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絶世の美女と伝えられる小野小町。<br />百人一首には、その美しい容姿の衰えを嘆く歌が選ばれています。<br /><br />伝説が一人歩きして、小町の本当の容姿を伝える絵はないとされる中、<br />皮肉にも、衰えた姿は彫像や絵に残されています。<br /><br />その小町老衰像を見に、随心院と補陀落寺(小町寺)を訪れました。<br />実像か否かはともかくとして強烈な姿です。<br /><br />美しい小野小町のイメージを壊したくない方は、<br />このページを開かないでください。<br /><br /><br />〔第9首/小野小町〕<br /> 花の色は 移りにけりな いたづらに<br />  わが身世にふる ながめせし間に

【百人一首歌枕巡り】 花の色は移りにけりな いたづらに ~小野小町老衰像~

9いいね!

2012/12/02 - 2012/12/02

359位(同エリア568件中)

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京妓

京妓さん

絶世の美女と伝えられる小野小町。
百人一首には、その美しい容姿の衰えを嘆く歌が選ばれています。

伝説が一人歩きして、小町の本当の容姿を伝える絵はないとされる中、
皮肉にも、衰えた姿は彫像や絵に残されています。

その小町老衰像を見に、随心院と補陀落寺(小町寺)を訪れました。
実像か否かはともかくとして強烈な姿です。

美しい小野小町のイメージを壊したくない方は、
このページを開かないでください。


〔第9首/小野小町〕
 花の色は 移りにけりな いたづらに
  わが身世にふる ながめせし間に

交通手段
高速・路線バス 私鉄 徒歩
  • 【随心院】<br /><br /><br />小野小町といえば、まずは随心院。<br /><br /><br />地下鉄東西線 「小野駅」 下車。<br /><br />駅の案内板もあったのですが、<br />地下鉄職員の女性にルートを尋ねたら<br />赤線を引きながら丁寧に教えてくださいました。<br /><br />親切にして頂いて、ありがとうございました!<br /><br />

    【随心院】


    小野小町といえば、まずは随心院。


    地下鉄東西線 「小野駅」 下車。

    駅の案内板もあったのですが、
    地下鉄職員の女性にルートを尋ねたら
    赤線を引きながら丁寧に教えてくださいました。

    親切にして頂いて、ありがとうございました!

    小野駅

  • 【随心院】<br /><br /><br />境内案内図。

    【随心院】


    境内案内図。

  • 【随心院】<br /><br /><br />総門。

    【随心院】


    総門。

  • 【随心院】

    【随心院】

  • 【随心院】<br /><br /><br />薬医門。<br /><br /><br />寛永時代の建築で、<br />徳川秀忠夫人お江 (お江与の方) の娘、<br />天真院尼の寄進によるものだそうです。

    【随心院】


    薬医門。


    寛永時代の建築で、
    徳川秀忠夫人お江 (お江与の方) の娘、
    天真院尼の寄進によるものだそうです。

  • 【随心院】<br /><br />〔第9首/小野小町〕<br /> 花の色は 移りにけりな いたづらに<br />  わが身世にふる ながめせし間に<br /><br />絶世の美女・小町が、<br />その美しい容姿の衰えを嘆く歌。<br /><br />

    【随心院】

    〔第9首/小野小町〕
     花の色は 移りにけりな いたづらに
      わが身世にふる ながめせし間に

    絶世の美女・小町が、
    その美しい容姿の衰えを嘆く歌。

    小野駅

  • 【競技かるたプチ情報】<br /><br />「は」 で始まる札は4枚。<br />少ないけどちょっとやっかい。<br /><br />「花の (いろは)」<br />「花さ (そう)」<br />「春の (よの)」<br />「春す (ぎて)」<br /><br />音もモチーフも似通っているので、お手つきが生じやすい。<br /><br />私は3枚詠まれた後の 「は」 決まりが大好物♪<br />もともと1字札のH・F音 「ほ」 「ふ」 より<br />ずっと速く突入します!<br />

    【競技かるたプチ情報】

    「は」 で始まる札は4枚。
    少ないけどちょっとやっかい。

    「花の (いろは)」
    「花さ (そう)」
    「春の (よの)」
    「春す (ぎて)」

    音もモチーフも似通っているので、お手つきが生じやすい。

    私は3枚詠まれた後の 「は」 決まりが大好物♪
    もともと1字札のH・F音 「ほ」 「ふ」 より
    ずっと速く突入します!

