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愛知県瀬戸市の猿投山麓に位置する海上の森は、名古屋市近郊にある約600haの広大な里山です。ここには東海地方にしか生息しないシデコブシをはじめ貴重な生物が見られる豊かな自然があり、200以上もの小さな湿地があることが特徴の森です。大半は県営の自然公園「愛知万博記念の森」として愛知県が市民の協力を得ながら管理しています。<br />梅雨明けの頃、この森に行ってきました。以前、愛知万博の計画が持ち上がった10年ほど前に行ったのが初めてで、その後、何度か訪れてはいましたが、野草を撮ろうと出かけたのは、この日が初めてでした。どんな花が出迎えてくれるのか楽しみです。<br /><br />写真はイヌヌマトラノオ。

小さな旅●瀬戸市海上の森(かいしょのもり)7月の野草散策 コバノカモメヅル

7いいね!

2012/07/14 - 2012/07/14

176位(同エリア288件中)

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シベック

シベックさん

愛知県瀬戸市の猿投山麓に位置する海上の森は、名古屋市近郊にある約600haの広大な里山です。ここには東海地方にしか生息しないシデコブシをはじめ貴重な生物が見られる豊かな自然があり、200以上もの小さな湿地があることが特徴の森です。大半は県営の自然公園「愛知万博記念の森」として愛知県が市民の協力を得ながら管理しています。
梅雨明けの頃、この森に行ってきました。以前、愛知万博の計画が持ち上がった10年ほど前に行ったのが初めてで、その後、何度か訪れてはいましたが、野草を撮ろうと出かけたのは、この日が初めてでした。どんな花が出迎えてくれるのか楽しみです。

写真はイヌヌマトラノオ。

同行者
一人旅
交通手段
自家用車

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  • イヌヌマトラノオ<br /><br />矢田川上流の海上の森内には、赤津川や篠田川、<br />海上川、北海上川、屋戸川などいくつかの<br />支流が流れています。<br /><br />この日は、屋戸橋を渡り左折し、<br />エコトイレのある駐車場に車を駐め、<br />まずは海上川に沿って里山サテライトまでの<br />往復と吉田川に沿った山道を<br />赤池までの往復を歩きました。<br /><br />歩き始めて最初に目にしたイヌヌマトラノオ。<br />路傍に咲いていたトラノオに似た花。<br />サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。<br />本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、<br />湿地に生える。<br /><br />ヌマトラノオとオカトラノオとの<br />自然雑種だといわれる野草で、<br />花冠は5裂、雄しべ5、雌しべ1で<br />総状花序に花をつけます。

    イヌヌマトラノオ

    矢田川上流の海上の森内には、赤津川や篠田川、
    海上川、北海上川、屋戸川などいくつかの
    支流が流れています。

    この日は、屋戸橋を渡り左折し、
    エコトイレのある駐車場に車を駐め、
    まずは海上川に沿って里山サテライトまでの
    往復と吉田川に沿った山道を
    赤池までの往復を歩きました。

    歩き始めて最初に目にしたイヌヌマトラノオ。
    路傍に咲いていたトラノオに似た花。
    サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。
    本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、
    湿地に生える。

    ヌマトラノオとオカトラノオとの
    自然雑種だといわれる野草で、
    花冠は5裂、雄しべ5、雌しべ1で
    総状花序に花をつけます。

  • 直立する犬沼虎の尾<br /><br />白く小さな花が密につき、直立する花穂。<br />イヌヌマトラノオ(犬沼虎の尾)。<br /><br />雑草の隙間から・・。

    直立する犬沼虎の尾

    白く小さな花が密につき、直立する花穂。
    イヌヌマトラノオ(犬沼虎の尾)。

    雑草の隙間から・・。

  • ヤブカンゾウ<br /><br />ユリ科ワスレグサ属の多年草。 原産地は中国。<br />日本では本州以南の野原や薮などに群生する。<br /><br />3倍体のため結実せず、匍匐茎を出して拡がります。<br />草丈は80cmほど。7〜8月にユリに似た八重咲きで<br />橙赤色の花を咲かせる。<br />ワスレグサとも呼ばれるヤブカンゾウ(藪萱草)

