
2012/08/12 - 2012/08/18
1位(同エリア5件中)
erifddさん
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最も行きたかったフブスグル湖は現地ツアーだと10万円超え。高い。高すぎる。歩き方を見るとバスか国内線でムルンという街までは行けるっぽい。最寄りのハトガルにも空港はあるみたいだが、そこまで飛ぶ飛行機が見つからない(あとで聞いたところ、夏だけどこかの航空会社が臨時便を出してるらしい)。バスの所要時間は書いてないけど、まる一日くらいかかるだろうな。飛行機は400$くらいとあったが、EZnis航空のサイトを見ると260$くらいだった。ツアーに入るより遥かに安い。パスポートの更新を待っているうちに330$まで上がってしまったが、それでもまだマシだろう。
ムルンまでの足は確保できた。しかしフブスグル湖沿岸の街ハトガルまでは更に120kmある。宿の情報を見ていると、ムルンまでの送迎を80$でやっているところがある。こちらも高いなあ。乗り合いバスもあるみたいだが、出ない日もあるらしいので送迎をお願いしたほうが良さそうだ。
宿代もなるべく安く押さえたかったので、歩き方に載っている中で最も安かったMSゲストハウスにメールを出したものの、返事がない。困って他のゲストハウスやツーリストキャンプにも問い合わせを出したが、ちっとも返ってこない。出発2日前になって先述のMSゲストハウスから、14日にムルン空港まで迎えに行くよという実にシンプルなメールが返ってきたのだが、送迎料金は?現地ツアーは?色々聞きたいことはあったのだが結局それに対する返事がないまま出発を迎えることになった。そしてもう一つの懸念点は、一応他の宿にはキャンセルのメールを入れたが何のリアクションもなく、当日空港でお迎えがたくさん来てたらどうしよう…ということだ(笑)
今回の旅程
8月12日 羽田→ウランバートル→テレルジ
8月13日 テレルジ→ウランバートル
8月14日 ウランバートル→フブスグル湖 ★イマココ
8月15日 フブスグル湖
8月16日 フブスグル湖→ウランバートル
8月17日 ウランバートル→エルデネ村→ウランバートル
8月18日 ウランバートル→羽田
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- タクシー 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝7時半にフロントで朝食代わりのお弁当を受け取って空港へ出発。タクシーを呼んでもらう時に相場を聞くと40000〜50000トゥグルクということだった。やがてやってきた運転手の言い値は50000トゥグルク。ちなみにこれフロントにあったポット(笑)
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荷物を詰め込んで、空港へ。お世話になりましたハブホテル。
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街の中は工事中のところが多いし、郊外へ出ると工場の煙で常に空気が悪い。
30〜40分で空港へ到着しお支払いの段階で50000トゥグルクを渡したときにトラブル発生。ひとり50000だからもう50000払えだと?いやいやいやそれはないでしょー。ホテルでそんなこと言ってなかったやんと説明しても平行線なので振り切ってきた。 -
空港は朝から人で溢れているが、EZニス航空のカウンターは開く気配がない。
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で詰めて貰ったお弁当を食べながら待っていると電話が鳴った。出てみると相手はザヤさんだった。「すみません、道が混んでてあと15分くらいでホテル着きます」えっっ、運転手見つけて迎えに来てくれるつもりだったの!?「すみません、今日はゾロさんの都合が悪いって聞いてたから自分たちでタクシー呼んでもう空港来ちゃいました…」「えっ、そうなんですか!いくらでした?」「50000トゥグルクって聞いたのに、着いてからひとり50000て言われたので振り切っちゃいました」「えっっっ、それは…すごいですね…安くなりましたね」え、まさか…ほんとに一人50000が妥当だったのだろうか…。でも歩き方なんて18000になってるし、そんなことないよねぇ…?
