2013/03/03 - 2013/03/03
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MILFLORESさん
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また、フストおじさんのカテドラルを見に行ってきました。
何それ?・・・って?
Justo Gallego Martinez フスト・ガジェゴ・マルティネス(以下フストおじさん)は1925年生まれ。若い頃に修道院に入りましたが1961年に結核にかかり宗門を退いて故郷に戻り、1963年より父から受け継いだ土地に自力で、そして自費で、カテドラル(大聖堂)を築きはじめました。ひとりで壮大な建物を造り始めたフストおじさんを隣人は気が狂ったかと思ったそう。
スペイン市民戦争のために小学校ですらまともに終えられなかったフストおじさんには、建築や土木に関する学問はありません。世界中の教会や城や宮殿の写真集を見て独学。
本来ならば建築許可や免許などが必要なはずなのに、行政側は見て見ぬ振りをしています。教会からは何の援助も受けていないし、認知さえされていません。でもフストおじさんは深い信仰を持って、この大聖堂建築が自分の人生の使命だと思っているのです。
建設費は自分の懐と世界中からの寄付で賄っています。2005年に清涼飲料水のCMで自分のカテドラルと共におじさんも出演して一躍有名になりました。建設現場で余った建築材が寄せられることもあるそうです。建設の手伝いは甥っ子たちやボランティアの若者など数人。
場所はマドリード郊外東部、中心地から18Km Mejorada del Campoという人口2万2千人の街。現在ではフストおじさんのカテドラルは街の観光名所となっています。
今年で88歳になるフストおじさんですが、今でも日曜日以外はカテドラルにやってきて工事の指揮をとっています。前回行ったときは私もお会いできましたが、今回は日曜日に行ったのでいらっしゃらなかった。
過去の旅行記の写真と比べて頂くと、建設の進み具合が良く分かります。
2006年→http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10150056/
2010年→http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10494613/
2005年、スペイン中で有名になったCMはこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=GnQCtZinvF8
2012年のTV番組
http://www.youtube.com/watch?v=B9DN2Lc-wb4
建設許可のない建物なので当然、見物客を受け入れるための安全規定などを守っている訳ではありません。今回は、色々と高い所にも上がれるようになっていて、「うわっ怖い、危ない」と思った部分がたくさんありました。見物はあくまでも個人責任で行なうよう断り書きがしてあります。
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Mejorada del Campo に行く前に、ラ・キンタ・デ・ロス・モリノス公園のアーモンド畑を見に寄ったのですが、残念ながらほとんど散ってしまっていました。
2012年の様子はこちらでご覧いただけます。
http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10650075/
(夫撮影) -
まだ満開の木が数本手前にあった。
奥の畑のとは種類が違うのでしょうか。
この木の前で記念撮影している家族連れがいて、花を愛でるのは日本人と一緒ね〜と思った。 -
アーモンドは桜と同じバラ科サクラ属です。
(夫撮影) -
イチオシ
今年はアーモンドの花の見時を逃してしまった。
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さて、Mejorada del Campo メホラダ・デル・カンポに到着。
目指すは「建築家ガウディ通り」
そう、フストおじさんの大聖堂があるのは「ガウディ通り1番地」なんです。 -
外観は2010年とさほど変わっていません。
2010年↓
http://4travel.jp/traveler/milflores/pict/20003089/ -
でも、今年は前回いなかった住民がいた!
コウノトリが巣を作っていました!