    ヤブカンゾウ

    ユリ科ワスレグサ属の多年草。 原産地は中国。
    日本では本州以南の野原や薮などに群生する。

    3倍体のため結実せず、匍匐茎を出して拡がります。
    草丈は80cmほど。7〜8月にユリに似た八重咲きで
    橙赤色の花を咲かせる。
    ワスレグサとも呼ばれるヤブカンゾウ(藪萱草)

  • コウゾの果実<br /><br />コウゾ(楮)は、クワ科の落葉低木。樹皮の繊維は紙の原料として利用される。クワに似た木で、樹高6mほど。<br /><br />本州から沖縄や朝鮮半島、中国に分布。<br />果実は小核果が球状に集まったもので、初夏に赤く熟し、甘味があり生食でき、果実酒にもする。<br />食べてみると、えぐみがあるものの結構甘味がありました。

    コウゾの果実

    コウゾ(楮)は、クワ科の落葉低木。樹皮の繊維は紙の原料として利用される。クワに似た木で、樹高6mほど。

    本州から沖縄や朝鮮半島、中国に分布。
    果実は小核果が球状に集まったもので、初夏に赤く熟し、甘味があり生食でき、果実酒にもする。
    食べてみると、えぐみがあるものの結構甘味がありました。

  • ダイコンソウ<br /><br />日本全国、中国に分布する<br />バラ科ダイコンソウ属の多年草。<br />山地のやや明るい渓谷、山道の縁などに生育。<br />根出葉は羽状複葉で、<br />葉は3裂から単葉へと変化する。<br /><br />根出葉が大根に似ているため、この名がつく。<br />花は7月〜9月に、高さ30〜50cmの<br />枝分かれした先端にまばらに咲く。<br /><br />大根の葉に似るダイコンソウの花。

    ダイコンソウ

    日本全国、中国に分布する
    バラ科ダイコンソウ属の多年草。
    山地のやや明るい渓谷、山道の縁などに生育。
    根出葉は羽状複葉で、
    葉は3裂から単葉へと変化する。

    根出葉が大根に似ているため、この名がつく。
    花は7月〜9月に、高さ30〜50cmの
    枝分かれした先端にまばらに咲く。

    大根の葉に似るダイコンソウの花。

  • ノアザミ<br /><br />キク科アザミ属の多年草。茎の高さは0.5〜1m。花期は5〜8月で、アザミ属の中では春咲きの特徴をもつが、まれに10月まで咲いているものもある。ノアザミ(野薊)の分布域は広く、日本の本州、四国、九州の草原や河川敷などに見られ、アジア大陸にも変種が分布する。<br /><br />野薊の花は筒状花で径は4〜5cm。

    ノアザミ

    キク科アザミ属の多年草。茎の高さは0.5〜1m。花期は5〜8月で、アザミ属の中では春咲きの特徴をもつが、まれに10月まで咲いているものもある。ノアザミ(野薊)の分布域は広く、日本の本州、四国、九州の草原や河川敷などに見られ、アジア大陸にも変種が分布する。

    野薊の花は筒状花で径は4〜5cm。

  • センニンソウ<br /><br />仙人草はキンポウゲ科センニンソウ属の多年草。<br />日本各地に分布し、<br />日当りの良い山野に多く見られる。<br />つる植物で、長く茎を伸ばし、<br />節ごとに葉を対生する。花は8〜9月に咲く。<br />茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出し、<br />多数の白い花をつける。<br />4枚の花弁に見えるのは萼片で、<br />本当の花弁はない。<br /><br />果実には白い毛があり、<br />これを仙人のヒゲに見立てたことから<br />この名が付いたそうです。<br /><br />有毒なので、注意を要します。

    センニンソウ

    仙人草はキンポウゲ科センニンソウ属の多年草。
    日本各地に分布し、
    日当りの良い山野に多く見られる。
    つる植物で、長く茎を伸ばし、
    節ごとに葉を対生する。花は8〜9月に咲く。
    茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出し、
    多数の白い花をつける。
    4枚の花弁に見えるのは萼片で、
    本当の花弁はない。

