2012/06/19 - 2012/06/19
42位(同エリア178件中)
あしもむさん
今回はポルタヴァとルガンスクの2都市を訪問してきました。キエフから早朝初の特急電車でポルタヴァへ。そして夜行列車でルガンスクへ向かい、1日街を歩いて再び夜行列車でキエフに戻る、という強行軍です。
ポルタヴァはウクライナの「心のふるさと」として連想されることも多いそうです。訪問を決めるまでは「ポルタヴァの戦い」という戦争があったことをおぼろげに知っているだけでしたが、改めて歴史に関連する文章などにもちょっと目を通してみたりして勉強になりました。
写真がまた膨大な量になってしまったので、ポルタヴァも2つの旅行記に分けました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅の起点はまたまたキエフです。ポルタヴァ行きの電車は6:15発、9:04着で310.26UAH(3000円強)。今回の旅程の中で購入した切符の中で、一番高くて疑問に思っていたのです。それがホームに降りて、納得!
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今回ユーロ2012実施に向けて新規導入された、韓国製の新型特急車両でした。
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えっ!?WiFiも使える?
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ちょっと泥で汚れていて残念だった先頭車両。
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隣の車両、ドネツク行きもこの車両でした。ちょっとおトクな並びでした。
ちょうどこの日、ウクライナ戦がドネツクであるとのことで、黄色や青のユニフォームを着たサッカーファンがたくさん乗りこんでいました。 -
乗車のシステムはこれまでに乗ったことのあるウクライナの長距離特急と同じでした。チケットを見せ車両と座席を確認されます。
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ユーロ2012のロゴもしっかり貼ってありました。終了後はどうなるんでしょうか?
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中はまだ新しい香りが…。荷物置き場もあり、自動ドアもあります。各座席にはテーブルはもちろん、簡単なフットレストもあります。WiFiもキエフ出発前は使えましたが、出発直後から使えなくなりました。
出発時には「キエフ・ワルツ」の有名な一節が流れ、旅情をかきたてます。隣のドネツク行きが先に出発するのを見ていたのですが、ちょうど電車が動き出したところにチケットを持って現れた男性が…!しかし、この新型車両の場合はもう扉もきちっと閉まっているので、結局乗れなかったようです。ウクライナの電車は時間に正確なので、気をつけなければ…。 -
ウクライナの国旗と似ています。窓がまだピカピカなので、こんな贅沢な写真も撮れました。
トイレもきれいでした。流すシステムは飛行機のものと似ていました。 -
降りるときに車掌のお姉さんにお願いして、制服姿を撮らせていただきました。本当は全身像なのですが、公開の許可はいただいていないので、「かわいい!」と思った肩の部分のみです。ウクライナの伝統的な刺繍があしらわれています。
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ポルタヴァに到着!
ポルタヴァには主要な駅が2つあり、到着駅としてポルタヴァ・Kyivska駅、次の場所への出発駅をポルタヴァ・Pivdenniy駅として、ポルタヴァの街を横断する形で街歩きしました。 -
建物の中。やや薄暗い感じもしました。
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早速古めかしいトロリーバスを発見。2つの主要な駅は1番のトロリーバスが結んでいるそうです。
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駅を正面から撮影。
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ポルタヴァ・Kyivskaからロータリーを抜けててくてく抜けると、近代的なショッピングセンターに出てきました。
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だだっぴろい広場のようになっています。中長距離バスなどのターミナルもここにあるようです。
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どこに行くバスかは確認できませんでしたが、たくさんバスが止まっていました。
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市場もあるようです。
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最初にポルタヴァの戦いの舞台となった歴史地区に行ってみたかったので、北方向に行くバスを待ちました。ロンプラによると、5番か37番が近くまで行く、ということだったので待っていると、早速5番のマルシュルートカが!とってもいいタイミングです。
運賃は1.75UAH。車掌のお姉さんに払って、チケットをもらいました。地図を持っているのに気づいたらしく、どこに行くのかと聞かれたので「ムゼイ(博物館)…」とつぶやくと、博物館の前を通りかかったときに乗客総出で「ここよ!降りなさい!」と教えてもらえました。やさしいなあ…。 -
ここらも平原です。ここで凄惨な戦いが繰り広げられたなんて、今はとても信じられないようなのどかさです。
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そして降り立った場所…。ひっそりとしていて、聞こえるのは走り去るマルシュルートカのエンジン音と鳥の声のみ。ちょっとだけ途方に暮れてしまいます。
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ここが歴史地区の中心であることは間違いないらしいです。親切な地図もあって、教会やまわりの建物の名前も確認できました。
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ただ、到着したのは10時前。お土産屋さんも開店したばかり。博物館もまだ閉まっていました。
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こちらがポルタヴァの戦い博物館(Poltava Battle Museum)。1700〜1721年のロシアとスウェーデンの大北方戦争時、決定的な戦いとなったポルタヴァノ戦いの舞台となったまさにその場所に建てられています。
開館は10時からということで、先にまわりを散策しておきます。 -
博物館の目の前に、ロシア人兵士の集合墓地があります。
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墓地の後方にはSpasskaya教会だと思われる教会がひかえています。
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もちろん正教会の十字架。
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ウクライナ語ではなくロシア語で何か書かれていました。
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墓地の上からはSpasskaya教会もきれいなシンメトリーで見えます。
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ロシアの国章でしょうか。
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教会の正面にまわってきました。
