初めての宮古島！ (1) 下地島 ☆ 青いサンゴ礁と白いジェット機 ～ 憧れの風景に出会いに…

2012/04/21 - 2012/04/21

　初めての宮古島は，想像以上の“美ら島”で感動の連続でした
　内地では春真っ盛りの４月，一足早い“初泳ぎ”をして夏の気分にひたり，美しい海やゆったりとした人々と時の流れにすっかり魅了されました。
　結局この年は３回宮古島を訪れることに…
　今回は２泊３日で宮古島と５つの小島を訪れました

　【初日】
　午後１時に宮古島に着いて，２０年以上前から憧れていた風景に出会いに下地島へ…
　青い空とエメラルドグリーンの海のあいだを白い機体が通り過ぎていく…
　どこにあるのか知らないけど，その風景をポスターなどで見たことがある人は多いでしょう
　宮古島行きを決めてガイドブックを見ていたら，そこが「下地島パイロット訓練飛行場」だということを初めて知って，「あの景色は，ここだったのかぁ！絶対行かなきゃ！」と興奮，さっそく出かけました

【伊良部島への航路】
伊良部島へは，２つの会社が，それぞれ高速船とフェリーを運航していて，合わせて１日３０往復以上あります
　『はやて海運』→http://www2.miyako-ma.jp/hayate/
　『宮古フェリー』→http://miyako-ferry.com/

エリア 伊良部島・下地島(沖縄)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: ANAセールス

平良港から高速船『スーパーライナーはやて』で伊良部島の佐良浜港へ

伊良部島へは，２社が高速船とフェリーを運航していて，合わせて１日３０往復以上あります

『はやて海運』→http://www2.miyako-ma.jp/hayate/
『宮古フェリー』→http://miyako-ferry.com/

宮古島と伊良部島は目と鼻の先の距離

向こうに伊良部島が見えています

宮古島と伊良部島を結ぶ「伊良部大橋」を建設中

2014年開通予定ですが，工事が遅れているそうです

便利になるけど，フェリーに乗るロマンが…

伊良部島が近付いてきた

島の上に何やら…

後で聞いたら，あれは展望台で，島に渡ってくる「サシバ」という渡り鳥の形をしてるとのこと

地元の人たちには不評だそうです…

伊良部島の佐良浜港へは２０分ほどで到着

こんな所に漁船が…

港の前の広場

ここからタクシーで下地島へ向かいました

伊良部島と下地島は小さな川で隔てられているだけで，いくつかの橋でつながっています

うゎー飛んでる！飛んでるっ！！

もう，いてもたってもいられなくなるくらい興奮！

佐良浜港からタクシーで１０分ほどで「下地島パイロット訓練飛行場」脇に到着
手前は「佐和田の浜」で，ここも名所なのですが，この日は名所より飛行機！

実は，私はラッキーでした
というのは，飛行訓練は年中行われているわけではなく，スケジュールが決まっていたのです

下調べもしないでフラっと訪れて，中型機が飛んでいる所を見られました

訓練スケジュールは，以下のページに掲載されています。
下地島空港施設株式会社が運営する旅館「オーシャンハウスinさしば」
→http://www.safirabu.com/
沖縄県 土木建築部 下地島空港管理事務所 『今月のタッチアンドゴー（訓練計画）』
→http://www.pref.okinawa.jp/site/doboku/kuko-shimoji

飛行場の周囲は車が通れる舗装道が整備されています

４月の土曜日で，見学している人は少なかったです
１台だけ観光バスがやってきて，さーっと見学していきました

最初は，テトラポットの上で見学することに

この海で，地元の人が泳いで海草だか貝だか採っていました

これ！これ！スバラし過ぎる！

エメラルドグリーンの海と進入灯

あとは飛行機を待つのみ…

いよいよ飛んで来ました！

これが見たかったんだよー！もう興奮！

海と空と飛行機
飛行機ファンじゃなくても十分楽しめる場所です

１機着陸して，しばらくすると別の１機が着陸態勢で飛んできます

飛行機は，訓練場を離陸後，海上を旋回してまた訓練場に戻ってきます

この日はANAのボーイング社製B767とB737-700の２機が訓練していました

ANAなのに赤い塗装なので，ちょっと違和感が…

B737-700です

これから離陸するところ

B767です

テイク・オフっ！実にクール！

考えてみたら，こんな位置で飛行機を見たのは初めて

こうして，離陸して海の上を旋回し着陸しても停止せず直ぐに離陸（タッチアンドゴー）を繰り返していました
何度かタッチアンドゴーをすると，休憩？給油？で完全に停止していました

