2013/04/29 - 2013/04/29
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morino296さん
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横浜みなとみらい21(MM21)地区のシンボル、帆船日本丸の総帆展帆(そうはんてんぱん)を見に出掛けました。
太平洋の白鳥とも言われる美しい姿を堪能させてもらいました。
総帆展帆は、約100人の市民ボランティアの皆さんが1時間かけて実施します。
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10:30頃 みなとみらいに到着
日本丸は、満船飾(まんせんしょく)で飾られています。
満船飾とは、船でお祝いの時に国際信号旗(船の通信に使用する旗)を掲揚すること。 -
10:35
帆船日本丸では、 定期的に総帆展帆、満船飾が実施されます。
展帆(てんぱん)は10:30〜11:30、
畳帆(じょうはん)は15:00〜16:00 -
帆船日本丸の仕様
総トン数:2.278トン
全長:97m、幅:13m
平均喫水:5.3m
最高のマストの高さ:水面から46m
総帆数:29枚(畳1,245枚分)(練習船時代35枚)
定員:138名(練習船時代196名) -
帆船日本丸の解説
帆船日本丸は、全国の商船学校の練習船として1930年(昭和5年)に建造されました。外航商船の船長を目指す若者の訓練に、太平洋を中心に航海してきました。1984年(昭和59年)、新しい日本丸の建造を機に現役を退くまでの54年間に、地球を45.4周する距離(183万Km)を航海し、約11,500人の実習生を育てました。練習船としての使命を終えた日本丸は横浜市が管理することとなり1985年(昭和60年)4月から旧横浜船渠(せんきょ)第1ドックに現役当時のまま保存されています。現在は、平水区域の練習帆船として整備・維持されながら、船内公開はじめ、帆船の訓練・生活を体験する海洋教室やボランティアの協力を得て29枚すべての帆を広げる満帆展帆などを行っています。 -
10:39頃
総帆展帆とは、29枚の帆(セイル)全てをひろげること。
すべて手作業でひろげています。
この作業は訓練を終えて登録されているボランティアの方々の約100人の協力で行っています。
現在、ボランティアには約2,000人が登録されているそうです。 -
命綱もなしでマストに上っています。
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高所恐怖症の人には絶対無理ですね。
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10:42頃
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帆船日本丸や総帆展帆について解説がされていました。
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日本丸の船尾
17.クジャクバト
船の後ろがはりだしていて、その形がクジャクバトのように見えることから、ファンテイル(クジャクバト)と呼ばれます。 -
10:53頃
次第に帆が張られてゆきます。 -
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10:55頃
【帆船日本丸のあゆみ】(子供用パンフレットより)
①帆船日本丸の誕生
今から90年ほど前、練習帆船の遭難事故が続き、もっと大きくて設備が良い船で練習したいという意見がでて、1930年(昭和5年)1月、日本丸が神戸(川崎造船所)で進水。
完成後は、航海訓練を行い実習生を育てました。
同じ年に造られた姉妹船・海王丸は、富山県射水市に係留・保存されています。 -
②太平洋戦争中の帆船日本丸
1941年(昭和16年)太平洋戦争が勃発。1943年(昭和18年)には、日本丸は帆や帆げたを取り外され、白い船体はねずみ色に塗り替えられ、瀬戸内海で石炭など重要な物資を運ぶかたわら、訓練を続行していました。 -
10:57頃
③戦後の帆船日本丸
1945年(昭和20年)8月の終戦後も、中国大陸、東南アジア諸国、南方諸島には残されていた日本人の引揚げに使われました。
④遺骨収集航海へ出港
1952年(昭和27年)、日本丸は帆を付けた本来の美しい姿に戻りました。
翌年から訓練をしながら、戦争で亡くなった人の遺骨を日本へ持ち帰るために南鳥島、グアム島、硫黄島などへ向かいました。 -
11:04頃
