京都　詩仙堂

2012/06/13 - 2012/06/13

娘の　出産後のお手伝いに　1カ月滞在した時に　娘宅からほど近い　詩仙堂へ　ぶらり　行ってきました。

終わりかけのサツキが　侘びた佇まいに　彩りを添えて　一番乗りでの入館に　観光客もいない　ゆったりとした時間を過ごせました。

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詩仙堂：　父祖代々徳川譜代の臣であった　石川丈山は　大阪夏の陣で功名をたてたのち　徳川家を離れ　文人として朱子学を学びました。　丈山、59歳の頃　詩仙堂を造営、 聖賢(仁、義、礼、智、信、忠、孝、悌、寛、恕、謙、勇、厳 の全てを兼ね備えた至誠の人格者をさす)の教えを　自分の勤めとし　90歳で没するまで　この地で　過ごしました。

凹凸窠(おうとつか）と呼ばれた　石川丈山の住居の中の　一室、詩仙堂が　いつしか　住居の呼び名となる。


　　

エリア 下鴨・宝ヶ池・平安神宮(京都)

叡山電鉄　一乗寺から　ずーと東へ　坂を上ります。

詩仙堂 入り口、小有洞の門。　

石段を数段上がり　左右の竹林のなか　進みます。

振り返った眺め。

一足踏み入れると　竹林に囲まれた　別世界へ誘われるようです。

老梅閑の門　を　くぐり・・・

朝一番なので　竹箒でならされた跡が　誰の足跡も刻んでいません。

竹箒の後が　清々しくて　地面の砂を　荒らさないよう　飛び石を踏んで歩きます。

美しく掃き清められたお庭。

書院北の　白砂の庭。

詩仙の間は　建てられた当時から　天災地変の難を免れ往時の面影をそのままに　偲ぶ事が出来る建物です。　

中に入ります。

丈山は詩仙の間を含め　建物や庭の10個の要素を凹凸窠十境と見立てました。

終わりかけのサツキが　まだまだ色鮮やかで　綺麗です。

詩仙の間から眺める　お庭。

現代では　住宅地の中に位置しているとは思えないほどの　静けさです。

詩仙の間から　

至楽巣の前のお庭から　供えられた庭履物で　お庭の散策ができます。

至楽巣の前より庭に下り立ってみると、まず、すぐ左手に 洗蒙瀑 があります。

洗蒙瀑(せんもうばく）、 蒙昧を洗い去る　という意味の滝。

ししおどし。　この侘びた音が　何処からともなく響き　静けさを　いっそう引き立たせます。

嘯月楼（しょうげつろう）　楼閣は、丈山が月を見、庭を見る為に作ったそうです。

百花塢の池泉。

残月軒。

十方明峰閣(座禅堂）

嘯月楼(しょうげつろう）と詩仙の間の部分のみが丈山当時の建築だそうで、他に　色々あるお部屋は　後世に改築されたものだそう。

心穏やかに　瞑想。　

玄関の奥の土間に　おくどさん、があります。

のんびりと　小一時間。
世間から隔絶された　ひと時でした。

詩仙堂・・・秋の紅葉、春のサツキの　観光客で賑わう時期を　避けて見学される事をオススメします。