2013/04/03 - 2013/04/03
394位(同エリア835件中)
まみさん
今年2013年は桜の開花が予想以上に早かったので、この分だと夜桜能のときには桜がないのぅになるかもしれないと、覚悟していました。
しかも、前日は雨で、当日も午後まで強風警報が発令されたほどの荒天。
会場が雨天時の日比谷公会堂になってしまう可能性もありました。
幸い、会場決定時までに天気が好転したので、予定どおり靖国神社で行われることになりましたが、最寄りの九段下駅を出てすぐの参道も、去年と違って桜まつりはとっくに終わっていて、真っ暗で、ひとけがなく、寂しい限りでした。
ところが、ところが。
靖国神社の能舞台を囲む夜桜は、思いがけず十分華やかでした。
よく見たら、花はだいぶ散っていました。葉桜といってよいくらいでした。
あとで撮った写真ら見てみたら、肉眼よりそれは如実でした。
昼間、桜を期待して眺めたとしたら、がっかりしたでしょう。
だけど、夜のライトアップのもとでは、あらあらステキ、これぞ、夜桜マジック!!
十分に夜桜能という気分に浸れる会場でした。
ときどきはらはらと能舞台に舞った桜の花びらも風情がありました。
今年は桜が満開の週末は天気に恵まれず、まともな花見が出来ずに終わってしまいました。
なので、これもかろうじて恵まれた桜の撮影チャンスと思えば、撮らずにはいられませんでした。
今回は、会場に向かうのがぎりぎりのタイミングになってしまったので、写真が撮れたのは休憩時間からです。
空はすでに漆黒の闇。いや、ぽつりぽつりと星が見えていました。
でも、初めての靖国神社での夜桜能の去年が、まだ日没間もない青い夜空のもとで写真が撮れたので、今回はそれとバージョンが違うことになり、ちょうど良かったです。
<今回の演目>
舞囃子「安宅」
狂言「文荷」
能「船弁慶」
初めての靖国神社で初めて夜桜能を観劇したときの旅行記
2012年4月4日
「かろうじて桜が見られた初めての夜桜能───初めての靖国神社は夜の能舞台観劇前に」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10658453/
国立能楽堂の写真を収めた旅行記はこちら。
2010年11月19日
「ベールを脱いだ能舞台にワクワク@───能・狂言鑑賞に初チャレンジ!」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10522513/
夜桜能の公式サイト
http://www.yozakura-noh.com/Pages/default.aspx
靖国神社 第21回奉納 夜桜能のページ
http://www.yasukuni.or.jp/news_detail.php?article_id=0071
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今回の私の席は……
先行予約でAブロックの3列目がとれました。
いわば脇正面で、正面からみると横を向いている地謡の人たちの顔が見える席です。
地謡とは、いわば男性アカペラ・バックミュージックの人たちです。
しかも、今回の演目でハイライトの能「船弁慶」では、義経や弁慶、それから間狂言の船頭など、真ん中で舞うシテ以外の登場人物のほとんどは、地謡と同じようにAブロック側に向いていたので、子役が演じる義経ほか、登場人物の様子がつぶさに見られて、お得感たっぷり@
もちろん、シテの舞もよく見えましたし、さらに橋がかりの方での演技もよく見えました。 -
私の座席から見た能舞台
今回は、開演時間ぎりぎりに駆けつけたので、イヤホンガイドを借りるのを忘れてしまいました。
でも、あらすじや簡単な解説はネットで予習してきたので、なんとかなりました。
どれも有名な作品なので、ネットにはたくさん資料がありました。
夜桜能は3夜とも演目が違いますが、今回は「船弁慶」に惹かれてこの日を選びました。
前半シテ静御前の舞は本当に幽玄でした。人間じゃないみたいでした。
後シテ平忠盛の亡霊の舞は、歌舞伎に通じる華やかさがあって、見ごたえありました。
後シテの方が亡霊なのですが、人間じゃないように思えたのは、むしろ静御前の静かな舞の方でした@
能では、静御前と義経という恋人同士をあまり生々しくしないために、義経は子役が演じることになっているそうです。
まだ小学生の低学年くらいの子が演じていました。すごく可愛らしかったです。
忠盛の亡霊に向かって太刀を抜くところがありますが、男の子ならぜひやりたい場面でしょう。
狂言のオチはとてもシンプルなのですが、「文荷」でもとても笑えました。
現代ではその程度のオチではオチにならないことが多いですが、そこに至るまでの狂言のあののんびりとしたリズムに、鑑賞しているうちに感覚が慣れるので、結構笑えるのです。
やはりオチが活きるのは、その出し方やタイミングや空気がものを言うなと思いました。
舞囃子は、「安宅」のクライマックスの舞だけを踊る形式ですが、紋付袴姿で踊ります。
ミーハーな私としては仮面をつけてきちんと役柄の衣装を着てもらった方が嬉しいのですが、そういうのがない分、踊りそのものをじっくりと鑑賞できました。 -
たいまつの火と能舞台
夜桜能は、まず火入れ式から始まります。
強風がやまなかったら火入れはなかったかもしれませんが、幸いにして、開演時間前から、風はずいぶんと穏やかになっていました。 -
脇正面側から見た正面席と夜桜
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能舞台を囲む夜桜・その1
写真では、花が薄いところや緑の葉が如実に撮れてしまっていますが、肉眼ではもっと、光輝いておりました@ -
能舞台を囲む夜桜・その2
肉眼ではもっと夜桜ってかんじでした。
この写真では説得力がないかしら。 -
正面から見た能舞台
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橋がかりの方
役者はあの揚幕の向こうの鏡の間から音もなく静かに登場するので、そろそろかな、というときには、舞台と橋がかりの方を交互に眺めてしまいました。 -
能舞台に迫る夜桜
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さらにアングルを変えて
屋根下には、「能楽」という額縁がありました。 -
夜空をふちどる夜桜・その1
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能舞台と奥の鏡の間の建物が見えるアングル
でもこのアングルだと、地謡や、義経・弁慶たちは、ずっと背中向きだったでしょう。 -
たいまつの火と夜桜
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東京の桜の開花のめやすとなる標準木
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夜桜と明かり・その1
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夜桜と明かり・その2
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夜桜と明かり・その3
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桜の大木の根元に花びらが美しく集まる
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古木の幹の溝にも花びらが散る
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夜桜を愛でながら
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拝殿の方へ向かう
中門鳥居と一緒に撮りました。 -
夜の靖国神社の拝殿
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少し斜めから
参拝している人がいました。 -
拝殿と参集殿をつなぐ廊下とおみくじ掛け
あの門から奥の本殿に行けるはずですが、本殿は一般公開されないのが普通です。 -
絵馬掛けと
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夜桜能舞台の方へ戻る
休憩時間は25分ありましたが、写真を撮りながら散策をしていたらあっという間でした。 -
葉っぱまじりの夜桜と能舞台・その1
肉眼では葉っぱはこんなに目立たなかったです。 -
葉っぱまじりの夜桜と能舞台・その2
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葉っぱまじりの夜桜と能舞台・その3
少しずつ私の座席である脇正面の方へ移動しています。 -
夜空をふちどる夜桜・その2
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存在感のある標準木
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神秘的なたいまつの火
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舞台を終えて、靖国神社の拝殿を後にする
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閉ざされた夜の神門
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第二鳥居と神門
おわり。
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