2012/04/21 - 2012/04/21
7位(同エリア291件中)
norisaさん
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葉桜の季節に宮ケ瀬湖を訪問しました。
日本第九位の発電量を誇るこの人造湖ダムで将来を考えました。
宮が瀬ダムは1969年に構想が打ち出され、竣工は実に2001年と、32年間の検討期間、工事期間を経て完成した首都圏の水がめとひとつです。相模川上流の十津川をせきとめたこのダムは貯水量では日本で19位だそうです。(ちなみに日本のダムの貯水量ランキングベスト3は、首位から岐阜県の徳山ダム、二位が新潟県の奥只見ダム、三位が福島の田子倉ダムだそうです)
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ダムサイト地区には、ダムや水資源について楽しく学ぶことができる「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」、地域の自然とふれあえる「県立あいかわ公園」などもあり、季節ごとに表情を変える豊かな自然と宮ヶ瀬ダムのスケールの大きさを体感できるエリアです。また ダムサイト地区内には、各施設を結ぶロードトレイン愛ちゃん号が運行しています。
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観光船はヒマそうです。
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宮が瀬ダムのみどころは大きく分けて、ダムそのものの施設を見学し、エネルギーについて学ぶことのできるダムサイトと遊園地や公園のある湖畔園地に分かれます。ダムサイトにもあいかわ公園があり、自然と親しむことができます。
これは宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館です。 -
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宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館はかなり親切に水力発電の仕組みを解説しています。
南関東圏の主要な施設として水利と発電に寄与しているそうです。 -
日本の発電方式別シェアでは2008年では石油12%、石炭25%、天然ガス28%、原子力26%、水力地熱、新エネルギー、揚水合計で9%(資源エネルギー庁HPから)となっています。
水力発電は限界に近いようです。再生可能エネルギーですからもっと造りたいところですが、日本は多くの国に比較してかなり利用の限界に達しているようです。 -
また無理なダム建設はダム地区の自然を破壊するだけでなく、河口から海へと注ぐ生態系に大きな影響を与えます。つまり山から流れた川水には海のプランクトンの成長に不可欠な無機物=ミネラルや有機物が大量に含まれており、豊富な海産物の必須栄養物となっています。無理な開発はその破壊につながる可能性が大きいようです。
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そういうわけで日本のエネルギーは再生不可能なエネルギーに91%依存していますし、そのほとんどは輸入に頼っています。「油断」は堺屋太一氏のベストセラーでしたが、今や油だけでなくウラン断、ガス断などで日本は壊滅的打撃を受けます。
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そして、今の日本人が最優先に考えるべき項目の最優先のひとつに考えるべきものは
「エネルギーを制するものは世界を制す」という事実、または「世界を制するためにはエネルギー制す」
ということです。
別に世界を制する必要はさらさらないでしょうが、エネルギーの枯渇は生死の分かれ目です。
世界のパワーゲームの大半はこのエネルギー争奪戦です。
イラク侵攻もその文脈で解釈するとわかりやすいですねーー。 -
さて、この20世紀以後の世界を支配しつづけているエネルギーですが、これについて我々の意識の低さは目を覆うばかりです。「水と安全はタダ」というほどお気楽ではないでしょうが、一次エネルギーの殆どを輸入に頼りながら、知識、意識、危機感の欠如は深刻なものがあります。
その理由は
①世界秩序の安定=ここ65年間以上の平和が「油断」危機意識を鈍らせている。即ちアメリカの傘のもと輸入障壁、輸送路分断などの恐れが皆無に近い。
②経済発展によるエネルギーコストの相対的低さ(バーレル100$でも安い)
③エネルギーの生活寄与度知識の乏しさ=エネルギーが工場生産、輸送、家庭生活に寄与している実感はあるが、全産業の要であり、農作物生産、漁業などの食料確保に必須であり、さらにサービス、金融、医療、福祉などの基幹必需品であるという認識も危機感も少ない。
などであろうと推測されます。
しばしば取り上げられる食料自給率の問題なども国内に安価無尽蔵なエネルギー源があればかなり改善されます。即ち多くの作物が豊富なエネルギーがあれば屋内工場生産可能なところまできつつあります。現在は費用対効果で一部生鮮食料品に限定されているわけです。 -
これから「インクライン」という乗り物でダムの下に降ります。
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最大斜度38度とのこよですが実感は50度以上あります。
こわいですよ!?? -
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そこへ来たのはあいちゃん号という電車風バス。なかなか可愛いです。
思わず手を振ります。
また観光気分に戻れました。 -
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これは大沢の滝です。落差は20mという資料と40mという資料があります。 -
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水の色が見事です。
