2012/10/25 - 2012/10/30
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eimeiさん
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再就職のメドが立ち、一週間ほど時間が空いたので、仙台行きの夜行バスのチケット(5400円)をネットで買い、名古屋を10月25日(木)の夜出発した。
東北の津波から一年半が過ぎ、「復興が進んでいる」という情報と「まだ復興が全然進んでいない」という情報が交錯するたびに、海外を旅しながらも、東北の被災地のことが心に引っかかっていた。また、海外の人に津波や福島のことを聞かれても、自信を持って話せなかった。被災された人に非難されることを覚悟の上で、被災地の今を見るために、東北へ旅立った。
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス レンタカー JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回の東北の旅は、公共交通機関を極力使って旅をしたい。ただ、福島の原発の近くは、交通機関がないので、福島でレンタカーを借りて回る予定。赤が電車、紫がバス、緑がレンタカー。6泊7日(バス内2泊)の予定。
仙台→今泉→北上→釜石→大船渡→陸前高田→気仙沼→一ノ関→福島→南相馬→福島→仙台の順に回りたい。 -
10月26日(金)朝、仙台に着き、すぐ東北線の普通電車を乗り継ぎ、一ノ関へ向かい、駅の土産物屋で「亀の子せんべい」を就職先用と自宅用を買い、自宅へ発送した。「亀の子せんべい」は、中尊寺でも売っているが、売り切れていることが多いと聞いているので、本場の一ノ関で買った。
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東北本線で2駅先の平泉駅へ移動した。
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平日のせいか、閑散としている駅前。その横のレンタサイクルを500円で借り、中尊寺へ向かった。
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10分ほどで中尊寺の入り口へ着いた。レンタサイクルは駐輪無料。それにしてもすごい人。
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これが中尊寺。比叡山の系列のお寺。普通のお寺より少し大きい程度。
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中尊寺と言えば、建物内にある黄金堂。入場料800円で、撮影禁止。
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黄金堂を出たところ。紅葉の時期には少し早い。他に見たいものもないので、レンタサイクルで駅へ戻った。
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平泉駅の構内に張ってあった鉄道案内。三陸海岸沿いはバスのみのようだ。
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金土日または土日月の3日間乗り放題(ローカル線のみ)の鉄道チケット。海岸沿いがバスになるので、今回はパスした。ローカル鉄道だけを使うならお得なチケット。
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平泉駅から北上駅へ東北本線で移動し、駅裏にある予約済みの東横インへ到着。安くて、便利で、サービスがよいので、国内旅行ではよく利用する。
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新幹線の駅もある北上駅前。ほとんど人通りがない。仙台以外の町は人が少ない。
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10月27日(土)、6時に起き、花巻経由で釜石へ着いた。
左側が釜石線の釜石駅。右側が三陸鉄道南リアス線の釜石駅。 -
隣の三陸鉄道南リアス線は、津波で寸断され、運休中。果たして再開できるのか?
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釜石駅前のサン・フィッシュ釜石(左)とシープラザ釜石(右)。ここまで津波の際は波が押し寄せた。
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シープラザ釜石には、このような復興へ向けた展示がなされている。また、土曜日のためか、琴の演奏会をしていた。
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釜石の港の方へ歩いて向かった。大通り沿いは、相当復旧が進んでいるが、このような建物も残っている。
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中心街から離れるに従って、更地と被害にあった建物が目立つ。
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三階まで津波の被害にあった建物。
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鉄骨を曲げてしまうほどの津波の威力。
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中心街から離れると、このような更地が目立つ。ただ、坂の途中から全く津波の被害を受けていない。
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釜石港の方へ更に進むと、橋のガードレールが津波によってグニャグニャに曲がっていた。
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釜石港は、津波がくるとは考えられないほど静か。
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釜石港の横にある被害に遭ったはずのホテルは再開している。
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製鉄会社も復活して、操業している。
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港の横の空き地に、瓦礫置き場がある。これの処理にまだ何年かかかるだろう。
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震災後、援助によって町の中心にこのような憩いの場所がつくられた。釜石は、中心街に関しては、相当復興が進んでいるように感じた。
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バスの本数が少ないので、シープラザ釜石で昼食をとったりして時間をつぶした。午後2時半頃のバスに乗り、大船渡へ向かった。途中、バスが寄った仮設住宅。こんな山の中では、車がないと不便で仕方ない。
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午後4時頃、大船渡へ着き、早速、ホテル探し。普段は作業員の宿泊所となっているホテルに5000円(素泊まり)で泊まることができた。土曜日のため、帰宅している作業員がいたので、部屋が空いていたようだ。「このホテルも3階まで津波でやられたが、作業員・ボランティアの宿舎にするためにすぐ復旧した」とホテルの人が話してくれた。
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もう日が傾いて薄暗いが、大船渡駅へ行ってみた。プラットホームと錆びた線路以外何もない。
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線路も残っている部分とすでに撤去された部分があり、もう復旧は不可能だろう。人口も減っており、復旧したとしても採算が合わない。