⑤本格的に航海訓練を再開
帆を付けた本来の姿に戻ってからは、日本の沿岸をはじめ、アメリカ沿岸、ハワイ諸島、オーストラリアなどへのを行い多くの船員が育って行きました。 -
11:10頃
⑥帆船日本丸、横浜へ
昭和59年、帆船日本丸は、54年あまりわたる船員養成の任務を「“新”日本丸」に引き継ぎました。
その後、10都市(横浜、神戸、大阪、小樽、船橋、新湊、清水、豊橋、福岡、鹿児島)からの誘致要請があり、その中で、横浜市が掲げた活用計画と、約83万人の市民の署名により誘致する都市が横浜と決定しました。 -
10:19頃
⑦横浜の帆船日本丸
日本丸は、みなとみらい21地区の石造りの第1ドックに係留され、1985年(昭和60年)4月から公開されました。
日本丸では普段の船の整備や保存活動でも市民ボランティアの皆さんが活躍しています。 -
10:25頃
無事に総帆展帆が終わり、ボランティアの皆さんも整列して挨拶です。
見学している人からは大きな拍手が送られていました。 -
回れ右して、反対側の人達にも挨拶。
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大勢の人が総帆展帆を見学していました。
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11:30頃
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ランドマークタワーの全景と日本丸
この後の総帆展帆の予定
5月26日(日)、6月2日(日)、6月30日(日)、
7月15日(月・祝)、8月4日(日)、9月8日(日)、9月29日(日)、
10月14日(月・祝)、10月27日(日)
興味のある方は、お出掛けください。 -
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展帆が終わり船内の見学が再開されました。
折角なので、帆が張られた日本丸を見学します。 -
甲板(デッキ)に乗り込みました。
マインマストから後方の眺めです。 -
メインマストを見上げます。
このマストに上るのは大変ですね。 -
マストの解説
横から見るとすべてのマストは後ろ(船尾)に傾いているのは、風を後ろから受けて走るように造られています。
前から、
フォアマスト(41.9m)、メインマスト(45.8m)、ミズンマスト(43.6m)、ジガーマスト(35.9m)。
(水面からの高さ) -
1.カメ
甲板(デッキ)は、雨や日光にさらされても平気なように丈夫にできています。
また、真ん中が盛り上がっていて亀の甲羅のようなことからカメといいます。
船内には、いろいろな動物が隠れています。
動物に関係のある名前が順番に紹介されています。 -
2.ペリカン
ボートが動かないように止めている金具は、ペリカンのくちばしが上に向いた形に似ていることから、ペリカンと呼ばれます。 -
フォアマスト
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船橋(ブリッジ)
皆、興味深く見ていました。 -
ブリッジの舵輪
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フォアマスト
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錨
ストックアンカーという錨で、重さ約2.4トン。
この錨はアンカークレーンで下ろしますが、収める時は人の手で錨のバランシングリングにキャットクレーンのフックをかけるため、波の高い時は非常に危険な作業となるそうです。
3.チョウ
錨を固定するナットの先が開いていて蝶の羽に似ているので、「バタフライ・ナット」と呼ばれるそうです。 -
甲板を磨く椰子の実
日本丸の木甲板は厚さ65mmのチーク材です。
これを磨くには椰子の実を使います。 -
甲板で使われているチーク材
55年、磨かれた甲板(右)は、これだけ擦り減っているそうです。 -
ヤードの解説
マストの横木の部分をヤード(帆桁)といいます。
一番下のロワー・ヤードは23.37m、
一番上のロイヤル・ヤードは14.53mだそうです。 -
4.ツル
錨を動かす時に使うクレーン。
英語のクレーンには鶴という意味があり、クレーンの腕を伸ばした形も鶴の姿に似ています。 -
船首 バウスプリット
船の前から突き出た棒のこと。
5.イルカ
バウスプリットから下に突き出ている棒に、泳いでいるイルカが飛び上がってぶつかりそうになることがあるそうですが、この棒のことをドルフィン・ストライカというそうです。 -