友人がトイレに行っている間ベンチでぼけっと待っていると、前に男の人が立った。見上げてみると、なんとそこにいたのはゾロさん!どういうこと!EZニス航空のジャケットを着ている。ゾロさんは笑顔で自分の携帯を取り出して誰かに繋がった電話を差し出した。電話の向こうにいたのはまたまたザヤさん。「彼、EZニス航空の職員なんですよ」まじかー!運転手は副業か。 -
チェックインカウンターはようやくオープンの準備に入ったけど、まだ受け付ける気配はない。待ってるのか様子を伺ってるのか周りには人が並ぶでもなく殺到していて混沌としている。せっかく3時間も前に来たのにこのままチェックイン出来なかったらどうしよう。しかも何かの便が遅れてるって出てないか?今周りにいるのはその便の乗客なのか、私たちと同じムルン行きなのか、どうなんだ。
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遠巻きに眺めていると今度はモンゴル人の女性ガイドに率いられた欧米人ツアーで2つのカウンターが埋まった。この人たちフブスグル湖のツアーじゃんよ!隣にあった小さなカウンターも開きそうだったので今度こそチェックインできると踏んで前で待つ。同じように不安だったっぽい欧米人の個人旅行のご夫婦が続いた。が、そこに「こちらでも大丈夫ですよー」とガイドに促されたさっきの欧米人ツアーが流れて来た。ご夫婦の旦那さん、キレた。「彼女たちが一番に待ってただろう!」しかしガイドは謝っていたがツアー客が既にチェックインを始めてしまったので結局全員が終わるまで待つことに。欧米人の巨大なじ様ば様たち、荷物も多い。同じ飛行機だし乗り遅れる心配なさそうだから待つけど、もうちょっとなんとかならんのこのシステム。
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さんざん待たされた後にチェックインして小さな待ち合い室で飛行機を待つが、遅れているもよう。さっきのツアーのガイドさんを見失わないようにただ待つ。さっき私たちのためにキレてくれたご夫婦に、ムルンからハトガルまでの車をシェアしようと誘われたが、私たちの送迎予約しちゃってるのよね…。
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ようやく機体が到着した。小さなプロペラ機に乗り込む。
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入り口がパカッて開いて外に投げ出されそうだ。
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オレンジの花があしらわれたEZニス航空の紙コップやナフキンはなかなか可愛い。
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肉の入ったパンが軽食として出た。
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斜め前に座るCAさんはしっかりした食事が出ているのが、気になる…。
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機体は1時間半ほどでムルン空港に到着した。おおこりゃ…ウランバートルの空港以上に何もないぞ。草原に飛行機が一機、以上。みたいな感じ。
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荷物を待っていると恰幅のいい年配の欧米人男性が先程のご夫婦に車のシェアを持ちかけている。行ってみないと他の旅行者に会えるかわからないから結局事前に準備してしまうことが多いけど、本当は私も現地で出会った人たちと助け合いたいなあ。
乗客がひととおり空港から去ってしまい取り残されたのは私たちだけ…おい迎えが来てないじゃないかよ。この何もないとこで置いてけぼりにされてどうすんだ。暫く待ってもそれらしき人は来ない。するとぷっくりほっぺが可愛らしモンゴリアン航空職員の男性が「送迎をお待ちですか?どこの宿?」と話しかけて来た。ゲストハウスの名前を告げるとすぐにわかってくれて、連絡をしてくれた。「飛行機の到着時間を間違えていたみたいです。もう少しで着きますよ」メールでちゃんと何時の便が伝えたんだけどなぁ(返事はなかった)。適当だなもう。 -
暫くするとボロいワゴン車が到着した。ムルンから湖畔の町ハトガルまでは120?、ここからも長い道のりだ。運転手におまえはここ、おまえはここと指示され友人は後部座席、私は助手席に座った。
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車は草原の道を5分ほど走ると小さな街に入った。と言っても、アスファルトで整備がされていない剥き出しの道の両側に掘っ建て小屋みたいな家が並び、人よりも馬の往来が多いような所。ここがムルンの街か?すごい田舎だ…こういうとこで民泊したいな。
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車は道がポカッと開けたところで停止した。運転手が外に出て行く。なるほど、ここがムルンのザハ(市場)か。音楽が鳴り、人々で賑わっている。運転手がなかなか帰って来ないが、もしかして相乗りの人を探しているのか…?
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モンゴルは乾燥しているし気温も高くないが、日差しだけが照りつける車内はかなり暑い。これ以上待つの辛いなーと思い始めた頃、運転手が戻ってきた。一緒についてきた女性が私の後ろ、友人の隣に乗り込む。彼女がザハで買ってきたと思われる卵が私の足元にセットされた。ええー…これなら女性が助手席座って日本人二人を隣どうしにしてくれればいいじゃんよ。
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車は街を出ると草原のど真ん中を走り始めた。車が通って草がはげた所が道になっている。どれだけ走っても街らしきものは全くなく、草原の丘と山だけが延々と続く景色の中に時折ポツンとゲルが立っている。
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草原の道はときどき枝分かれしているからフブスグル湖方面以外にも続いているんだろうが、こんないつまでも同じ気色の中でどうやって道を覚えているんだ。
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一応道路の整備は少しずつ進んでいるようで、草原の道に並走して真っ直ぐの車道が続いているところもあり、デールを着た現地の人がバイクで走っていた。車も道があるときは揺れも少なくて快適だが、すぐに通行止めになってしまうので結局は草原に下りることになる。
