2012GW 家族で復興ツーリズム ２日目 ～南三陸町&花巻～

2012/05/01 - 2012/05/02

家族で復興ツーリズム２日目は、宮城県南三陸町の語り部バスツアーに参加＆岩手県花巻市の宮沢賢治のふるさとへ立ち寄ります！

語り部バスでは地元の方のお話を聞きながら、バスで南三陸町を案内していただけたので、当時の津波のすさまじさと、今の町の様子を知ることが出来ました。

※写真は防災対策庁舎。

【日程】
５月１日(火)：秋田市→塩釜→松島→鹽竈神社→南三陸ホテル観洋
５月２日(水)：南三陸ホテル観洋→花巻→秋田市

【宿泊先】
南三陸ホテル観洋
和室１４畳＋踏込／１泊２食
２名１室＠１４，０００円

エリア 南三陸・登米(宮城)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 観光バス 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

きのう申し込んだ、ホテル観洋の「語り部バス」。

コースは、ホテル→志津川病院・高野会館→防災対策庁舎→ベイサイドアリーナ→魚市場→ホテル。

防災対策庁舎にて１０分ほどの下車・各自見学タイムがあり、その他は車窓からの見学です。約１時間、＠５００円。

なんと南三陸ホテル観洋の宿泊者、バス３台で出発です！

さすが、ゴールデンウィーク。

まずは、ホテルより少し南にある「南三陸町立戸倉小学校」

左の骨組みの建物は震災の直前に完成した体育館。

一度も行事で使われないまま、あのような姿になってしまったそう｡｡

震災時、戸倉小学校にいた児童は全員この向かいの山に避難して助かったそうです。

もし大地震が来て津波が来るときは、あの山に逃げよう！、と３.１１の２日前の大きな地震の時に、職員会議で決めたそうです。

山の木が、波に浸かったところまで枯れています｡｡

ふたたびホテル前を通り、町の中心部へ走ってきました。

鉄の骨組みの建物の向こうに、志津川湾ごしのホテル観洋が見えます。

もう、この時点で、町のすべてが見渡せます｡｡
本当に、街がありませんでした。

コンクリートの建物は辛うじて形だけはとどめていました。

街の様子は、日々、変化しているそうです。

公立志津川病院。

どんなにすごい力だったんだろう。

医療用のガスタンク。

病院の横には、あまりにも有名になってしまった防災対策庁舎。

こちらでバスを下車し、献花台でに手を合わせてから、周りを少し歩いてみました。

言葉を失います。

私たちの大型バスのほかに、遠方のナンバーの車も数台が停まっていました。

両どなりにも役場などあったそうです。

「なつかしい未来へ」と書かれた看板。

建物の上に車。

もし自分のふるさとが｡｡

車って、こんな形になるものなのでしょうか。

町のいたるところで、種類ごとに、車や瓦礫の山があります。

小高いところに立てられた家屋は、浸水エリアを囲むように残っていました。

テレビで見るのとこの目で見るのは、全然違う。


被災地と、私の暮らしている東京が違う国のように感じました。

浸水したエリアには、今のところ、新たな建物を建ててはいけないことになっているそうです。

港の近くには砕け散った船たちが沢山ありました。

あっという間の１時間。ホテルへ戻ってきました。

ホテル入り口には震災翌日の３月１２日に昇った日の出の絵が飾られていました。

とっても美しい日の出だったため、街の人が地元の画家さんにお願いして描いてくれる事になったそうです。

１０時ちょうどにホテル観洋をチェックアウトし、仮設ファミマで飴を買いました。

中は、通常のファミマのようでした。

語り部バスでおすすめされた、「南三陸さんさん商店街」へ。

防災対策庁舎から車で５分くらい内陸です。

仮設商店街が並びます。

ゴールデンウィークだというのに人もまばらで・・

午前中だからでしょうか｡｡

ヤマウチを発見！

こちらのブログがとても分かりやすく、来る前に南三陸町の情報をリサーチしました。

試飲させてもらって気に入った復興地酒「南三陸」と、

大好きな一の蔵（宮城県）の日本酒をゲットしました♪

東北道にのって、岩手県花巻市にやってきました。

宮沢賢治のふるさとです。

宮沢賢治記念館と宮沢賢治童話村へ行きたかったのでお得な２施設セット券を購入。

宮沢賢治記念館は撮影禁止だったので、入り口の無料ロッカーにカメラと手荷物を預けました。

賢治先生の作品や生涯について沢山の展示があり、全部ちゃんと見て回ると１日過ごせそうなくらいです！

外には、館内にあった賢治先生がよくスケッチしていたのと同じみみずくの看板。

防災の看板も賢治ワールド！

記念館の隣には、あの「注文の多い料理店」に出てくる「山猫軒」。

こちらでランチにしましょう♪

店内には物語の中のお言葉が。

鉄砲と弾丸のかわりに、カメラとバックを置きました。

「山猫すいとんセット」＠１，１００円にしました。

焼きおにぎりとサラダも添えられ、味付けもとってもおいしくいただきました♪

ごちそうさまでした♪

山猫軒から車で３分、入場無料のイーハトーブ館。

売店に賢治先生のたくさんの作品と、ちょっとした資料・写真の展示スペース。

本を買うなら、ここですね！想像以上に多くの作品があります！
久しぶりに、「注文の多い料理店」を読みたくなりました。

またまた車で５分くらいの宮沢賢治童話村へ。

入場すると「銀河トレイン」が発車するところだったので乗車！

歩くのより遅いスピードで、２００メートル位の「賢治の学校」へ移動できました♪

賢治の学校は、賢治の世界を５つのテーマゾーンで表現したもののようです。

非現実的なお部屋を進みます。

賢治先生の頭の中は、どうなっていたんでしょうね〜

なぜか、ピカソを思い出しました。

５つのゾーンの最後に展示してあった、「注文の多い料理店」の各場面のジオラマが面白かったです。

手が込んでますね〜

賢治の学校の後は、賢治の教室へ。

各ログハウスには、賢治童話に登場する「植物」、「動物」、「星」、「鳥」、「石」の展示棟になっています。

「星」の教室。

賢治先生は、一言では言えないけれど、天才だと思います。

貸し切り状態の教室で、ゆっくりお勉強できました！

「やまなし」のオブジェを発見。

小学校の教科書にも出てきました。

ークラムボンが笑ったよー

覚えていますか？ところで、クラムボンってなんだったっけ！？

花巻、駆け足になっていしまいましたが、散策コースなども歩きながらゆっくり巡りたいですね。

※「山猫軒」横の展望スペースより。
　 ここからの景色は、イーハトーブがうっすら見えた気がする。


　　　　　　〜おしまい〜