6.ネコ(猫)
錨を納める時に使う組滑車(テークル)をキャットテークルというそうです。
漢字の「錨」のつくりが「猫」と一緒なのも、錨が海底をしっかりかき掴むようにと言う意味があるそうです。 -
7.カイ(貝:シェル)
ロープを通す滑車は2枚の板ではさまれていることから、貝のように見えるのでシェルといいます。 -
8.へび(スネイク)
ロープを下ろして甲板にならべる時に、ヘビのようにくねくねとならべることをスネイク・ダウンと言います。 -
キャプスタン
穴に棒を突っ込みロープを巻きます。
9.ハト(ピジョン)
棒を突っ込む穴のことをピジョン・ホール(ハトが入る穴)というそうです。 -
ロープの切れ端も無駄にせず使われるそうです。
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ビレイング・ピン
帆を操作するためのロープを止めて置くピンです。
また、ロープが整然と巻かれていますが、英語のshipshapeは、「きちんとして,整然として」といった意味です。
keep everything shipshape = すべてをきちんとしておく -
キセル型通風筒
船内の換気のための空気の取り入れ口。 -
甲板から船室に入る入口のマット
ロープを編み込んだものが使われています。 -
実習生室
ここは8人部屋です。
ベッドの大きさは、185cmx65cm。
寝っ転がっていいよと言われて、試している男の子。 -
機関室
帆船にもエンジンは積まれています。
スクリュープロペラを回すために600馬力の主機関(メインエンジン)が2基積まれています。
国産の船舶用大型エンジンで、1930年(昭和5年)から54年余も動き続け、世界一の稼動年数記録を打ち立てました。 -
10.ロバ(ドンキー)
お風呂を沸かしたり暖房には蒸気を使いますが、この蒸気を作るのを補助ボイラーといいます。補助ボイラーは英語でドンキー・ボイラーといいます。 -
教室
ここで勉強や会議が開かれます。 -
調理室
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調理室 オーブン
百数十人分の食事は一度には作れないため、暑い夏の航海でも事務部員は、長時間ここで作業しなければなりません。 -
11.ニワトリ(コック)
水道の蛇口を英語ではコックといいます。 -
船長公室
船長がお客様をもてなしたり、航海士から報告を受けたりする部屋です。 -
一等航海士室
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船内の階段
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通信長室
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士官サロン
士官(船長・航海士など)専用の食事兼会議室。
テーブルとイスは床に固定されています。
中央が船長の席、その後ろには神棚があります。 -
士官サロンの天井に埋められたステンドグラス
周りを星座(さそり座、オーロラと北極星、南十字星、北斗七星)が飾ります。 -
12.ウシ(ブル)
自然の光を通す目玉ガラスのことをブルズ・アイ(牛の目)というそうです。
これは床に埋め込まれているブルズ・アイです。 -
船医室
遠洋航海に出る時は、実習生や乗務員の健康管理ため、船医が必ず1名乗り込むそうです。
また、船医の乗っていない船からの要請で、医療援助に向かうこともあるそうです。 -
船内の見学を終え甲板(後方)に出ました。
13.イヌ(ドッグ)
鉄の扉をしめるハンドルは短い棒になっています。
雨や波が入らないようにしっかりしめるハンドルのことをドッグスというそうです。 -
14.ネズミ(ラット)
マストに登るための縄ばしごの横のロープをラット・ラインというそうです。 -
舵輪
帆送中は帆の状態を見ながら舵をとるため、舵輪は甲板の一番後ろに置かれています。 -
ジガーマストとガチョウ
15.ガチョウ(グース)
一番後ろにあるジガーマストから横に出ている下の棒をブームといい、帆をはった時には風の向きによって左右に動かします。
この様子がガチョウが首を振っているように見えることから、マストとブームのとりつけ部分をグースネック(ガチョウの首)というそうです。 -
16.クモ(スパイダー)
マストにはロープを巻いて止めるピンを立てる鉄のバンドが巻いてあります。
これはクモが糸で巣を作っているように見えることから、この鉄のバンドのことをスパイダー・バンドというそうです。 -
18.サル(モンキー)
