週末パスで春の福島へ・後篇（郡山～三春の滝桜と町内の桜めぐり）

2013/04/14 - 2013/04/14

県内各地に桜の名所がある福島。東北の春はあっという間ですが、いつか機会をうかがって春の福島に桜めぐりの旅に行ってみたいと思い続けていました。
今年の桜は早咲きで、東北でもゴールデンウィークを待たずして桜が咲いてしまいそうな気配。そんなわけで、思いつきで1泊2日の弾丸花見ツアーに出かけることにしました。
お目当ては日本三大桜の名所・三春の滝桜と、川沿いに美しい桜並木が続く小野町の夏井千本桜。
できれば両方が見ごろになりそうな4月の第3週を狙って行きたかったのですが、仕事の都合でやむなく前倒しにすることに。。。
結果的に、夏井千本桜はフライングでの訪問になってしまいましたが、幸い、三春の滝桜は8分咲き！
お天気も快晴に恵まれ、素晴らしい春の旅を楽しむことができました。

≪行程表（2日目）≫
※1日目の行程および旅行記はこちら↓
http://4travel.jp/traveler/tsurumarco/album/10767798/

8:00　郡山駅発
↓電車（磐越東線）
8:13　三春駅着
↓徒歩
8:45　三春町観光協会着（三春町役場すぐ横）
↓レンタサイクル（電動）
9:15　三春滝桜着
※町役場～滝桜までの距離：約4.4km
9:30　三春滝桜発
↓レンタサイクル（電動）
10:00　三春町観光協会着
↓（休憩）
11:00　出発
↓徒歩
11:30　三春駅着
11:59　三春駅発
↓電車（磐越東線）
12:13　郡山駅着
↓（昼食）
13:20　郡山駅発
↓電車（在来線乗り継ぎ）
帰京

エリア 福島

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JRローカル 徒歩

2日目の旅は郡山駅からスタート。
前日に宿泊した、駅前の「郡山シティホテル」はすこぶる快適なお宿でした。室内はピカピカで清潔感に溢れており、とても居心地の良いひとときを過ごせました。
ベッドはシモンズだったそうで、ぐっすり熟睡できました＾＾

立派な駅前の風景。あらゆる施設が充実しているので、宿泊時に困ることはありません。

駅前広場。昨日はここで大々的に選挙活動が行われていました。。。

本日の目的地は随分と人出の多さが予想されるので、ちょっと早めの出発です。
8:00ちょうどの磐越東線に乗り込んでみれば、既に車内は超満員！！
ここから10分ちょっと電車に揺られて、目的地の最寄駅・三春駅に到着しました。
そうです。今日はこの駅から、日本三大桜のひとつで知られる「三春滝桜」を目指します。

本当は夏井千本桜と同じタイミングでお花見に訪れたかったのですが、翌週末は職場の定例会議があるので泣く泣く見送りに。
ちょっと早いかな、とは思いつつ、この週末に狙いを定めることにしたのですが、どうやら滝桜に関しては見事に目論見が当たったようです＾＾
とはいえ、東京と比べて東北の桜は見頃の時期がとっても短い…この週末は全国各地から花見客が訪れるに違いない、と覚悟はしていたのですが。

案の定、電車が駅に着くや否や、乗客は一斉に駅に向かってダッシュ。
駅前から滝桜方面へ向かう臨時の観光バスがみなさんのお目当てだったようです。
瞬く間にバス停には長蛇の列が…まるで人気アトラクションを待つ人たちの列のようです。

そんな人たちをよそ目に、私は悠然と歩き始めました。
今日は都合で夕方までに東京に戻らなくてはならないため、渋滞で時間が読めないバスではなく、別の手段を使って滝桜に向かうのです。
しかし、三春駅から滝桜までの距離はおよそ6キロ。歩いて向かうのはさすがに負担が大きい。というわけで、私はある手段をたよりにすることにしました。

駅から歩き始めてみると、町のありとあらゆるところに桜の木がいっぱい。
歩道橋も桜吹雪のステキなデザインです。

町のあちこちを桜の木の美しい桃色が彩ります。

さて、この風景。
梅・桃・桜の3種類の春の花が一斉に咲いているのがおわかりになりますでしょうか。
実は、「三春」という町の名前は、こうした風景から名付けられたといわれています。春の訪れを告げる花が一斉に開く町なのですね。

