帰ってきた女子大学院生 東欧ひとりぼっち旅 (4)ワルシャワ-2

2004/09/08 - 2004/09/08

訪問国：イギリス（ロンドン）・ポーランド（ワルシャワ・クラクフ）・ベラルーシ（ミンスク）・チェコ（プラハ）・ドイツ（ドレスデン･ベルリン）・香港

テーマ：旧共産圏の現在（チェコとポーランドはEU加盟直後）
同行者：なし
旅行日数：22日間
旅費：おそらく40万円くらい（円安！）
キャリア：ブリティッシュエアウェイズ・キャセイパシフィック航空
トランスファー：成田・ロンドン・香港

旅のプロローグは「帰ってきた女子大学院生東欧ひとりぼっち旅 (1)ロンドン-1」をご覧ください。
http://4travel.jp/traveler/naocom/album/10713062/

エリア ワルシャワ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

Day9　バスを待つあいだ

列車はまたもや定刻にワルシャワ中央駅に着いた。到着の少し前に見たヴィスワ川東岸の印象は、雰囲気わるくてけっして一人では歩きたくないということ。列車が中央駅着でほんとうによかった。

中央駅の2階の待合室は、そこを寝床にしていそうな人々が何人かいて休憩をとる気にはなれず、クラクフ行きのバスの時刻まで、ワルシャワゲットーの記念碑を見に行くことにした。歩いて向かっていたら、途中で相当遠いことがわかり、そこからはバスに乗った。

写真は旧西ドイツのウィリーブラント首相の像。ゲットー記念碑の前でひざまずいて謝罪し、ポーランド人の心を打ったらしい。

ワルシャワゲットーの登場する映画といえば『戦場のピアニスト』。ワルシャワに侵攻したナチスドイツに蹂躙されるユダヤ人ピアニストとその一家の物語。エイドリアンブロディの演技に胸が絞めつけられた。

ゲットー記念碑のまわりは緑地になっていて、犬の散歩をしている人が多い。とても静かな場所。ゲットーの壁や建物は残ってないので、この場所にユダヤ人たちが押し込められていたと言われてもあまりピンとこない。

これが、ワルシャワゲットー記念碑。

8時すぎにゲットー記念碑をあとにし、トラムに乗ってポルスキエクスプレスというバス会社のバス停まで戻った。出発の20分くらい前にバスはやってきて、外国人旅行者が多いのかと思いきや案外地元の人が多いみたいだった。

クラクフまで8時間もかかる理由は、結構頻繁に人の乗降のため停車することと、かならずしも最短距離をとっているわけではなさそうなことだ。道中にウッジ、チェンストホーヴァ、カトヴィツェの街並を眺めることができた。

私は前日までいたミンスクがかなり気に入ってちょっと住んでみたいとさえ思ったけど、それと比較してポーランドの田舎は雰囲気がすさんでいるように思えた。そこに一人で住めと言われたら絶望してしまいそうだ。

何度となく眠りながら、夕方5時半くらいにクラクフについた。だれもが綺麗な街だと絶賛するのも納得の、中世から時が止まったようなヨーロッパ的街なみ。

とりあえずは足早に、ホステルへ向かった。ホステルは建物の4階（ヨーロッパでいう3階）にあった。ワルシャワで泊まったホステルに似た、設備の調ったホステルで、内装もよい。

荷物をロッカーにしまい、すぐ近くにあるレストランでビールと豚のカツレツの夕食をとる。もうすこし量が多いと思ってポテトやライスは頼まなかったけれど、出てきたのは文字どおり1枚のカツレツで、意外とあっさり。でもそれなりに満足し、ホステルに戻った。それからシャワーを浴び、8時半には眠ってしまった。