2013/03/16 - 2013/03/24
105位(同エリア132件中)
高橋潤さん
社会教育NPO STUDYUNIONの海外部門であるミンダナオ・プロジェクト
第6次視察についての活動報告です。
第6次視察で得た様々な体験の中から
サマル島/MCL(ミンダナオ子ども図書館)
スモーキーマウンテン(+フォートボニファシオ)
について今旅行記では書かせて頂きます。
なお、第6次視察の活動報告については
同行者であるStudyUnionの関浩成さんと小川武志くんも
旅行記を書かれていますので是非そちらも合わせてお読み下さい。
またNovelStandardからも3名の方が参加されました。
表紙写真はサマル島にて。
ミンダナオ子ども図書館
http://home.att.ne.jp/grape/MindanaoCL/
NovelStandard
http://www.novelstandard.org/
StudyUnion
http://www.studyunion.or.jp/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
---サマル島---
サマル島はダバオの近くにある島でリゾート地です。今はダバオの大学に在籍しているMCLの卒業生とそのお友達の女の子が案内してくれました!
この写真はサマル島でBBQをしようということで、ガイサノモールという大型ショッピングモールで食材を買っているところです。写真にあるように魚介類や肉類は基本的にパック分けされておらず、自分が欲しい分だけビニール袋にトングを使って入れ係の人に計量してもらいレジに持っていきます。
ちなみにフィリピンにはサマール島という似た(下手すると同じ?)名前の島があり、インターネットで検索するとごっちゃになって出てくるので勘違いしやすいのですが全く別の島です。 -
サマル島行きの船の発着場にはダバオの中心地からタクシーで2,30分で着きます。マニラとは違い、ダバオではどのタクシーに乗ってもちゃんとメーターを回してくれお釣りもきちんと1ペソまでくれました。また船の値段は150ペソを乗った人数で割るというシステムになっており、所要時間は15分ほどです。
一応船にはライフジャケットも備え付けてありましたが、明らかに人数分なかったような… -
ダバオに沈む夕日をバックに青春感じる一枚をパシャリ!笑
海は本当に綺麗で透き通ってました。水は少しひんやりとしましたが暑いダバオではそれがまた心地いい!
僕たちが利用したパラダイスアイランドは入場料が125ペソで泊りの場合は300ペソでした。泊まる場合はコテージの料金が別に必要なようです。入場日限定で使える50ペソ分の食事券付きでした! -
一通り遊んだあとはBBQ!
何を思ったのか関さんが大量に貝を購入したため、焼き鳥と海老を少し食べた後は延々と貝を食べる食べる…。ちゃんと食材を洗ったり、ゴミを捨てる場所もあってBBQするにはなかなか快適な環境でした!
さざ波と木炭がパチパチと鳴る音と笑い声だけが広がる、心から洗われるような時間でした。 -
お腹が膨れたあとは、案内してくれた女の子たちに True or Consequence game やハンカチ落としといった地元の子どもたちがするという遊びを教えてもらい一緒に遊びました!彼女たちも勿論そうですがフィリピンの学生は本当に英語が堪能で、その上また何か国語か喋れたりします。英語がまったくできない僕は話したくてもまったく言葉が出てこず歯がゆかったです。英語を勉強する大切さをしみじみと感じました。
-
帰りは行きに乗った船はもう出てないというので、バイク型のタクシーに3人乗りし大きい船の発着場まで!月明かりの元、綺麗に舗装されていない道を3人乗りバイクで疾走するのはなかなかスリリングでちょっとしたアトラクションのようでした。
今回はいけませんでしたが、サマル島には動物園や綺麗な沢、コウモリがたくさん住む洞窟等あるようなので今度はゆっくり一泊したいです。 -
---MCL(ミンダナオ子ども図書館)---
MCLはダバオから車で3時間ほど内陸に向かったところにあるキダパワンにあります。ダバオからキダパワンに向けては綺麗なバンバスが結構な頻度で出ており運賃は150ペソです。結構な頻度で出ているといっても、出発時刻が決まっているというわけではなくバンが満員になり次第出発なようでタイミングが悪ければ結構待たされそうでした。
キダパワンはダバオと違って治安はよくないそうなので、もし行かれる際は細心の注意を。 -
MCLに着き、子どもたちから熱烈な歓迎を受けたあとは持参した折り紙を配り折り紙教室開講。みんな一生懸命折りますが、角と角を揃えて綺麗に折るという習慣がないからか途中で歪な形になったりと苦戦。それでも最後までみんなで協力しながら折り、なんとか完成。
子どもたちはもっと色々教えてと言ってくれたのですが、もう日ごろ折り紙を折ることのない僕たちは早々にレパートリーが尽きてしまいました。次に行くまでにたくさん覚えないと。 -
関さんと折り紙の完成品を片手に Smile :)
みんな底抜けに明るく、良い笑顔です!
