2012/07/19 - 2012/07/19
304位(同エリア525件中)
ロク69さん
7月19日(木)は、昨年も歩いたピエース氷河(Glacier de Piece)へ再度行ってみる。昨年は、高度2500m以上の地点でガスに覆われて視界が利かなかったので、その眺望を期待して登る。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今日も雲は一部あるが、晴れの朝で始まる。バスでアローラ終点(Arolla Poste)には8:15に到着、すぐに歩き始める。心地よい空気の中、歩調も軽い。正面にピーニュ・ダローラを見ながら広々とした草原を進む。
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激しい流れに架かる橋を渡って、本格的な登りが始まる。右手方向には、シェーヴル峠がある、右端の尖がりはプティ・モン・ルージュ(Petit Mont Rouge、2928m)、すぐ左の鞍部がシェーヴル峠、左の大きな山塊は、ポアント・ド・ツェナ・レフィアン連峰(Pointes de Tsena Refien、3500m)だ。
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歩く背後には、右肩が大きく抉られたモン・ドラン(M.Dolin、2974m)と右奥のラ・ルセット(La Roussette、3262m)が見える。また下方には、シェーヴル峠へと導くコースがうっすらと見えている。
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さらに右の北方向は、エランの谷の向こう側にどっしりと安定感のあるサスネール(Sasseneire、3254m)と奇怪な2つのピークをもつベック・ド・ボソン(Becs de Bosson、3149m)が見えている。サスネールの右の鞍部はトランのコル(Col de Torrent、2916m)、下部の集落はヴィラとサージュだろう。
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進行方向の左手には、モン・コロンとブクタン連峰が高く聳えている。
左下は、先日歩いたプラン・ド・ベルトールへ続くコースが見えている。雲が多めだが視界は良好だ。 -
モン・コロンの拡大、この山に向かって進んで行く。右からの稜線が徐々に山をさえぎるようになって来る。これから歩くコースがうっすらと見える。
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少しだけ険しい岩場(補助ワイヤーがある)を2箇所過ぎて、10:00に2680m地点に到着。案内板には、「Glacier de Piece」と書いてある。ここから上がアルペン・ルート(青)になるようだ。付近はゴロゴロの岩石だらけで歩きにくい。
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ほぼ同じ場所からのピーニュ・ダローラを見る。手前に迫り出しているアイスフォールが今にも崩れそうだ。ピエース氷河は左方向。
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参考:昨年(2011年)のほぼ同じ地点の眺望。ほとんどガスで覆われていて視界は不良、これが最良の瞬間だった。ピーニュ・ダローラはもちろん、ピエース氷河の全体など見ることができなかった。その意味で今年の良い眺めを得ることができた喜びは大きい。知らなかった眺望、山のそれぞれの位置づけ、未知の世界を認識することができた。
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ピーニュ・ダローラとピエース氷河の全貌。氷河奥の稜線が、ヴィネェットのコル(Col des Vignettes、3130m)だろうか。
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左方向の大展望、左端の尖ったピークは、ダン・ド・ツァリオン(Dent de Tsalion、3589m)そのすぐ右に針峰ド・ラ・ツァ(Aig. de la Tsa、3668m)、右に続くドゥーヴ・ブランシュ連峰、その稜線の奥には、ポアント・ド・ベルトール(Pointe des Bertol、3499m)、その右下の小さなピークの右肩にはベルトール小屋が見えている。コルを隔てて、クレート・ドゥ・プラン、右端はダン・ド・ベルトールだ。手前のアローラの谷の深さと山襞の作る陰影が素晴らしい。
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ベルトール小屋の拡大、岩棚に引っ掛るように見える小屋の様子や手前の雪原の急勾配に改めて驚いた。
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さらに進んで氷のある場所まで行ってみる。足元では岩や石の下に氷があり溶けた水が流れ出ている。氷河の末端はこのような状況なのだろうか。
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同じ状況をもう一枚、こちらは岩と氷が融合しているように見えて、溶けた水がポタポタと落ちている様子が分かる。
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さらに登っていくと、コースが分かりにくくなってきた。踏み跡はほとんどないしペンキやケルンも少ないのでガスが掛かったりすると難儀しそうだ。氷河の奥にポアント・ド・ヴィネェット(Pointe de Vignettes、3194m)が小さく見えている(氷河奥ののコル左のピーク)。左の大きな山塊は、セレ・ド・ヴィベ(Serre de Vuibe、3087m)だろう。
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10:20に2800m地点と思われる場所に到着(手持ちの高度計の表示)、ピーニュ・ダローラも近く感じる。雲の多い空だが、見通しが良いのでとても助かっている。
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右方向の眺め、ピーニュ・ダローラから降っている凸凹の尾根はロエット・エコンドウ(Louettes Econdoue)と呼ぶのか。この向こう側は、ツィジオール・ヌーヴ氷河(Gl.de Tsijiore Nouve)があるはずだ。
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北方向を眺めると、モン・ドランの向こうにルージュ・ダローラ連峰の上部が見えている。こちら側は、雲も少なく青空も見えている。
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アローラの谷の右手方向には、名峰群が大きな山脈を形成している。左端のやや低い山は、プティ・ダン・ド・ヴェージヴィ(Petite Dent de Vesivi、3183m)、右に大きく競りあがった2つの近接するピークの左は、ブランシュ・ド・ペロック(Blanche de Perroc、3648m)、すぐ右隣がダン・ド・ペロック(Dent de Perroc、3675m)、すこし空いた右はポアント・ド・ジェネヴォア(Pointe des Genevois、3674m)と続く。
さらにいったん低くなって次の右の鋭いピークは、ポアント・ド・ツァリオン(Pointe de Tsalion、3512m)、そして一番鋭い針峰はここの盟主エギュイーユ・ド・ラ・ツァ(Aiguille de la Tsa、3668m)だ。このラ・ツァ峰のすぐ左にある一番小さなピークは、ダン・ド・ツァリオン(Dent de Tsalion、3589m)であとで気付いた。続く右は、ドゥーヴ・ブランシュ連峰、その奥はポアント・ド・ベルトール、右へ降った小さな三角ピークの右肩にベルトール小屋、右端はクレート・ドゥ・プランだ。
