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愛知県豊田市の足助と言えば、綺麗な紅葉風景を思い出す香嵐渓ですが、今回、真夏の香嵐渓に咲く野花を見てみたく、残暑のこの時期に出かけてきました。まずは巴川に沿って散策し、飯森山に登って涼んできました。夏の巴川は、たくさんの水遊びの人たちで賑わっていました。 <br /><br />写真は、香嵐渓・飯森山に咲くキツネノカミソリです。

小さな旅●水浴客で賑う真夏の香嵐渓・山肌を橙色に染めるキツネノカミソリ

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2012/08/25 - 2012/08/25

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シベック

シベックさん

愛知県豊田市の足助と言えば、綺麗な紅葉風景を思い出す香嵐渓ですが、今回、真夏の香嵐渓に咲く野花を見てみたく、残暑のこの時期に出かけてきました。まずは巴川に沿って散策し、飯森山に登って涼んできました。夏の巴川は、たくさんの水遊びの人たちで賑わっていました。 

写真は、香嵐渓・飯森山に咲くキツネノカミソリです。

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車

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  • 香嵐渓香積寺山門<br /><br />香積寺(こうじゃくじ)は<br />香嵐渓の中心部にあり、<br />三州足助屋敷から徒歩で行くことができます。<br /><br /><br />

    香嵐渓香積寺山門

    香積寺(こうじゃくじ)は
    香嵐渓の中心部にあり、
    三州足助屋敷から徒歩で行くことができます。


  • 境内のヤブミョウガ<br /><br />ツユクサ科に分類される多年生草本。<br />8月頃になると茎の先端から花序をまっすぐ上に伸ばし、白い花を咲かせます。<br />香積寺境内や飯森山のあちこちに群落が見られます。

    境内のヤブミョウガ

    ツユクサ科に分類される多年生草本。
    8月頃になると茎の先端から花序をまっすぐ上に伸ばし、白い花を咲かせます。
    香積寺境内や飯森山のあちこちに群落が見られます。

  • ヤブミョウガの花<br /><br />この花は、午後になると、まず雄しべが、<br />次いで内花被片が内側へ巻き込まれるように閉じ、<br />夕方には閉じてしまいます。

    ヤブミョウガの花

    この花は、午後になると、まず雄しべが、
    次いで内花被片が内側へ巻き込まれるように閉じ、
    夕方には閉じてしまいます。

  • 香積寺本堂<br /><br />飯盛山香積寺。応永34年(1427)に、<br />創建された曹洞宗の古刹で、<br />かっては数千人の雲水が修行に励んだと言われています。<br /><br />こちらから、<br />裏山の飯盛山に登ってみました。

    香積寺本堂

    飯盛山香積寺。応永34年(1427)に、
    創建された曹洞宗の古刹で、
    かっては数千人の雲水が修行に励んだと言われています。

    こちらから、
    裏山の飯盛山に登ってみました。

    飯盛山 自然・景勝地

  • 飯森山のヌスビトハギ<br /><br />マメ科ヌスビトハギ属の多年草。同族の花は多数あり。ひっつき虫のひとつ。花は小さくて3mmほど、果実の袋は2連。<br /><br />似た花のアレチヌスビトハギは、北アメリカ生まれの近代帰化植物。花が8mmほどで、果実の袋は3〜5個がつながる。

    飯森山のヌスビトハギ

    マメ科ヌスビトハギ属の多年草。同族の花は多数あり。ひっつき虫のひとつ。花は小さくて3mmほど、果実の袋は2連。

    似た花のアレチヌスビトハギは、北アメリカ生まれの近代帰化植物。花が8mmほどで、果実の袋は3〜5個がつながる。

  • ヌスビトハギの花と実<br /><br />果実が泥棒の足跡に似ると言うことから、<br />ついた名前。<br /><br />メガネのような・・<br />女性の下着の形のようでもあり・・。

    ヌスビトハギの花と実

    果実が泥棒の足跡に似ると言うことから、
    ついた名前。

    メガネのような・・
    女性の下着の形のようでもあり・・。

  • トチバニンジンの実<br /><br />ウコギ科トチバニンジン属の多年草。<br />節くれ立った根の形状から、<br />チクセツニンジン(竹節人参)とも呼ばれる。

