2004/09/04 - 2004/09/07
82位(同エリア160件中)
naocomさん
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訪問国:イギリス(ロンドン)・ポーランド(ワルシャワ・クラクフ)・ベラルーシ(ミンスク)・チェコ(プラハ)・ドイツ(ドレスデン・ベルリン)・香港
テーマ:旧共産圏の現在(チェコとポーランドはEU加盟直後)
同行者:なし
旅行日数:22日間
旅費:おそらく40万円くらい(円安!)
キャリア:ブリティッシュエアウェイズ・キャセイパシフィック航空
トランスファー:成田・ロンドン・香港
旅のプロローグは「帰ってきた女子大学院生東欧ひとりぼっち旅 (1)ロンドン-1」をご覧ください。
http://4travel.jp/traveler/naocom/album/10713062/
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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Day5 集団結婚式に遭遇?
夜中、ポーランド-ベラルーシ国境を越えると、列車は工場のようなところに入り、なにやらドンドンガチャガチャしはじめた。あとで知ったところでは、これは台車の交換らしい。ヨーロッパとCIS諸国では線路の幅がちがうので、列車が国境を越えるたびに列車を機械で持ち上げてこんな面倒な作業をしないといけない。昼間に直通列車がない理由はこれにちがいない。
6時に起き、列車は定刻にミンスク駅に着いた。ベラルーシルーブルの持ち合わせがないので、予約しているユビレイナヤホテルまで約2kmの距離を歩く。 -
朝で人通りは少なく、日本ではとっくに廃車にするような年代物の車がこの国では健在だ。歩行者用信号が変わるのが異常に早く、重いバックパックを背負って、走り抜けるように歩いた。
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ホテルのチェックインは12時からのはずで、まだ8時前なのに、あっさりと鍵を渡してくれた。ありがたく鍵を受け取り、昼まで部屋で眠った。
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事前情報ではベラルーシは携帯の国際ローミングサービス圏外のはずなのに、不思議なことに電波がきていた。ためしにメールを送ろうとしたらできなくて、やっぱりだめなんだと思って、今度はダメもとで家に電話をかけてみたら、これがつながった。びっくりして少しのあいだ話す。エリア対応表を見ると、モスクワの通信会社と同じ電波が入っているみたいだった。
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両替所の開く14時まで、ホテルの近くの英雄都市記念碑のあたりを散歩。ミンスクの街にはいたるところに花壇でつくられた「60」の文字。ベラルーシ建国60周年の意味らしい。
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車が年代物すぎる!
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英雄都市記念碑を正面から。地味なスポットだけど、ミンスクには基本的にこういうものしかない。
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街の人はこんな巨大アパートに住んでいる。中心部だけでなく、郊外まで延々と巨大アパートが立ち並んでいる。
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遠くにバルーンをつけた車が次々乗りつけてくると思ったら、
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結婚式の一団に出くわした。
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嬉しくなっていたら、同じような集団が次々とやってくる。新郎新婦はこの記念碑にお参り(?)をするのがならわしのよう。
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住宅地にあったモニュメント。案内がロシア語のみでよくわからなかった。
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中央の建物が宿泊したユビレイナヤホテル。古いコンクリート造りのおどろおどろしい外観にびびってしまうけど、昔に比べるとこういう建物は減ったのかもしれない。
両替をして、カフェレストラン、マクシビスに向かった。街に似合わず現代風な内装で、とても人気のある店。値段の感覚があまりつかめないまま、デザートとコーヒーまでとって日本円にして500円くらい。幸せな気分になる。 -
お腹いっぱいになって、その足で旧市街地区に行ってみた。
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すると、そこにはさらに多くの結婚行列が。ホテルベラルーシの前で見たのも入れたら、今日だけで100組もの新郎新婦を見た気がする。
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路駐した車のそばを歩いていると、立ち話していた人たちが「乗ってく?」と声をかけてきた。思わず「ニェット」と答える。
街を歩いていてカルチャーショックだったのは、一目で外国人とわかるはずの私に、現地語でためらいなく話しかけてくること。国民性なのか、それともベラルーシに来るような外国人は皆ロシア語ができるはずだと思っているのかわからないけれど、不思議。 -
涙の小島。新郎新婦のメッカ。
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寒くなってきたのでホテルに戻った。