    果実には白い毛があり、
    これを仙人のヒゲに見立てたことから
    この名が付いたそうです。

    有毒なので、注意を要します。

  • クモキリソウ<br /><br />蜘蛛切草は、ラン科 クモキリソウ属の多年草。<br />花期は6〜8月。高さ10〜20cmになる。<br />花茎が直立し、先端に5〜15の花を総状につけ、<br />下方から開花していく。<br />花色は淡緑色ときに淡紫褐色、黒褐色と<br />変異があるそうです。

    クモキリソウ

    蜘蛛切草は、ラン科 クモキリソウ属の多年草。
    花期は6〜8月。高さ10〜20cmになる。
    花茎が直立し、先端に5〜15の花を総状につけ、
    下方から開花していく。
    花色は淡緑色ときに淡紫褐色、黒褐色と
    変異があるそうです。

  • 海上川の小さな流れ<br /><br />日陰の散策路は、涼しいかと思いましたが、結構蒸し暑い。こちらで、手と顔を洗い小休止。<br /><br />涼しげな流れにほっと一息・・。<br /><br />飲み物を持ち忘れたので、サテライトの自販機で・・と安易に考えていましたが、自販機の設置はなく、のどはカラカラに・・。

    海上川の小さな流れ

    日陰の散策路は、涼しいかと思いましたが、結構蒸し暑い。こちらで、手と顔を洗い小休止。

    涼しげな流れにほっと一息・・。

    飲み物を持ち忘れたので、サテライトの自販機で・・と安易に考えていましたが、自販機の設置はなく、のどはカラカラに・・。

  • オニドコロ<br /><br />ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物。ヤマノイモは自然薯(じねんじょ)と呼ばれで美味しい食物だが、オニドコロは灰汁で煮て水にさらさないと食べられない。それどころか、この根を細かく砕いて渓流に流し、魚を麻痺させて捕らえる魚毒でもあるらしい。<br /><br />平開するオニドコロの花、ヤマノイモの花はほんの僅かしか開かない。<br />ヤマノイモの葉は対生しており、オニドコロの葉は互生している。<br />

    オニドコロ

    ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物。ヤマノイモは自然薯(じねんじょ)と呼ばれで美味しい食物だが、オニドコロは灰汁で煮て水にさらさないと食べられない。それどころか、この根を細かく砕いて渓流に流し、魚を麻痺させて捕らえる魚毒でもあるらしい。

    平開するオニドコロの花、ヤマノイモの花はほんの僅かしか開かない。
    ヤマノイモの葉は対生しており、オニドコロの葉は互生している。

  • オオカメノキの果実<br /><br />大亀の木は、スイカズラ科ガマズミ属の<br />落葉低木〜小高木。<br />葉が虫に食われることが多いので、<br />ムシカリとも呼ばれます。<br /><br />樹高は2〜4mくらいになり、葉は枝に対生し、<br />円形で葉は先端が尖り縁は全縁になる。<br /><br />他の似た種に比べると葉脈のしわ状が目立ち、<br />形が亀の甲羅を思わせます。<br /><br />花期は4〜6月で、白色の小さな両性花のまわりに<br />大きな5枚の花弁を持つ装飾花が縁どる。<br />また花序の基部に柄が発達せず、<br />葉腋から直接でるのも特徴の一つです。<br />夏に赤い実をつけ、秋には黒色に熟します。

    オオカメノキの果実

    大亀の木は、スイカズラ科ガマズミ属の
    落葉低木〜小高木。
    葉が虫に食われることが多いので、
    ムシカリとも呼ばれます。

    樹高は2〜4mくらいになり、葉は枝に対生し、
    円形で葉は先端が尖り縁は全縁になる。

    他の似た種に比べると葉脈のしわ状が目立ち、
    形が亀の甲羅を思わせます。

    花期は4〜6月で、白色の小さな両性花のまわりに
    大きな5枚の花弁を持つ装飾花が縁どる。
    また花序の基部に柄が発達せず、
    葉腋から直接でるのも特徴の一つです。
    夏に赤い実をつけ、秋には黒色に熟します。

