
2012/09/08 - 2012/09/08
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ローズベリーさん
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2012年7月〜10月までの、3か月のヨーロッパ周遊記録(Vol.47)です。
旅を始めて2カ月がたち、毎日の慌ただしさにそろそろ疲れも出てきましたが、何とか気力を振りしぼって旅を続けています・・・
現在、9カ国目イタリアを周遊中です。
Vol.47は、ローマを拠点にヴァティカン市国を訪れたときの記録です。ヴァティカンは小さな国ですが、カトリックの総本山サン・ピエトロ大聖堂をはじめとして、ピオ・クレメンティーノ美術館、システィーナ礼拝堂などの貴重な文化遺産がぎゅっと詰まった見ごたえある国でした。
写真はサン・ピエトロ広場です。
※1ユーロ=100〜104円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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◆9月8日(土)第66日目
目が覚めるとすでに8:30でした。
完全に寝坊です(@_@;)
といってもツアーに参加するわけでも、誰かと約束があるわけでもありませんが、何しろローマは見どころの多い街。
さらにハイシーズンの最中どこも行列なのは当然で、観光には予想以上に時間がかかります。
支度をして、9:30に宿を出発。
今日は、サン・ピエトロ寺院とヴァティカン博物館に行く予定でした。
最寄りのテルミニ駅から地下鉄に乗ります。
行列に並んで券売機で切符を買おうとすると、そこにはジプシー風の女性が1人ずつぴったりついていて、勝手に操作を手伝っています。
見ていると、手伝ったからチップ払いな、ということらしいです。
絡みたくないので相手にしません。
話しかけてくるのを一切無視して、1回用チケットを購入。 -
初めての地下鉄。
実はかなりビビっていました。
スリは嫌ですが、車両の中は結構な満員です。
電車に乗る前、斜めがけバックを前に抱え、バックの口にはダイヤルロックをかけました。
ほどなくして電車はOttaviano駅に到着。
ものすごい数の人が降りました。
みな目的地は同じようなので、人の波についていきます。
その先にサン・ピエトロ広場が見えてきました。
この門をくぐったら・・・
いよいよ10カ国目となるヴァティカン市国に入ります! -
ヴァティカン市国のサン・ピエトロ広場です。
楕円形をしたこの広場は、バロックの巨匠ベルニーニにより設計されたものです。 -
中央に建つオベリスクは、1世紀にエジプトから運ばれたもので、かつてサン・ピエトロが逆さ十字にかけられた場所に建っています。
丸い広場を取り囲む回廊の上には、140の歴代の法王と聖人の像が並んでいます。 -
さて・・・
覚悟を決めて大聖堂へつながる行列に並びます。
こちら、炎天下です(=_=)
列は回廊に沿って延々と続き、広場の半分をぐるりと取り囲んでいました。
一向に進まない行列。
容赦なく照りつける日差し。
せめて日陰に入りたい・・・ -
サン・ピエトロ大聖堂のファサードです。
上部には、キリストを含む13人の聖人像が立っています。
その下にはいくつかのバルコニーが並んでいますが、とくに中央のバルコニーは新法王の発表の際に使われる“祝福の開廊”です。 -
カラフルな服装の衛兵さん。
こちらでは、伝統的にスイス人衛兵が警護にあたっているそうです。 -
服装チェックとセキュリティー検査を通過し、いよいよ中に入ります。
こちらはアトリウムの天井。 -
サン・ピエトロ大聖堂は、聖ペテロの墓の上に建てられた4世紀のバジリカが起源といわれています。
歴史ある大聖堂の内部は、荘厳な雰囲気に包まれています。 -
入口右側にあるミケランジェロの作品“ピエタ”
キリストの死を悼む聖母の像で、1499年の作品。 -
“聖ペテロの像”
この像の右足に触れると幸福になるといわれており、つねにひっぱりダコの像です。
右足の指はたくさんの人に触られてつるつるになっています。 -
美しいクーポラ内部。
光が差し込んで幻想的です。 -
こちらが主祭壇にあるベルニーニ作の“ブロンズの天蓋” -
その下には“聖ペテロの墓”があります。
あまり近くまで行けないので、はっきりとは見えません。 -
最も奥にあるのは“聖ペテロの椅子”
こちらもベルニーニの作品で、皇帝カールから法王ヨハネ8世に贈られたものとされています。 -
振り返って見た入口。
どこを見ても美しい大聖堂です。 -
聖ヴェロニカの像。
広い寺院の内部には、たくさんの聖人像が並んでいます。 -
ようやく外に出てきました。
こちらから見る広場はなじみがありますね。
ふと時計を見てビックリ!
中にいた時間、1時間20分・・・
あまりに美しくてうっとりしすぎました。 -
大聖堂の出口、ブックショップの隣にあった黄色いポスト。
おなかがすきました。
売店を探しますが、どこも観光客目当ての高いものばかり。
ぼったくりとわかってはいましたが、ワゴン販売のバゲットを買いました。
冷凍の薄っぺらいカツが挟まっただけなのに、なんと5ユーロ!!
