2012/08/22 - 2012/08/22
203位(同エリア304件中)
シベックさん
愛知県瀬戸市の猿投山麓に位置する海上の森は、名古屋市近郊にある約 600haの広大な里山です。ここには東海地方にしか生息しない貴重な生物が見られる豊かな自然が残されています。今回は、「7月の野草散策」に続いて、初秋の森や湿地を歩いてきました。
写真は、毛むくじゃらのガガイモの花
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
-
ジネンジョの雄花
ヤマノイモ科ヤマノイモ属の自然薯(じねんじょ)。本州から四国・九州および、朝鮮半島、中国に分布する雌雄異株のつる植物で、山中の雑木林ややぶ、荒地に生えるつる性の多年草。細長いハート形の葉を持ち、夏には葉腋から穂状の花を付ける。
雌雄異株で、雄花の穂は立ち上がり咲くが、平開するオニドコロの花に比べ、自然薯の花はほんの僅かしか開かない。 -
ジネンジョの雌花
葉は、先はとがった細長い心臓型で、
長さは6〜10cm。5cmほどの葉柄があり、
茎に対生する。
夏に葉の付け根から花穂を出し、
白色の小花を多数つける。
雌花は垂れ下がり、雄花の穂は立ち上がる。
果実は大きな三つの陵があり、
それぞれの陵が中に種子を含んでいる。
種子のほかに、
葉腋に発生するむかごによっても繁殖する。 -
ミズタマソウの花と実
アカバナ科ミズタマソウ属の多年草。果実が露などにぬれると、まるで水玉のように見えることから、この名がついた。
山野の木陰などに生え、草丈20〜60cm。葉は対生し、長卵形〜卵状長楕円形。茎の先や上部の葉腋から花序を出す。 -
ミズタマソウ
花期は7〜9月で、
白色の小さな花を総状につける。
花は萼片2、花弁2で、
花弁は白色で先は2裂し、萼片より短い。 -
コカモメヅル
ガガイモ科オオカモメヅル属の
コカモメヅル(小鴎蔓)。 -
コカモメヅル
花期は7〜8月で、花は小さく5mm位で、
コバノカモメヅルの半分ほどの大きさ。
葉は対生で葉の付け根が浅い心形をしている。 -
カラスザンショウの花
ミカン科サンショウ属の落葉樹。アゲハチョウ科のチョウの食草。日本のほかに、朝鮮南部、中国、フィリピンなどに分布する。高さは6〜8mで、普通のサンショウに比べて、はるかに大きな葉をつける。
サンショウと同じく、葉には油点があり、特有の香りがある。花期は7〜8月でサンショより遅い。赤い実をつけて黒い種が露出し、特有の香りを持つ。 -
シラヤマギク
キク科シオン属の多年草。北海道から九州、朝鮮・中国に分布する。山地の草原や道ばた、明るい森林中に生育し、高さ1〜1.5mになる。茎の上部は枝分かれし、散房状の花序を形成し、ややまばらに頭花をつける。
春の若芽はムコナ(婿菜)と呼ばれ食用にされる。海上の森では、一番早く咲く野菊。 -
コバノカモメヅル
ガガイモ科カモメヅル属の多年草。本州の関東地方、中部地方、近畿地方の山野の草原や湿地などに自生する。つる性で、他の草などに巻きついて、高さは2〜3mにまで伸びる。
花期は7〜9月で、径8mmほどで暗紫色をした星型の花をつける。花が終わるとガガイモ科特有の袋果をつける。秋に袋果が割れ、毛束をつけた種子がはじける。 -
ホザキノミミカキグサ
タヌキモ科タヌキモ属の多年草。
日当たりがよく貧栄養の湿地に自生する
小型の食虫植物。
草丈は10〜30cm。地下茎には、
ごく小さな捕虫嚢があり、
地中の微生物を捕らえる。
6〜9月に花茎の先に4mmほどの
淡紫色の花を4〜10個つける。 -
ミミカキグサ
貧栄養な湿地や溜池畔に生育するタヌキモ科の食虫植物で一年草。
泥の中に白く細い地下茎を這わせ、ところどころに微小な捕虫嚢を付け、泥中の微生物を捕獲する。
夏〜秋にかけて黄色い小さな花をつける。 -
ノギラン
ユリ科ノギラン属。山地の日当たりの良い草地に、普通に生える多年草。芒蘭。
ロゼット状の葉の中心から、20〜40cmの花茎を伸ばし、上部の総状花序に褐色を帯びた小花をたくさんつける。