この塔のみでなく他の塔にも何羽かいました。
コウノトリが巣作りして居座るとは、フストおじさんのカテドラルも立派なモニュメントの仲間入りです。 -
上の写真の右側の円形の建物の柵の中を覗いたら、貝形の洗礼台が出来ていました。
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入り口はこちら。
自由に見学できます。 -
ここが主祭壇になる予定でしょうか。
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奥には既に、礼拝堂というか祠のようなこじんまりした祭壇が造られています。
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イチオシ
家にあった聖母像やキリスト像や聖人のお札などを全て持ってきて置きました、といった感じがしますが。
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番犬くん
後ろのパネルには
「カテドラルの見学は自由です
事故の責任は一切負いません」
と書いてあります。 -
クリプタ(地下聖堂)への階段は、前回来た時はコンクリートむき出しでしたが、今回は大理石で舗装されて綺麗になっていました。
(夫撮影) -
前回は明かりもない中を降りましたが、今回は照明がありました。
結構な広さの地下です。 -
初めて来た夫はひたすら感心。
しかし、技術屋の夫がカメラ向けているのは・・・
↓
↓
↓ -
↓
この危なっかしい天井 (笑)
(夫撮影) -
クリプタの壁は金色ボツボツなんだけど、お団子が落ちちゃっている所がいっぱい。
金色のスプレーペイントで塗ったのね。
いかにも手作り!という雰囲気です。 -
クリプタ奥から中庭に出られるようになっていた。
(夫撮影) -
本殿
えぇー! あの上から身を乗り出している人がいる!
あそこに行けるんだ! 後で行こう。 -
あ、こっちの棟の屋上にも出られるのね!
-
ここにもいました、コウノトリ。
(夫撮影) -
イチオシ
アーチの合間から。
-
メホラダ・デル・カンポはマドリード・バラハス空港の離発着ルート上に位置しています。飛行機の轟音が始終聞こえる。相当な騒音公害のある街です。
今日は北から南へ着陸・離陸する南コンフィグレーションのため、バラハス空港を離陸したばかりの飛行機が頭上を飛んで行きます。 -
中庭を囲むようにして建てられている棟。
コンクリートの袋が山積みされています。
(夫撮影) -
また天井を撮っていた夫・・・
ちょっと心配よね。
(夫撮影) -
クーポラの鱗瓦。
表紙にリンクしたTV番組の冒頭シーンで、この鱗をトンテンカンと打っているフストおじさんが登場します。 -
こちらはまだ覆われていないクーポラ。
(夫撮影) -
階段はレンガとワイヤーとセメントで出来ているようです。
大理石の破片は余り物をもらっているのかな? -
こんな所に、外を向いている石像があった。
近付くと怖い。滑ったらそのまま外に落ちそう。 -
このスペースは一体何になるんでしょうね。
左側、夫が覗いている方がさっきの中庭です。 -
ズラズラっと通り側の丸窓に取り付けてあるこれ、前回来た時はステンドグラスだと思ったんですが・・・実はガラスではなかった!
もう少し先で他のをアップでお見せします。 -
この胸像も、初めて見たときは下からだったので良く見えず、どこかから寄贈されたものかと想像したのですが、(2006年のコメント→http://4travel.jp/traveler/milflores/pict/12220480/) 今回近くから見て、型取りした手作りの石膏像らしいと判明。
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これからどこかにはめるのでしょう。
ガラスがたくさん並んでいました。 -
レンガを積み上げてセメントでくっつけただけにしか見えない塔。
潰れているレンガも相当ありますが、大丈夫なんでしょうか? -
薪は暖を取るため?
(夫撮影) -
この部屋には作業台が置かれていました。
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気になったのが台の下の箱やバケツに収集されていた空き缶。
空き缶にセメントを詰めて柱代わりになっている部分とかあるそうなんです。
・・・怖いでしょう? -
柱にひびが入っています・・・
こういうのを発見するのは夫。
(夫撮影) -
手書きで「テラスへの上がり口」と・・・
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では、行ってみましょう。
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イチオシ
おぉ、なかなかカラフルです。
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手作り感たっぷり。
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自分たちの家の前にどんどん大きくなっていくカテドラルを50年間も見守っている、フストおじさんの隣人たち。
(夫撮影) -
このクーポラは装飾も屋根もほとんど出来上がっている。
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イチオシ
スペインカラーでなかなか良い。
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このテラスの周辺の手すり柵はアーチ状なんですが、どうやってそれを作っているのかが分かります。
アーチの型はバケツを切ったものを利用しています。
ところで、このテラスの床は写っている鉄板1枚。
歩くとたわんでなかなかスリリング!
