2008/02/09 - 2008/02/12
572位(同エリア1108件中)
かずおさん
冬の北海道を代表するイベントといえばやっぱりオホーツクの流氷とさっぽろ雪まつり。ふと連休の1週間にその両方を見に行こうと思い立ち、一気に計画とチケット手配を完了してしまった旅行です。
それにしても出発前日に何故・・・この日名古屋の積雪は発表によれば13cm、数年に一度ドサッと降ることはあるけれどもまさかこんな日に。。。雪の影響もあって今日は残業必至、おまけに今晩の東京行きバスは果たしてちゃんと動くのか・・・気が気でないまま出勤することに。
そして迎えた昼休みに確認してみたところ、やっぱりダメでした。バス会社の人曰く本日出発分は全て運休と。明日朝の羽田発の飛行機に乗るために早速代案を出さなければならないですが、考えられるのは23時55分に出る快速ムーンライトながらか、新幹線で今日中に東京入りといったところか。JRの窓口に行ったところ今のところながら号は走る予定だけど今後の状況次第でどうにもわからないとの回答、とりあえず指定席券を確保して再び不安を抱えつつ午後の仕事に取り掛かるのでした。。。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 レンタカー JALグループ JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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日付は変わって現在2月10日0時13分、仕事中も随時ながら号の状況を確認していたところ(ちゃんと仕事しろよ)運休せずに走るらしいとのことだったので若干の不安を残しながらも名古屋駅に来ていたのでした。既に雪は止んでいますが辺りは見渡す限りの雪景色。そして駅についてわかったことは、定刻より20分ほど遅れてはいるものの現在運行中とのこと。ということはそろそろ・・・あ、向こうの方からライトが見えてきた!
名古屋駅 駅
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大量に運休していた夜行バスから流れてきたからか、18きっぷシーズンでもないのに珍しく満席となっていたながら号(昼に席を確保してなかったら危なかったか)は快調に東へ向かって走り続け、結局東京には5時5分の定刻から1分も遅れることもなく到着しました。あまりに何事もなかったかのように走るので自分も安心しきって睡眠もとりあえず取れたしよかったよかった。
羽田空港 第1旅客ターミナル 空港
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飛行機の出発時刻は7時45分、東京に宿泊して早朝出発するよりも夜行で朝東京に到着したほうがむしろ楽だったりします。浜松町まで折り返してモノレールに乗り換えれば羽田まで一直線。こちらには雪はないものの全国的な寒波により寒いのは同じ、外でじっとしているのが辛いほどです。
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そんなわけで昨日からの不安も一掃されてバスラウンジからJAL1183便女満別行きに搭乗。機材は羽田発地方空港行きではおなじみのA300、これに乗ると気分が盛り上がってきます。都会的な新千歳空港ではなくいきなり田舎に放り出されますからね。
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キャパの割に乗客が少ないのか、あっという間に搭乗が終わり、あっという間に離陸すると下の景色は東京都心から近郊住宅地、やがて田畑が広がり・・・と目まぐるしく変わります。この変化を見るのが結構好きだったりして。左下に見えてきたのは猪苗代湖かな?