披針形の花びらは6片で、短い雄しべも同じ6個。花糸は下部が少し幅広くなっていて無毛。苞は線形で、花柄は長さ2〜4mmで、基部は花被に合生している。 -
湿地のサギソウ
ラン科ミズトンボ属、またはサギソウ属に分類される湿地性の多年草。7〜9月に白い花を咲かせる。唇弁が幅広く、その周辺が細かい糸状に裂ける様子が、シラサギが翼を広げた様に似ていることからこの名前で呼ばれる。
この花には3〜4cmにもなる長い距があり、この末端に蜜が溜まる。花は、夜になると芳香を発する。 -
サギソウ
葉は根出葉が少数つく。
花期になると茎は単立して高く伸び、
20〜50cmにも達し、
先端近くに1輪から数輪の花をつける。
地下には太い根が少数つく。
また根によく似た太い地下茎が何本か伸び、
この先端が芋状に肥大して
この部分だけが年を越す。 -
サワシロギク
キク科シオン属。本州から九州に分布する多年草。主に貧栄養性の湿地に点々と生育する。花は8〜10月にかけて、長く伸びた花茎上に、直径3cmほどの頭花を1つ付ける。頭花の花数は少なく、周辺は舌状花で中心部は筒状花。総苞片は3列で円頭。舌状花は最初は白色で次第に赤色を帯びてくる。
分布する湿地には連続性がなく、低地の湿原で本種が生育している場合には、歴史のある湿地であることが多いと考えられている。 -
ミカズキグサ
高層湿原を構成する植物であるが、愛知県では湿地や地下水のしみ出る土手などで普通に見られる。
高さは20〜60cmになり、先端に白色の三日月状の小穂をつける。 -
産卵するキイトトンボ
本州から屋久島〜中国、朝鮮、台湾に生息。平地から低山地の水生植物のある池などでみられる。体長は3〜4cm。
時期は、5〜10月。鮮やかな黄色が目立つイトトンボ。胸部は緑、腹部が黄色のイトトンボで、第7節から先は背中側が黒色。 -
ヌスビトハギ
マメ科ヌスビトハギ属の多年草。ひっつき虫のひとつで、近似種が多い。名は、果実が泥棒の足跡に似ると言われることから。背丈は60〜100cmになり、その約半分は花穂。茎は細くて硬く、株立ちになって立ち上がる。
花期は7〜9月。茎の先端の方から数個の細長い総状花序をつける。花は小さくて3mmほどで、淡いピンク色に色づく。果実は、種子1個をもつ節に分かれる節果で、普通は二節からなり、眼鏡か何かのようでユニークで面白い。 -
クマヤナギ
熊柳は、クロウメモドキ科のつる性落葉低木。北海道南部以南に分布し、林の縁に多く生育する。茎は他の木などにからみつき伸びる。葉は卵形から楕円形で全縁、羽状の葉脈が目立つ。
夏に枝先の葉腋から総状花序を出し、白い5弁の花を多数咲かせる。果実は花期にも見られる。長さ数ミリの楕円形の核果で、緑から次第に赤になり、翌年夏に熟して黒くなる。果実は食用にもできるが、果実酒の材料にすることが多い。盆栽や、かんじきなどの材料に用いられた。 -
ヒヨドリバナ
鵯花は、キク科の多年草。日本各地の林道の脇、草原や渓流沿いなどの日当たりの良い場所に自生する。高さは1mほど。茎葉は細長く立ち上がり、葉は対生し、あらい鋸歯がある。
花期は8〜10月頃で、フジバカマに似ているが、フジバカマの葉は3裂するのに対して、本種は裂けないので区別できる。名の由来は、ヒヨドリが山から下りてきて鳴く頃に開花することからヒヨドリバナと呼ぶ。 -
ヤブミョウガ
ミョウガは、ショウガ科だが、
薮茗荷は、ツユクサ科に分類される多年生草本。東アジア(中国、朝鮮半島、台湾、日本)に分布し、日本では関東地方以西の暖地の林縁などに自生し、湿気の多い土地を好む。
草丈 50cm〜1mに生長、ミョウガに似た長楕円形の葉を互生させ、8月頃に茎の先端から花序をまっすぐ上に伸ばし、白い花を咲かせる。
花には両性花と雄花がある。白い花弁が3枚、萼も白く3枚、雄蘂6本、雌蘂1本で、花冠の直径は 8mm程度。
花が終わると初秋にかけて直径5mm程度の球状の実を付け、まもなく葉を落とす。 -
ナガバノコウヤボウキ
宮城県以南の本州・四国・九州に分布する落葉低木。明るい二次林に生育する。1年目の枝と2年目の枝の姿、葉の形が異なる。1年目の枝には卵型の葉が互生し、2年目の枝には細長い葉が輪生状に付く。花はその中心に付き、8〜10月に咲く。