  • 【随心院】<br /><br />小町は六歌仙の一人、優れた女流歌人。<br /><br />・僧正遍昭<br />・在原業平<br />・文屋康秀<br />・喜撰法師<br />・大友黒主<br />・小野小町<br /><br /><br />多くの歌を残しています。<br />←その一部。

    【随心院】

    小町は六歌仙の一人、優れた女流歌人。

    ・僧正遍昭
    ・在原業平
    ・文屋康秀
    ・喜撰法師
    ・大友黒主
    ・小野小町


    多くの歌を残しています。
    ←その一部。

  • 【随心院】<br /><br />〔第9首/小野小町〕<br /> 花の色は 移りにけりな いたづらに<br />  わが身世にふる ながめせし間に<br /><br />小町の残した、数多の歌の中から<br />定家がこの歌を百人一首に選んだ意図は何だろう?<br /><br />もとは、自然の移ろいにかけて<br />無常を詠んだ歌だからでしょうか?<br /><br />結果的には 「老いて衰えた私」 が<br />後世に脈々と伝わることになってしまって、<br />女性としては哀しいだろうなぁ。<br /><br />定家のイジワル!…とか思ってるかもしれませんね。

    【随心院】

    〔第9首/小野小町〕
     花の色は 移りにけりな いたづらに
      わが身世にふる ながめせし間に

    小町の残した、数多の歌の中から
    定家がこの歌を百人一首に選んだ意図は何だろう?

    もとは、自然の移ろいにかけて
    無常を詠んだ歌だからでしょうか?

    結果的には 「老いて衰えた私」 が
    後世に脈々と伝わることになってしまって、
    女性としては哀しいだろうなぁ。

    定家のイジワル!…とか思ってるかもしれませんね。

  • 【随心院】<br /><br /><br />小町といえば深草少将。

    【随心院】


    小町といえば深草少将。

    深草駅

  • 【随心院】<br /><br /><br />深草少将の百夜通いの折、<br />榧 (カヤ) の実を糸に通して日を数えたのだとか。

    【随心院】


    深草少将の百夜通いの折、
    榧 (カヤ) の実を糸に通して日を数えたのだとか。

    深草駅

  • 【随心院】<br /><br /><br />榧(カヤ)の実。

    【随心院】


    榧(カヤ)の実。

  • 【随心院】<br /><br /><br />榧(カヤ)の木。<br /><br />境内の端にあります。<br /><br />

    【随心院】


    榧(カヤ)の木。

    境内の端にあります。

  • 【卒塔婆小町絵】<br /><br /><br />九十九夜も通ってくれたんだから、<br />それでよしとすれば良かったのに…<br /><br />驕慢だなんて言われてしまい、

    【卒塔婆小町絵】


    九十九夜も通ってくれたんだから、
    それでよしとすれば良かったのに…

    驕慢だなんて言われてしまい、

  • 【卒塔婆小町絵】<br /><br /><br />あげくに、<br />老衰した絵を残される…(&gt;_&lt;)

    【卒塔婆小町絵】


    あげくに、
    老衰した絵を残される…(>_<)

  • 【卒塔婆小町像】<br /><br /><br />恵心僧都の作。<br />小町晩年の姿を映したといわれる坐像。<br /><br /><br />実物は撮影禁止。<br /><br /><br />←なので、販売していた絵はがきを購入。<br /><br />ところが、いつもなのか<br />その日だけなのかわかりませんが、<br />「先着50名に差し上げているので、どうぞ!」 と。<br /><br />一般の方にとっては<br />あまりもらって嬉しい絵はがきではないかもしれませんが、<br />コレを見に来た私には何ともありがたい \(^o^)/

    【卒塔婆小町像】


    恵心僧都の作。
    小町晩年の姿を映したといわれる坐像。


    実物は撮影禁止。


    ←なので、販売していた絵はがきを購入。

    ところが、いつもなのか
    その日だけなのかわかりませんが、
    「先着50名に差し上げているので、どうぞ!」 と。

    一般の方にとっては
    あまりもらって嬉しい絵はがきではないかもしれませんが、
    コレを見に来た私には何ともありがたい \(^o^)/

  • 【随心院】<br /><br /><br />小野妹子や小野篁 (たかむら) の<br />血を引くといわれる小野小町。<br /><br /><br />ちなみに、百人一首に選ばれた小野篁の歌は、<br /><br />〔第11首/参議篁 (小野篁)〕<br /> わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと<br />  人には告げよ 海人の釣舟<br /><br /><br />遣唐使に任命されるも、渡唐に二度失敗。<br />三度目はトラブルも重なり、渡唐を拒否。<br /><br />のちに作った遣唐使を風刺する漢詩が<br />嵯峨上皇の逆鱗に触れ、隠岐へ流罪となりました。<br /><br />その時に詠んだ歌です。

