1994/01/19 - 1994/02/23
6009位(同エリア9060件中)
すばりさん
世の中がバブル景気に浮かれ、猫も杓子も海外へ行っていた時代。
あえて海外を避けていた自分が、友人から借りたある一冊の本がきっかけになり、1か月間インドへ。
蔵前仁一著 「ゴーゴーインド」
本当に衝撃を受け、その後の考え方を大きく変えられた旅。
一言で言うと、「世界には、まだこんなところがあるのか...」
乞食・マリファナ・死体・泥棒・学校にいけない子供たち・・・
日本にほとんどないものが、すごく身近にあった。
それが一番の衝撃。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今では考えられないが、オフシーズンだというのに、エアインディアのデリー行きに、15万円もの大金をつぎ込み、今はなき大阪空港の国際線ターミナルから飛び立った。
深夜にデリーについて、案の定、悪徳タクシーに旅行会社に連れて行かれたり、割高なホテルに連れていかれたり。
それでも何とか、ニューデリー駅前の安宿街にたどり着いた。 -
デリーでちょこちょこと街歩きをしている間に、あっという間に1週間が過ぎた。
その間、コンノートプレイスで物売りに何度も騙されそうになったり、マイルドセブンを出したら、20人以上のインド人に囲まれて、たかられ、走って逃げたり、などいろいろあった。 -
同じ飛行機だった学生二人と一緒に、アグラへ。
当然目的はただ一つ。
タージマハール。 -
このリキシャという乗り物。
日本人には乗り慣れない。
時代劇に出てくるような、昔の悪徳商人のようで。 -
アグラで知り合いになったリキシャワーラーと打ち解け、自宅に招待してもらった。世界的観光地のアグラのリキシャワーラーの悪名高さは、有名だったが、偶然にもいい人にあたったようだ。
彼31才。アイドル並みにかわいい奥様、なんと17才。さらに親戚のおじさん2人の合計4人、で4畳半1間に住んでいた。あるのは、ベッドとガスコンロのみ。
かたや、学生とはいえ、バブル景気真っ只中の日本人。その経済格差は歴然だった。 -
アグラ−ジャイプル間のバス。
当然、初海外のため、あの強烈な無謀運転も初体験。
暗黙の交通ルールは、
バス>トラック>乗用車>人
という序列。大きい車の方が偉いようだ。
当然、人はいつひき殺されるかわからない扱い。
バスは狭いが想像してたよりはいい。
ただしジャイプルに着くまでずっと、インドポップス大音量。当然寝れない。 -
やってきましたバーラーナーシーとガンガー(ガンジス川)
-
死体が焼かれ、その骨をほうきで掃いて、ガンジス川に流している。
その横で、沐浴している。
さらにその横では、洗濯している。
そして、その洗濯物を、死体を焼いている火で乾かしている。
なんでもありの世界。
かたや、川の真ん中では、おそらく生まれて間もなく死んでしまった子供(多分死産だったのだろう)を白い布にくるんで、泣きながら川に流している若い夫婦がいた。(乳児とサドゥーは焼かずにそのまま流すそうだ) -
バーラーナーシーでは、ラッシーにあたって強烈な下痢。
噂には聞いていたが、結構しんどい。10分おきにトイレ往復。
その後、回復して、超有名日本人宿・クミコハウスへ。
そこで知り合ったオーストラリア人とボートを借りて、ガンジス川の対岸へ渡った。
対岸には、本当に何にもなく、単なる草むら。
あの喧騒とは全然別の世界だった。 -
インドでは、学校に行けず、働いている子供たちが山のようにいた。
この子も多分そう。
でも、ちゃんと仕事してるんよ。 -
本格的な砂漠が見たくて、ジャイサルメールに来た。
パキスタン国境に広がるラージャスタン砂漠だ。
ラクダに乗って、1泊2日のツアーに参加した。 -
途中、映画の撮影をやっていた。
さすが、映画大国、インド。 -
この後、ジョードプルで映画を見に行った。
典型的なインド映画。突然、主役の男女が踊りだす。
何を言っているかわからないが、ストーリーはなんとなく理解できた。
そして、ヒーローが登場するたびに、メッチャ盛り上がるインド人。
こんな経験ももちろん初めて。 -
キャメルサファリ。当然、寝るのも砂漠の砂の上。
トイレも砂の上。
皿を洗うのも、砂だった。
燃料はラクダのふん。 -
食べ物がなくなると、人も動物もこうなるわけで。
-
旅も終わりに近づき、カレーの種類もいろいろ覚えた。
ここはジョードプルのホテルの屋上のレストラン。
インドにカレーはないことを、インドに来て初めて知った。
(全部カレーなので、いちいちカレーと言わない。しかも、具の種類によって、いろいろ名前が付けられている) -
結局当初の予定からはずいぶんと違う旅になった。
旅行前は、ブッダガヤ・カルカッタ行った後、ダージリン、そのあと、国境を超えて、カトマンズ・ポカラからデリーという予定だった。
結局カルカッタにもネパールにも行けなかったが、たった1カ月では、最初から無理だった。
どこかの観光地に行くよりも、街にいるだけで、日々楽しい旅。
そんな経験。他ではあんまり体験できないよ。
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