コウヤボウキとは、葉が細長いこと、両面無毛であること、花が束生した葉の中心に付くことなどによって区別できる。 -
ガンクビソウ
キク科ガンクビソウ属の1年草〜越年草。雁首草は、花のつく姿が雁に似ることからついた。
北海道〜九州の山野に生える。下部の葉は卵状の長楕円形で長い柄がある。上部の葉は細い。根生葉は花のころには枯れる。
花期は6〜10月。頭花は6〜8mmの卵形で、茎の上部で分かれた枝先に下向きにつく。頭花は黄色の筒状花で、すぐ下に披針形の苞葉が2〜4個輪生する。 -
湿地のミズオトギリ
オトギリソウ科ミズオトギリ属の多年草。
本州から九州の池や沼、湿原などに生える。
茎は円柱形、高さは30〜80cmで、
茎の基部は赤紫色を帯びることが多い。
葉は対生し、長楕円形、長さ3〜7cm、
柄はなく茎を抱くこともある。
花は茎の先や葉腋に数個つき、
淡紅色で直径約1cm。
午後3時頃から開きはじめ、夕方にはしぼむ。
海上の森では、4時頃から開花する。
雄しべは9本で、3本毎に下部で合着して
3つの束になっている。
さく果は楕円状球形、長さ約1cmで、熟すと3裂する。
花期は8〜9月。秋には紅葉する。 -
ミズトンボの花
ラン科ミズトンボ属の球根性の多年草。北海道南部から九州の日当たりの良い湿地に生える。名は、水気のある場所に生え、花の形がトンボを連想させることからついた。
7〜9月頃に、緑白色の花を総状に多数つける。花期になると茎は単立して高く伸び、40〜80cmになる。 -
ヒメシロネ
シソ科シロネ属の多年草。
北海道から九州、朝鮮・中国などに分布する。
地下茎があり、やや群生する。
湿原の周辺、開けた谷、山間の放棄水田などや
富栄養な湿地によく生育する。
茎は四角で直立し、中間でやや分岐して
高さ50cm前後になる。
葉は対生し、葉脇に白色の小さな花を咲かせる。
晩秋には赤く紅葉する。
本種はシロネの中でも葉が細いのが特徴。 -
センニンソウ
仙人草は、キンポウゲ科センニンソウ属の多年草蔓性の有毒植物。7月の訪問時には、咲き始めたばかりだったが、今が満開。
日本各地に分布し、日当りの良い山野に多く見られる。つる植物で、長く茎を伸ばし、節ごとに葉を対生する。
花は8〜9月に咲く。茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出し、多数の白い花をつける。4枚の花弁に見えるのは萼片で、本当の花弁はない。
果実には白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことからこの名が付いた。 -
ガガイモ
ガガイモ科ガガイモ属。蘿芋。多年生で蔓性の有毒植物。日本全土の日当たりのよい道端や空地、原野、土手などに生育する。葉は心形で対生し、やや厚くてなめらか。長さ5〜10cmで柄がある。 茎や葉を切ると白汁が出る。
7〜9月頃、葉の脇から長い花柄を伸ばし、その先に淡紫色の花がかたまって咲く。花の径は約1cmで、見た目は肉厚な感じがする。花弁の先端は5裂し、内面に白い毛が密生している。 -
ガガイモの花
花後、長さ10cm幅2cmほどの長い袋状で
イボ状の突起のある果実をつけ、
中には扁平で白い絹糸状の毛をつけた種子があり、
熟すと裂け、風で散布される。
別名は、チチクサ(乳草)、クサワタ(草綿)、
シコヘイ、ゴガミ、
スズメノマクラなどとも呼ばれる。
ミンミンゼミが、押しつぶしたような声で
絞り上げて鳴く残暑の森でした。
日陰は、やや涼しいものの、直射日光は強烈です。
この猛暑の中では、
さすがにハイカーの数は少ないです。
森は、1ヶ月前とはあまり代わり映えは
していないようでしたが、
新しく咲き始めた花を発見したり、
咲き終わって実をつけたものがあったりで、
僅かながらも秋が感じられました。
〜おわり〜
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