2012/07/18 - 2012/07/18
304位(同エリア525件中)
ロク69さん
7月18日(水)は、昨年到達できなかった「ツァテのコル」(Col du Tsate、2868m)へ再び行ってみる。昨年、濃霧でコースを途中で間違ったことへの再挑戦です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7月18日(水)朝6:20ごろのベランダからの眺め、今日も快晴でペロック山群もくっきりと見えている。絶好のハイキング日和になりそうで、出発前からうれしくなる。
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7:39エヴォレーヌ発のバスで出発、レ・ゾデールで乗り換えて8:10にラ・フォルクラ(La Forclaz、1727m)に到着。すぐに歩き始める。しばらくは、車の通る地道を登るが勾配があるため息が上がってくる。やがて背後にモンブラン・ド・シェイロンが左に、ルージュ・ダローラ連峰の頭が見えてくる。雲が広がってきて少し心配だ。
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その左は、いつもアパート(北)から眺めているヴェージヴィを横(東)から見るようになっている。左がグラン・ダン・ド・ヴェージヴィ(Gde.Dent de Veisivi、3418m)、右がプティ・ダン・ド・ヴェージヴィ(Petite Dent de Veisivi、3183m)、中央奥は、ダン・ド・ペロック(Dent de Perroc、3676m)だ。
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ついで、ピーニュ・ダローラ、ラ・セルパンティーヌ(La Sepentine、3713m)、モンブラン・ド・シェイロンの3山もそろって見え出す。
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さらに高度が上がって、ルージュ・ダローラも厳粛に大きく浮かび上がってくる。ギザギザの特徴ある山容はどこからでも眼を惹く。
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途中の農家越しにこれらのアローラ方面の山々が一望できる。手前からの色彩の変化が美しく感じられる。
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ずっと右手の北西方向のローヌ谷の向こうには、左にレ・ディアブルレ(Les Diablerets、3210m)、中央にオルデンホルン(Ordenhorn、3123m)、右にサネッチホーレ(Sanetschhore、2923m)が遠望できる。手前の集落は、左がティヨン(Thyon)、右がエレマンス(Heremence)だろうか。こちらは雲一つない快晴だ。
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レ・ディアブルレ山群を右に見て、その左手前には先日ガスの中を登ったピック・ダルジノールが青空の下に明瞭に望まれる。チェアリフトの上部駅シェムーイユやその上の赤い屋根の牛舎までも認識できる。
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先ほどの雲もすっかり飛び去ったヴェージヴィ、左奥にはダン・デランが覗いている。
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歩いている近くには、穂先を赤く染めた草花が一面に広がっている。草原が萌えあがるような美しさだ。
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快調に歩き続けて、9:50に赤い屋根の2棟の無人小屋に到着(出発から1時間40分)。昨年は濃いガスの中、ここからコースを左前方にとって迷ってしまった。天候の良い今回は、小屋を過ぎたすぐ右にコースがあるのが瞬時に分かった。なんという違いだろうか、視界のあるなしでこんなにもルートの判別に差がでるのだ。
今回は快晴で、視界がすこぶる良好なのでどこを進んでいるのかがとてもよく分かる。 -
参考:2棟の無人小屋からの2つのコース。昨年進んだ右のルート(赤)と今年の正しいルート(青)を比べてみた。濃いガスのためすぐ近くにある青コースが見つけられず、赤のコースを選択してしまった。地図で見ると赤コースは、ツァテ湖(Lac du Tsate)へ向かう道のようだ。
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しばらく登って右手に小さな無名の池が現れる(2502m)。水面に写る山々がとても美しい。
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水面に姿を映すルージュ・ダローラの尖峰。ちょっと波立っているのが残念だ。
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もう一枚は、ワイドで写して見た。モンブラン・ド・シェイロンからルージュ・ダローラまでのパノラマだ。
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昨年間違って登っていった滝の様子を、今年ははっきりと位置認識が出来る。踏跡を辿って滝の左側を登って行ったのだ、滝の上で方向を見失い進行を断念したのだった。
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参考:昨年、間違ったコースを途中で断念、滝の横を降ってくる様子。
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池をあとに、コルを目指して登り続けるとほどなくモンブラン・ド・シェイロンの右手に白い大きな山が現れてきた。あっ、きっとグラン・コンバンに違いないと思う。早速地図で確認するとまさにその山、大コンバンである。
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ツァテのコルが見えてきた、コルまでの最後の登りは厳しい斜面だ。大きく呼吸しながら一歩一歩歩く。コルの右手にある奇岩が近くなって、左手にあるコルはまもなくだ。
