2013/01/27 - 2013/01/29
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キリさんですさん
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「台湾紀行」の足跡を辿った一人旅の最終編です。
司馬遼太郎の「台湾紀行」は花蓮で終了となっていますが名残惜しいので台北に行くのを急遽変更し阿里山の日の出を見て帰国することにしました。
寒い中を朝5時起きで祝山に行ったのですが、山の上に厚い雲が広がりあきらめかけました。 しかし見学者全員の願いが叶って雲と山の隙間から日の出が輝き、台湾の人達と共に歓声を上げて喜び会った記念すべき一人旅となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エバー航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
台東から高尾で乗り換え台南を経由して壽義駅に到着しました。
阿里山森林鉄道は未だ修復中とのことなのでバスで行くことにして、駅を出て右側方向に見えるバス乗り場に向いました。 -
「台湾好行」のバスが停車していたので、これに乗って阿里山へ行くことにします。
-
狭い坂道を延々と2時間30分も走り続け阿里山駅前に到着しました。
標高差2160メートルを一気に登るので、バスの運転手も大変ですね。
(途中でバスを降りて各自で阿里山地区入山料を支払います) -
バス停の近くにコンビニがありました。 翌日の早朝にも開いており暖かいコーヒが飲めて助かりました。 帰りのバスのチケットもここで販売しています。
今日のホテルは駅前の坂を下りた処の高山青大飯店です。
駅から3分と近く、別館で建物も新しく気に入りました。
チェックインを済ませ荷物を置いて、阿里山駅周辺を散策しました。 -
阿里山駅です。
平日の割には結構、子供連れの観光客が多いです。
近くに居た子供連れの年配の奥さんに聞いたら、「春節前で既に学校が休みに入っているから」とのことでした。 -
駅のプラットホームです。
ところどころに春節の飾りが見られました。 -
駅の構内に阿里山鉄道の全盛時に使われていた物が展示されていたので、いくつか紹介します。
まずは、工具類です。
かなり使い込まれて、年季が入っていますね。 -
駅員が通信用に使っていたと思われる手旗、電話類です。
ノスタルジーを感じます。 -
駅に貼ってある路線図と時刻表を見て明日のルートと時間を確認しておきました。
路線図を見ながら、行きは沼平経由祝山へ直行。
帰りは天気が良ければ沼平で降りて神木駅まで散策し、列車で阿里山へ帰ることに決定。
-
次に時刻表を見てタイム・スケジュールを決めておきます。
6時に阿里山駅を出発し沼平駅経由で祝山駅へ。 (日の出時刻は7時5分)
帰りは7時20分祝山駅発で沼平駅で降りて、神木駅まで散策し、10時30分神木駅発に乗り阿里山駅まで鉄道で帰ることにします。
(日の出時間により列車の時刻が変動するので前日に確認が必要なようです) -
翌日、朝5時のモーニングコールで起き、阿里山駅6時発の列車を待っているところです。1月の阿里山の早朝なので、かなり寒いです。
前日にホテルで防寒コートを借りておいて正解でした。(100元でした)
地元のテレビ局のカメラマンと女子アナが来て、撮影していました。
女子アナは若くハイテンションでしたがお客は寒いので無言です。 -
6時10分前頃に列車が入線してきました。
寒かったので、かなり長く待ったような気がします。 -
早い者勝ちですが、台湾の若い人はキチンと年配の方達に席を譲っていました。
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祝山駅に到着すると日の出の見学場所を確保のため一斉に走っています。
負けずに走り、絶好の撮影ポイントを確保しました。 -
空は既に薄明りで、日の出が近付いているようです。
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しかし、山の上の雲が次第に大きく横に広がり、まさに暗雲が垂れこみ始めました。
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日の出時刻となりましたが、やはり暗雲が邪魔しています。
近くで見物客の失望の声が聞こえ始めました。 -
既に日の出を迎えているようで、雲が輝いているのですが日の出は見れず、見物客もあきらめの表情となっています。
立ってメガホンで大声で説明していたおじさんも降りて静かになりました。 -
突然、雲と山の隙間から陽の光が差し込んできました。
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イチオシ
奇跡的に山と雲の隙間に念願の日の出が現れて、見物客から拍手と感嘆の声が聞こえてきます。 感激の一言です。
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あきらめて祝山駅に向かっていた人達も急いで戻ってきて、素晴らしい日の出に感激しています。
台湾の方達と一体感を持って日の出を見て感激できる喜びで胸が熱くなりました。 -
うす暗かった祝山の駅も、すっかり明るくなっています。
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7時20分発の阿里山駅行きの列車に乗ります。
来る時の車内の寒く、暗く、無言の雰囲気が一変しています。
台湾の皆さんの笑顔で嬉しそうに話をしている姿を見ていると身も心も暖かくなってきました。 -
天気も良く明るくなったので沼平駅で一人で下り、台湾の方達と手を振って別れ一人で神木駅まで阿里山散策をしました。
後ろから誰も来なく、一人きりなので道に迷うのが心配でしたが、ご覧のように道が整備され標識もキチンとしているので安心して廻ることができました。 -
歩き始めて15分ほどでこのような池が見えてきました。
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許されぬ愛のために死を選んだ美人姉妹の伝説のある「姉妹潭」でした。
森に囲まれて静かな場所でひっそりと水面に佇む東屋が気に入りました。 -
木蘭の花が綺麗に咲いていました。
この近辺は木蘭園と呼ぶようです。 -
5分程歩くと受鎮宮に着きます。
この辺りに来ると、散歩している地元の人々と出会います。
寒い時期に日本人が一人で歩いて来るのが珍しいようで、皆さん挨拶をしてきます。 -
長い歴史を感じる香林橋を渡ります。
この辺りで阿里山駅へ行く道と神木駅方面に行く道の分岐があります。
神木駅からの列車は10時30分発なので、かなり時間が余ります。
帰りを急ぐ方はここから阿里山駅に戻った方が早いようですね。 -
分岐点のすぐ近くに三世代のベニヒノキが共生していることで有名な三大木です。
第一代が樹齢1万年以上前、第二代は樹齢3000年、第三代が100年で、三代の木が一体化した不思議な木です。 一見の価値があります。 -
阿里山の眺望を観ながら、清々しい森の中を歩ける喜びを感じます。
多少の便利さのために短い人生を工場の排煙と車の排気ガスで息苦しく生活する人間の愚かさを感じます。(大気汚染の北京、上海には当分行きたくないですね) -
1904年より日本人として初めて阿里山を調査をし、阿里山鉄道の設計者でもある河合博士の石碑です。 地元の為に働いた日本人の功績を敬っている台湾人の優しい心が感じられ嬉しくなりますね。
-
慈雲寺です。
タイから1918年に贈られた七法仏像が安置されています。
何故タイの仏像が阿里山に有るのか不思議です。
ここから眺める雲海と夜景が美しいそうです。 -
神木に到着しました。
これにて阿里山ともお別れです。 -
今、日本と台湾の間には残念ながら暗雲が立ち込めています。
両国の人々の力で暗雲を突き破り、このように輝く日の光が射し込む時代が来ることを信じて、台湾紀行一人旅を完了いたします。
最後に司馬遼太郎の「台湾紀行」の締めの言葉です。
「台湾の話、これでおわる 脳裏の雨は降りやまないが」
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