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運転手は途中から道路に上がったり下がったりするのが面倒になったのかひたすら草原を行くようになり、牛や羊の群れをクラクションで蹴散らしながら走っている。友人は揺れにグロッキーになっていたようだが、私は電車効果と同じでウトウトしてしまい隣の運転手に何度も寄りかかって迷惑をかけた。
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2時間くらい走った頃、砂利道に木とロープで出来た簡易なゲートが現れた。フブスグル湖周辺は国立公園になっていて、旅行者は入域料3000トゥグルクを払う。
また暫くガタガタ道を走るとガソリンスタンドが見えてきた。ムルンを出てから初めて見た街、それがフブスグル湖南岸の街ハトガルだった。 -
ほどなくして車が停止。今日の宿、MSゲストハウスに到着したらしい。木で出来たメイン棟と思われる小屋と、客室のゲルがテレルジとは違い無造作に散らばっている。一緒に乗って来た女性は卵を持ってメイン棟に入っていった。なんだ、この人ここの従業員だったのか。
メイン棟から朝青龍顔のいかにもモンゴル人ぽいお兄さんが出てきた。それがここのオーナー、ガンバーさん。経営してる3兄弟のうち2人が日本語できるらしいが、彼は英語だった。 -
メイン棟からいちばん近いゲルが私たちの部屋。
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入境料を払ったときにビニールのゴミ袋を渡された。ゴミも持って帰らなきゃいけないみたい。
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トイレは敷地の奥にぼっとん式のがある。
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便器つきのタイプもあるけど、こんな素朴なトイレも(笑)
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水道は敷地内にテレルジのゲル内にあったような貯めて使うタイプのものがあり。
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ガンバーさんに現地のプランは?日本人の男2人組も来てるから一緒にトレッキングや乗馬ツアーでもどうだと言われたが、まず宿泊費とツアーの細かい値段を教えてくれ。後で計算しとくと言われたのでとりあえず夕食までの間湖を観に行ってみることにした。
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ゲストハウスのすぐ裏はもう湖岸の土手(馬のおとしもの多し)。
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ここはまだ湖へと注ぐ河口付近なのですぐ近くに対岸がある。
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フブスグル湖は南北に細長い形をしていて、この前見たテレビ番組では船に乗っておそらく北岸側と思われるツーリストキャンプに行ってたなあ。そっちの方まで行くともうロシアも目と鼻の先。行きたいなあ。湖岸の奥深くの森に住むトナカイ遊牧民のツァータンにも会いたい。
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帰りがけにゲストハウス近くの小さな商店に寄ってみた。
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カップラーメン、ペットボトルの水、お菓子、パンなどの商品が並んでいるが、これってどこから運ばれてくるのかな。ここにないものは120?先のムルンまで仕入れに行くんだろうか。ここまでの道程を思い出すとほとんど陸の孤島状態なのだが、どんな生活してるのかな。この商店にも貯める式の小さな水道があった。一般のお宅は水道が通ってなくて、湖の水を汲んでたりするんだろうか。
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宿に戻り、メイン棟の食堂に夕食を摂りにいった。
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そこにいた先客は、あ、空港でご夫婦に相乗りのお誘いをしてた欧米人だ。このおじさん、とても人懐こい方で英語もロクに喋れない私たちとも果敢に会話をしようとしてくる。彼はアルバートさんといって68歳のドイツ人。私たちが日本人だと言うと「俺は東京が嫌いなんだよワハハ。1983年に行ったんだけど、狭すぎる。」アルバートさんは10年前に奥さんに先立たれて以来一人で生活をしている。子どもたちも既に家庭を持っているのであまり会う機会がなく、頻繁に長期の旅行に出かけていてもあまり関心を示さないようだ。日本人は大人になっても結婚するまで実家にいるけど、ヨーロピアンは大人になったら家族の繋がりは薄いとか言ってたなあ。
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そこにもう一人、旅行者の女性が入ってきた。「コリアン?日本人?」と話しかけてきた女性は日本人だった。一ヶ月モンゴルを旅しているそうで、9日間のゴビ砂漠ツアーに参加したり、翌日からは2泊3日の乗馬の旅に出るらしい。モンゴルって、そういう楽しみ方がいいよなあ。1週間やそこらじゃ全然時間が足りない。
既に何日もこのゲストハウスに滞在している彼女、Hさんによると、ここのご飯は毎日一緒らしい。週に1回程度ムルンまで買い出しに行ったときは違うメニューが出るが、なくなればおかずは卵だけとかソーセージだけとかザラ。本当に何もないところなんだなあ。実は翌日が友人の誕生日で、宿の人にサプライズで何か用意できないか相談しようと思ってたんだけど、無理だなこれ…。空港で兵士のお兄さんがケーキを持ってチェックインしてたけど、田舎に行くなら持ち込まないとだめだ。 -
女性のスタッフに暖房に火を入れてもらい、暫くするとゲルはポッカポカに。むしろ暑い。シャワーを浴びに行くが、水が冷たすぎて断念。ゲルの外で満天の星のもと歯磨きだけして戻った。外ではHさんと日本人男性2人が火を囲んで語らう声が聞こえている中、眠りについた。
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