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10:50にコル(2868m)に到着した、出発から2時間40分(うち休憩5分)だった。先客が数名、腰掛けて休んでいる。
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まず眼に飛び込んでくるのは、今まで見えていなかったモアリ谷、アニヴィエ谷の向こうに連なる山々だ。ビスホルン、ワイスホルン、ベッソ、チナールロートホルンの秀峰たちがそろっている。その手前の黒い山塊は、エギュイーユ・ド・ラ・レ連峰(Aig. de la Le)だ。モアリ湖の右にある調整池も見える。
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ビスホルン(左)とワイスホルン(右)の拡大。ワイスホルンの左肩の小さなピーク、グラン・ジャンダルム(Gd Gendarme、4331m)が印象的だ。
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その右側、チナールロートホルンがひと際高い。左に南北モマン峰、手前に黒いベッソを従えた王者の風格がある。
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反対側、登ってきた方向に戻るとこちらも大展望が広がる。左端には、エギュイーユ・ド・ラ・ツァ針峰とペロック、ヴェージヴィ、ピーニュ・ダローラ、ラ・セルパンティーヌ、モンブラン・ド・シェイロンの3山、中央奥はグラン・コンバン、ディス湖奥のラ・プルルール、ギザギザのルージュ・ダローラ連峰、右の白い氷河を持つモント・ド・レトアール(M. de l’Etoile、3370m)と連なっている。手前には、アローラへのバス道路、さらに先ほど通った小池も見える。
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針峰ド・ラ・ツァのズームアプップ、その先鋭的に尖ったピークはどこからもすぐにそれと分かるシンボルだ。
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ラ・セルパンティーヌとモンブラン・ド・シェイロン、色彩と形、優雅さと幾何的などその対比は自然の作る芸術美だろう。
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右のグラン・コンバンとの対比も違った意味でこころに残る眺望だ。巨艦を思わせるコンバンと直情的なシェイロンの黒白が物語を作っているようだ。
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エギュイーユ・ルージュ・ダローラ連峰の全貌、どこからもそれと分かるギザギザの針峰群と手前の氷河とで大きな絵画美を持っているように感じた。左後ろは、ディス湖の向こうのル・プルルールだろう。
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「コル、峠」というところに来るといつも思う。二つの地域、地方、国、世界を分ける所、景観はもちろんだが、山の名前、言葉、風俗、文化、空気、食べ物など人が生活するいろんなものを変化させる。それゆえ古来から人々はこの言葉に大きな思い入れがあるように思える。我が家はやって来た道をそのまま帰ったが、峠(コル)は上記の意味でも越えて行きたいものだ。違う世界への移動は、人が五感を通じて大きな感銘を受けるであろうと思うからだ。
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20分の休憩のあと、11:10にフォルクラへ向かって下山開始する。その前にもう一度、グラン・コンバンの偉容を見ておこう。遠くにあるため今日のような快晴で空気が透きとおっている日にしかはっきりとは見えないのだから。
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下山中に見える眺望、左はブクタン連峰、ついでダン・ド・ベルトールの2峰、右の大きな山塊はペロック、ヴェージヴィ群だ。それにしても最高の天候に恵まれて、去年のこともあり至福のハイキングを出来た喜びはとても大きい。
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さらに降っていくと、グラン・コンバンは去りド・ラ・ツァ峰も消えてしまった。下にはラ・フォルクラの村が見えてきた、ゴールも近いのだ。
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ダン・ブランシュも見えてきた、フォルクラのバス停もまもなくだろう。
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12:45にフォルクラ村に到着、コルから1時間35分で降りてきた。バス停横のレストラン、L’Ecureuilでビールと赤ワインで喉を潤す。ハイキングあとのこの時間は心身ともにリラックスできてまさに至福の時間だ。
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バスを待つ間、周りを見回していると木の幹をくり抜いて花を植えているのに気が付いた。日本ならプランターを買ってきて簡単に植えるが、さすがスイスの田舎の風情は違うなあと感心した。丁寧に、下部には短く切った幹を置いている。
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エヴォレーヌのアパートへ帰って、夕食を作る。今日は、パスタ(現地キノコ、アンチョビ、ベーコン、ニンニク入り)、馬肉のフライ、野菜サラダ、漬物、赤ワインに決める。
今日の全行動時間は、4時間35分(休憩25分、実動4時間10分)、登って降った標高差は1140mだった。
参考:去年(2011年)の同コースの様子は次のURLです。
http://4travel.jp/traveler/roku69/album/10598779/
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