やっぱりANAはブルーの塗装がいいなぁ

この日は薄曇りだったので，青空がなく，海の色も最高ってほどではなかったです…

でも，長年の夢が叶いました

B767は約270人乗りの中型機ですが，ここで見ていると迫力あります

被写体は動いているし，飛行機があんまり近くを通過するので，ピントを合わせるのが難しかったです…

コンパクトデジカメじゃなぁ…

近すぎて，こんなんなっちゃいました…

今度は，進入灯と滑走路の間にある道路へ移動
そこだと飛行機を真っ正面・真下で見られるんです

車は停止しちゃダメって注意があるけど，人間はいいのかなぁ？怒られないかなぁ？と，少し心配でしたが…

遠くに飛行機のライトが小さく見えてきました

ドキドキ…

キーンという音が聞こえてきた…

パイロットは私に気が付いてるかなぁ？ウザい兄ちゃんがいると思ってるかなぁ？（ま，操縦に忙しくてそんなヒマないっかぁ）

来たーっ！！

迫力満点！

こうして見てると，着陸時の飛行機は左右にフラフラしてました
この日は風も穏やかだったので，パイロットの腕のせいかな？

１時間半ほど訓練を見ている間，ずーっと興奮状態でした！
満足したので，下地島の周囲を散歩することに

訓練場の周囲はフェンスを隔てて道路があって，これは下地島の周回道路の一部となっています

訓練場の脇に浜辺があったので一休みすることに

でも，飛んでくる飛行機が気になって，また写真を撮り始めてしまう始末…

この浜から見る飛行も“絵になる”！

絵になるから，同じような写真を何枚も何枚も撮っていました…

天気が良くて，海の色がもっとキレイだったらプロみたいな写真が撮れたかも！？

ここを飛んでいる飛行機は訓練専用機ではなく，現役のものだそうです

だから，ハイシーズンになるとお客さん用の飛行機が足りなくなるので，訓練は行わないそうです

釣り人と飛行機

RACのプロペラ機も訓練してました

天気がいいと，こんな感じに…
これはプロが撮ったもの

※　こういう写真（壁紙やカレンダー）は，ANAのホームページからダウンロードできます

島の南側の道路に沿って散歩

久しぶりに自然の中に入ったので，なんてことない花や蝶々を見て嬉しくなしました

小一時間歩いて，下地島の名所「通り池」へ

ここには野生のユリがいっぱい

通り池（とおりいけ）は，国の名勝・天然記念物に指定されています

夕方５時，誰も居ない，雨もパラついて天気も良くない，琉球石灰岩の異様な光景…

なんだか不気味な感じが…
ユリの花も海からの風にふるえているよう…

遊歩道の両脇に池が

琉球石灰岩でできた鍾乳洞の天井が崩落して出来た池で，２つの池は地下でつながっていて，さらに右側の池は海ともつながっているので，「通り池」という名前がついたそうです

池は直径75m，水深50mもあるそうです

なんだか吸い込まれそうな不思議な色をしてます

キレイというより，やっぱり不気味な色…
夜，一人で来たら絶対コワいだろうな…二人でも三人でもコワいだろうな…

天気がいい日中に来れば，違うんだろうけど…

後で聞いた話しでは，この池にはコワーい伝説があって…

『むかし，妻を亡くした子持ちの男が，後妻をめとった。やがて後妻との間に子ができた。後妻は継子を疎ましく思って，継子が寝ている間に，継子を池に投げ入れて殺してしまう。しかし，継子と思った子は後妻の実の子だった…　その子が死んだ季節になると池が赤く染まるそうな…』
大体こんな内容ですが，細かいバリエーションがあるようです
実際，私が何人かの方に通り池の伝説を聞いたところ，人によって多少異なっていました

この伝説を知らないで来てよかった…
知ってたら，近寄らないで素通りしてたかも…

ユリの花は，死んだ子を慰めるために咲いているのかも…

もう遅いし歩き疲れたので，昼間の運転手さんの携帯を聞いてあったので，タクシーを呼びました

「こんな所まで歩いたのかあ」って驚いてました

渡口の浜

白砂がキレイなビーチで，夏は賑わうそうです

この３か月後に，再びここに来るとは…

午後６時発の高速船で宮古島へ戻りました

初の宮古島で，初日から大満足！

２日目は，いよいよ泳ぐぞー！

この旅行記へのコメント （5）

• たらよろさん 2013/03/20 11:59:01

  タッチandゴー！

  こんにちは、コージ様。
  
  口コミでもはいけんしましたが、
  ANAも、この練習を検討中？
  自衛隊が利用するようになる？
  ってことで、もしかするとこの場所から練習が見れなくなるかも。。。。
  なんですね。
  