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仮設店舗の商店街も何カ所かある。
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正直、お客はほとんどいない。開店当時は注目され、人も来ていたようだが、今では、相当厳しそうな感じがした。
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明日のバスの時刻表を撮った。1日4本程度の路線が多い。電車もないので、ほとんどの人は、車で移動している。
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10月28日(日) 朝、散歩へ行く前に、3階から写真を撮った。ホテルの人が言うには、ホテルの周りは建物ばかりであったらしいが、今は土台しか残っていない。
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散歩がてら大船渡の町を散策した。残っていた新しい家。津波で2階がえぐり取られている。
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鉄骨の家でもこの有様。
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丘の上に登って全体を撮ってみた。平野部は全滅といった感じ。しかし、湾奥のセメント工場は操業している。海があまりに静かなので湖と間違えてしまう。右の方から津波が押し寄せてきた。
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飲み屋街もつくってある。工事関係者がよく飲みに来るようだ。工事が一段落したらどうなるのだろう。
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ホテルの隣の大型スーパーは解体していた。もう少し高台に店舗をつくり、営業している。資本力のある会社はこのように対応できるが、個人商店は、仮設の店で四苦八苦しているようだ。
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午前8時半頃のバスに乗り、陸前高田へ向かった。陸前高田のバス停が山間部なので、バスを降りたら、山を削って建てられた新しい家がいくつもあった。
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店も山を削ってつくられている。しかし、周りには少し民家と仮設住宅しかないので、お客は少ないだろう。
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道の反対側にある山を削ってつくられた仮設住宅。周りにスーパーもない。車がないと大変だろう。
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坂を下っていくと、普通の民家ばかりで、本当にここは被災地?
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更に坂を下っていくと、視界が開けた。さすがの私も呆然と立ち尽くしてしまった。町全体がなくなっている。
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気を取り直して、歩き始めた。津波被害の境界になっているお寺。土台部分が津波にやられている。
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花が飾られている。手を合わせてきた。
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ここには神社があったのだろう。
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消防署も完全に津波にやられている。
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海に近いところに、瓦礫置き場がある。
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使われていたトラクターもボロボロ。
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平野の中心に残っている陸前高田市役所跡。
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市役所の玄関のところに、花と位牌と千羽鶴が置いてあり、私も手を合わせてきた。
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市役所の反対側には、悲しい話の元となった3階立てのビルがある。
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そこにも花と位牌と千羽鶴が置いてあり、私も手を合わせてきた。
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市役所の裏へ回ってみたら、津波によって壁に穴が3つもあいていた。凄い威力だ。
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その近くのスーパー。相当離れた山間部の仮店舗で再開している。
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市役所の裏手のJAビル。見るも無惨。
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道路と歩道だけが、町の面影を残している。
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民家の跡地にあった覚え書き。
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中華料理店があったところ。山手の仮設店舗で営業している。
雨がぱらつき始めたので、市役所前のバス停へ向かった。 -
気仙沼へ行くバスに乗るために、陸前高田市役所(仮設)へ歩いて向かった。相当、坂を登らなければいけない所につくられている。
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陸前高田市役所の入り口には、支援のお礼の横幕がしてあった。しかし、「まだ復興が始まったばかりで、これからが大変だ」と感じた。
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市役所に張ってあった以前の陸前高田の町並みの航空写真。津波によって町全体が消滅してしまった。
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バスまで2時間ほど待ち時間があるので、仮設店舗が集まっている山間部の場所へ雨の中、歩いて行った。スーパー・コンビニ・ホームセンター・個人店などが集まっている。
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この店でランチを食べた。
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850円のランチ。美味しかった。コンビニで買い物をし、市役所へ歩いて戻り、気仙沼行きのバスに乗った。
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午後4時頃、気仙沼駅に着き、時刻表を確認し、荷物をコインロッカーへ預け、雨の中、歩いて被災地の一方(港に近い地区)へ向かった。中心街は津波の被害は全くないが、港を過ぎたらこのような風景が広がっている。
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更に歩くと、打ち上げられた大きな船が残されている。船の前には、花とお供え物が置いてある。この船はこのまま残されるようだ。
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反対側に回ってみた。船は国道のすぐ横にある。近くのコンビニは復旧し、営業している