(夫撮影) -
また轟音を響かせて飛行機が通っていった。
え? 本殿の屋根の上も行けるの?
行ってみたい、でも怖い!
(結局、上がり口が見つからず行けず。) -
飛行機が過ぎたら、今度はコウノトリが悠々と旋回しだした。
この方がいいね。 -
屋根下の装飾も凝っています。
(夫撮影) -
何故かたくさんあって色々と利用されていたバケツは、業務用ゆで卵の容器。
綺麗だったけど、床がちょっと怖いテラスから降りましょう。 -
さっきの出来かけクーポラを下から見る。
(夫撮影) -
イチオシ
さて、実はステンドグラスでないと分かったこれ。
絵はマジックで描かれ、色付けされたプラスティック破片のようなものを貼付けて、薄い透明プラスティック板で挟んでます。
すごい! -
こっちのは青い小片も入れてます。
これを作成するだけでも結構な作業だと思う。 -
テラスから本殿に出てくる通路がありました。
あちこち繋がっていて面白いです。 -
この写真の真ん中で、フストおじさんと助手の人がちょうどステンドグラスもどきを作成中。
大聖堂建設費の寄付を募っています、銀行口座が手書きされた紙が貼られています。
(夫撮影) -
日曜日のこの日は、多くの見物客が訪れていました。
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イチオシ
さて、今度はあの上に行きたい!
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ありました、また手書きの標識。
あ、上部はコーラスなのね。 -
鳩!
これ、本当に面白い。 -
上も、どこも工事中。
足元要注意です。 -
こんなバスルームの見本パネルが何故?と思ったけど、板の再利用という訳か。
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上から見るとこんな。
結構な高さがあります。
(夫撮影) -
こりゃまた、随分と雑なマリア様 (笑)
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ね、遠くから見るとステンドグラスみたいでしょう?
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怖いです。
高さも怖いけど、仕切りが低いので感覚的に怖い。 -
上一周できるのですが、途中で階段の上がり下りがあります。
(夫撮影) -
というのも、ちょうど中央部分の下のアーチが高いので、その分上がる訳。
この柱、柵にでもなるんでしょうか。 -
中央の大ドームがすぐそこ!
(夫撮影) -
さっきまで歩いていた棟の屋根はこんな風になっていたのか。
(夫撮影) -
これまた大きいの。
手間かかっています。
(夫撮影) -
イチオシ
足の裏がジンジンする中撮影・・・
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この細い部分を通る時が一番怖かった!
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イエス誕生にまつわる絵。
こうして遠目に見るには良いけれど・・・ -
ちょっとアップで見ると、こんなです。
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本当に気を引き締めて見学しないと。
工事現場に入り込んでいる訳ですから。
それも、安全保障のない建物の・・・ -
中国語の書かれた段ボール紙を柱の型代わりに利用!
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生誕場面のステンドグラスもどき。
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もう一端の方に来ました。
(夫撮影) -
こんなです。
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夫が冗談で「トランプのキングだ」と。
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アップにすると面白い。
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こんな壁で本当に大丈夫なの?
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降りた所にあるフストおじさんの休憩室。
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カレンダーやDVD、キーホルダーなどを売っています。
勝手にとってお金入れていってね。 -
あら、黒いマリア様。
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本殿脇に無造作に置かれていた十字架のキリスト。
この台もどう見ても手作り。 -
で、台の上に集められていた蝋の欠片。
まさか・・・建物のどこかに使うつもり? -
今年で88歳になるフストおじさん。
この大作をどこまで終えられるんでしょうか。
この大聖堂、将来完成することはあるのでしょうか。
完成したとして、安全に利用できるのでしょうか。
ま、どちらにしろ、また数年後に変化を確認しに来ようと思います。 -
壮大な夢 フストおじさん手作りの大聖堂
2006年 http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10150056/
2010年 http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10494613/
もご覧ください。
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