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まだこちらも開いていませんでした。
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にしても本当にのどかです…。
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ポルタヴァの戦い博物館の斜め向かいにも何か建物がありましたが、今は使用されているのかどうかわかりませんでした。
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ポルタヴァの戦い博物館は771.5ヘクタールにも及ぶ歴史地区内に位置しています。弧の敷地内には古代遺跡や紀元前1世紀の遺構などもあるそうです。適当に計算してみたら東京ドーム164個分…?(正しいかどうか全く保証できませんが)ま、とにかく広いということです。
ここにも何かアーチ状のモニュメントが。 -
中央には鐘がつるされていました。
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それぞれの柱にはポルタヴァの戦いに関わった3国、ウクライナ、スウェーデン、ロシアの国旗とともにそれぞれの国の言語で何かが記されています。そういえば、この前ウクライナとスウェーデンはサッカーの試合があったばかりでした…。
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途方もなく広い公園…、というか原っぱです。
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周囲にはバラが植えられていました。
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Spasskaya教会のドームが青空に映えてきれいでした。
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博物館前にあったのはピョートル1世の像。
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ピョートル大帝とも称される人です。後方の博物館はポルタヴァの戦いの関係資料も充実していましたが、ピョートル1世関連の展示もたくさんありました。
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10時の開館時間直前の博物館。木陰のベンチに座って、ぼおっと待ちました。
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もう少し時間があったので近くにあったお土産屋さんをひやかします。ドラえもん…!
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入場料は
・子ども&学生:5UAH
・大人:8UAH
撮影チケットは
・写真:8UAH(カメラ1台につき)
・ビデオ:20UAH(ビデオカメラ1台につき)
オーディオガイドも20UAHで貸し出しているようです。 -
博物館は入って左側から、ぐるりと回るのが順路になっています。各部屋の入り口にある長めの説明も、展示物も全て英語でも表記があります。
最初のホールは「17世紀におけるヨーロッパ史の特徴と地理的観点から見たウクライナ」がテーマになっているようでした。英語を私訳したので自身がありませんが…。 -
館内には当時のありとあらゆるものが展示されています。
この18世紀初頭の大北方戦争にロシアが勝利したことで、ロシアがヨーロッパにおいて台頭し、ウクライナ支配を確立したという経緯から、ウクライナ人にとってポルタヴァノ戦いというのは、私が想像していた以上に大きな意味を持っているようでした。 -
ペトロ・モヒラ(1596〜1647年)。1994年に描かれた油絵です。
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17世紀中ごろのウクライナの地図。
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この時代にはキリスト教が根づいていたようです。
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17世紀から18世紀にかけてウクライナの学術的中核を担ったキエフ・モヒラアカデミー(1615〜1817年)のコーナー。この名前のアカデミーはキエフにも現存しています。
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こんなのでやられたらひとたまりもないでしょうね…。
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右はウクライナのヘトマン(ヘーチマン)だったボフダン・フメリヌィツキー(1595〜1657年)。左はスウェーデン王だったCharles X Gustav(1622〜1660年)。
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次のフロアには船を模した展示がありました。
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ポーランド王や、スルタン、クリミアのカーンなど。
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肖像画、当時の品々、再現した武器、地図など、ありとあらゆるものが並びます。
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青や水色の紋章がさわやかです。
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一部は特設展示なのか、ウクライナの工芸品などが並べられているエリアがありました。
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この真横に現代風の洋服を着たマネキンが…と思ったら、警備のおじさまで、いきなり動いたので驚きました。
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地元の作家さんの作品だったかと思います。戦争に関する博物館ということで血なまぐさいものも多い中、癒されます。
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ロシア皇帝だったOleksiy Mikhailovych Romanov(1629〜1676年)、ピョートル1世(1672〜1725年)、ピョートル1世の母親のNatalya Kyrylivna(1653〜1694年)。これら、全て作者不詳で18世紀の作品だそうです。
ピョートル1世はバルト海を掌握するためにこの戦争を始めました。そしてこの戦争の大きなターニングポイントとなったのが1709年のポルタヴァの戦い。ヨーロッパの権力のバランスに大きな影響を与える結果となりました。 -
足元にも気をつけなければならないようです(笑)
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ポルタヴァノ戦いは1709年の4月初旬から6月27日まで続きました。結果として、ロシアの勝利によってスウェーデンの力が弱まることとなりました。
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展示室が続きます…。あれ?掃除道具が放置されてます。
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またまたピョートル1世(1672〜1725年)。
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ピョートル1世の手形のレプリカ、なんてものもあります。
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ピョートル1世の属していた軍のユニフォーム。なぜかピョートル1世はこのコートを裏表に着ることを好んだというエピソードもあるんだそうです。