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随所に、花とお供え物が置いてある。それにしても、ここに多くの家があったとは考えられない。
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唯一、残されていた建物。
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裏へ回ってみると、津波の威力のすごさがわかる。人間などひとたまりもない。暗くなってきたので、雨の中、気仙沼駅へ歩いて戻った。列車で一ノ関へ行き、前日予約しておいた駅前の東横インで宿泊。
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10月29日(月)は、心身ともに疲れたので、ゆっくり起き、福島へ列車で移動。予約しておいた駅前の東横インで宿泊。夕方、マツダレンタカー(24時間 5400円)を借りてきて、東横インの駐車場へ駐車(無料)。
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10月30日(火)、朝食をとり、7時過ぎに東横インをレンタカーで出発。南相馬の道の駅へ寄り、レンタカーをパチリ。
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南相馬の鹿島・原町地区は、普通に生活している。
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今日、回りたいのが、一番原発に近い南相馬の小高地区。原発事故当時は、警戒区域・計画的避難区域であったが、今年4月16日に解除された地区。現在も住民は避難したままのはず。
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国道6号線は、途中で寸断されているので、迂回路の道の案内図。
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仙台側から国道6号線で、南相馬市へ入ると、水田は全く作物を作っていない。作っても市場へ出せないので、保証金をもらっているようだ。
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国道6号線で、小高地区へ入ったとたん、コンビニも閉鎖。さらに国道6号線を進むと、警察官が立っており、追い返される。
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警察官が立っている所で、国道6号線をUターンして、少し戻り、海側へ向かった。地震と津波と放射能で1年半放置したままの家屋。
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津波に流された車も1年半放置したまま。
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地震と津波で壊れ、1年半放置された民家。
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前は水田であった所ではないかと思われる。1年半たっても片付いていない。奥の方が防波堤で、それを乗り越えて津波が押し寄せた。
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車の残骸や土に埋もれているゴミを片付け、土から塩分を取り除くのにどれだけの労力と時間が必要だろう。
小高地区では、これからボランティア(若者はダメ)が必要になってくると思われる。 -
防波堤近くの高台から見てみた。太平洋の荒波が防波堤にぶつかり、水しぶきを上げている。
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津波で防波堤の一部が壊された。現在、もっと高い防波堤が作られている。
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次に、海岸に近い別の集落へ行った。1年半前は新車だった車が無惨な形で残されていた。
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地震・津波・放射能の三重苦で、片付けもできなかった。
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新しい家も1年半前でこのようになってしまう。早く住めるようにならないと修復不可能となってしまう。
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内陸方向へ脇道を浪江町(避難地区)の方向へ進んでみた。浪江町の看板の近くの道にバリケードがしてあり、これ以上進めない。
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浪江町は1年半、人が全く入っていないので、草も伸び放題。あと5年避難地区にすることが決まったらしい。さらに5年も人が入らなければ、浪江町が消滅してしまう。
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人の出入りができるようになった南相馬市の小高地区(津波被害なし)でさえ、この状態である。
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小高地区(津波被害なし)の畑も荒れ放題。作物を作っても放射能で食べることができない。この状態が何年も続いたら畑へ戻すことが困難になってしまう。
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内陸部にある南相馬市立福浦小学校。児童が全くいない。シーンと静まりかえっている。
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今度は、国道6号線の反対側の小高の中心街へ行ってみた。建物だけがあり、人がいないゴーストタウン。メイン道路の突き当たりの小高駅。車で撮った動画をYouTubeへアップしてみた。
http://www.youtube.com/watch?v=_Y2hXVxN940 -
常磐線は原発近くで運転中止中。原発近くの路線は再開不可能だろう。
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駅横の駐輪場も1年半の年月を感じる。1年半前から時間が止まっているようだ。
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駅前の小高地区の地図。この地図内にはほとんど人がいない。
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パン屋さんの入口に、掲げてあった声明文。
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その後、学校を回ってみた。まず、小高小学校。
新しい校舎の横から、ひょっこり児童が出てきそう。 -
次に、小高中学校。玄関前には、タイムカプセルが埋め込んであるが、2033年にカプセルを開ける中学生がこの中学校にいることを祈ります。
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次に、小高商業高校。グランドは草で地面が見えない。つい1年半前まで、生徒が運動をしていただろうに。
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午後3時になってしまったので、福島へレンタカーで帰ろうとしたところにあった閉鎖されたローソン。福島でレンタカーを返し、仙台へ電車で戻り、夜行バスで翌10月31日(水)の朝に名古屋の自宅へ帰った。
私が、感じたことをそのまま文章にしたので、被災された方々の心情を害したかもしれません。この場を借りてお詫び申し上げます。
震災前と違った形での復活を願っています。何か私で手伝えることがありましたら連絡ください。
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