゃん、でっかい手荷物を脇に置いて、さっきからずっとクルーと話しておりました。
近くに来たら、
「あら、そー、んじゃだめね。」
「ええ。」
なんて、話しています。
もしかして、まちがった飛行機に乗りそうになっていたのか?
しかし、ここまで来ちゃうかな? -
けっきょく、私がタラップを上り始めると、おばあちゃんは、後ろを振り向いて、もう誰もいないのを確認し、自らも、でっかい荷物を持ってのぼり始めました。
あとには、だだひろい滑走路と、ぬけるような青空が広がっているのみ…… -
-
この航空会社とは、どうも相性が悪くて、いろいろあったのですが、それも過去のものになろうとしています。
なんだか、楽しいフライトになりそうな予感がします。
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