  • タケニグサ<br /><br />ケシ科の多年草で日当たりのよい草原や<br />空地などに見られる草。<br />葉は切れ込みがあり形はキクの葉に似るが大きい。<br /><br />葉や茎は独特の白っぽい緑色。<br />高さは1m以上になる。花は夏に咲き、<br />花弁がなく、がくは2枚、円錐花序をつくる。<br /><br />果実は長さ2cmほどで扁平。<br />茎を切ると黄色の乳液が出る。<br /><br />

    タケニグサ

    ケシ科の多年草で日当たりのよい草原や
    空地などに見られる草。
    葉は切れ込みがあり形はキクの葉に似るが大きい。

    葉や茎は独特の白っぽい緑色。
    高さは1m以上になる。花は夏に咲き、
    花弁がなく、がくは2枚、円錐花序をつくる。

    果実は長さ2cmほどで扁平。
    茎を切ると黄色の乳液が出る。

  • タケニグサの花<br /><br />白っぽい草体、茎は中空の竹似草。<br />路傍に咲くタケニグサの花。<br /><br />花後には豆の鞘ような扁平の実をつける。

    タケニグサの花

    白っぽい草体、茎は中空の竹似草。
    路傍に咲くタケニグサの花。

    花後には豆の鞘ような扁平の実をつける。

  • ママコノシリヌグイ<br /><br />継子の尻拭いは、タデ科イヌタデ属の1年草。<br />別名はトゲソバ(棘蕎麦)とも。和名は、この草の棘だらけの茎や葉から、<br />憎い継子の尻をこの草で拭くという想像から来ている。<br />想像しただけでも、猛烈に痛そう・・・と言うか怪我をします。<br />韓国では「嫁の尻拭き草」と呼ばれるそうです。<br /><br />蔓の長さは1〜2m。花は5〜10月ごろ、枝先に10個ほどの花が集まって咲く。花は花被の基部が白色で、先端が桃色。花後には黒色の実がつく。

    ママコノシリヌグイ

    継子の尻拭いは、タデ科イヌタデ属の1年草。
    別名はトゲソバ(棘蕎麦)とも。和名は、この草の棘だらけの茎や葉から、
    憎い継子の尻をこの草で拭くという想像から来ている。
    想像しただけでも、猛烈に痛そう・・・と言うか怪我をします。
    韓国では「嫁の尻拭き草」と呼ばれるそうです。

    蔓の長さは1〜2m。花は5〜10月ごろ、枝先に10個ほどの花が集まって咲く。花は花被の基部が白色で、先端が桃色。花後には黒色の実がつく。

  • キハギ<br /><br />木萩は、マメ科ハギ属の落葉低木で<br />樹高1〜3m。葉は3出複葉で互生。 <br /><br />小葉は卵状楕円形または長楕円形、<br />表面は濃緑色で無毛。<br />裏面は灰緑色で全面に毛がある。<br />葉縁は全縁で大きな波状。先端は尖る。<br /><br />花は淡黄白色で旗弁の中央部と翼弁が<br />紫紅色を帯びる。<br /><br />一般によく見かけるハギ類は、<br />地上から何本もの茎を伸ばすが、<br />木萩は、普通の木のように<br />1本の木が伸び枝を張る。

    キハギ

    木萩は、マメ科ハギ属の落葉低木で
    樹高1〜3m。葉は3出複葉で互生。 

    小葉は卵状楕円形または長楕円形、
    表面は濃緑色で無毛。
    裏面は灰緑色で全面に毛がある。
    葉縁は全縁で大きな波状。先端は尖る。

    花は淡黄白色で旗弁の中央部と翼弁が
    紫紅色を帯びる。

    一般によく見かけるハギ類は、
    地上から何本もの茎を伸ばすが、
    木萩は、普通の木のように
    1本の木が伸び枝を張る。

  • クサノオウ<br /><br />ケシ科クサノオウ属の2年草で、<br />花期は5〜7月。<br />北海道〜九州の山麓や平地の道端や<br />草地などに生える。<br /><br />全体がやわらかく粉白色を帯び、<br />高さ30〜80cm。<br /><br />茎を切ると黄色い乳液が出る。