猪苗代湖 自然・景勝地
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しばらく雲の上を飛んでいたのと機内の心地よい温度でうとうと・・・と次に気がついたときにはこんな景色が!どう見ても雌阿寒岳とオンネトーではないですか。これは絶景だ・・・と思っていたらシートベルトの着用サインが出たのでここからデジカメ使用は禁止に、その後もしばらく道東の遊覧飛行が繰り広げられました。この路線の景色はオススメですね。
雌阿寒岳 自然・景勝地
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初めて降り立った女満別空港。看板に彫られている今はなきJASの文字がなんとも言えないです。
女満別空港 空港
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なんか、雪は昨日もイヤというほど見た上に大幅な残業の元凶になった気もしますが、やっぱりいいもんですね北海道の雪景色は。この時点で気温は-11℃、いい感じで冷えています。
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羽田から乗ってきたA300。澄み切った青空が気持ちいいです。
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今日は旅行会社の格安バスツアー並みの強行軍でその上中身も濃く、ということで綿密に立てた計画をもとにレンタカーを走らせていきます。幸い路面も乾いており、雪が運転の支障になるようなことはなさそう。その上今日明日の北海道は天気も良さそうとのこと、あぁ大空と雪原の組み合わせが綺麗・・・
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通行量も多くない国道を走ること空港から約30分、美幌峠に到着しました。季節を問わずなかなかすっきり見通せないことの多い場所ですが、今日はご覧の通り!幸先良いです。
美幌峠 自然・景勝地
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雲ひとつない快晴!というわけではないものの、むしろこのくらい雲があったほうが見た感じにもいいかも。あぁ北海道まで来て良かった、昨日の憂鬱もウソのようです。
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湖とは反対側の女満別側も遮るものはないので遠くまで見渡すことができます。
美幌峠展望台 名所・史跡
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美空ひばり「美幌峠」の歌碑。
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峠ということもあってか風が強いので、外にいるとあっという間に冷えてきます。時間は11時、まだまだ夕暮れも早い時期なので車に乗り込んだら峠から見下ろしていた屈斜路湖目指して出発。次の目的地は湖畔にあるコタン温泉ですが、その手前に湖と雪山が美しいポイントを発見。しばらく見入ってしまいました・・・
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ということで更に車を走らせてコタン温泉に到着。さすがにこの時間に露天風呂に入っている人はいないですが結氷した湖面には人が。
コタン温泉 温泉
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この人たちの見ているものは湯煙の向こうに・・・
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温泉に群がる白鳥でした。「温泉に」と言っても直接入ることはなく、熱によって屈斜路湖の湖面が凍らない部分があり、そこに群れています。まぁそれにしても鳴き声の騒々しいこと、ごめんね〜エサは持ってないんだよ。
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密度が高いです。
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夏はシベリアにいてはるばる越冬のために北海道までやってくる白鳥たち。渡り鳥だから当たり前と言えばそれまでですが、よくそんな距離を毎年自力で飛ぶものです・・・
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コタン温泉の白鳥たちに別れを告げ、次に来たのは同じく屈斜路湖畔の白鳥スポットである砂湯。こちらは湯船がないのでさっきのように湯気がもくもくと立ち上がるようなことはないですが、地熱があるので湖が凍らない場所です。
RECAMP砂湯 (砂湯野営場) キャンプ場
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どこからともなく飛んできた白鳥たち。
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落ちてくる餌を・・・
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必死に探す。
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「世界一の撮影ポイント」とはまた大きく出たものです。
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ふと白鳥の群れから視線を外して遠くを見ると何やら湖面に人がいます。ん?湖面にちょこっとでこぼこと盛り上がっている部分が・・・気になるので行ってみます。
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御神渡りが出来ていました。といってもすぐ近くには凍っていない部分もあり湖面に映る雪山との組み合わせも楽しむことが出来ます。長野県の諏訪湖が有名ですが、こちらも負けず劣らず素晴らしいですね。
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近寄ってもう一枚。名前の通り、とても神秘的な風景を見せてくれています。なかなか写真では表現できませんが・・・
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曲がりくねりながらずっと向こうまで続いています。
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ワカサギ釣りの跡かな?かなりの氷の厚みであることがわかります。
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白鳥も見れた上に立派な御神渡りまで見れて満足感に浸りながら屈斜路湖を後にして車を走らせること約15分、途中川湯の温泉街を通過して(もう何年も泊まってないな・・・)着いた先は硫黄山。
硫黄山 自然・景勝地
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今日も威勢良くもくもくと蒸気を上らせています。
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一つ前の写真を撮った駐車場付近ではなんてことなくても近づいていくと徐々に硫黄の臭いがきつくなっていくので、嫌いな人には辛いかも。表面に見える黄色いかたまりは硫黄そのもの、あちこちの噴気孔から勢い良く水蒸気が出てきています。