桜と並んで、三春の町の名物として知られているのが「三春駒」。
この地の民芸品として知られる張り子の馬の人形です。
厄除けや安産のご利益があるそうです。
写真は町の歩道に埋め込まれている三春駒のレリーフ。

公衆電話の上にも三春駒が＾＾

桜の時期には全国各地から観光客が殺到するほか、趣のあるお祭りも四季折々に開催される歴史ある町・三春。
そんな観光資源の豊かさゆえでしょうか。決して交通の便が良いとは言いきれないながらも、町並みはたいへんきれいに整備・保存されていました。

さて。駅から歩くこと30分弱。ようやく本日最初の目的地に到着しました。
これからお世話になるのは、町役場のすぐ真横にある観光協会です。

そう！本日の私の移動手段は「レンタサイクル」です！！

レンタサイクルは、三春町観光協会にて貸出をしていただけます。
受付時間は9:00〜16:00ですが、この日の私は15分ほどフライング＾＾
だめもとで観光協会の方にお声をかけさせていただいたところ、快く早めの貸出に応じてくださいました。大感謝！！

滝桜までの道（県道40号線をひたすらまっすぐ進むことになります）は、上り坂がメインのハードなコース。
普通の自転車の貸出料金は1日500円ですが、あわせて、ここには電動自転車の用意もあります。
貸出料金は1日1000円。
ちょっとお高めではありますが、どうか、ここは迷わず【電動自転車】をチョイスすることを心の底からおススメします！！！！！

町のあちこちに桜の名所があるようです。じっくり見て回りながら目的地を目指します。

たとえばこんな感じ。民家の庭やお寺さんの庭に、たいへん立派な桜が、しだれ桜をメインに美しく咲いています。

こちらの桜の木もまた、近くで足を止めて写真を撮る人たちの姿が見えました。

しばらく自転車で走ってゆくと、滝桜方面への渋滞が目立ってきました。一本道が車の大行列で埋まっている…
そんな車の列を、恐縮しつつ望みながら、すいすい、電動自転車で過ぎ去ってゆきます。いやはや、自転車で正解だった。

ここから標識通り、まっすぐ進みます。

まるで桃源郷のような美しさを誇る田畑や庭、里山の桜を眺めつつ・・・

自転車で走ること約30分。到着しました！

朝早い時間帯にもかかわらず既に大盛況です。見学料300円をお支払して公園の敷地内に入ります。

思わず息を呑むような美しい姿。
小さな薄紅色の花々が折り重なって咲くその姿は、まさしく名前の通り、滝のような迫力でした。こんな桜、人生で間近で見るのは初めてです！！

この公園近辺には震災後、避難生活を余儀なくされている方々もいらっしゃるそう。
この桜が、きっと、この地で暮らす方々の心を癒し、勇気づけてくれているはずだと信じています。

一度でいいから間近で見てみたい！と憧れつづけた滝桜の姿です。

ちなみに、ソメイヨシノにはまだ早い時期の様子です。

帰りは下り坂がメインで、とっても楽でした。

町のあちこちを桜が彩っています。

10時を過ぎると、近辺探索の観光客も増えてきますね。

町役場の駐車場近くには花見茶屋の出店もありました＾＾

花見茶屋近くのしだれ桜。

滝桜も迫力と生命力にあふれたすばらしい樹木でしたが、それと同じくらい、私は三春の町の桜の美しさに心を打たれました。どの木も、地元の方々によって丹精込めて守られていることでしょう。
三春の町を訪れる方にはぜひ、滝桜だけ見に行って他をいたずらにスルーするのではなく、桜と歴史に彩られた町の姿を歩いて楽しんでみてください！

さてさて。後ろ髪をひかれつつも、11時59分発の磐越東線で郡山へと戻ります。

素晴らしい桜めぐりの旅ができて、感無量です！
福島が大好き！またぜひ来年も、春の福島を訪れたいと心から思いました。