    クサノオウ

    ケシ科クサノオウ属の2年草で、
    花期は5〜7月。
    北海道〜九州の山麓や平地の道端や
    草地などに生える。

    全体がやわらかく粉白色を帯び、
    高さ30〜80cm。

    茎を切ると黄色い乳液が出る。

  • ハナハマセンブリ<br /><br />造成された裸地に咲いていた。初見の花・・。<br /><br />花浜千振は、リンドウ科シマセンブリ属の一年草で、川原などの比較的湿り気の多い場所に群落をつくって生息する。草丈は20〜30cm。春に発芽して6月〜8月に花を咲かせる。<br /><br />1988年に、神奈川県で生育が報告された新しい帰化植物。

    ハナハマセンブリ

    造成された裸地に咲いていた。初見の花・・。

    花浜千振は、リンドウ科シマセンブリ属の一年草で、川原などの比較的湿り気の多い場所に群落をつくって生息する。草丈は20〜30cm。春に発芽して6月〜8月に花を咲かせる。

    1988年に、神奈川県で生育が報告された新しい帰化植物。

  • ハナハマセンブリ<br /><br />花の直径は10mmほどで、<br />中心部の白色が目立ちます。<br /><br />ハナハマセンブリの原産地はヨーロッパの<br />地中海沿岸諸国とイギリス。<br /><br />花浜千振は、イギリスでは<br />保護植物に指定されているそうです。

    ハナハマセンブリ

    花の直径は10mmほどで、
    中心部の白色が目立ちます。

    ハナハマセンブリの原産地はヨーロッパの
    地中海沿岸諸国とイギリス。

    花浜千振は、イギリスでは
    保護植物に指定されているそうです。

  • ヨウシュヤマゴボウ<br /><br />洋種山牛蒡は、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の<br />多年草で、別名はアメリカヤマゴボウ。<br />別名の通り北アメリカの原産。<br /><br />日本では明治時代初期以降、<br />各地で雑草化している帰化植物。<br />茎は無毛で赤く、根は太く長い。<br />葉は大きく、秋になると紅葉します。<br /> <br />花は小さく、白色や薄紅色で、<br />夏の時期に扁平な果実をつけ、<br />秋の頃に黒く熟す。<br />熟した果実は柔らかく、潰すと赤紫色の果汁が出る。<br />この果汁は強い染料で、服や人体に付くと<br />なかなか落ちない。

    ヨウシュヤマゴボウ

    洋種山牛蒡は、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の
    多年草で、別名はアメリカヤマゴボウ。
    別名の通り北アメリカの原産。

    日本では明治時代初期以降、
    各地で雑草化している帰化植物。
    茎は無毛で赤く、根は太く長い。
    葉は大きく、秋になると紅葉します。

    花は小さく、白色や薄紅色で、
    夏の時期に扁平な果実をつけ、
    秋の頃に黒く熟す。
    熟した果実は柔らかく、潰すと赤紫色の果汁が出る。
    この果汁は強い染料で、服や人体に付くと
    なかなか落ちない。

  • ハエドクソウ<br /><br />日本各地、朝鮮・中国・ヒマラヤなどに<br />分布する多年草。<br />丘陵地帯からブナ帯の落葉広葉樹林下に生育する。<br /><br />花は淡い紫色から白色であり、7〜9月に開花する。<br />5〜6mmの顎には上側に3本の棘があり、<br />果実が稔るとこの棘によって動物の体について<br />散布される「引っ付き虫」の一種。<br /><br />全草に有毒物質を含み、ハエの幼虫を殺したり、<br />蠅取り紙を作るのに利用したことから<br />ハエドクソウの和名がついた。<br /><br />1科1属1種で、仲間の居ない種。

    ハエドクソウ

    日本各地、朝鮮・中国・ヒマラヤなどに
    分布する多年草。
    丘陵地帯からブナ帯の落葉広葉樹林下に生育する。

    花は淡い紫色から白色であり、7〜9月に開花する。
    5〜6mmの顎には上側に3本の棘があり、
    果実が稔るとこの棘によって動物の体について
    散布される「引っ付き虫」の一種。