    トチバニンジンの実

    ウコギ科トチバニンジン属の多年草。
    節くれ立った根の形状から、
    チクセツニンジン(竹節人参)とも呼ばれる。

  • トチバニンジン赤い果実<br /><br />花期は6月から8月で、<br />茎の先端に球状に黄緑色の小さい花を多数つけ、<br /><br />秋に果実は赤くなる。

    トチバニンジン赤い果実

    花期は6月から8月で、
    茎の先端に球状に黄緑色の小さい花を多数つけ、

    秋に果実は赤くなる。

  • モミジガサ<br /><br />キク科コウモリソウ属の多年草。<br />葉はモミジ状に裂ける。<br /><br />別名は、シドケ、シトギ、モミジソウ。

    モミジガサ

    キク科コウモリソウ属の多年草。
    葉はモミジ状に裂ける。

    別名は、シドケ、シトギ、モミジソウ。

  • ジャノヒゲ<br /><br />スズラン亜科ジャノヒゲ属の常緑多年草。<br />リュウノヒゲ(竜の髯)ともいわれる。

    ジャノヒゲ

    スズラン亜科ジャノヒゲ属の常緑多年草。
    リュウノヒゲ(竜の髯)ともいわれる。

  • カノツメソウ<br /><br />鹿の爪草。セリ科カノツメソウ属の多年草。別名はダケゼリ。<br />花期は8〜10月。茎の先端や、分枝した先に白色の5弁花の複散形花序をつける。<br />根の形が、鹿の爪に似ていることから名付けられた。

    カノツメソウ

    鹿の爪草。セリ科カノツメソウ属の多年草。別名はダケゼリ。
    花期は8〜10月。茎の先端や、分枝した先に白色の5弁花の複散形花序をつける。
    根の形が、鹿の爪に似ていることから名付けられた。

  • クサアジサイ<br /><br />ユキノシタ科クサアジサイ属。<br />名の由来は、草本で紫陽花(アジサイ)のような花が咲くので名がついた。茎の先に散房状の花序を出し、淡い紅紫か白色の両性花と装飾花をつける。

    クサアジサイ

    ユキノシタ科クサアジサイ属。
    名の由来は、草本で紫陽花(アジサイ)のような花が咲くので名がついた。茎の先に散房状の花序を出し、淡い紅紫か白色の両性花と装飾花をつける。

  • アキチョウジ<br /><br />秋丁字。シソ科ヤマハッカ属で、山地の木陰に生える多年草。秋に丁字形の花をつけることによる命名。<br />本州の岐阜県以西に分布。<br />関東や中部地方には、セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)が分布している。

    アキチョウジ

    秋丁字。シソ科ヤマハッカ属で、山地の木陰に生える多年草。秋に丁字形の花をつけることによる命名。
    本州の岐阜県以西に分布。
    関東や中部地方には、セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)が分布している。

  • キツネノカミソリ咲く飯森山<br /><br />狐の剃刀。ヒガンバナ科の多年生草本球根植物。<br />鮮やかな橙色の花を咲かせます。<br /><br />花は魅力的でも毒草です。<br /><br />分布は、日本、朝鮮半島で、<br />日本では本州・四国・九州に生育するそうです。

    キツネノカミソリ咲く飯森山

    狐の剃刀。ヒガンバナ科の多年生草本球根植物。
    鮮やかな橙色の花を咲かせます。

    花は魅力的でも毒草です。

    分布は、日本、朝鮮半島で、
    日本では本州・四国・九州に生育するそうです。

  • 飯森山散策路<br /><br />カタクリの咲く頃の飯森山では、<br />水仙のように細く長い葉を出していた草が、<br /><br />キツネノカミソリの葉だったようです。

    飯森山散策路

    カタクリの咲く頃の飯森山では、
    水仙のように細く長い葉を出していた草が、

    キツネノカミソリの葉だったようです。

  • キツネノカミソリ<br /><br />名前の由来は、細長い葉っぱを<br />カミソリに見立てて、<br />キツネが生息するような場所に咲くから・・<br />だとか、狐火のようだ・・とか、<br />花の色をキツネの色に見立てた、<br />葉がない状態でいきなりにょっきり花茎を伸ばし<br />花を咲かせる姿が、<br />キツネに化かされたようだから・・<br />などと諸説があるそうです。<br /><br />因みに、タヌキノカミソリはあるのだろうかと、<br />調べてみると、<br />同じヒガンバナ科の外来種に、<br />ちゃんとありました。

