2012/11/18 - 2012/11/18
474位(同エリア1618件中)
ねいちゃさん
タイトルをみて「?」と思われた方
すいませんー。
百人一首のいいトコをパクリましたっ。^^;)
正しくは、菅原道真の歌で
「このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向(たむけ)山
紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに」
道真が宇多上皇の式典に参上する際
山城から大和へ向かう時に詠まれた歌。
「今回は急な旅だったんで
道祖神に捧げる幣(ぬさ)も用意していません。
手向けの山の紅葉を代わりに捧げますから
どうか神様、御心のままにお受け取りくださいませ。」
と解釈するようです。
この御歌、面白い歌で
「たび」=「度・旅」
「たむけ山」=「地名としての手向山・神にたむける」
とが掛詞となっております。白い幣の代わりに
色づいた紅葉の葉を捧げるところに秋を感じますね。
紅葉を錦と詠むあたり・・・スゴイなぁと。
手向け山は京都と奈良の境にあるという山なのですが
今回は滋賀なので、
京都と滋賀の境から、私的に
「ひえ」=「比叡・日吉」を掛けて
アレンジさせていただきました。
ここ日吉大社にも、
そこ、ここに「錦」が落ちていて
私なんかが手向けるよりずっと前から、
秋と神様がご一緒されておられました。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
-
日吉大社の山王鳥居(さんのうとりい)
日吉大社といえば、この鳥居さんですが
三角形の破風がついて、形がちがっていますよね。
神仏習合というのはご存じでしょうか?
今は「神様」と「仏様」は明確に区別するのですが
昔はそれが一緒になっていて、この鳥居もそれを
表しているのです。 -
比叡山で天台宗を開いた最澄(さいちょう)さんが、
遣唐使として中国に居られた時、唐の天台山の神様が
「山王元弼真君(さんのうげんひつしんくん)」で、
帰国後、どうせなら比叡山の神様の日吉大社にも
守ってもらおうというわけで、中国の神様にちなんで
日吉の大神を「山王権現」と言うようになったんです。 -
仏教を始めるのに、神様にも守ってもらおうと
考えるところが、神仏習合の考え方なんですね。
エライものなら何でも一緒・・・という分かり易さです。
そういえば、3連敗の後、4連投で4連勝をあげた
西鉄の稲尾投手は「神様、仏様、稲尾様」と
呼ばれました、これも神仏習合?
日吉大社を山王権現というのもコレと一緒と・・・
というのは、言い過ぎ?! -
とか何とか、言ってるよりも・・・
「綺麗ですねぇ〜」
紅葉には少し早いのかもしれませんが
こう色づく前の緑が強くでているのって
なかなか好きです。 -
日吉大社の紅葉は、公式HPによると
約3000本。
見頃となるのは
例年、11月中旬から下旬とのこと。
今年はちょっとまだ早めかなぁ。 -
日吉大社は崇神七年の創祀だそうで・・・。
崇神とはまた大きく出ましたね。
「初めて国をお治めになった天皇」
「ハツクニシラススメラミコト」の名を
お持ちになる十代目、実在の初代天皇と
思われている天皇さまです。
この方から奈良に三輪王朝が誕生したとか、
時代的には日本武尊(やまとたけるのみこと)
よりも前になります。 -
イチオシ
尤も、この頃はというと
あらゆる所に神々がおられるという
神話のような時代でもありますから
比叡山という聖なるお山にも当然
神様はおられたんでしょうね。 -
そうして、ずっと時代が下って
平安京遷都の際、京都からみて
ココが表鬼門(北東)の方角に当たる所から
京都の魔除け・厄除けを祈る社となったそうで
今も方除け・厄除けの神様でいらっしゃいます。
比叡山延暦寺もそうですけど、
色々守って下さる神様・仏様がおられたわりに
怨霊もまた数多くでてくるのも京都です。 -
ここの神獣は「猿」
「神猿」と書いて「まさる」と読ませるそうな。
比叡山には今も多くの猿が生息しているのですが
魔除けの象徴となっています。
「まさる」=「魔が去る」
「まさる」=「勝る」
という具合に上手な言葉遊びが見られます。
大変縁起のよいお猿さんです。
少し見にくいですが廂の角に猿の木像がいますよ! -
そういえば、
豊臣秀吉はこの日吉大社を
ご贔屓にしていたそうですが
秀吉の幼名は「日吉丸」
そうしてあだ名は「サル」
なんで、他人事とは思えなかったのでしょうか。
しかしまぁ、ちょっと出来過ぎたお話です。 -
ところで、
ここの神社はどう読むのが正しいと思います?