    全草に有毒物質を含み、ハエの幼虫を殺したり、
    蠅取り紙を作るのに利用したことから
    ハエドクソウの和名がついた。

    1科1属1種で、仲間の居ない種。

  • エゴの果実<br /><br />エゴノキ科の落葉小高木。<br />北海道〜九州・沖縄まで、日本全国の<br />雑木林に多く見られる。<br />和名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激して<br />えぐいことに由来する。<br />チシャノキ、チサノキなどとも呼ばれる。<br /><br />樹高は10mほどになる。<br />葉は両端のとがった楕円形で互生。<br />花期は5月頃、小枝の先端に房状に白い花を<br />下向きにつけ、芳香がある。<br />花冠は5片に深く裂けるが大きくは<br />開かずややつぼみ加減で咲く。<br />淡紅色の花をつける品種もある。<br /><br />果実は長さ2cmほどの楕円形で、<br />大きい種子が1個ある。<br />熟すと果皮は不規則に破れて種子が露出する。

    エゴの果実

    エゴノキ科の落葉小高木。
    北海道〜九州・沖縄まで、日本全国の
    雑木林に多く見られる。
    和名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激して
    えぐいことに由来する。
    チシャノキ、チサノキなどとも呼ばれる。

    樹高は10mほどになる。
    葉は両端のとがった楕円形で互生。
    花期は5月頃、小枝の先端に房状に白い花を
    下向きにつけ、芳香がある。
    花冠は5片に深く裂けるが大きくは
    開かずややつぼみ加減で咲く。
    淡紅色の花をつける品種もある。

    果実は長さ2cmほどの楕円形で、
    大きい種子が1個ある。
    熟すと果皮は不規則に破れて種子が露出する。

  • キンミズヒキ<br /><br />バラ科キンミズヒキ属の多年草。<br />北海道〜九州の山野に生える。高さ30〜80cm。<br />茎や葉に長毛が多い。<br />葉は大小不揃いの5〜9枚の小葉がある。<br />葉のつけ根には托葉がある。<br />花期は7〜10月。<br />花は径6〜11mmの黄色の5弁花で<br />細かい花穂に多数つく。<br />花弁は幅が広く、萼筒のふちにはカギ状の<br />刺が多数ある。<br /><br />「引っ付き虫」の一種。

    キンミズヒキ

    バラ科キンミズヒキ属の多年草。
    北海道〜九州の山野に生える。高さ30〜80cm。
    茎や葉に長毛が多い。
    葉は大小不揃いの5〜9枚の小葉がある。
    葉のつけ根には托葉がある。
    花期は7〜10月。
    花は径6〜11mmの黄色の5弁花で
    細かい花穂に多数つく。
    花弁は幅が広く、萼筒のふちにはカギ状の
    刺が多数ある。

    「引っ付き虫」の一種。

  • 葉が大根の葉に似るダイコンソウ<br /><br />小さな虫が、花の争奪戦を繰り広げていた。

    葉が大根の葉に似るダイコンソウ

    小さな虫が、花の争奪戦を繰り広げていた。

  • アキノタムラソウ<br /><br />シソ科アキギリ属の多年草。<br />東アジアに広く分布し、<br />日本では本州〜九州の山野の道ばたなどに生える。<br /><br />高さは20〜50cm。葉は対生し、茎の断面は四角。<br />上部で枝分れし、長さ10〜25cmの花穂をだし、<br />長さ1〜1.3cmの淡青紫色の<br />唇形花を何段にも輪生する。 <br /><br />アキノタムラソウの学名は「日本のサルビア」。<br />秋田村草の花期は7〜11月。<br />花の外側には白い毛が多く生える。

    アキノタムラソウ

    シソ科アキギリ属の多年草。
    東アジアに広く分布し、
    日本では本州〜九州の山野の道ばたなどに生える。

    高さは20〜50cm。葉は対生し、茎の断面は四角。
    上部で枝分れし、長さ10〜25cmの花穂をだし、
    長さ1〜1.3cmの淡青紫色の
    唇形花を何段にも輪生する。 