そうそう、子どもたちは日本人なら誰もが知る「ふるさと」を大合唱しておりました。 -
デジタルカメラは大人気!
カメラを貸すと、手当たり次第にパシャパシャと撮ります。おかげで僕たちのデジタルカメラには子供たちの笑顔とブレブレの写真が溢れそうなほどたくさん!これもまた思い出でしょう。 -
今度はNSの方が持参した水風船で遊んでいます!ここは年中暑いフィリピン、子どもたちは濡れることなどまったく気にせず大はしゃぎです。いたるところから水風船の破裂するバシャっという涼しげな音と歓声が聞こえてきました。
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そして遊び終わった後は、誰に言われるでもなく割れた水風船の後始末。みんなが、みんなのために自分から働きます。僕たちも見習わなければ!
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ちょっと中庭に心を合わせれば、木々とどこまでも濃い青空がここは南国だと教えてくれます。思わず「ああ、こういう場所を理想郷というのかもしれない」と。
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MCLには約120人もの子どもがいるため、膨大な量の食糧が必要になります。寄付金によって支えられているMCLでは少しでも食費を抑えるため、自分たちでお米もつくっています。これは収穫後のモミを自然乾燥させているところ。これだけの量のお米も、食べ盛りの子どもたちの前ではすぐになくなってしまうそうです。
ちなみにフィリピンではお米なら大体2年で5回、収穫できるとのこと。 -
夜には僕たちの為に歓迎会を開いてくださいました。6時すぎだったと思いますがあたりは真っ暗ですが、なかなか照明が点かず節電でもしてるのかなと思いきや停電していたみたいです。暗い中でも、歓迎の踊りと歌を披露してくれた子供たちの顔は輝いて見えました。
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歓迎の踊りと歌の合間合間に、こんな真っ暗な中どこから摘んできてくれたのか鮮やかなお花を両手いっぱい頂きました。
僕たちのために歌って踊って花束を摘んできてくれて、僕は今後誰かにこんなに歓迎してもらうことはあるだろうかと、そしてただただ僕たちを歓迎してくれる子供たちはなんて幸せなんだろうとあやうく涙が零れそうになりました。 -
寝るのも勿論早いのですが子供たちは朝5時すぎに起きてきます。そして自分の当番をしっかりこなし、みんなで朝ごはんを食べます。もちろんこのご飯も、その日の料理当番の子どもたちが作ってくれたものです!
決して豪勢なものではありませんが、やっぱりみんなで食べるご飯は美味しく感じます。
ちなみにこの日は白米と濃い味付けの焼きそば?と揚げた小魚が一匹、それにナスのような味のするフキのような形をした野菜の煮つけが少しでした。 -
小学生はもう学校の授業は終わっていて、日本でいうところの春休み中でしたが高校生は学年末試験の真っ最中!綺麗な制服に身を包んで学校に行きます。
僕たちはバジャウ村というところまで、MCLの子どもたちと、といってもゴムの木を植えるために行くので作業のできる大きい子たちとトラックの荷台に。
そして後ろ髪を引かれる思いでMCLをあとにしました。 -
バジャウ村へは舗装されてたり、されてなかったりする道を3時間半。途中橋のかかっていない川も渡りました。荷台に木製の長椅子を並べてそこにみんなで座っていたのですが、舗装されてない道では長椅子ごとみんな跳ねに跳ねて、バジャウ村に到着するころにはお尻が悲鳴を…次の日には青タンができてました。
ミンダナオ島の雄大な自然には圧倒されました。すごくのどかなように見えますが、今でも戦闘が突発的に起こることが珍しくないというのだから信じられません。 -
バジャウ村の方々。僕たち日本人はやはり珍しいようで、遠くからジーっと見つめられました。最初は子供に挨拶をしても、すぐに逃げられてしまいましたが帰りには恥ずかしそうにしながらもちゃんと返してくれました!
