2011/08/19 - 2011/08/29
452位(同エリア984件中)
のんほさん
1988年からおよそ4半世紀ぶりに成都へ。
4半世紀前も「混沌」だったが、今回も別の意味で混沌だった。
古い建物が壊されるのは、時代の流れとしていたしかたない部分もあるが、
新しく作り直したものを古く見せかけて集客するのは、もっと悲しい。
北京や上海などは観光化が一足早かっただけに、そろそろ「さじ加減」を
心得てきているが、地方都市はまだまだいわゆる観光地化真っ盛り。
その混沌ぶりをどうぞ。
- 旅行の満足度
- 3.0
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壁に向かって何やらゴソゴソ。ここは文殊院の切符売り場。なぜこんなに小さな窓口なのかは不明。
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夕暮れ間近、地元のおじさんたちが一局。「あれ〜、こんな風景前に見たことが……」とデジャヴの感覚が襲ってくる。
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ありました。1985年8月文殊院にて。こちらで興じているのはトランプでしたが。
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文殊院の中には、地元の人にぎわう昔ながらの茶屋があり、なかなかいい感じだった。
が、一歩外に出ると一大観光地で、古っぽく造られた土産物屋、食べ物屋、旅館が立ち並び、びっくりする。
周りの通りがあまりにすごくて、どこが文殊院がわからなかったくらいだ。
これは、そういった食べ物屋の一角で食べた点心。
手前左から蓮子カオ、焼売、竹葉カオ、奥は葉児カオ。
まあまあです。 -
天府広場に面して建つ毛沢東像。後ろにあるのは午前8時ではなく、夕方6時の太陽。そして毛主席の目に映るのは…。
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こんな風景でした。
像が建った当時、こんな風景を目にすることになるとは、だれも思わなかったでしょうね。 -
今回泊まった成都新華国際酒店の近くにある「小譚前豆花」は歴史のある店らしい。豆花以外のメニューもわりといい。ホテルの朝ご飯がまずかったので、3回くらいお世話になりました。
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紅糖豆花(3元)。つるりと食べられる。
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成都駅の北側にはお茶の卸市場がある。茶葉だけでなく、茶筒、茶器から贈答用の化粧箱や紙バッグまである。
3種類のジャスミンティーを飲み比べ=写真、1斤(500g)180元の茶葉を購入。ほかに、竹葉青1斤280元、甘露1斤350元、滇紅(紅茶)1斤150元も少しずつ購入。相場かどうかわからないけど、中国人の知り合いと一緒だったのでケタはずれにボラれてはいないと思う。
ただし、その友人曰く。「ちゃんと選んでも、その茶葉をちゃんと包んでいるかわからないから最後まで安心できない」 -
火鍋のチェーン店「皇城老マ(女+馬)」琴台店。立派な店構えで、外の壁にはこんなレリーフが。
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中国人の友人と3人で火鍋。具材は臓物類が多くけっこう脂っこい。しかし、ここの食材は、まぁ安心できるものだそうだ。
この友人にいわせると、今、中国で生活するのはとても大変らしい。「街に出るときはいつも、今日もだまされませんようにって祈りながら出かけるのよ」。わかるような気がする。 -
相変わらずな結婚式の盛り上げグッズ。ここに披露宴の参列者が記帳するらしい。
余計なお世話だが、彼らは10年後、20年後に恥ずかしくならないか? とにかく、新郎の半ズボン背広はやめてほしい。 -
青羊宮の近くの送仙橋にある骨董市場。
想像はしていたが、買いたくなるものは何もなし。
どう見ても古くない骨董、へたな油絵、安っぽい家具などが並ぶ。
簡単にいうと「よくできていないニセモノ」ばかり。それでも財を成した店は大きなオウムなぞ買っている。 -
チベット系の女の子。実演販売ともいえる。
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立派な骨董になるために「滝修行中」。
こんなにあからさまに製造過程を見せてしまっていいのだろうか? -
四川博物館は2009年に改装してから無料で入れるようになったらしい。
これは明代初期の墓から出土した人形。兵馬俑と同じで一体一体、表情も格好も違っていておもしろい。
なかなか美男子もいるし…… -
異民族と思われるおじさんもいる。
黒く焼いているということは、そういう肌の色だったのか? -
この人もなかなか美しい。帽子がおもしろいけど。
帽子や衣装、持ち物の違いで位が違うのだろう。 -
杜甫草堂。写真にダマされてはいけない。ただで入れてもらえるツテがあったから入ったけど、有料だったら絶対入らなかったと思う。
コンクリートの建物が立ち並び、そのどれもが売店と化している。もちろん買いたいようなものは何もない。
あちらこちらの草むらに仕掛けられたスピーカーから虫の音が流れてくる。
しかも、中秋が近かったせいか、園内にはさまざまな電飾が施され、自然を楽しむどころではない。 -
武侯祠も杜甫草堂と似たりよったり。三国志ファンならまだ感動のしようがあるのかもしれないけど。
最後に見た、このおじいちゃんたちのくつろぎ具合がせめてもの救い。
ついでに言うと、武侯祠の横になる「錦里」はまるでテーマパークのフードコートのよう。がっかりした。 -
寛窄巷子も「古い町並みを生かした」というふれこみではあるが、実際にはほとんどが「古っぽく建て直した建物」のようだ。
ほんの10年くらい前までは、昔そのままの形で残っていたらしいだけに残念。
と、さんざん愚痴りましたが、あくまでもわたしの主観ですのであしからず。
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この旅行記へのコメント (2)
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- がおちんさん 2012/07/12 08:27:19
- やっぱり成都も・・・
- のんほさん、こんにちは。
成都旅行記、拝見しました。
昔を知る人には、今の中国は厳しいですね。えげつない観光化をされて、杜甫も嘆いていることでしょう。ニセモノやぼったくり以上に気になったのが、食の安全です。何でも金、金しか考えない今の中国では、旅先で自分が食べているものだって信用できませんね。
個人的には、省エネルックの新郎の写真が笑えました。
がおちん
- のんほさん からの返信 2012/07/12 22:53:17
- RE: やっぱり成都も・・・
- がおちんさん:
お久しぶりです。
成都は見ての通り。前とは別の意味で混沌です。
引き続き、四川の古鎮のようすもアップします。
これもフクザツな気分になる話です。
しばらく中国はいいかなというのが実感。
今年の夏はまた南インドです。
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