2012/09/21 - 2012/09/21
10位(同エリア28件中)
アリヤンさん
まるひと晩、ワンで難民生活を送ったワレワレ難民グループは、早朝5時ころにようやくイラン側から遅れてやって来た寝台列車に乗った。
もう時刻表なんぞ、どうでもイイ!
いつどこに着こうが、関心が無くなった。
ただ、東へ東へ走ることを願うのみであった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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カウンターに殺到して、やっとの思いで勝ち得た座席番号です。
9号車の14番と15番です。
イラン語の数字はアラビア語とほとんど同じなので、数字は読める。
4人コンパートメントで対面のお隣は、中年のイラン人ご夫婦でした。
このご夫婦がこれまた良い人たちで、ワタクシたちはラッキーでした。
奥さんがテヘランの日本企業駐在員たちにランチボックスを販売している方で、旦那さんが配達しているのです。
それで、日本人のことを良く理解しておられ、非常に気を使ってもらって、大変助かりました。 -
イチオシ
午前8時すぎにトルコ側イミグレーションのある地点で列車は停まった。
45年前の記憶では、列車の乗り換えなしで、車内に係官がやって来てコンパートメント内でトルコ出国もイラン入国も終わったように記憶しています。
45年たった現在のほうが、かなり不便になっています。
全員、ここで列車を降りて、パスポートを持ってイミグレーションのある小屋まで行かねばなりません。 -
イミグレのある駅は「カピキョイ」
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右側に見えてる黄色い建物がトルコ側イミグレです。
みんなが一斉に行くので、中は長蛇の列です。
でも男女別々の行列です。
女性のほうが圧倒的に少ないので、当然列は短い。
日本人のお弁当屋さんのラビビさんがワタクシたちを手招きしてくれました。
夫婦は女性の方の列に並べるのです! -
イチオシ
おかげで、ワタクシたちは早目に出国スタンプをもらえて、ゆっくり出来ました。
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再度列車に乗ってちょっとだけ動いて、今度はイラン側の入国審査です。
パートナーは厳重にホッカムリをして行きます。
トルコ側でホッカムリを捨てていた若い女の子たちもしっかりと黒いホッカムリをしています。
パートナーはうっとうしい!と言ってイヤがりますが、仕方アリマセン。 -
トルコーイラン国境は、グーグルで見ると、こんな具合です。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9910n/borderGoogle.jpg -
航空写真ではこうです。
建物が隣り合わせで立っているのが良く分かります。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9910n/borderGoogle2.jpg -
ワタクシたちはトラブゾンで取得した1ヶ月ビザを持っていますので、問題なくスタンプをもらった。
最初、食堂車の中でパスポートを集め、イミグレの係官がスタンプを押して、それを車掌がどっかにまとめて持っていった。
あとで返してくれるのだと思い待っていたのですが、一向に返ってこない。
列車のそとでブラブラしていたら、その車掌がもう出発するぞと言うではアリマセンか。
パスポートは車掌が持っているのだ、と思い、その車掌に「パスポートは?」と聞いたのが良かった。
車掌さん、ワタクシたち日本人は別途指紋を取る段階があったので、ワレワレのパスポートをイミグレ・オフィスに預けたままだったのです。
車掌はアワテテ、「オオーッ!!パスポート。アッチ、アッチ」と指差すではないか。
オフィスに行くと係官がパスポートを持って待っていたのでした。
そこで指をスタンプパッドに押し付けて、指紋を10個取られて、パスポートと共に開放されました。
ワタクシが車掌に「パスポートは?」と聞かなかったら、忘れられたまま出発していただろう。
そうなったら、厄介なことになっていただろう。
あ~ア、良かった!! -
指紋を取った後、かなり丁寧に手を洗ったのですが、インクがまだ指先に残っています。
ワタクシの知る限りでは、外人の指紋を取るのはアメリカと日本で、対抗手段で相手国も指紋を取るのです。
でも指紋を取ったのはイランだけでした。
*アメリカでは指紋読み取りマシーンに指を入れたように思う。 -
イラン入国スタンプは右側のヤツで、日付が1391年4月31日となっています。
(イスラム暦モハメッドがAD622年にメディナへ遷都した年を元年としているから今年2012年は1391年と言うことになる。月日は太陰暦のため、ずれが生じているためと思う)
国境の地点はRAZIというところです。 -
トランス・アジア・エクスプレスはその後、イラン東北部を東へ東へと加速して行きます。
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それにしても、トルコ以上にカラカラな気候ですし、山も大地も乾燥しきっています。
ここは山岳地帯です。
クルド人が沢山住んでいる地域だと思います。 -
乾燥しすぎで、山も風化が進み崩れ続けています。
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緑はタマにしか見られません。
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大きな岩が転がり落ちて、線路のキワまで来ています。
雨が大量に降ったら、ここらは不通になるでしょうが、雨はほとんど降らないでしょう。 -
ずーっとこんな乾燥山岳地帯を進みます。
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こりゃあ中央アジアの乾燥地帯よりヒドイですネエ。