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硬貨やメダルなど。
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絵のテイストにもいろいろあり、ちょっとしたスケッチから油絵まで、実に多彩です。
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掃除用具は片付けましょうよ…、と思っていたら、「あんたが来んのが早すぎんのよ」と言わんばかりに、係りのお姉さんが掃除用具を片付けて去っていきました。
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コサック兵の守衛所を再現した様子。急襲に備えての武器や火薬が壁にかけられています。テーブルの上にはパイプやタバコなんてのもあります。
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こちらはロシアの兵舎の中でも、見張り台の内部を再現したもの。
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これも兵舎の再現でしょうか。
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博物館の中で一番広くて雰囲気のあるスペースに入って行きます。
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大きな絵がたくさんありました。
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マネキンつきで大砲もあります。
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とても古い旗のようだったので、オリジナルのものか、それに近いものではないかと思います。展示室の上部にありました。
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当時の戦場がジオラマになっています。
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この展示室だけは効果音つきで、馬のいななきや銃声などが聞こえ、雰囲気を盛り上げます。
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おそらく、この博物館のハイライトとなる部分でしょう。迫力がありました。
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白いプレートがこちらを見下ろしていました。
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振り返るとこちらにも巨大な絵が。ポルタヴァの戦いを題材にした絵画は無数にあるようです。
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大砲って後ろから見るとこんなふうになってたんですね。ひとつ勉強になりました。
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軍事予算が潤沢だったのか、それとも高貴な人が使うものだったのか。大砲にまで装飾がありました。
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O.Menshykovがピョートル1世にあてた手紙を複写したもの。賞与について書かれているそうです。
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これも船を模した展示のようです。
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18世紀初頭のオスマン軍のいでたち。「騎兵」「歩兵」「タタール軍」。この絵も18世紀に描かれたスケッチだそうです。
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スウェーデン国旗の左側、ガラスケースに入れられていたものは…
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…スウェーデン王カール12世のデスマスクのコピー。
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ここは展示物が不足しているということはないのか…?というぐらい展示品がありました。
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最後の展示室にはネコが…。たわむれようとしたら、広々とした庭に出て行ってしまいました。
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ピョートル1世が実際に身に着けていたという服。
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こちらはピョートル1世の顔型。1719年に作られたもの。
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入るのが早すぎて気づきませんでしたが、開館時間中はこのように旗がかかげられているようです。
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Spasskaya教会。ポルタヴァの戦い当時の教会が現存しています。鐘楼は1930年代に破壊されたとか。また、ピョートル1世が戦いの後にここで祈ったという言い伝えもあるそうです。
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入ってみてあまりの内装の素晴らしさにしばらく動けなくなりました。近くにいた教会で働いていると思われる女性に写真を撮らせてもらっていいか聞くと、寄付金をいくらか出してくれるなら…ということだったので、思う存分撮らせていただきました。
ちなみに、入場自体は無料です。 -
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Spasskaya教会の扉。中まで見せてもらえて、しかも写真も撮らせてもらって本当に良かったです。これを見られただけでも来た甲斐があるような気がしました。
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もうすぐ咲きそうなひまわり。ひまわり畑、見たいなあ…。
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目の前で5番のバスを見送ってしまいましたが、きっと15分ぐらいで来るだろうと思いました…。が、これが大間違い。結局1時間以上待つはめになってしまいました。行きもタイミングよくバスが来たので、頻繁にあると勘違いしてしまっていました。
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時折車は走っていきますが、それ以外は鳥の声しか聞こえないところでただぼさーっと待つほかありませんでした。
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やっとのことで5番のバス(マルシュルートカ)が来て、乗ってみたらなんと行きと同じ車で、車掌さんに笑顔で出迎えられました。
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ちなみにこんなバスでした。
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ポルタヴァ・Kyivska駅前に戻ってきたので、これから市街地中心部の散策に入ります。
→→→次の旅行記に続きます。
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