夜、シャワーを浴びようとしたら、お湯が出なかった。レセプションに行き、事情を話すと、2階の客室係のおばさんが来てくれた。旧ソ連のホテルでは階ごとに客室係が常駐しているのだ。おばさんは修理のおじさんを連れてきて、シャワーを直してくれた。修理中、おばさんはずっと「心配しなくていいのよ」という感じで私のそばについていてくれて、おじさんはシャワーの修理が終わると、ふざけて部屋のドアのねじまで締めてくれた。ベラルーシには案外おちゃめな人が多い。 -
Day6 ショートパジャールスタ
ホテルで朝食をとっていたら、朝食チケットが必要だと言われて、あとでレセプションに取りに行った。その後の朝食も、毎回レセプションに行ってチケットをもらうという作業を繰り返した。ほかの宿泊客は最初から持っている感じだ。どうしてまとめてくれないのかよくわからない。
写真は駅の近くで見たステキマンション。 -
10時半にホテルを出て、駅の近くまで歩く。途中のデパートを冷やかし、駅のそばのキオスクで、公共交通機関の切符を買うことができた。ユーロラインのオフィスを偶然発見。でも閉まっていた。
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駅から少し歩いたところにあるベラルーシの国家中枢機関。建物の前にある黒いかたまりは、何を隠そうレーニン像。
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『不思議の国ベラルーシ』によれば、ベラルーシはとてもナショナリズムの希薄な国で、親ロシア派のルカシェンコ大統領が長年実質独裁体制を敷いている。
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聖シモン聖エレーナ教会の日曜礼拝をしばし見物。途中参加なのに、最後までずっと立っているのはつらい。クリスチャンって大変そうだ。
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それからバスでホテルのそばに戻り、かわいい子どもたちを発見。
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天気も良く、川面がきらきらと光って美しかった。
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トラエツカヤ旧市街地区へ。観光地でしかも日曜日なのに人気は少ない。
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ちょっと勇気を出して、そばのカフェで昼食をとることにする。ウェイターは英語ができないようす。覚えたてのロシア語を駆使して、メニューのなかにドラニキ(じゃがいもパンケーキ)を見つけ、ビールとともに注文。じゅうぶんにお腹いっぱいになる。
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勘定の言い方がわからなくて困っていたら、そばに座っていた留学生たちが助けてくれた。ミンスクでロシア語を勉強しているらしい。少しのあいだ彼らの席に加わり、お礼を言って旧市街地区をあとにした。
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大祖国戦争国立博物館へ向かう途中通りがかった聖霊大聖堂はロシア正教で、数々のイコンで埋めつくされている。
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大祖国戦争国立博物館は、おもに当時の兵士の持ち物と写真が中心。説明はすべてロシア語のみでまったくわからないけれど、「ナチと勇敢に戦ったソビエト軍」というのが前面に押し出され、いかにもソ連共産主義的。レーニンのタペストリーも威風堂々と飾られている。撮影禁止だけど、これは撮らずにはいられなかった。
広島の原爆についての展示も少し。でもドイツの同盟国だった日本の展示がどうしてあるのかわからない。 -
国民の人柄というのは、私の印象ではどこも大差ない。優しい人もいれば冷たい人もいる。でも邪悪な人には今のところ会っていない。あとで行ったレストラン、ウズベキスタンでは、私がほとんどロシア語を知らないとわかると、店の人はなんだか素気なくなってしまった。ここでも勘定の言いかたがわからない。ホテルに戻ってから調べると、すぐにわかった。Счёт, пожалуйста. (ショート パジャールスタ)どうしてこんな簡単な表現を覚えて行かなかったのか、悔やまれた。
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Day7 ベラルーシの牛乳を飲む
目覚ましを止めて、すこし寝過ごしてしまった。今日は月曜日、やることがいくつかある。
帰りの切符はホテルにデリバリーされることになっていた。朝食に行く前にレセプションで切符のことを聞くと、ホテル内の旅行カウンターで受け取れると言う。あとでカウンターに行くと、バウチャーが要ると言われ、レセプションに渡してあるのにと思いながらしかたなくコピーを持っていくと、切符を発行する会社に問い合わせてくれた。電話の向こうの係員に、2時間後に届けると言われた。
もうひとつ解決すべき問題、それは旅行者に加入が義務づけられている緊急医療保険。ガイドブックによれば、路上で警官の職務質問を受けたとき、この保険に入っていないことが判明すると相当面倒なことになるらしい。ホテルを出るときに保険のことを聞くと、「その保険には入れないし、必要ないと思う」と言われ、切符については「明日のチェックアウトのころに渡せるんじゃないかしら」と言う。実際にはその日ホテルに帰ってきたときに受け取れたのだから、いい加減なものだ。好意と受け取るけれど……。 -
徒歩でグムデパートに向かう。まず1階で、おみやげにするノートを買った。1冊15〜30円くらいで、とても安い。でも期待していたチェブラーシカグッズは売られていなかった。楽しみにしていた民芸店のパヴリンカは、閉店なのか改装中なのか工事をしていた。それからバスに乗って勝利広場へ。とても混んでいて、スリを警戒しながら乗った。
(写真は戦勝記念塔の地下。) -
