2012/09/22 - 2012/09/29
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bikewithnatureさん
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国内で9日間という、とても贅沢な旅。
桜も紅葉もないけれど、思い通りにじっくりと東北を堪能。
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- 家族旅行
- 交通手段
- 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
無事に、花巻は大沢温泉の菊水館に到着。
ここ菊水館は、かの宮沢賢治も訪れた宿。ここに2連泊です。
宿の入り口がわかりずらく、「ここでいいの?」という細い道を通ります。
入り口は、寂れた宿の雰囲気満点で、一抹の不安。
しかし、宿のスタッフに出迎えられて、払拭。
きちんと教育を受けられた、丁寧な案内と、飾り気のない笑顔。
部屋も同じで、見た目は超不安。でも、中に通されると、磨かれた廊下に髪の毛一つない客間。
すぐに、お風呂へ。
このお宿は、お風呂が沢山あり、圧巻は露天風呂。
さえぎるもののない、完全開放のお湯で、行き来する宿泊客から丸見え。しかも混浴。
ここまでオープンだと、なにも恥ずかしくなくなるから不思議。
でも、まずは木の香りに包まれた内湯に。誰もいないお湯。とろとろで、肌の老廃物が全部流されるような感じ。 -
お湯を満喫した後は、これまた趣のある「食堂」へ。
今回は、2連泊を生かして、日替わりで「白金豚」「前沢牛」をオーダー。
素朴ながら、深い味。素材の良さを、よくお分かりで。
明日はいよいよ三陸の地へ。暖かい布団で就寝。 -
早寝早起きが板に着き、朝5時半に起床。
目覚ましに朝風呂。これまた誰もおらず、贅沢感に浸る。
風呂から出て、庭や川を眺めながら、三陸の地を思う。
控えめな朝食をおいしくいただいて、出発。
目指すは釜石・大船渡。
この旅に出る前、テレビの向こうの光景を見て現実感の無さに、自分で唖然。
すぐにボランティアにとも思ったが、泥が乾燥したことによる粉塵がすごいということを知り、
粘膜の弱い自分には無理だと、ささやかな寄付だけで時間が流れていました。
もうこれ以上時間が経つと、きっとこの目では見られなくなるだろうと考え、この旅を思い立ちました。
いざ足を運ぼうと思うと、「被害を見世物にするな」「何も知らないよそ者が来たら迷惑だ」と思われそうで、
すこし腰が引けましたが、いくつかのウェブサイトや雑誌で、「復興のために観光を」というのを見かけ、
届かない寄付金よりも、自分でその地に行き心ばかりの支援をし、見たことを回りに話すことが大切だと思いなおしました。 -
その光景は余りに突然。
遠野を経由して向かった三陸。市内に入っても、いつもと変わらないと思われる風景が広がります。
しかし、海沿いに出ると突然、雑草の生えた更地と、泥で白茶けた道路。
昔からなにもなかったのではないかと思えるように全てを流された土地もあれば、基礎だけが残る土地もある。
建物が残っていても、ちょっと覗くと1階部分が泥だらけで放置された店舗もあります。
真新しかったであろう民家の1階のカーテンが泥まみれという光景や、こわれたまま打ち捨てられた学校に、復興の遠さを突きつけられました。
しかも、その被害は、きっちり線を引いたように沿岸のみ。同じ街でもほんの少し坂を上っただけで無傷の家が立ち並ぶ。
そして、その場にたって一番の発見は、「津波なんて来ないだろう」と感じたこと。
実際にこの目で被害を見たにも関わらず、海は穏やかで、織り成す島の風景は外海を視界から遮っていました。
そんな海がせり上がって、自分の家を飲み込もうとは、想像しにくい風景。
この地域は「復旧」ではなく、きっと新しい街として生まれ変わるのだろうと根拠もなく思いました。