急ぐ時は、建物に沿って真っ直ぐに作られた梯子(ステップ)を使います。
素早く上り下りする姿が猿のように見えることから、モンキー・ステップと言われるそうです。
17番が飛んでいますが、これは船尾のクジャクバトです。 -
19.ツバメ(スワロー)
滑車にロープを通す隙間をスワローというそうです。 -
時鐘(右)
練習船時代、当直に入ると最初の30分に1回、その後は30分ごとに1回ずつ増やして鳴らし、8回鳴らす8点鐘で交代したそうです。
銘板と傾斜計(左)
傾斜計で船の傾きが分かります。 -
マストとランドマークタワー
1時間余り、たっぷり船内を見学させてもらいました。 -
太平洋の白鳥 帆船日本丸
綺麗ですね。 -
みなとみらい21地区の風景
帆船日本丸は、なくてはならない存在ですね。 -
動く歩道から
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野毛 都橋交差点にあるイタリアン La casa di Marco
みなとみらい21地区の飲食店は行列ができていたので、ちょっと離れた野毛まで移動しました。 -
La casa di Marcoのランチ
生パスタを使った春キャベツとエビのペペロンチーノ
なかなか美味しかったです。
(おしまい) -
(おまけ)4月27日に用事があって出掛けた時の写真です。
横浜港 象の鼻パーク
名前の通り、象の鼻が造られていました。 -
横浜港大桟橋には豪華客船SUN PRINCESSが寄港していました。
1995年就航。4層吹き抜けの海が見えるアトリウム・ロビーを持つ中型船。
総トン数:77,000トン、全長261m、全幅32m
乗客定員2,022人、乗組員数900人
3か月にわたり、日本でクルージングが行われるそうです。
最後までご覧いただき有難うございました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- はんなりさん 2013/05/11 14:56:07
- 太平洋の白鳥
- morino296さん
こんにちは
日本丸の総帆展帆
興味深く拝見させて頂きました。
子供の頃、飾ってあった小さな帆船の美しい姿に
感動した覚えがありますが
日本丸の活躍に
また帆を広げた美しい姿に惚れ惚れします。
ボランティアの皆さんに感謝ですね。
船内の動物などの名が付けられたのには
なるほどなぁ
と
とても勉強になりました。
- morino296さん からの返信 2013/05/11 15:12:48
- RE: 太平洋の白鳥
- はんなりさん
こんにちは。
いつも有難うございます。
今日は雨降りで巣籠り中です。
帆を張った日本丸、綺麗ですね。
総帆展帆は、100人がかりで1時間ほどですが、
マストの先まで命綱なしで上って作業をするなんて信じられませんね。
今は、係留されていますが、現役当時は、波に揺れる中での作業でしたから、
さぞかし大変だったことでしょうね。
この日、帆船の模型の展覧会も行われていましたが、
皆さん楽しそうにお話しされていました。
morino296
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- あんみつ姫さん 2013/05/10 20:01:17
- みなとみらいの景色は、日本丸からでしたよね〜。
- morino296さん、こんにちは。ご無沙汰しています。
日本丸が桜木町に来たときを覚えていますよ〜。
思い起こせば、みなとみらいが始まったのは「日本丸」からだったような・・・
あのころの日本丸の周りには、何にもなかったですよね。
なんで、駅から遠いところに日本丸を置いたのだろうって、
電車の中から思っていました。
その後、横浜博があって、ランドマークタワーができて、
みなとみらいの建物がどんどん建てられて、
いつの間にか、日本丸がみなとみらいの景色に溶け込んでしまいましたよね〜。
- morino296さん からの返信 2013/05/10 20:25:20
- RE: みなとみらいの景色は、日本丸からでしたよね〜。
- あんみつ姫さん
こんばんは。
お久しぶりです。
MM21、変わりましたよね。
もう、昔の姿を知らない人も多くなっていますね。
日本丸の説明をしていただいた方は、昔、船員さんだった方のようで、
懐かしそうにいろいろ教えて下さいました。
満帆展帆も、多くのボランティアの方々によって実行されているのですね。
有難いものです。
6月1日から、山手西洋館で花と器のハーモニーが始まりますね。
morino296
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