林の中の第1回会議場博物館に入る。明かりは消えていて、中からおばさんが出てきた。無料だと地球の歩き方に書いてあったけれど、入場料2500ベラルーシルーブル払うらしい。おばさんが部屋の電気を点けてくれて、すこし何か説明してくれたけど、展示もすべてベラルーシ語なので当然わからない。隣の展示室で、おばさんは「ミンスク、ヒロシマ」と言ったようだった。でも焼け跡が描かれた絵にはどれもМiнскと書いてあり、どう広島とゆかりがあるのかは不明。
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勝利の塔を眺め、交差点の角のレストランに入った。1階のカウンターの奥にいる男性に「ウ ヴァス イエスチ ミエスタ?(席ありますか?)」とたずねると、「上へどうぞ」と言っていることが身振りでわかった。文法も単語の意味もわからないまましゃべることばはどこか魔法の呪文のよう。入ってから、そこは地球の歩き方にも載っているスタールイムリンだとわかった。なぜか、最初にカプチーノが運ばれ、それから塩漬けの魚とりんごとキャベツをマヨネーズで和えたサラダ、魚のフリッターを食べた。やはり量が多くて、食べきれず残してしまう。昨日は無理をして夕ごはんを食べ気持ちわるくなってしまったので、今日はやめておこうと思う。
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歩いて劇場のそばを通り、旧市街地区に出た。快晴で、上着を着ていると暑いくらい。途中で見かけた素敵なお宅。
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気分がよくて、川のそばを音楽を聴きながら散歩する。めずらしく英語併記のあるマップ。
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延々と続く高層住宅。
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ホテルの近くのスーパーで買い物をして、1万ベラルーシルーブル払ったのを高いと感じた。その原因は、ヴィッテルを2本買ったことだった。レシートを見ると、普通に売られているガス水の3倍の値段。ポテトチップスもよく見るとポーランドからの輸入品。ちょっと勇気を出して牛乳も買った。本などには、ベラルーシの乳製品は放射能汚染の可能性があると書かれている。
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Day8 団地群で道に迷う
朝のミンスクは雨。おまけに風も強い。あまり外に出たくない天気だったけれど、せっせとチェックアウトの準備をする。
ホテルに荷物を預け、雨も止んだので、近くにあるはずの日本大使館を見つけようとしたけれど見つからない。そのあたりの壮大な団地群でぐるぐるしているうちに方向がよくわからなくなってしまった。でも最終的にホテルベラルーシの建物を見つけ、ホテルの前の通りに戻ることができた。 -
それから、バスに乗り駅の下見に行った。荷物の少ないうちに駅の設備や構造などを確かめておこうと思ったのだ。着いたときは早足で出てきてしまったけど、設備は空港並みにしっかりしていることがわかった。
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各待合所に大きな電光掲示板の出発案内。プラットフォームの上にも待合所やバル、本屋、日用品店があり、エスカレーターでプラットフォームに降りられるようになっている。CDを買って手持ちが少なくなったので、10ドルだけ両替をした。
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ミンスク駅前のスターリン様式の建物。通称「門」。
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駅から歩いて、建物が美しい郵便局を見学し、ベラルーシ民族歴史文化博物館へ。この博物館はなぜか美術館の展示とごちゃまぜになっていて、間違えて美術展示室に入るたびに「ここは違う」と追い出された。展示品は例にもれずロシア語表記のみ。なんだか納得のいかないまま博物館を出た。
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地図に書いてあって気になったスタジアムディナモまで歩く途中にあったマンションがとてもかわいかった。
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スタジアムディナモ。ベラルーシ最大の競技場?
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スタジアム前の露店。
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民芸品店のパヴリンカの跡をもう一度通りかかり、張り紙の内容を書き写しながら、閉店ではなく移転したのだと理解した。マクシビスで食事をしながら、メモの住所と地図とを照合してみると、駅の近くの心当たりのある場所に行き着いた。たぶん、見たことのある場所だ。はたして、予想通りの場所にパヴリンカはあって、そこで組み木の小箱を買い求めた。
帰り途に見つけた寿司屋。その名もプラニェータスシ(スシ惑星)。 -
バスに乗って、川沿いの緑地へ。ふたたび涙の小島。きょうは新郎新婦はまったくいない。
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3時間くらい音楽を聴きながらのんびりする。
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コミュニスト通り(!)の写真を撮りに行ってから7時半にホテルに戻りトイレに行ったら、ちょっと柄のわるい女の子集団に「ニーハオ」と言われた。無言でいたら笑いながら出ていった。
荷物を受け取り、バスで駅に向かう。ワルシャワ行きのプラットフォーム案内はすぐに出て、急いで水とパンを買い、列車に乗り込んだ。車掌のおねえさんは行きの列車の人より冷淡な感じ。結局最後まで緊急医療保険には入らなかったし、街中で警官に話し掛けられることもなかった。
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