「日吉」=「ひよし」なのか「ひえ」なのか・・・
これも、参拝者の方から色々質問があるそうで
公式HPに回答が載っておりました。
古くは「日枝」「比叡」と書いて「ひえ」と呼ばれて
いたそうですが、平安時代に縁起の良い「吉」に替え
その際読み方も「ひよし」が使われるようになったとか。 -
鎌倉時代以降に「日吉社」と書くのが一般化して
明治時代に「日吉神社」が公称となったそう。
ところが、終戦後の社格制度の廃止で
それまでの「官幣大社」がなくなったため
全国の分霊社と同じになってしまったので、
総本宮であることを示す必要から
「神社」から「大社」となりました。
その時に、親しみのある「ひよし」と
読むようになって、今日の「日吉大社」が
生まれました。メデタシメデタシ・・・。 -
全国にある「日枝」「日吉」「山王」などの
社名を持つ神社は、ここの分霊社となるわけで
ココこそが中心なんですねー。
こんなにもエライ神社だったとは・・・
京都に住みながら、日吉大社に来るのは
今日がはじめてで・・・
少し罰当たりな気持ちとなりました。
ごめんなさい、「まさる」さん。 -
ここでまたぞろ疑問が・・・
そのエライ神社さんの神様は
じゃあ誰やねんと・・・。
この神社には2つの本宮と5つの摂社があるんですが
西本宮の神様が「大己貴神(おおなむちのかみ)」、
修復中の東本宮に「大山咋神(おおやまくいのかみ)」が
おわします。
大変失礼ながら、あまり馴染みがない神様たちですけど、
なんでも大山咋神は比叡山の神様だそうで、原初の神様。 -
その後近江大津宮遷都の折、新都を守らなきゃと、
奈良の大神神社から助っ人としてお呼びになってのが
大己貴神、これまた無名?!
なんのなんの、この神様の別名は
大国主神(おおくにぬしのかみ)で超メジャー。
大和政権以前の日本の王様ですからね。
で、神格としても上位ってことで、
「大宮」になられたわけですが、
「廂を貸して母屋とられる」って
ことではないにしろ、大山咋神としては
ちょっとフ・ク・ザ・ツ。。。
「なんだかなぁ〜」と阿藤快さんのような声が・・・。 -
その甲斐あってか、比叡山には天台宗延暦寺も
開山し、メキメキと力をつけてきた日吉大社。
平安後期の院政期には、かの白河上皇をして
有名な三大不如意(ふにょい)の中で
「鴨川の水、双六の賽、山法師」と
称したように、思い通りにならないものの中に
「延暦寺の僧兵の強訴」が見事にランクイン。 -
その手の付けられない暴れん坊ぶりに
朝廷は戦々恐々となったのですが
その彼らの強訴(ごうそ)の際に
担いできた来たのが、日吉大社の神輿(しんよ)。
神輿というのは「おみこし」のことで、
日吉大社も文字通り「片棒かつがれた」わけです。
なんか、上手いこと言ったみたいで
少ーし、照れます(^^; -
視聴率の採れないNHK大河ドラマの「平清盛」。
それにも、この強訴のシーンが出てきますよね。
あの矢に射抜かれた神輿こそが
日吉大社の神輿でございました。
そうして、強訴を押しとどめるには
神罰をもろともしない、実力のみを信ずる武士の
台頭を許すことになり、武士の世を迎える。
まさに、歴史を動かせた歯車の一つが
ここの大社だったわけですね。 -
元亀2年(1571年)
かの悪名高い「比叡山延暦寺の焼き討ち」
この時も日吉大社は登場します。
「灰燼に帰す」という結末ながら・・・。
織田信長は、実力万能の下克上の機運の中で、
旧仏教勢力の徹底的な破壊に邁進してゆくのです。
以後、歴史の表舞台にはもう登場してきません。
今日見られる建造物は
安土桃山時代以降に再建されたもので
それもこの「焼き討ち」が原因となっています。 -
日吉大社、いかがだったでしょうか?
