ビアライゼ２０１２(28)〆はやっぱりschlenkerla編

2012/05/02 - 2012/05/02

バンベルク駅に５時に帰還。そのまますこし回り道をして町並みを楽しみながらホテルに一旦帰還した。眠りこけそうになる所をなんとか耐え、最後に取っておいたシュレンケラーへ、ディナーを取りに向かう。
シュレンケラーでは名物のラオホメルツェンを２杯、そしてバンベルガーツヴィーベル（バンベルク玉ねぎ）とシュパーゲルズッペを堪能し、お土産もゲット。もちろん混雑していたが、相席を承知してくれたご家族が大変よい雰囲気でホッコリした。
そのあとはホテルに帰還。いよいよ明日バンベルクを出発するため、荷物のパッキングをおこなう。次の予定のため、あすは始発の電車に乗らなくてはならない。早朝にモーニングコールを依頼し、即眠りに落ちた。内容が濃かったバンベルク滞在もいよいよクライマックス。

エリア バンベルク(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自転車
• 旅行の手配内容: 個別手配

メンメルスドルフからバスでバンベルクに移動する。ほんの４Kmなのでバスだとあっというまだ。バスの経路はじつはホテルの近くを通って駅に向かうコースだったが、降り損なったために駅までいく。
バンベルク駅近くでleikeimのマークがある店を発見。leikeimは熱した石を醸造過程で使うシュタインピールを作っている醸造所。ドイツでは他にシュタインビールを作っているところは情報がない。

駅からは自転車。今度は直行ではなく別のコースを通り、大回りでホテルにむかう。これはバンベルク北のオットー教会。中には入らず外からちらり。

オットー教会の正面近く。マリア像？が建っている。

オットー教会から。Mittel通りの細い路地を進む。旧市街とは雰囲気が異なるがこちらも魅力的な建築物。

この通りには、”園芸家もしくはワイン農家の博物館”がある。閉館間近だったので、入場はせず外から覗くのみ。

博物館の入口近くに展示されていたパネル。御輿みたいなのを担いでいるのは何だろう。

博物館の中をちらり。奥に中庭っぽいのが見えるがそちらにいろいろ展示があるのだろう。

バンベルク・ベストウェスタンホテルの正面にある日本食料理屋。おにぎりや寿司を出している。
ホテルに戻り、シャワーを浴びてちょっと一休み。
疲れていたが、まだ今日の予定は完了していない。寝ないように気をつけて、夕食に良い時間まで待機する。

７時半すぎ、再び自転車に乗り、旧市街に移動。太陽はミヒャエルベルク教会の向こうに沈む寸前だ。川面に夕日が映える。

ウンターレ橋にはこの時間も多くの若者が欄干に腰掛けている。

オーベル橋のアーチ。

シュレンケラーの隣の建物には、建物の絵が書かれている。角に自転車を止め、シュレンケラーに向かう。

20:00 シュレンケラーに入店。５年ぶりである。
記憶にあるより店が小さい感じがする。また、前のときは冬だったので窓を締め切っており、燻製香が店内にこもってすごかったのだが、今回は春で気温が高いので、風通しを良くしているようだ。匂いがあまりない。
満員だったが相席をお願いし、５年前にも座った店の奥の席に付く

ラオホメルツェン。改めて飲んでみて思ったのは、日本で飲むのもほとんど遜色ない味だということだ。このビールは味・香りが濃厚だからなあ。
カルテにはヴァイツェンもあったが瓶だけだった。初夏のこの時期に出してないとすると樽出しはないのだろうか？　樽出しはメルツェンのみ、店で使っているグラスは無地である。
相席したのは家族連れで、老夫婦と恰幅のよい紳士と背の高い若者と女性。
おばあさんが生肉料理をペロリと平らげていたのが、日本人の目からすると驚き。このおばあさん、なかなかのドジッ娘で、ボックスボイテルのワインボトルを逆さに振りながら、
「あら〜、もうワイン終わっちゃったわねぇ・・」
「おばあちゃん、蓋！蓋　閉まってる！」
「あらあ私ったら〜　ホホホ」
「おばあちゃんたら〜　はっはっは」　　
　　　（以上想像コミの意訳）