その際に、変えるところは変えて、でも、今回の教訓だけは受け継いでいかなければならないのだと強く思いました。
道に看板を立ててもダメ。昔の石碑が忘れ去られたのと同じになるから。
人から人へ、身近な体験として口伝えすることが必要だと思いました。 -
釜石駅前は、被害を受けながらも少しずつ復興が見られ、ここで海のものを昼食に。
奮発して、うにやいくらをいただく。おいしい。おまけの戻り鰹がこれまたおいしい。
そして、おみやげを沢山買い込む。細かく刻んでのした昆布が、一番のヒット。そしてお約束の「かもめの玉子」。
こうして持ち帰るお土産とともに、三陸の状況を伝えられたらいいなと思いました。 -
戻る宿は、2泊目の菊水館。
今夜は「自炊部」なる建物のお湯に浸かる。
シャワーがなく、体を洗うのに難儀する。そうそうにあがって、いよいよ露天風呂へ。
もう日も落ちかけていて、どうどうとお湯に。
花巻はもう秋の気配満点で、吹きぬける風が上半身を冷やして、開ける風景は川や林、露天風呂の醍醐味全開。
本日も長湯となり、あわてて食堂へ。
今夜は前沢牛の陶板焼きと、豚の角煮。素材と味付けがよく、絶品。
いつものように1時間もかけて食事をいただき、部屋に戻る。
この宿は、本当に居心地がいい。なんといっても、木のにおいだろう。今夜も早寝。 -
-
さて、実質最終日。
花巻を観光していなかったので、ゆかりの名士である、新渡戸稲造さん、宮沢賢治さんの記念館へ。
新渡戸稲造さんが日本人の道徳観を外国に示す為に書いた「武士道」は、とても興味深かった。うなずける。
しかし、新渡戸氏の記念館はほとんどだれもおらず。
打って変わって、宮沢賢治記念館は賑やか。注文の多い料理店というなまえの食堂があるのがご愛嬌。
ここで昼食をいただく。 -
おなかを満たすと、いよいよ仙台へ。
ここいらで台風の影。われわれはフェリーで帰りたい。来ないでください台風さん。
仙台は雨。風も。
フェリーはもう絶望的。でも腹は減るので、ひさびさに洋食。駅前でタパスをつつきます。
ワインをでっかいボトルでサーブしてくれました。飲んだ分だけ払えばOK。
結構飲んで、酒代1000円。若いワインながら、そこそこのお得感です。
酔っ払って、やどへ戻り、就寝。 -
朝。一本の電話。
「欠航です。」ああ、やっぱりね。覚悟はしてましたよ。
もう自力で帰るしかないので、のんびり朝食。
おなかを満たして、気合を入れて、帰宅。約800km。
帰りしなのお楽しみは、SAPA。会津ラーメン、北陸の海の幸。強まる雨のなかミニは突き進む。
その日に帰着。無事に旅を終えました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ホーミンさん 2012/10/14 13:30:29
- 9日間の東北旅行
- bikewithnatureさま
こんにちは。
ご無沙汰しております。
ご家族で東北を旅なさったのですね。
9日間もの国内旅行、おっしゃる通り贅沢ですね〜。
海外旅行でも、なかなか9日間は旅行で来ませんわ。
2/2は写真が10枚の旅行記ですが、何十枚も拝見したような奥の深さを感じました。
私は関西に住んでいますし、あの日のあとに東北を訪問してはいません。
震災を忘れかけていそうな、イケナイ日本人の一人です。
大事なことを思い出させて下さってありがとうございます。
- bikewithnatureさん からの返信 2012/10/14 14:27:40
- RE: 9日間の東北旅行
- ホーミンさま
旅行記拝見しておりますが、お元気のようで何よりです。
東北のこと、コメントありがとうございます。
決して暗い気持ちになるのではなく、「忘れないこと」が何よりも大切だと思います。
そうして、何かの折に、助けになるような行動ができればいいですよね。
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