    アキノタムラソウの学名は「日本のサルビア」。
    秋田村草の花期は7〜11月。
    花の外側には白い毛が多く生える。

  • リョウブ<br /><br />令法は、リョウブ科の落葉小高木。<br />若葉は山菜とされ、庭木としても植えられる。<br />古名はハタツモリ。<br />高さは3〜7mになる。<br /><br />樹皮は表面が縦長な形に剥げ落ちて、<br />その後茶褐色で滑らかになるので、<br />「サルスベリ」と呼ぶ地方もある。 <br /><br />葉は長さ10cmほどの倒卵形に近い楕円形で、<br />縁には細かい鋸歯がある。<br /><br />花は夏に咲き、花弁は白く5裂する。<br />枝先の長い総状花序に多数の花をつけよく目立つ。<br /><br />子供の頃、弁当だけもって箸を忘れたとき、<br />この木の枝を折って箸代わりにした。

    リョウブ

    令法は、リョウブ科の落葉小高木。
    若葉は山菜とされ、庭木としても植えられる。
    古名はハタツモリ。
    高さは3〜7mになる。

    樹皮は表面が縦長な形に剥げ落ちて、
    その後茶褐色で滑らかになるので、
    「サルスベリ」と呼ぶ地方もある。

    葉は長さ10cmほどの倒卵形に近い楕円形で、
    縁には細かい鋸歯がある。

    花は夏に咲き、花弁は白く5裂する。
    枝先の長い総状花序に多数の花をつけよく目立つ。

    子供の頃、弁当だけもって箸を忘れたとき、
    この木の枝を折って箸代わりにした。

  • コバノカモメヅル<br /><br />小葉の鴎蔓は、本州の関東地方、中部地方、<br />近畿地方の山野の草原や湿地などに自生する。<br />ガガイモ科カモメヅル属の多年草。<br /><br />つる性で、他の草などに巻きついて、<br />高さは2〜3mにまで伸びる。<br /><br />花期は7〜9月で、径8mmほどで暗紫色をした<br />星型の花をつける。<br /><br />花が終わるとガガイモ科特有の袋果をつける。<br />秋に袋果が割れ、<br />毛束をつけた種子がはじけて飛ぶ。<br />初見の花・・でした。

    コバノカモメヅル

    小葉の鴎蔓は、本州の関東地方、中部地方、
    近畿地方の山野の草原や湿地などに自生する。
    ガガイモ科カモメヅル属の多年草。

    つる性で、他の草などに巻きついて、
    高さは2〜3mにまで伸びる。

    花期は7〜9月で、径8mmほどで暗紫色をした
    星型の花をつける。

    花が終わるとガガイモ科特有の袋果をつける。
    秋に袋果が割れ、
    毛束をつけた種子がはじけて飛ぶ。
    初見の花・・でした。

  • コバノカモメヅルの蕾<br /><br />小さく5mmほどの蕾が二つ・・。<br />まだ、花を付け始めたばかりのようです。<br /><br />これからが花の時期のようです。

    コバノカモメヅルの蕾

    小さく5mmほどの蕾が二つ・・。
    まだ、花を付け始めたばかりのようです。

    これからが花の時期のようです。

  • トキリマメ<br /><br />吐切豆は、マメ科タンキリマメ属つる性多年草。<br />宮城県〜九州の山野に生える。<br />茎は長くのび他の植物にからみのびる。<br />全体に黄褐色の毛が生える。<br /><br />葉は互生し、長い葉柄を持った3出複葉。<br />小葉は卵形で長さ5cmほど、<br />裏面にまばらに伏毛がある。<br />葉の脇から葉より短い総状花序を出し、<br />黄色の蝶形の花をつける。<br />萼は褐色の毛におおわれ、5裂する。<br /><br />豆果は長楕円形で、中に種子が2個入る。<br />花期は6〜9月。<br /><br />別名は、オオバタンキリマメ。