・・・・・和む。

シュパーゲルズッペ。ぶつ切りのシュパーゲルの具には不思議な酸味がある。容器は底が深くかなり食べごたえがある。
私がシュパーゲル料理を頼んだのを見て、相席の家族は嬉しそうに、自分らが注文したシュパーゲルサラダを差して、こんなのたべたことある？とか聞いてきた。シュパーゲルを食べた都市や、添えられるイチゴについての話題をこちらから振り、料理の写真などを見せながら、たどたどしくもコミュニケーションを楽しんだ。

バンベルガーツヴィーベル。バンベルク名物で、くりぬいた玉ねぎの中にひき肉の塊を詰めて焼き、ラオホビールで作ったソースをかけて食べる。
塩辛く胡椒味が強いがラオホの甘みを引き立てる。塊と言っていいくらい大きめの料理なのだが、その下のほうは肉汁が溜まっていてたいへんジューシィー。ラオホメルつぇンはけっきょく500mlを２杯飲んだ。

店内をトイレを探してちょっとウロウロする。こちらは調理場の様子。用を済ませると、奥のちょっとしたスペースに、お土産コーナーがあることに気づいた。

お土産屋で購入した、ラオホを用いたシュナップスとミニグラス。相席したご家族も、こうしたものがあるとは知らなかった様子で歓声を上げていた。普通に通えると、意外に気づかないのだろうか。

シュレンケラーを後にし、ウンターレ橋を通ってホテルに戻る。この写真は橋に飾られている彫刻の一つ。
太陽はほぼ隠れているが、まだギリギリ明るい。

ラーツハウス（市庁舎）前のマクシミリアン広場。午前中はここには屋台が店を構えていたが今は何もない。

ホテルへの通り道に有るシュペツィアル醸造所の看板。金色の彫刻がたくさん飾られており、大きくゴージャスである。

手動の瓶詰め装置。上のカバーは炭酸による噴出しをブロックするためであろうか。

シュペツィアル醸造所にはガラス張りの展示コーナーもあり、古い写真や樽、醸造の様子なども展示されている。

シュペツィアルの看板。１５３６年から営業している伝統的な醸造所であることをアピールしている。シュペツィアルはバンベルクでもシュレンケラー以外で唯一ラオホを出している醸造所なので、観光名所的な扱いになっている。味もシュレンケラーほどきつくないので一般受けがよい。

すっかり日の落ちた通り。

ピュールス・ブロイ（Puls Brau)のマークがある看板。ピュールスはバンベルクではなくちょっと離れたところの醸造所だったはず。

１０時頃。パッキングを終え、ホテルのルームサービスをなんの気なしに眺めていると、マーシュのビールがあることにようやく気づいた。ベストウェスタンホテルのレストランがマーシュの樽を入れているのだろう。マーシュは好きなビールなのでちょっと迷ったが、あすの朝は３時起きなので、寝坊リスクを減らすため、そのまま眠りについた。（続）

ビール累計　51種/19.9l

この旅行記へのコメント （2）

• frau.himmelさん 2012/10/03 13:35:49

  同じ日にシェレンケルラに行ってます！

  fuchiさん　はじめまして。
  
  バンベルクの旅行記の仕上げに、皆様の旅行記を参考にさせていただいています。
  そして、驚きました。
  5月2日夕刻、私も同じくシェレンケルラに行っているのです。
  6時ちょっと前に入って、1人だというと奥の席に案内されました。
  私の席には英語圏の若者が相席でしたから、fuchiさんでないことは確かですが、近くにいらっしゃったのかも知れませんね。
  バンベルクでは日本人にはほとんど会わなかったのに…。
  こんなことってあるんですね。
  
  さて、私もバンベルクに3泊して、あちらこちらに行っています。
  旅行記がなかなか進みませんが、次回作はシェレンケルラのことも書くつもりです。
  よろしかったら、見てくださいね。
  
  ビールがお好きなのですね。
  
  himmel
  

  fuchiさん からの返信 2012/10/05 00:01:20

  RE: 同じ日にシェレンケルラに行ってます！

  はじめましてfrau.himmelさん 。
  同日ほぼ同時刻に同じ店に行ったというのは、シュレンケラーが観光名所であることを考えてもすごい偶然ですね。驚きです。
  >
  > さて、私もバンベルクに3泊して、あちらこちらに行っています。
  > 旅行記がなかなか進みませんが、次回作はシェレンケルラのことも書くつもりです。
  
  すでにご投稿された旅行記を拝見させていただきましたが、写真が一杯でとても楽しい記事でした。frau.himmelさん のバンベルク旅行記、楽しみにしています。
  
  > ビールがお好きなのですね。
  
  　大好きです！