少し煩雑になったかもしれません。 -
上の説明(山の名前)を写真に入れてみました。
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ツァリオン、ラ・ツァ、ドゥーヴ・ブランシュのズームアップ。3600m前後の高さで競い合う針峰群の競演は、いつまでも飽きさせることはない。
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ベルトール小屋付近の拡大。小屋の右の鞍部は、ベルトールのコル(3268m)、手前の黒い稜線はドゥーヴ・ブランシュ連峰だ。
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アローラのさらに遠方、エランの谷(Val d’Herens)を見下ろすようにサスネール、ベック・ド・ボソン、ラ・マーヤが見える。
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結局、ここで10分の休憩のあと下山する(10:30)。足元に注意しながら進むが、浮石も多く歩きづらい時間が15分ほど続く。下方にアローラの村が見えてくる。こうしてレンズを通して見ると800mの高度さが案外小さく感じる。
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再び案内板(2680m)のところまで戻ってきた、ここからはコースも分かりやすくペンキの印も多くなる。振り返って降りてきた方向を眺める。
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2つあるクサリ場ならぬ「ワイヤ場」のひとつ、左右のワイヤと足元の大きな金属のステップでそれほど苦労せずに歩ける。
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すれ違って登って行く登山者、ちょうど稜線上に立って一息ついているのだろうか。装備からするとヴィネェット小屋まで行くのだろうと推察する。
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さらに下って来た、ド・ラ・ツァ針峰方面をもう一度見ておこう。雲が広がってきているが眺望は素晴らしい。
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2年前に行ったラ・ツァ小屋(Cab. de la Tsa、2607m)の遠望、ラ・ツァ峰の斜面に見つけることができた。この小屋はアローラ背後のルージュ・ダローラ連峰と正対しているので、絶好の展望地だ。
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参考:2年前(2010年)のラ・ツァ小屋からの眺め、谷を隔ててルージュ・ダローラ峰を美しく眺めることができる。
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アローラに近付いた眺めのよい地点で昼食(梅、塩昆布入)を食べる。朝出かける前に即席で作ったものだが、こういう場所ではとても美味い。このあと、アローラへは直接向かわず途中で道草をすることにした。左端に見えている茶店(シェーヴル峠へのコース)へ行ってみる。
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ここには2年前に、シェーヴル峠からの帰りに立ち寄っている。当時はおじいさんが犬たちと一緒に店をやっていたが、今回は若い男性が取り仕切っていた。
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赤ワインとビールで乾杯、ビールは「マーモット」という名のクラン・モンタナの地ビールだろうか。
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店の前には小高い丘があって十字架が建てられている。モン・コロンと一緒に眺める。
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左のラ・ツァ峰とともに眺めてみる。手前の緑の草地と山の険しい岩稜の対比が印象深い。
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レヴェック(L’Eveque、3716m)の拡大。モン・コロンの右奥にあるため地味な存在だが、氷河を抱いた大きな山容は見事だ。しかもその高さは、モンコロンを凌駕している。休憩は30分、12:45にアローラへ向かって出発する。
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13:10にアローラに戻ってきた。道路左の建物は登山用具店、真ん中手前はよろず屋、その奥の白い壁の建物はホテル「ピーニュ」、右はポスト(兼案内所)。次のバスは15:00までないので、各店を覗いてみる。よろず屋では地ワインを2本買って、登山店ではヴィネェット小屋について質問した。ベルトール小屋との比較では、所要時間はどちらも4時間程度だが、ヴィネェットの方はロープ(ザイル)が必要とのこと。ピエース氷河越えには、滑落・転倒などのリスクがあるようだ。
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まだまだ時間があるので、ホテル・グレイシャーのテラスで一休みする。たくさんの花で飾られた我が家のお気に入りのレストランだ。バス停の奥100mくらいにあって、眺めも素晴らしいからいつもお世話になっている。
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テラスには英国の人たちの先客がいて、ランチにしてはたくさんの料理を平らげているようだ。中央の山塊が今日歩いてきた方面だ。
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花とモン・コロン、歩いた後の心地よい疲れを癒してくれる至上の眺めだ。
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同じくラ・ツァと美しい花、できるだけレンズを絞って焦点を深くしてみた。
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ワイングラスに撮り込んだラ・ツァ峰。いつも赤ワインを飲むのだが、この場合は白で乾杯。冷えたファンダン(fendant)もなかなかいける。
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バス停の掲示板で見つけたポスター、日本語を久しぶりに見たので新鮮だった。
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15時発のバスがやって来て乗り込もうとした時、大きなガラス窓に山がくっきりと映っていた。左右反対なので新鮮さも感じられた。
今日の全行動時間は4時間55分、うち休憩50分、実動4時間5分だった。登って降った標高差は約770mだ。
去年の視界不良で残念な思いを、今年は十分に眺めを満喫できて満足度の大きい一日だったと思う。
参考:昨年(2011年)の記録は下記のURLです。
http://4travel.jp/traveler/roku69/album/10599081/
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