いつもことながら、
ちょっと語りすぎたようですね。
ここからはしばし美しい紅葉を
言葉の雑音のない状況で
お楽しみくださいませ。 -
-
-
イチオシ
-
-
-
-
-
-
-
-
イチオシ
日吉大社を後にして、
車で西教寺に向かいましょう。
このお寺も紅葉で有名で、
時期によりライトアップも
されているそうです。
写真は駐車待ちをしている間に
向かいの外塀からのぞいていた紅葉。
あまりにも美しいグラデーションに
思わずシャッターをきりました。 -
ここ西教寺も延暦寺と同じく天台宗の寺院。
寺の開基は古くは聖徳太子とも言われますが
伝説に近いようです。
その後、比叡山中興の祖の良源やその弟子で
『往生要集』を著した源信らが伽藍を整えたそうですが
これも確実な証拠というのはなく、少なくとも
平安時代の中頃には草創されたと思われています。
一方、鎌倉時代末期に天台僧の円観が西教寺を
再興したことは歴史的事実として認められていて、
この頃から西教寺は天台宗の戒律を授ける場として
広く知られるようになりました。 -
西教寺を戒壇の場としての地位を確実なものと
したのは、室町時代の文明18年のことで
中興の祖と呼ばれる真盛が入寺してからとなります。
真盛は説法の名人で、多くの公卿の日記にも
しばしば登場してきますが、ちょっとした
有名人だったのかもしれません。
真盛は晩年の10年をこの寺で過ごし
中興を確実なものとしました。 -
しかし、です。
近世になると、かの織田信長の登場。
焼き討ちの火の手はこの寺までも及びますが、
その後に近江坂本を与えられた
明智光秀の加護により、再び立ち直ります。
なかなか打たれ強いお寺です。
お礼にこの寺には光秀の供養塔が残っています。 -
秀吉の頃には、応仁の乱後荒廃し
廃寺となっていた「法勝寺」の末寺であった
西教寺が「法勝寺」の寺籍を受け継ぎ
仏像や仏具も引き継がれたそうです。
この寺の別名を「兼法勝西教寺」というのは
これが由来で、客殿の仏間に安置されている
秘仏・薬師如来坐像は、法勝寺の遺物だとか。 -
これまでは余り有名ではないお坊様たちの
お話でしたが、この「法勝寺」関連は
「へぇー」と思いましたね。
法勝寺は院政期の六勝寺の一つ。
ここにも白河上皇がらみのお話が
絡んでくるんですねー。
だから・・・歴史って面白い。 -
イチオシ
などと、これまた多弁を弄しましたが
ここからは、見事な紅葉をご堪能ください。
新デジカメの威力・・・が発揮できれば
いいんですけれども。 -
-
-
絵葉書に使いたいような風景ですが
さすがに紅葉は年賀状というわけには・・・。 -
-
この写真は是非拡大して見てください。
虹が見えてますよ。 -
-
-
-
-
-
今回もご覧下さりありがとうございました。
ではでは〜。 See You !