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昼食は村長さん宅でご馳走に。白米に野菜スープをかけたものと煮込んだ鶏肉でした!
僕は連日の疲れと3時間半も荷台でグラングランに揺られたせいか食欲がほとんど沸かなかったのですが、MCLの子どもたちは元気いっぱいでご飯も2杯も3杯もおかわりしていました。 -
この村の周りにはスーパー等はまったく見当たらなかったので、ほとんど自給自足の生活なのでしょう。家畜の豚さんと日向ぼっこしてるところをパシャリ!
ここの豚さんたちは先進国での工業化されたただの食料としての家畜と違って、最後は食べられてしまうことに変わりはないのですがノビノビと生を謳歌してるように僕の目には映りました。 -
ミンダナオ島は台風圏外にあるため、熱帯であるフィリピンのなかでも好天に恵まれた農業に向いた地域です。そのためしばしばミンダナオ島はフィリピンの食料庫と呼ばれたりもします。
僕が筆舌を尽くし説明するよりも、この1枚の写真を見て頂いたほうがいいでしょう! -
山に覆い茂る雑草を刈った後、この少年の持つ鉄の棒で地面を掘りゴムの木を植えます。あたり一面に植えるとのことでしたが、どれをとっても大変な重労働!しかしみんな自分のペースで作業を楽しそうにします。
-
---スモーキーマウンテン---
場所は一転、ダバオから首都マニラに移ります。自然豊かなミンダナオ島にいた僕たちにはマニラの空気はまずすぎました。道路もほとんど舗装はしてありますが、決して質が良いとは言えず砂ぼこりならぬコンクリートぼこり?と排気ガスとでマスクなしには歩けませんでした。 -
フィリピンには9日間滞在しましたが、噂によく聞くようなスコールにあったのはスモーキーマウンテンに行ったこの日だけでした。本当に強い雨で、隣の人の声も聞き取りづらくなるくらい。しかしあくまでスコールなので、1時間もしたらさっきまでの雨がウソのようにやみ太陽が顔を出しました。
雨宿りに入ったところは、小さい商店と喫茶店とインターネットカフェがくっついたようなお店でした。パソコンは1ペソで400秒使え、ネットサーフィンするには問題のない性能! -
ここが今のマニラ市トンド地区。かつてはスモーキーマウンテンと呼ばれ、ゴミを拾って生活する人々スカベンジャーが何万人と住んでいたところです。1995年のフィリピン政府による住民の強制退去、スモーキーマウンテン閉鎖に伴って公営のアパート群が建設されました。それが写真の建物です。
日本で言うところの幼稚園児ぐらいの子は、ほどんどが全裸でした。また、さっきのスコールで道路に出来た水たまりでジャブジャブと泳いで遊んでました。衛生的に大丈夫なはずはないのですが…。 -
では、もうスカベンジャーはいないのでしょうか?実はその公営のアパートに入居できたのはスモーキーマウンテンで生活していた最貧困層のなかでもお金を持っていた方々だけ。公営のアパートに入るお金を持たない方々は、道路を挟んだ向こう側、港のほうで、今も新しいゴミ集積場の周りに仮住居を構え昔と変わらずゴミを漁り生活をしています。眼に見えづらくなっただけで何も解決していません。
ここの子どもたちもバジャウ村の子どもたちに負けないぐらい恥ずかしがり屋さん。カメラを向けると逃げて行ってしまいます。しかし、見せてくれる笑顔はとびきりでした。 -
今やここがスモーキーマウンテンと呼ばれていた時の面影は、小高い緑の茂る丘の断層から見えるゴミだけ。
*今は閉鎖されており、僕たちは入ることが出来なかった旧ゴミ集積場には今も土を被されていない大量のゴミがあるそう。ちなみに僕たちにはそのゴミを目で確認することはできませんでした。 -
スモーキーマウンテンに行った日の晩は、フォートボニファシオと言われる
新興ショッピングストリートに行きました。外資系のショップが立ち並ぶ、いわゆるお金持ちの街。歩いていたほとんどの人が自慢するようにペットの犬を連れ歩き、中には犬に僕たちの感覚からしても高いハンバーガーを食べさせている人もいました。
今回の旅を通じて、一番強く思ったのは経済的豊かさと幸福というのはそう相関するものでもないということでした。幸せについて考えさせられた旅でした。
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