2012/04/21 - 2012/04/21
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まりも母さん
1週間前に訪れた茨城県桜川市の里山の山桜。
その時はまだ、咲き始めだったので、もう一度、出かけてみました。
見たかったのは、桜川市高峰の自生の山桜。
平安時代のお花見のように自生の山桜の咲く里山の風景です。
国の天然記念物「桜川のサクラ」の保護・育成・啓発活動に取り組んでいる、
”サクラサク里プロジェクト”のポスターの写真にあった、
新緑の緑と、ほのかなピンクのグラデーションが織成す一瞬の景色が見たくて、今週も来てみたのです。
山桜はそろそろ見ごろに咲いていましたが、本日の天気はうっすらとした曇り。
遠めに見る山桜はすこし霞の向こうのような景色で、ポスターのような色とりどりの山には、もう一息でした・・・。
したがって、写真もそんな具合で、目で見るほどにもきれいに写りませんでしたが、
ソメイヨシノの同じピンク一色のお花見とは全く違う
雅な山桜の風景は、今年新たに知った、お花見の楽しさとなりました。
途中に寄った、桜川市「月山寺」では珍しい、植物も見るという思いがけない収穫もありました。
今日は、里山の山桜を見ながら、石岡市八郷地区から車で桜川市高峰へとドライブです。
先週2012年4月15日のの桜川市の山桜のお花見の旅行記は下記になります。
桜川の山桜と笠間の桜めぐり
http://4travel.jp/traveler/marimomaman/album/10662470/
コメントは順次記載いたします。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
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かすみがうら市西部の雪入には自生の3000本ほどの山桜があり、「成沢の山桜」と呼ばれ、景勝地になっています。
ここ数年、どんだけ、山いっぱいに山桜が咲くのか?とたびたび行っておりましたが、
”一山山桜でいっぱいのものすごい景色”は全くどこなのか判りませんでした・・・。
今日も、桜川市へ向かう道は、かすみがうら市から石岡市を抜ける、里山コースをとり、山桜探求 ロードオブザ山桜 な訳です。
里山に菜の花。
のどかな景色です。山の中にもチラホラ山桜のうっすらピンクが見えます。 -
雪入(ゆきいり)あたりに来ました。
今日はうす曇なので、写真もよく写らないのですが、山の木々の中にうっすらピンクの山桜が所々に見えます。
実は、観光協会の「成沢の山桜」の紹介ページを見て、
”ひと山 山桜いっぱいなの!?”と思い込んでしまったのがそもそもの始まりだったのですが、
サイトに紹介されている写真って〜良く見ると、桜のうっすらピンクだけじゃなくて、落葉樹の葉の出る前の裸んぼの木の色もまざって、
いっしょくたに見えてるんですよね〜〜〜。
だから、一山全部が山桜だらけ〜なんてのは無いのです・・・。 -
県道土浦・笠間線から雪入方面に向かう上佐谷小学校あたりから眺めます。
針葉樹が生えてる所は濃い緑。
葉っぱの無い木は白っぽい感じ〜
で、その中のピンクや赤っぽいのが山桜です。
山桜は、ソメイヨシノのような同じ濃さの同じ色のピンク一色ではなく、
白っぽい花、ピンクっぽい花、色々です。
その上 同時に出てくる葉っぱの色も緑っぽいのから真っ赤なのまで様々なので、遠目に見ると、それぞれが複雑に混ざって見えて、いろんな色に見えるのです。
成沢の桜を違う方向からも見ようと、「県立青年の家」へ向かってみました。 -
「県立青年の家」のあたりもソメイヨシノの沢山咲く場所ですが、
もう、ソメイヨシノはとっくに終わって、今は八重桜が咲いていました。
まぁ、八重桜は本数的には少ないのでしょうが。 -
建物の裏あたりから見える景色です。
こんな感じで、山桜の花の咲き進み具合が色々だったり、
葉の色が異なるので、パッチワークみたいにカラフルに見えるのです。 -
成沢の山桜は多分、一番見ごろな時期だと思いますが、
自生の桜なので、こんな具合です。
天気がよければ、もっとはっきりした写真も撮れたと思います。 -
来た道を戻って、田畑のある場所まで下りてきました。
道路を横切る動物の姿が・・・
猫でもたぬきでもない・・・。
離れた場所で車を停めて、ズームで撮ってみましたが、
イタチかな〜?