中央アジアはカラカラでもまだ平原が多い。
コチラはカラカラで山岳地帯です。 -
地を這うもの、空を飛ぶもの、全てを寄せ付けないような厳しさです。
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列車内も静まり返っています。
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イチオシ
たまに動物などを見ると、それまでの反動か、感動したりします。
放牧のヤギが、リーダーを先頭に、狭い渓谷に入ろうと隊列を組もうとしています。 -
ワレワレは今、断崖絶壁の上を走っているのです。
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こんなところでも電線は通っています。
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いままで窓越しに写真を撮ってきたのですが、天窓が少しだけ斜めに開くので、そこにカメラを突き出して写真を撮ってみますが、隙間が狭いのでカメラを真っ直ぐに出来ません。
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仕方なく、また、汚れた窓越しにします。
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午後12:30ころに大きな駅に到着。
数人が降りて行った。
タブリーズかと思いきや、お隣近所さんたちが、まだまだ、と教えてくれます。 -
1時半ころ、食堂で食事をしていると、遠くに大きな湖が見えました。
手元にロンリー・プラネットのイラン版を持っていますので、巻頭の地図を開けてみてみます。
確かに、近くに大きな湖「オルミエ湖」があります。
おそらく、そのオルミエ湖でしょう。
(このロンリー・プラネット英語版はキルギスタンのサクラGHで出会った日本人の女の子にもらったものです。彼女はイラン⇒トルクメニスタン⇒ウズベキスタン⇒キルギスタンにやってきていたので、イランにはもう用が無い、とばかりに気前良くワタクシに呉れたのでした。ちょうどPCを壊して困っていたときですので有難かった。あれ以来、ずっと大事に荷物の中に入れて置いたのでした。やっと、今役に立つ時がやって参りました。名前も知らない日本人の女の子、アリガトウ。でも顔だけはまだ覚えています。) -
イチオシ
とうとうタブリーズに到着。
時間はなんと夕方4時ころです。
予定では、今日の朝6時ころにタブリーズ着で、テヘランには今晩8時ころ到着でした。
もう10時間の遅れです。
ワンで難民生活を送っていたのだから、仕方ないといえば、仕方ないのですが、このまま行くとテヘラン着は明日の早朝となりそうです。
まあ、ワタクシたちにとっては、朝着く方が晩に着くより、ありがたい。
そんなワケで、意外とワタクシたちの気分は晴れていました。
車掌兼食堂のウェイターのニイちゃん。
このゴツイニイちゃんは「優しくて力持ち」。
でもちょっと忘れっぽい。
このニイちゃんはイラン人(イラン側から来た列車の乗員はみなイラン人)で、ワタクシたちのパスポートをイミグレに預けていたことを忘れていた張本人です。
アレ以降、ワタクシたちには気を使ってくれ、何かと面倒をみてくれました。
愛嬌があって、ワタクシたちの顔を見るたびに、両手を合掌して頭を下げるポーズをするのです。
大変仲良くなりました。 -
イチオシ
タブリーズ駅。
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食堂車。
えらくキチャナイ車両ですネエ。 -
ワンから頑張って走ってきた、イラン側のトランス・アジア・エクスプレス。
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イチオシ
車両に架かっている看板は「イスタンブール⇔テヘラン」となったまま。
なんとエエかげんなこと。
ちゃんと「ワン⇔テヘラン」とすればイイものを、、、 -
十両車両を引っ張っているディーゼル機関車。
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どれくらいここに停車するのか分からないので、外には出られません。
でも、アンカラで荷物を車両に預けた人たちは、このタブリーズで徹底的に調べられていました。
全荷物を車両から放っぽり出され、中を開けて調べられるのです。
日本人のテヘラン駐在員のお弁当屋さんのラビビ夫妻も荷物を預けていたので、貨物車両まで行って、調べを受けています。 -
テヘランの日本企業の駐在員に対してのお弁当仕出し店を営んでいた日本人の方が居たそうです。
イランがアメリカからテロ国家と名指しされたころから、日本企業の多くの駐在所が撤退or縮小して、お店も立ち行かなくなって、経営者の日本人女性も帰国して行ったそうです。
その方(女性)の助手をやっていたのがラビビさんで、ラビビさんはその時にすでに和食の作り方を会得していて、多くの日本人にお願いされて、ランチのお弁当だけを各企業の駐在事務所に届けることを始めたそうです。
日本人の間で評判が良くて、今も続いているそうです。
今回は、休暇をもらってトルコに住む息子に会いに行っていたそうです。
2人の息子が居て、長男はアメリカ、次男はトルコで生活していて、次男もそのうちにアメリカに行くそうです。
大変なお国に住んでいる人とは思えぬほど、上品で優しくて奥ゆかしいラビビさんの作るランチ・ボックスは美味しいに違いないでしょう。
テヘラン駐在員の皆さん、もうじきラビビさんが帰ってきますので、ご安心ください。
また、あの美味しい和食弁当が食べられますよ~?! -
ここまでの行程です。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9910n/TurkIran120919-21.jpg
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