節約重視の方は、お昼を持参した方がよさそうです。 -
先を急ぎます。
次に向かうのは“ヴァティカン博物館”
こちらも覚悟はしていましたが、行列がずらりと通りまで連なっていました。
そしてここでもまた、セキュリティーチェック。
なぜこの国は入国がこんなに面倒なんだ!と思いましたが、どうやらまわり方がいけなかったようです。
あとで気がついたのですが、この博物館を出るとその先がサン・ピエトロ大聖堂になっていたのです。
ですので大抵の人は、ヴァティカン博物館→サン・ピエトロ大聖堂とまわっていると思います。
2度も行列に並んで、ものすごく時間をロスしてしまいました・・・ξ
写真は、球体のオブジェが印象的な“ピーニャの中庭”。 -
早速入場しましたが、どうまわったらいいのか見当もつきません。
すべての展示室をまわると5時間かかるそうです。
私はこの時点で、どこの何が見どころなのかさえ正直よく知りませんでした。
その点、ツアーは効率よくまわれて便利だなと思います。
まずは、キアラモンティ美術館。
ピウス7世が収集した約1.000体もの古代彫刻のコレクションが並べられています。 -
その先はピオ・クレメンティーノ美術館です。
写真は“八角形の中庭(ベルヴェデーレの中庭)”。
かつてはオレンジが植えられていた庭に、ユリウス2世が所有していた彫刻が運び込まれたそうで、庭のまわりには『ヴェルベデーレのアポロ』、『ラオコーン』などの彫像が置かれています。 -
しかしあとで写真を見返すと、有名な作品はほどんどありませんでした・・・。
せっかく貴重な美術館に行ったのに、気づかず通り過ぎてしまったんですね(=_=)
もったいない。
個人でまわるときは下調べが大事だと、わかっているんですが・・・ -
唯一納めたミューズの間の『ベルヴェデーレのトルソ』
ここはツアーの人が集まっていたのでわかりました(*^^*)
紀元前1世紀の作品です。
ミケランジェロはシスティーナ礼拝堂のフレスコ画を描く際、この作品からヒントを得たのだとか。 -
『タペストリーの間』の作品。
クレメンス7世の時代に製作されたタペストリーの数々が飾られています。
これらの主題はキリストの一生。
よく見ると残酷なシーンです。 -
天井画の美しい『地図のギャラリー』
16世紀にグレゴリウス13世がイニャッツィオ・ダンティ描かせた、イタリア各地方の地図が展示されています。 -
こちらがそのうちの1つ。
イタリア全土の地図です。 -
“ラファエッロの間”に入ります。
ここには“コンスタンティヌスの間”“ヘリオドロスの間”“署名の間”“火災の間”の4室があります。
部屋一面に、テーマに沿った美しいフレスコ画が描かれています。
写真はコンスタンティヌスの間の『コンスタンティヌスの洗礼』です。 -
“署名の間”の『聖体の論議』
この絵の中には、ユリウス2世やシクストゥス4世に交じって、ダンテやサヴォナローラ、フラ・アンジェリコなどの顔も描かれています。 -
“火災の間”の『ボルゴの火災』
この奥が一番の見どころ“システィーナ礼拝堂”です。
ミケランジェロによる天井画をはじめ、『最後の晩餐』など圧倒される美しさでした。
しかし何よりもう、眠気がピークです・・・
炎天下の行列に並び、長時間も歩き続けてぐったりしていました。
写真撮影はできなかったので(複数の監視員がとくに厳しく目を光らせています)すばらしいという記憶はあるのですが、もう何を見たのかほとんど覚えていません。 -
そのあと、博物館の中で迷いました。
見過ごした部屋を見に戻って、そこからどこへ行ったらいいかわからなくなってしまったのです。
果てしなく広い建物の中、自力で出口を探すのはもはや不可能・・・。
係員に特別に通路を通してもらい、出口へ向かいました。
こちらの廊下はヴァティカン図書館の一角。
見どころは図書館の美しい回廊だったようですが、そんな知識もなくスルーした模様です(@_@;) -
博物館を出ると、そこはサン・ピエトロ大聖堂の入口でした。
2度もセキュリティーチェックに並ばなくてもいいことを、ここで知ってショックでした・・・
予想以上に時間がかかり、体はぐったり。
暑さも限界。
広場の外の噴水で冷たい水を汲んでいると、
“今日は暑いねぇ。”
話しかけてきたのはちっちゃなイタリア人男性。
“え?あぁ、ええ・・・”
それから彼はしばらくつきまとい、週末のほとんどをなぜか彼とすごすことになるのでした。(Vol.48へ続く・・・)
≪出費≫
・地下鉄チケット 1.5ユーロ
・昼食 5ユーロ;バゲット
・水 1.5ユーロ
・ヴァティカン博物館 15ユーロ
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