名水を訪ねて　「泉神社の御神水」

2012/05/05 - 2012/05/05

　名水が好きです。山裾にコンコンと湧く湧き水には、それぞれの山の味がするように思います。阿蘇の水や信州・和田峠の水をよく汲みに行きます。
　今回、関ヶ原や彦根に行くついでに、伊吹山の麓の名水を訪ねてみたいと思い立ち、ネットで調べてみました。
　関ヶ原ＩＣから近い所に見つけたのが「泉神社の御神水」でした。

エリア 米原(滋賀)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

今日は5月5日のこどもの日です。

　私達夫婦は、伊吹山の麓に古代からコンコンと湧く名水を求めに、名神自動車道の関ヶ原ＩＣで下りる予定ですが、その前に養老ＳＡに立ち寄ります。

　「何をするにもまず腹ごしらえをしてから！」が、モットーの私達です。

　関ヶ原ＩＣで下り、国道365号線で長浜方面に向います。不破関、関ヶ原の古戦場の標識を横目に通り過ぎ、伊吹山ドライブウェイ入口を右に見て、そのまま進みます。
　この辺で右折するのではと思っていたら、「泉神社→5ｋｍ」の標識を見つけました。「集落の中の道を避けて大回りする道がある」と、書かれていたのをネットで見ているので、道標に従います。

　泉神社にやって来ました。ここは地名も大清水です。
　泉神社の御神水を頂くつもりの私達は、水汲み場の前にある駐車場に車を止めます。居合わせた人の話では、いつも名古屋方面の車がいっぱいで、こんなに空いているのは珍しいのだそうです。
　まずお参りに向います。

　泉神社の名前や、大清水の地名からも察することが出来ると思いますが、ここは太古の昔から名水の湧き出ている所です。天智天皇のことにはすでに天泉所と名付けられ、御領所となっていたのだそうです。

　これは石碑です。

　泉神社の御神水は、伊吹山系からのミネラルを豊富に含む湧水で、昭和60年、環境庁の日本名水100選の指定を受けています。

　これは泉神社御神水の「名水縁起」です。

　ここが湧水口で、泉神社の御神水は、ここから湧き出ています。

　泉神社の御神水です。以前はここで直接汲んでいたそうですが、今は別の場所に、水汲み場が造られています。

　これは泉神社境内にあった巨木です。
　ここでは、地元の人が野菜などを無人販売所で売っていました。私が覗いた時は、まだ朝早かったのですが、ワラビが出されていました。

　伊吹の大神を水の神として祀っている泉神社に、感謝の気持でお参りしていきます。

　泉神社は村社ですが、古い歴史もあり、周りの自然も素晴らしいです。

　泉神社は神社ですが、鐘楼があります。

　見てください！泉神社のこの巨木！

　境内の落ち椿も風情があります。

　今の時期、シャガも咲いていました。

　そして、ここが泉神社の水を汲める水汲み場です。
　私達もわずかですがお礼の気持ちを管理費として納めさせていただき、持ってきたペットボトルに水を頂きます。
　ここの水はミネラルを多く含み美味しいと評判です。私も飲んでみましたが、口当たりのやわらかいまろやかな水でした。

　ここは御神水拝受所となっています。そして、「泉神社後神水の特色について」の説明がされています。
　私達が行った時は、御覧のとおり、ガランとしていましたが、居合わせた人の話では、いつもは順番待ちになるのだそうです。

　水汲み場はこのようになっており、一度に何人もの人が汲めるようになっています。湧出量は1日当たり約４５００トン、年間水温約１２、５度だそうです。
　さすが環境庁選出の百名水、私達が水を汲み終えた頃、何台もの車が水汲みにやってきたのでした。

　泉神社で御神水をいただいた後は、国道８号線で米原から彦根に向いました。
　途中、醒井（さめがい）の里に立ち寄りました。
　霊仙山の山裾に広がる醒井の里は、木彫の里としても有名ですが、ここにも美味しい水があります。
　ここは「コミュニティセンター」と「水の宿駅」です。

　これは醒井の水の宿駅にある「居醒（いざめ）の清水」です。地蔵川の源泉で、昔、伊吹山の荒ぶる神を討伐しようとして敗れ、高熱を出した日本武尊が、この泉で熱をさましたのでこの名がついたのだとか。
　私も飲んでいきます。おいしです。

　美味しい水がある醒井では、ニジマスの養殖が行われていますが、これはそのニジマスを使った「にじますバーガー　オーロラ味」です。鱒フライと、赤カブピクルスをはさんで、オーロラソースで仕上げた御当地バーガーです。水の宿駅の特産物を売っているコーナーで、１個３８０円で売られていますが、とても人気があります。私ももちろん食べました。