    【随心院】


    小野妹子や小野篁 (たかむら) の
    血を引くといわれる小野小町。


    ちなみに、百人一首に選ばれた小野篁の歌は、

    〔第11首/参議篁 (小野篁)〕
     わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと
      人には告げよ 海人の釣舟


    遣唐使に任命されるも、渡唐に二度失敗。
    三度目はトラブルも重なり、渡唐を拒否。

    のちに作った遣唐使を風刺する漢詩が
    嵯峨上皇の逆鱗に触れ、隠岐へ流罪となりました。

    その時に詠んだ歌です。

  • 【随心院】

    【随心院】

  • 【随心院】

    【随心院】

  • 【随心院】<br /><br /><br />この雅びな景色も<br />やがては移ろい枯れてゆく…。

    【随心院】


    この雅びな景色も
    やがては移ろい枯れてゆく…。

  • 【随心院】

    【随心院】

  • 【随心院】<br /><br /><br />沙羅双樹。

    【随心院】


    沙羅双樹。

  • 【随心院】<br /><br /><br />化粧井戸。

    【随心院】


    化粧井戸。

  • 【随心院】<br /><br /><br />小町の屋敷跡に残る井戸。<br /><br />朝夕、小町がこの水で粧をこらしたと<br />「都名所図絵」 に記されているそうです。

    【随心院】


    小町の屋敷跡に残る井戸。

    朝夕、小町がこの水で粧をこらしたと
    「都名所図絵」 に記されているそうです。

  • 【随心院】<br /><br /><br />化粧井戸。

    【随心院】


    化粧井戸。

  • 【随心院】<br /><br /><br />落ち葉だらけでしたが、<br />意外にも水は澄んでいました。<br />

    【随心院】


    落ち葉だらけでしたが、
    意外にも水は澄んでいました。

  • 【随心院】<br /><br />深草少将をはじめ、<br />当時の貴公子たちから送られた<br />恋文が埋められているといわれる文塚。<br /><br />その数は千束にも及ぶというのが、<br />いかにも小町らしいエピソード。<br /><br /><br />千年前だからシュレッダーにかけろとは言わないけど、<br />本当にいらないなら、燃やしてしまえば良かったのに。<br /><br />ちょっと、すがってたところもあったのかな…と邪推。

    【随心院】

    深草少将をはじめ、
    当時の貴公子たちから送られた
    恋文が埋められているといわれる文塚。

    その数は千束にも及ぶというのが、
    いかにも小町らしいエピソード。


    千年前だからシュレッダーにかけろとは言わないけど、
    本当にいらないなら、燃やしてしまえば良かったのに。

    ちょっと、すがってたところもあったのかな…と邪推。

  • 【随心院】<br /><br /><br />境内裏手の文塚へ向かう道には、

    【随心院】


    境内裏手の文塚へ向かう道には、

  • 【随心院】<br /><br /><br />和歌や俳句を刻んだ石碑が、

    【随心院】


    和歌や俳句を刻んだ石碑が、

  • 【随心院】<br /><br /><br />ずら〜りと続きます。

    【随心院】


    ずら〜りと続きます。

  • 【随心院】<br /><br /><br />まるで、文塚に埋まりきらない歌 (恋文) で<br />道が埋め尽くされているようで、ちょっとコワイ…。<br /><br /><br /><br /><br />(※刻まれているのは現代のものです。<br />  おそらく和歌や俳句をたしなむ一般の方々の作)

    【随心院】


    まるで、文塚に埋まりきらない歌 (恋文) で
    道が埋め尽くされているようで、ちょっとコワイ…。




    (※刻まれているのは現代のものです。
      おそらく和歌や俳句をたしなむ一般の方々の作)