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- るなさん 2013/02/14 09:28:09
- 紅葉
- おはようございます♪ねいちゃさん。
またこんな慌ただしい時間の訪問お許し下さいm(_ _)m
この一枚、樹がすっと伸びた感が出てて素敵ですねっ。
紅葉はどの写真も大好き。秋が一番好きな季節です。
毎年どこかしら温泉旅行に出かけてる時期なんですが、昨年は河口湖に行きました。
想像以上の見事な風景を満喫してきましたが、ここも美しいところですねぇ〜
なんて言うか歴史の重みが加わった感じ。
比叡はもとより、関西エリアにほとんど行ったことがないので、まだ見ぬ日本を満喫させて頂きましたぁ♪
エジプトの続きもまたお邪魔しますね。
るな
- ねいちゃさん からの返信 2013/02/15 01:54:15
- RE: 紅葉
- こんばんわ〜、るなさん。
> またこんな慌ただしい時間の訪問お許し下さいm(_ _)m
なんのなんの、るなさんに来ていただけるだけで、
旅行記としてのハクがあがりまする。
「俺の旅行記はあのるなさんもみてくれたんだゼ、ワイルドだろ〜」
> この一枚、樹がすっと伸びた感が出てて素敵ですねっ。
真っ赤かの紅葉も麗しいのですが、私的にはグラデがかってるのがスキ。
何というか、真っ赤だと「どうだ−」って圧倒されちゃって
こう「チラ見せ」感(どんな感なんだ・・・)がいいす。
> 紅葉はどの写真も大好き。秋が一番好きな季節です。
前に職場の若い子らとランチした時「どの季節が好き?」って話題になって
「なんや、この当たり障りのない合コンの始まり感は・・・」
と思ったことを今急に思い出しました。(笑)
で、私も「秋」なんですねー、雅な京都人の私には秋が似合います。(爆)
> 比叡はもとより、関西エリアにほとんど行ったことがないので、まだ見ぬ日本を満喫させて頂きましたぁ♪
京都の秋もいいですよ、女子会の頃はまだ暑かったと思いますが
冬近しの秋が一番です。鴨川を眺めているだけで季節が感じられます。
私は旅へ出て帰洛した時、鴨川の流れが見えると「帰ってきたな」と
ほっとするんですよ。どこにでもある川なんですけどね〜。
ふっと「綺麗やなぁ、やっぱり京都って」と連れ合いに話してます。
では、お仕事がんばってください。いってら〜。
-
- サウスピーチさん 2012/12/22 10:09:38
- 新カメラ・・・
- ねいちゃさん、こんにちは♪
今回は和歌から始まって、色々とご存知ですねぇ、ねいちゃさんは!
紅葉、少しだけ早かったようですが、それでも十分に美しいですね。
色の移り変わりのグラデーションがとても綺麗でした。
新しいカメラでよく撮れていますね! ワクワクしながら撮ったんじゃないですか? (笑)
私もデジイチ欲しいですけど、レンズの取替えやらあれこれと、自分では使いこなせないのではないかと
やっぱり普通のコンデジに目がいってしまいます。
それに、重そうですし・・・。(←欲しい割には文句ばっかり! 笑)
そちらもかなり寒くなったのではないでしょうか。
お体をご自愛されると共に、よいクリスマス、年末・年始をお迎え下さい♪
サウスピーチ :)
- ねいちゃさん からの返信 2012/12/22 13:25:29
- RE: 新カメラ・・・
- 早速のご感想ありがとうございます。
やっぱり、アップした後の
サウスピーチさんの即レスがないと、
頼りなくっていけません。(笑)
> 今回は和歌から始まって、
和歌はねぇ、連れ合いがその手の知識を豊富にお持ちなので
アドバイスしていただきました。
> それに、重そうですし・・・。(←欲しい割には文句ばっかり! 笑)
私が買ったのも、重さ重視。
海外旅行に持って行くのが前提なんで、重いと取り回しがねぇ。
画質はイマイチでも1個で近くから遠くまで撮れるズームレンズと
本体併せても、1キロ程度って考えておりました。
コンデジが600グラムほどだったから、許容範囲ってことで。
だったらミラーレスもありとも思うんだけど
デジイチ欲しかったし。
> お体をご自愛されると共に、よいクリスマス、年末・年始をお迎え下さい♪
ありがとうございます。
サウスピーチさんもお風邪などひかれることなく
あの豪華なクリスマスツリーの元で暖かくお過ごしくださいませ。
ではでは、よいお年を!
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
48