    キツネノカミソリ

    名前の由来は、細長い葉っぱを
    カミソリに見立てて、
    キツネが生息するような場所に咲くから・・
    だとか、狐火のようだ・・とか、
    花の色をキツネの色に見立てた、
    葉がない状態でいきなりにょっきり花茎を伸ばし
    花を咲かせる姿が、
    キツネに化かされたようだから・・
    などと諸説があるそうです。

    因みに、タヌキノカミソリはあるのだろうかと、
    調べてみると、
    同じヒガンバナ科の外来種に、
    ちゃんとありました。

  • 群生するキツネノカミソリ<br /><br />明るい林床や林縁などに自生。早春のまだ他の草が生えていないうちに、狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせ、多くの草が生い茂る夏頃には、一旦葉を落とします。<br />

    群生するキツネノカミソリ

    明るい林床や林縁などに自生。早春のまだ他の草が生えていないうちに、狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせ、多くの草が生い茂る夏頃には、一旦葉を落とします。

  • キツネノカミソリ<br /><br />盆の前後になると花茎を30〜50cmほど伸ばし、先端で枝分かれした先にいくつかの花を咲かせます。雌雄同花で、花弁は橙色で6枚が展開します。

    キツネノカミソリ

    盆の前後になると花茎を30〜50cmほど伸ばし、先端で枝分かれした先にいくつかの花を咲かせます。雌雄同花で、花弁は橙色で6枚が展開します。

  • 6弁の花・狐の剃刀<br /><br />花の時期には葉がありません。<br />花には、結実するものと、<br />結実しない三倍体があるそうです。<br /><br />葉の形、花と葉を別々に出すことや、<br />有毒植物であることなどはヒガンバナ似ていますが、<br />花の形や葉と花を出す時季は異なっています。

    6弁の花・狐の剃刀

    花の時期には葉がありません。
    花には、結実するものと、
    結実しない三倍体があるそうです。

    葉の形、花と葉を別々に出すことや、
    有毒植物であることなどはヒガンバナ似ていますが、
    花の形や葉と花を出す時季は異なっています。

  • 背高ノッポのフジカンゾウ<br /><br />藤甘草。マメ科ヌスビトハギ属の多年草。本州〜九州の山野の林内に生え、高さ50〜180cmにも。初秋に茎の先に長さ50cmにも及ぶ房状の花序に、長さ10mmほどの淡紅紫色の花をたくさんつける。ヌスビトハギも同じ仲間。名前の由来は、花がフジに似ていて、葉がマメ科の甘草(カンゾウ)に似ていることから。ひっつき虫のひとつ。

    背高ノッポのフジカンゾウ

    藤甘草。マメ科ヌスビトハギ属の多年草。本州〜九州の山野の林内に生え、高さ50〜180cmにも。初秋に茎の先に長さ50cmにも及ぶ房状の花序に、長さ10mmほどの淡紅紫色の花をたくさんつける。ヌスビトハギも同じ仲間。名前の由来は、花がフジに似ていて、葉がマメ科の甘草(カンゾウ)に似ていることから。ひっつき虫のひとつ。

  • 2弁の花・ハグロソウ<br /><br />葉黒草。葉が黒っぽい緑をしているので、ハグロソウの名が付いた。2枚の花びらは珍しく、身近にはなかなか見られない。<br />キツネノマゴ、ハグロソウは、小さいながらも晩夏から秋の野原で目立つキツネノマゴ科の花。

    2弁の花・ハグロソウ

    葉黒草。葉が黒っぽい緑をしているので、ハグロソウの名が付いた。2枚の花びらは珍しく、身近にはなかなか見られない。
    キツネノマゴ、ハグロソウは、小さいながらも晩夏から秋の野原で目立つキツネノマゴ科の花。

  • 群生するシュウカイドウ<br /><br />秋海棠。シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)に分類される多年生草本球根植物。和名は、中国名「秋海棠」の音読み。<br />中国やマレー半島に分布。<br />日本では、江戸時代初期に園芸用に持ち込まれた帰化植物。