  • 【随心院】<br /><br /><br />奥に見えてきました。

    【随心院】


    奥に見えてきました。

  • 【随心院】<br /><br /><br />文塚だけで<br />こんな立派な石塔が建っちゃうんだから、<br />伝説の美女おそるべし。

    【随心院】


    文塚だけで
    こんな立派な石塔が建っちゃうんだから、
    伝説の美女おそるべし。

  • 【随心院】<br /><br /><br />それだけモテたんだから、<br />その中から誰か選んでおけば<br />晩年は違った人生になってたかもねむ…(^_^;)

    【随心院】


    それだけモテたんだから、
    その中から誰か選んでおけば
    晩年は違った人生になってたかもねむ…(^_^;)

  • 【随心院】

    【随心院】

  • 【小町寺】<br /><br />帰りのフライトまで時間があるので、もう1ヶ所。<br />小町終焉の地とされる小町寺 (補陀落寺) へ。<br /><br />このお寺に、小町老衰像があります。<br /><br />叡山電鉄鞍馬線 「市原駅」 下車。

    【小町寺】

    帰りのフライトまで時間があるので、もう1ヶ所。
    小町終焉の地とされる小町寺 (補陀落寺) へ。

    このお寺に、小町老衰像があります。

    叡山電鉄鞍馬線 「市原駅」 下車。

  • 【小町寺】<br /><br />市原駅からバスもありますが、<br />散歩がてらに歩いて行けます。<br /><br /><br />駅員さんや交番のおまわりさんに道を尋ねましたが、<br />正式名称の 「補陀落寺」 だと伝わらないみたいです。<br /><br />帰りに乗ったバスの停留所名も 「小町寺」 だったので、<br />この辺りでは小町寺と呼ぶのが一般的なようです。

    【小町寺】

    市原駅からバスもありますが、
    散歩がてらに歩いて行けます。


    駅員さんや交番のおまわりさんに道を尋ねましたが、
    正式名称の 「補陀落寺」 だと伝わらないみたいです。

    帰りに乗ったバスの停留所名も 「小町寺」 だったので、
    この辺りでは小町寺と呼ぶのが一般的なようです。

    市原駅

  • 【小町寺】<br /><br /><br />ガラスの向こうに<br />お目当ての小町老衰像が見えているのですが、<br />本堂は施錠中。<br /><br /><br />本堂の扉って結構重たいんですけど、<br />サルがこれを開けて<br />堂内のお供えを食べてしまう被害が続いているそう。<br /><br />バチ当たるぞー。

    【小町寺】


    ガラスの向こうに
    お目当ての小町老衰像が見えているのですが、
    本堂は施錠中。


    本堂の扉って結構重たいんですけど、
    サルがこれを開けて
    堂内のお供えを食べてしまう被害が続いているそう。

    バチ当たるぞー。

  • 【小町寺】<br /><br /><br />でも、隣の建物の呼び鈴を鳴らしたら、<br />住職の奥様が開けてくれました。<br /><br />とても優しい奥様。<br /><br />訪問客は私だけだったので、<br />付きっきりで色々教えてくださいました。<br /><br /><br />私と同様、BSの番組を見て訪ねてくる人が<br />よくいらっしゃるそうです。

    【小町寺】


    でも、隣の建物の呼び鈴を鳴らしたら、
    住職の奥様が開けてくれました。

    とても優しい奥様。

    訪問客は私だけだったので、
    付きっきりで色々教えてくださいました。


    私と同様、BSの番組を見て訪ねてくる人が
    よくいらっしゃるそうです。

  • 【小町老衰像】<br /><br /><br />←お目当てはコレ。<br /><br /><br />もとは、<br />三途の川のほとりで亡者の衣を剥ぎ取る<br />鬼婆奪衣婆 (だつえば) 像。<br /><br /><br />それが、いつの頃からか小町像になったのだとか。

    【小町老衰像】


    ←お目当てはコレ。


    もとは、
    三途の川のほとりで亡者の衣を剥ぎ取る
    鬼婆奪衣婆 (だつえば) 像。


    それが、いつの頃からか小町像になったのだとか。

  • 【小町老衰像】<br /><br /><br />何と言うか…<br /><br />そりゃ、人間誰しも歳は平等にとるわけで、<br />小町だってお婆ちゃんになればそれなりだろうけど、<br />だからって、コレが小町の行く末ってねぇ (@_@;)<br /><br /><br />絶世の美女って、亡くなった後も色々大変だー。