このあと、かわいいしっぽとお尻をこっちに向けて、側溝の穴かどこかに入っていってしまいました。 -
八郷の里山です。
あっちこっち きょろきょろすると、けっこう山桜の木が見えます。
今まであまり気にしていませんでしたが、
山桜って案外、咲いてるもんなんですね。
ソメイヨシノのようにぱっと花いっぱいで目立つ咲き方でないものが多いので、
散りかけの桜かな〜、位しか思っていなかったのかも・・・。
山桜と認識できるのは、花の咲いてる今の時期だけ、
葉桜になったら、もう他の木と見分けがつきません。 -
薄ぼんやり、遠めにピンクの桜が見えます。
-
先週、この道を通りかかって、茅葺きの門が見えたので、
今日は、寄ってみようと思ったお寺です。
「天台宗曜光山月山寺」
手入れのされた、大きなお寺のようです。
天台宗曜光山月山寺webサイト
http://www006.upp.so-net.ne.jp/youkouzan/ -
これが、道路から見えた茅葺きの門。
今はこちらの門は 閉められていました。 -
この松は樹齢700年とかの「五葉の松」
かなりの老木の為、手入れと管理がとても大変だそうです。 -
「本堂」の右手には高い場所があり、そちらに千手観音の収まったお堂があります。
観音様は扉が閉まっていて見られません。
「千手堂」の前から「本堂」の方を見る景色です。 -
「鐘楼」も高台にあります。
脇に枝垂桜が咲いていました。 -
お庭は白い石が掃き清められた枯山水にもなっています。
-
ふと、上を見上げると、桜が咲いています。
もう、終わりかけで、葉桜になりつつあるところでしたが、たしかにまだ花が咲いています。
しかし・・・下に桜の木の幹が見当たらないな〜とその木の下で見上げていると、
”参拝者係”という札をつけたお寺の方が、声をかけて下さいました。 -
そして、この木の説明を聞かせて下さいました。
この二本の木は夫婦の木なんだそうです。
画像は、後ろ側から見たものですが、
本堂側から見ると、ふつうに二本の木が立っているだけです。
杉の木みたいでしたが。
画像左が男の木、右が女の木だそうです。
この木、どちらとも、過去に落雷にあって、幹がばっくりと割れてしまったのだそうです。
その割れ目がこの画像です。 -
「こちら側に廻って、御覧なさい」と見せていただいたのが、男の木のほうの裏の割れ目です。
落雷で、割れてしまった幹ですが、いつの間にか その割れ目に鳥の運んだものらしく、境内にはない山桜の枝が伸び、
いつしか、幹の途中から枝を外に伸ばし、
花が咲くようになったそうです。
私が気づいた、幹がないのに上に桜が咲いてるのは、
こういう事だったのです。 -
そして、夫婦木の女の木の方も同じく落雷に合い、
割れ目ができました。
そして、こちらにも同じように別の植物、
こちらは蔦が中に生えたのです。
割れ目の中に太く伸びたツルが、木のようになり、上のほうで葉を茂らせるのだそうです。
別の植物が寄生してしまうのは、元々の木には良くないのはわかっているけれど、
ここはお寺なので、殺生はしたくない、とそのまま、寄生した植物も切らずにおいているそうです。 -
木の途中から桜の太い幹が出ています。
この桜、一週間前が満開の見ごろだったそうです。
こういうお話も、お寺の方に伺って初めて判るもので、
教えて頂いて良かったです。
「月山寺」は他にも「月山美術館」という建物があり、その中にはお寺の所有する沢山の文化財が展示されているそうです。
特に国指定の重要文化財”網代笈(あじろおい)”が目玉展示物。
(入館料300円)
桜川市には安産で有名なお寺「雨引観音」や「伝正寺」が知られていますが、こちらの古刹もなかなか見るべき所のあるスポットだったのですね。
(伝正寺は、山門が壊れているのを数年前に見ましたが、現在修復中のようです) -
桜川市高峰の里山に山桜の沢山咲くあたりに着きました。
”サクラサク里プロジェクト”によって、
道路に案内板や 少ないですが、駐車場、それに散策マップなども紹介されています。
桜の季節には、観光で訪れる人の来そうな場所に立って、案内もして下さっています。
”桜川のサクラ”のwebサイトは、桜のシーズンの開花状況を頻繁に画像付きで更新しているので、とても参考になります。
あまり知られていない、山桜の事、桜川の桜の事、色々参考になるサイトです。
とても美しい時期の山桜の画像も見られます。
桜川のサクラwebサイト
http://www.sakuragawanosakura.com/ -
今日は、色んな場所の山桜を眺めながら、ここに来ましたが、やはり、
”高峰”の山桜が、一番見ごたえがありそうです。
山の中に道は、桜の咲くシーズンは車両通行止めになります。
少し手前から歩いて近づくか、遠めに眺めるお花見になります。
散策マップにしたがって、歩いている方も多くいらっしゃいます。
付近は里山そのままなので、田畑では農作業をされている方もいますし、
住宅もある場所です。
お弁当を食べるような場所がほとんど無いのですが、
それでも、ハイキングのように畑のはじっこの空き地でお弁当を食べながら桜を眺めている方も。
「磯部桜川公園」の山桜は、車でお弁当を持ってお花見に来られる方の多い場所ですが、
こちらの「高峰の山桜」は歩きながら、景色として眺めるお花見です。 -
自生の山桜としては、かなり沢山生えていると思います。
すてきな風景です。 -
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ヤギがいました。
なんとものどかな感じです。 -
昔のお花見は多分、こんな風に遠くの山桜を眺めるものだったりしたのでしょうね。
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これは「桜川磯部稲村神社」の駐車場にある桜です。
色が濃いピンクでとても珍しいと思いました。 -
こんなに濃色の桜は初めて見たと思います。
近くにいた神社の方らしき男性の話によると
咲いているうちにも色が変わり、今年は特に濃い色をしているそうです。 -
かわいい花です。
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山桜は色々な種類があるのですね。
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最後に「磯部桜川公園」に。
1週間前はあんなに沢山の人でいっぱいだった公園も今日は花見客はとても少ないです。
山桜、ここではピークはとうに過ぎてしまったからです。
でも、中には今が盛りと咲いている桜も。
これは「関山(かんざん)」と名前の書かれた桜です。
この桜の下でお弁当を食べました。
満開の「関山」を独占できちゃいました。
ちょっとうす曇りだけど、良い眺め。 -
大きめの美しい桜です。
-
先週沢山咲いていた山桜は今はもうこんな状態です。
花は散って、葉桜になりつつあるところ。 -
今日は山桜をたっぷり楽しんで、
見たかった景色に近いのが見れたかな?
桜の様子は毎年違うので、また来年、どんな山の景色を見せてくれるのか?
今年初めて、山桜のすばらしさを知って、来年のお花見ももっと楽しみになりました。
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