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広大な屈斜路カルデラの外に見えるのは斜里岳かな?方角からして恐らくそうでしょう。
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次にやってきたのが摩周湖。この快晴のもとですから安心しきって展望台への坂を登りきったところ、案の定見えました。湖面も凍っているようでこれ以上ないベストコンディションです。夏のように人でごった返すこともなく静かな展望台、心行くまで楽しむなら冬ですね、かなり寒いけど。
摩周湖カムイテラス 名所・史跡
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切り立った崖の上にある摩周湖の展望台、湖畔まで行くことの出来る道は実質無いようでそれで美しさを保っている面もあるのですね。
摩周湖 自然・景勝地
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時刻は1時半、お腹も空いてきたのでそろそろ遅めの昼食にしましょう。展望台のすぐ目の前にあるレストランで豚丼を注文、やっぱり旅先では地元のものを食べたくなりますよね(厳密には豚丼は十勝だけど)
摩周湖第一展望台レストハウス グルメ・レストラン
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摩周岳。スノーシューであちらの方まで行くツアーなんかもあるようですが、あちらから湖を見るとどのように見えるのか、一度行ってみたい気がします。
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展望台は摩周湖外輪山の尾根にあるので、湖と反対側の景色もなかなかのもの。遠くにこれまで通ってきた硫黄山、屈斜路湖やはるか遠くに美幌峠の方まで見通すことが出来ます。
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展望台から一気に弟子屈の町まで坂を駆け下りれば、今度はオホーツク海目指して国道391号線をひた走ります。今のところ計画として決まっている時間は網走のおーろら号乗り場16時30分出航の船に間に合うようにすること。乾いた路面で流れが速いためか、このまま進めば時間が余りそうなのでどこか寄り道も出来そうかな。
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寄り道は道の駅のある浜小清水か北浜駅かで迷いましたが、結局浜小清水に車を停めて流氷を見ることに。ここから網走までは20分程なので逆算すると30分くらいはのんびりできそう。ということで早速線路を渡ってオホーツク海を見に行きましょう。
浜小清水駅 駅
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一面海を覆う流氷で真っ白、という状態ではないものの大きな流氷が数多く浮かんでいます。ちょっとイマイチだった去年の3月に来たときと比べても見ごたえ十分。
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知床の山々を遠くに見ながら。
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遥かかなた、オホーツク海の向こうにあるロシアからやってきた流氷たち・・・
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浜小清水で下りたからには付近で一番目立っているフレトイ展望台にも上りましょう。海を覆いつくして雪原のように見えてしまうよりこうして深い濃紺の海とそこに浮かぶ流氷といった感じの方が好きだったりします。
フレトイ展望台 名所・史跡
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斜里岳がはっきりと見えています。
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車に戻ったら再び北へ向かって走り、網走の町が見えてきたら程なくしておーろらターミナルに到着。もうここ数年の傾向で既にわかりきったことですが日本人でそれも個人客となれば少数派、大半が団体客でその中でも台湾や香港の人が割合としては非常に大きいです。中国語でざわつくターミナルを出たら早速おーろら号に乗船、今日の最終便が出航です。
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出航の時を待つおーろら号。
流氷観光砕氷船「おーろら」 乗り物
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乗客も多いためこの便は2隻で出るようです。先に自分の乗った方が出発して、後からもう1隻が追いかけてくるようです。
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流氷の切れ間に夕空を映す網走港。
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まもなく出航。
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16時30分発の最終便はサンセットクルーズと名づけられおり、船上から夕暮れを見ることが出来ます。流氷の海の向こうに見える網走の町、そしてオレンジに染まる空と素晴らしい風景を創り出しています。
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観光船といえば定番ですね、たくさんのカモメがエサ目当てについてきます。
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港から外へ出るとすぐに流氷帯に出ました。厚さはそれほどではないですね。
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航海は1時間、あっという間に暗くなってしまうので写真を撮るなら早いうちに。それにしても寒い中ほとんどの人が船室から出て吹きさらしのデッキにいます。おかげでデッキは大混雑。
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空には三日月。
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沖へ出るとかなり密度が上がって来ました。本当に流氷が見られるかどうかは運次第なので、今日はなかなか運が良かったです。
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外にいる人も流石に時間が経つにつれてギブアップして次々と船室に入っていきます。自分も折り返しの30分を経過して、夜の航海へと移り始めた頃から暖房の効いた船室へ。辺りがしっかり暗くなってくると船が外を照らしてなかなか幻想的な光景を見せてくれるようになります。
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おーろら号を下りたらそのまま網走駅まで走ってレンタカーを返却し、今日の運転は終了。走行距離は200km強とさほど多くはないものの見所をキッチリ押さえた良い行程だったと自画自賛。しかしガソリンが149円って、これでは長距離は走りたくなくなるよなぁ・・・そんなことを思いながら駅前のレストランあんじろにてハンバーグセットを食べ、歩いて5分ほどの場所にあるホテルの大浴場に日帰り入浴したら後は札幌行きの夜行に乗るだけ。。。
(その2へ続く)
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