    トキリマメ

    吐切豆は、マメ科タンキリマメ属つる性多年草。
    宮城県〜九州の山野に生える。
    茎は長くのび他の植物にからみのびる。
    全体に黄褐色の毛が生える。

    葉は互生し、長い葉柄を持った3出複葉。
    小葉は卵形で長さ5cmほど、
    裏面にまばらに伏毛がある。
    葉の脇から葉より短い総状花序を出し、
    黄色の蝶形の花をつける。
    萼は褐色の毛におおわれ、5裂する。

    豆果は長楕円形で、中に種子が2個入る。
    花期は6〜9月。

    別名は、オオバタンキリマメ。

  • 農家を背に咲くヒメジョオン<br /><br />ヒメジョオンは、北米原産のキク科ムカシヨモギ属の一年草。白い花を咲かせ、ハルジオンと共に、道端でよく見かける。背の高さは50〜80cmくらい。茎を折ってみると、ヒメジョオンの茎には空洞がないが、ハルジオンの茎の中心には空洞がある。葉の付き方も違い、ヒメジョオンの葉は茎を抱かないが、ハルジオンは茎を抱くようにつく。<br /><br />この日は快晴で猛暑、全身汗びっしょりの散策でしたが、これからも時々訪れたい「海上の森」でした。<br /><br /><br />〜end〜

    農家を背に咲くヒメジョオン

    ヒメジョオンは、北米原産のキク科ムカシヨモギ属の一年草。白い花を咲かせ、ハルジオンと共に、道端でよく見かける。背の高さは50〜80cmくらい。茎を折ってみると、ヒメジョオンの茎には空洞がないが、ハルジオンの茎の中心には空洞がある。葉の付き方も違い、ヒメジョオンの葉は茎を抱かないが、ハルジオンは茎を抱くようにつく。

    この日は快晴で猛暑、全身汗びっしょりの散策でしたが、これからも時々訪れたい「海上の森」でした。


    〜end〜

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この旅行記へのコメント (2)

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  • sweetbasilさん 2012/08/08 23:09:00
    こんばんは!
    素敵な野草ですね!
    トラノオは大好きで、今年鉢植えを買ったところです!
    万博、個人的には、「やらんでもいいのに」と思ってました。
    まあ、海上の森を外してくれて本当に良かったです。
    東山もオリンピックが来たらきっと無茶苦茶になってただろうし、来なくて正解でした。
    コバノカモメズルって変わった名前ですね。
    とてもかわいいお花です!
    楽しめました。ありがとうございました!

    シベック

    シベックさん からの返信 2012/08/09 15:28:29
    RE: こんばんは!
    sweetbasilさん、こんにちは!
    毎日毎日暑いですね。ご訪問ありがとうございます。

    >素敵な野草ですね!
    トラノオは大好きで、今年鉢植えを買ったところです!

    そうですか。いいですね!
    どんな花も同じですが、たまに見に行く花とは違って、育てていれば日毎の成長具合が観察できますから、楽しいですよね。

    >万博、個人的には、「やらんでもいいのに」と思ってました。
    まあ、海上の森を外してくれて本当に良かったです。
    東山もオリンピックが来たらきっと無茶苦茶になってただろうし、来なくて正解でした。

    私も海上の森がなくなるかも・・と思って見に出かけたのが初めての訪問でした。
    オオタカの営巣地だったことで、反対運動が起こり開発を免れたことは大変よかったと思っています。
    みんなで守っていきたい自然豊かな森です。

    >コバノカモメズルって変わった名前ですね。
    とてもかわいいお花です!
    楽しめました。ありがとうございました!

    花経1cmにも満たない小さく渋い色の花ですが、花弁の先端がスクリューのようにカールしていて面白い形です。
    小葉の鴎蔓。
    名の由来は、蔓に対生している細長い葉の様子を、カモメの飛ぶ姿に見立てたものだそうです。
    図鑑などでは何度か見ていた花でしたが、真夏に沢歩きをしたことがなく、チャンスがありませんでしたが、
    暑さの中を歩いたご褒美だったのでしょうか、ラッキーにも遭遇することができました。

       シベック

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