    【小町老衰像】


    何と言うか…

    そりゃ、人間誰しも歳は平等にとるわけで、
    小町だってお婆ちゃんになればそれなりだろうけど、
    だからって、コレが小町の行く末ってねぇ (@_@;)


    絶世の美女って、亡くなった後も色々大変だー。

    小野駅

  • 【小町老衰像】<br /><br /><br />「どうせ後世に残るなら、<br /> 人生で最も輝いていた華の時代の私を<br /> 残してくれればいいのにぃぃ… (@_@;) 」<br /><br />と小町も思っていることでしょう、きっと。

    【小町老衰像】


    「どうせ後世に残るなら、
     人生で最も輝いていた華の時代の私を
     残してくれればいいのにぃぃ… (@_@;) 」

    と小町も思っていることでしょう、きっと。

  • 【小町老衰像】<br /><br /><br />ちなみに、<br />百人一首の女流歌人の中には<br />やはり老いた姿を残された美女がもう一人。<br /><br /><br />【百人一首歌枕巡り】<br />難波潟 短き蘆のふしの間も 〜伊勢姫遺愛の品々〜<br />http://4travel.jp/traveler/korinori/album/10789842/

    【小町老衰像】


    ちなみに、
    百人一首の女流歌人の中には
    やはり老いた姿を残された美女がもう一人。


    【百人一首歌枕巡り】
    難波潟 短き蘆のふしの間も 〜伊勢姫遺愛の品々〜
    http://4travel.jp/traveler/korinori/album/10789842/

  • 【小町寺】<br /><br /><br />美人で誉れ高い小町ですが、<br />昌泰3年 (900年) 4月1日、<br />流浪の果てに<br />この地で亡くなったと伝えられているそうです。

    【小町寺】


    美人で誉れ高い小町ですが、
    昌泰3年 (900年) 4月1日、
    流浪の果てに
    この地で亡くなったと伝えられているそうです。

  • 【小町寺】<br /><br /><br />「吾れ死なば 焼くな埋むな 野に晒せ<br />  痩せたる狗の 腹こやせ」<br /><br />という辞世の句を残したそう \(◎o◎)/<br /><br /><br />恵心僧都(源信和尚)が、<br />野晒しになっていた小町の亡骸を<br />哀れみ弔ったのだとか。

    【小町寺】


    「吾れ死なば 焼くな埋むな 野に晒せ
      痩せたる狗の 腹こやせ」

    という辞世の句を残したそう \(◎o◎)/


    恵心僧都(源信和尚)が、
    野晒しになっていた小町の亡骸を
    哀れみ弔ったのだとか。

  • 【小町寺】<br /><br /><br />小町の落魄伝説で最も有名なのは、<br />鴨長明 『無名抄』、あなめの説話。<br /><br /><br />在原業平が、<br />陸奥の八十島の野の中で<br />「目が痛い」 と呻くドクロを発見する。<br /><br />目からススキが生えたドクロは、<br />この国に流れ着いて亡くなった小町の亡骸だったという。<br /><br /><br /><br />ちなみに、在原業平といえば<br />マンガのちはやふる効果で今もっとも有名なイケメン歌人。<br /><br />〔第17首/在原業平朝臣〕<br /> ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川<br />  からくれなゐに 水くくるとは

    【小町寺】


    小町の落魄伝説で最も有名なのは、
    鴨長明 『無名抄』、あなめの説話。


    在原業平が、
    陸奥の八十島の野の中で
    「目が痛い」 と呻くドクロを発見する。

    目からススキが生えたドクロは、
    この国に流れ着いて亡くなった小町の亡骸だったという。



    ちなみに、在原業平といえば
    マンガのちはやふる効果で今もっとも有名なイケメン歌人。

    〔第17首/在原業平朝臣〕
     ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川
      からくれなゐに 水くくるとは

  • 【小町寺】<br /><br /><br />深草少将の供養塔 (1747年造立)。

    【小町寺】


    深草少将の供養塔 (1747年造立)。

    深草駅

  • 【小町寺】<br /><br /><br />深草少将の供養塔。

    【小町寺】


    深草少将の供養塔。

    深草駅

  • 【小町寺】<br /><br /><br />階段を上がっていくと、小野小町供養塔。<br />(室町時代のものと伝わるそう)

    【小町寺】


    階段を上がっていくと、小野小町供養塔。
    (室町時代のものと伝わるそう)

    小野駅

  • 【小町寺】<br /><br /><br />小町の誕生や終焉については、<br />京都に限らず、近畿から東北まで<br />各地に伝承が残っています。<br /><br /><br />亡くなってからも、<br />後世の人を惹きつけてやまない存在なのでしょうね。<br />

    【小町寺】


    小町の誕生や終焉については、
    京都に限らず、近畿から東北まで
    各地に伝承が残っています。


    亡くなってからも、
    後世の人を惹きつけてやまない存在なのでしょうね。

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この旅行記へのコメント (5)

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  • とりのそらねさん 2014/09/12 13:21:33
    素晴らしい書なのに・・・
    歌碑を見て感動しました!!