    群生するシュウカイドウ

    秋海棠。シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)に分類される多年生草本球根植物。和名は、中国名「秋海棠」の音読み。
    中国やマレー半島に分布。
    日本では、江戸時代初期に園芸用に持ち込まれた帰化植物。

  • 川原でBBQ<br /><br />夏バテ解消・・。間もなく食欲の秋・・。

    川原でBBQ

    夏バテ解消・・。間もなく食欲の秋・・。

  • 待月橋の日陰で

    待月橋の日陰で

  • 賑わう吊り橋付近

    賑わう吊り橋付近

  • 巴川の岸辺で<br /><br />中央の岩をテーブルに見立て、<br />清流に足を浸して談笑する人たち。<br /><br />

    巴川の岸辺で

    中央の岩をテーブルに見立て、
    清流に足を浸して談笑する人たち。

  • 楓と清流の川原

    楓と清流の川原

  • ダイビング<br /><br />香嵐橋から飛び込む人も・・。<br /><br />このあたりは水深浅く、岩も多いはず。<br />どうするのだろうと見ていると、<br /><br />吊り橋の吊りロープにつかまり、<br />体を前後に揺らして<br />背中から飛び込んでいました。

    ダイビング

    香嵐橋から飛び込む人も・・。

    このあたりは水深浅く、岩も多いはず。
    どうするのだろうと見ていると、

    吊り橋の吊りロープにつかまり、
    体を前後に揺らして
    背中から飛び込んでいました。

  • 西陽に光る水面<br /><br />ギラギラと流れの反射光がまぶしい・・香嵐橋付近。

    西陽に光る水面

    ギラギラと流れの反射光がまぶしい・・香嵐橋付近。

  • 巴川上流部<br /><br />一の谷付近も賑わっていました。<br />歩き疲れ、暑さにも閉口して・・。<br /><br />水遊びは気持ちいいでしょうね。<br />でも、泳いでいる人は見かけませんでした。<br />きっと、水が冷たいからでしょう。<br /><br />このあたりで<br />真夏の香嵐渓を後にしました。<br /><br /><br />〜end〜<br /><br />

    巴川上流部

    一の谷付近も賑わっていました。
    歩き疲れ、暑さにも閉口して・・。

    水遊びは気持ちいいでしょうね。
    でも、泳いでいる人は見かけませんでした。
    きっと、水が冷たいからでしょう。

    このあたりで
    真夏の香嵐渓を後にしました。


    〜end〜

    一の谷 グルメ・レストラン

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この旅行記へのコメント (2)

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  • rokoさん 2012/09/19 17:35:30
    真夏の香嵐渓
    シベックさん  お久しぶりです。

    山肌を橙色に染めるキツネノカミソリ 見事な群生ですね。
    いつもながらシベックさんの山野草、どの花も素晴らしくきれいです。
    こんな可愛い花たちを眺めながらの散策は楽しいですね〜♪
    見ていると歩きたくなってきます、
    カメラ持参でお散歩にそろそろいい時期がやってきますね。

    シベック

    シベックさん からの返信 2012/09/21 00:53:54
    RE: 真夏の香嵐渓
    rokoさん、こんばんは!

    度々のご訪問、ありがとうございます。
    ご無沙汰しておりまして、申し訳ありません。
    今年の夏は、猛暑残暑の連続でしたが、なんとか峠を越えたようですね。

    >山肌を橙色に染めるキツネノカミソリ 見事な群生ですね。
    いつもながらシベックさんの山野草、どの花も素晴らしくきれいです。

    ありがとうございます!
    実は、カタクリの自生地に、キツネノカミソリが生育していたとは知らなくて驚きました。
    真夏の訪問は、初めてだったのですが、儲けた気分になりました。

    >こんな可愛い花たちを眺めながらの散策は楽しいですね〜♪
    見ていると歩きたくなってきます、
    カメラ持参でお散歩にそろそろいい時期がやってきますね。

    今年の香嵐渓は、春、初夏、夏と行きましたので、秋と晩秋にも行ってみようと思っています。
    春のカタクリと晩秋のモミジだけしか知らない
    香嵐渓でしたが、四季、様々に移り変わる自然を、楽しませてもらっています。
    初見の野花も沢山あり、いい勉強を、させてもらっています。

    これからは、散策には最高の時期ですね。
    秋の装いも進み、またまた、初見の花に出会えそうな予感がします。

       シベック

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