  宮古島に行ったのは、10年以上前。
  その時は、もちろんタッチandゴー見てないから、今度はぜひ見てみたいと思って居たのに、、、
  
  ことし早めに計画しないといけないか。。。
  
  さすがの迫力！ぜひ体感したいなぁ。
  
  たらよろ

  コージ☆さん からの返信 2013/03/20 12:38:17

  RE: タッチandゴー！

  たらよろさん　こんにちは
  
  下地島パイロット訓練飛行場の旅行記見ていただいてありがとうございます！
  飛行機ファン以外にはウケない旅行記だと思ってましたが，たらよろさんが見てくださるとは！
  
  飛行機ファンじゃなくても，間近で見ると本当に感動ですよー！なにしろ，周りの海の色がキレイです。
  
  時代の流れで，「フライトシュミレーター」っていうゲームセンターにあるようなもので訓練できるそうだし，あの訓練場を維持するのに多額の負担金が必要だそうです。経営再建のためにJALは撤退して，ANAもどうなることやら…
  
  尖閣諸島に近いし，滑走路も長く各種施設が整ってるので，自衛隊が欲しがってるそうですが，この訓練場が出来た当時，国と沖縄県のあいだで「軍事利用はしない！」という約束がされて，それは今も有効なので，それがネックになっているそうです。
  
  もし，たらよろさんが行かれるとしたら，訓練スケジュールを事前にチェックされてから旅程を組んでみたらいかがでしょう。季節は，梅雨明け（６月中旬くらい）から７月ころまでか，１０月以降がいいかも？なにしろ，宮古は台風銀座ですし…
  
  ではでは
  
  コージ

• ウェンディさん 2013/03/17 17:03:32

  日本のセントマーチン島

  コージさん　こんにちは。
  
  宮古島に、セントマーチン島の様な飛行機マニアの聖地があるなんて知りませんでした。
  
  碧いサンゴ礁の海と、目の前に迫ってくる飛行機。
  旅行記の写真だけでも迫力がありますね。
  
  コージさんが実際にご覧になられたときは、着陸時の轟音と自分に向かい迫りくる機体にドキドキだったのではないでしょか。
  
  ウェンディ
  

  コージ☆さん からの返信 2013/03/19 23:27:58

  RE: 日本のセントマーチン島

  　ウェンディさん　こんにちは
  
  　お便りありがとうございます。
  
  　下地島の空港ですが，私も去年知りました。セントマーチン島の写真は見たことあったのですが，どこにあるかも去年知りました！
  
  　下地島は飛行機が飛んでなくても，キレイな海ですよ！
  　セントマーチン島もいつか行ってみたいと思っています。
  　ちなみに，私は，飛行機オタクじゃなくて，「飛行機好き」って程度です。飛行機は，遠い異国へ連れて行ってくれるので，見ているだけでワクワクしちゃうのです！
  
  　それはそうと，ウェンディさんのウユニ旅行記〜スペイン語バージョン！すごいですねー。あれだけ書けたら（もちろん話せるでしょうし），中南米はこわいものないですね！
  
  　私も少しはスペイン語を練習しようと思います。
  　
  コージ

  ウェンディさん からの返信 2013/03/19 23:47:41

  沖縄といえば

  コージさん　こんばんは。
  
  沖縄は、社会人一年目（遠い目をしてしまいますが…）初めての一人旅として選んだ場所で、西表島に一週間滞在しました。車も運転できず、ひたすら自転車と、宿のお兄ちゃんのバイクの二人乗りで、南国の大自然デビューの地です。
  「いつかまた、行こう」と思いつつ、時は過ぎ、今はもう、日焼けが怖くてできない歳になってしまいました。でも、やっぱり、沖縄の小さなローカルな島、行きたいですね。
  
  スペイン語は、初めての南米のアルゼンチン―パタゴニアでの苦い経験から、学習を決意しました。若いころの私（また、遠い目…）は、英語が分かれば世界中どこだって、大丈夫！の根拠のない自信を持っていましたが、アルゼンチンで撃沈。「ジュース」の単語すら通じない・英語の分かる人が誰もいなく、現地の人ともお話しすらできない。そんな旅は嫌！いろんな人と仲良くしたいし、もっと様々なことを楽しみたい・教えてもらいたい。そんな気持ちから学習を始めました。もっとも、本格的に始めたのは今から5年程前ですが…。
  今はスペイン語の面白さんの虜で、英語の方が怪しくなりつつあります。
  
  コージさんも、あちこち旅されていますが、次回のターゲットの候補はきっと決まっていらっしゃるのでしょうね。
  
  旅行記、楽しみです。
  
  ウェンディ