    歌碑が素晴らしすぎて、他があまりは言ってきませんでした(^^ゞ)スミマセン
    私が見た歌碑の中で五本の指に間違いなく入ります。

    線のきれいさ(細太)、連綿(つなげ方)、字のバランス・選び方、散らし(改行や行の配置)・・・
    どれをとっても非の打ち所が無いですね。
    いや〜本当に素晴らしい書です。

    花のいろは
    うつ(都)りに(二)
    け(介)り(利)ないた(多)
    つらに(二)
    わか(可)身よに(二)ふ(婦)る
    なかめ(免)せし
    ま(万)に(二)

    ただただ残念なのは右下の小町の絵
    これぞまさに蛇足の典型・・・
    書が格段に素晴らしいだけに本当に悔やまれます。

    是非とも一度訪れてみたいと思います。

    京妓

    京妓さん からの返信 2014/09/12 21:44:33
    RE: 素晴らしい書なのに・・・
    この書、とても気に入られたようですね。
    私が書いたわけではないのに、そんなに感動して頂けると何だか嬉しいです。
    せっかくですから、ぜひ一度、実物を見に足を運ばれてみてください。

    歌碑は素晴らしいようですが、
    卒塔婆像はこの世から葬り去ってあげたいです。あれはひどい…(涙)



  • savexさん 2013/01/06 10:45:58
    おはようございますっ

    百人一首歌枕巡り、たくさんアップされましたね〜
    歌のバックグラウンドは深い!
    当時の人間模様も垣間見えますね!
    競技かるたプチ情報も、ちはやふると合わせて楽しんでます♪

    今回の小野には、わたし4年ほど住んでいたんですよ!
    懐かしいです〜☆
    随心院には、お散歩がてら行った事があります!
    が、化粧井戸あたりをウロウロしただけだったような。。。
    当時、若かったこともあって歌碑は完全スルーでしたし(笑)

    住まいからすぐの観修寺にいたっては、結局行かないまま引っ越してしまいました。確か蓮池が美しいと有名なお寺だったかな・・・?

    最近になって、住んでいたあたりをゆっくり歩きたいなと
    思っているところです(^ ^*


    savex




    savex

    savexさん からの返信 2013/01/06 12:08:01
    追伸。。。

    昨日、名人戦・クイーン戦が近江神宮であったのですね。
    先ほど新聞で記事を見つけました(^0^*

    ちはやふるやコリノリさんに出会っていなかったら、
    この記事もスルーしたんだろうなぁと思います。

    クイーンは9連覇!!
    昨年までの名人は14連覇?!!
    そんなに守り続けられるものなんですか??

    ますます近江神宮に行ってみたくなりました!

    京妓

    京妓さん からの返信 2013/01/07 00:13:55
    RE: おはようございますっ
    savexさん

    メッセージありがとうございました。今回も歌枕巡り、読んでくださって嬉しいです。

    savexさん、あの辺りにお住まいだったんですね!
    生活圏ってわざわざ観光しにいかないですし、
    離れてから改めて訪れた方が感慨深いものがあるかも(*^_^*)

    名人戦とクイーン戦、去年までNHKで放映されていたんですけど、
    今年からニコ生になったんですよ。おかげでダイジェストでなく、
    全試合リアルタイムで観ることができました。スロー再生がないのは残念でしたが。

    挑戦者も東日本・西日本のトップで強烈に強い選手ですけど、
    去年まで14連覇した西郷永世名人や今回9連覇した楠木クイーンが
    飛びぬけて強すぎるんでしょうね…(笑)

    仮に私が対戦したら、1枚も取らせてもらえないどころか、
    お手つきで開始の25枚より増えて終わってるかも。
    いや、お手つきすらさせてもらえないか…(>_<)
                                   コリノリ

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