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まさに新緑です。
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山吹がキレイです。
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最初は植えてあるのかと思いましたが、そこらじゅうに自生しているようでした。
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桜の花吹雪のあと。
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やがてあいかわ公園の中央広場に到着します。
なかなか幻想的な噴水です。 -
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花々が競演しています。
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まぶしいくらいです。
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パークセンターから外に出ます。
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子供の歓声が遠くからも聞こえます。
近づくとなんと大型の風船?のうえで空高くジャンプしています。
安全なトランポリンといったところです。
今や日本の宝ともいうべき元気な子供たちです。 -
さて、先ほどの大事なエネルギーですが、子供や孫の世代はどうでしょうか。
いろいろな調査がありますが、いずれも非再生可能エネルギーの有限性を示しています。すごく大雑把に言って、石油は100年、ガスも100年、ウランも大差なし、石炭は数百年超といったところです。
こうなってくると未来永劫までとはいわなくても次のミレニアム、すなわち西暦3000年のエネルギー事情は非常に暗い可能性が高いようです。もちろん風力や太陽電池、地熱に波浪などの再生可能エネルギー比率は増えるでしょうが、延命でしかありません。特に石油や石炭に代表される化石燃料は燃料としての価値以上に化学製品=薬品、塗料、染料、プラスチック、繊維などの唯一無二の原材料で代替がありません。この複雑な有機物をただ熱源や燃料として使用している愚かさを自覚している方はあまり多くはないのでしょうかーーー。
しかし、このままでは膨れ上がる財政赤字以上に子孫に迷惑をかけるのは必至です。
資源枯渇にはデフォルトはあり得ません。(まあ、日本国のデフォルトも是非避けたいですが!)
この子供たちに迷惑をかけないためにはエネルギー確保の遺産を残してあげることでしょう!? -
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駐車場に戻ります。
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宮ケ瀬ダムを後にします。
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ダムで沈んだ地区の代替地に着きます。
遊園地や公園のある湖畔園地です。 -
あたりには桜やミツバツツジが咲いています。
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目が痛くなります。
これだけ彩度が高い物体はそうそうありません。
油絵では表現できない色域の広さです。 -
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ただただ春の景色です。
夫婦の春の憂鬱をよそに春はのどかです。 -
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遠くに噴水もあります。
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道いっぱいに広がった桜吹雪。
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ひとときの繁栄に酔いしれた祭りの後の静けさです。
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桜はその後に希望に満ちた若葉をつけます。しかし増殖する人類は?限られたエネルギーに依存する人類は、日本人はどうなるのでしょうかーーー。
さきほどの子供、あるいは自分の子供にどう言い訳しましょうーーー。 -
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県立宮ケ瀬宮やまなみセンターの内部です。
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こちらは県立宮ケ瀬ビジターセンターです。
この二つの建物は目的も展示も類似しています。 -
帰路の桜並木です。
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湖の一部が見えますが、青味のかった薄い緑色です。
ターコイズブルーライトとでもいうのでしょうか。 -
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桜吹雪が見えますでしょうか?
さてエネルギーの話に戻ります。
悲観論は言い出せばきりがありません。
しかし別の見方をすれば、日本は他の国々に比べれば省資源、省エネでは世界の先頭集団を走っています。ピンチは即ちチャンスでもあります。我々がさらに省エネ技術に磨きをかけ、次世代太陽電池や高効率水素発生・蓄積システム開発、熱電変換やメタンハイドレート採掘、あるいは海流/波浪発電、さらには藻類からの油分抽出技術、その他革新的エネルギー生成技術や超効率省エネ技術の確立などなどに成功していけば、子孫への面目も立つかもしれません。
「エネルギーを制すものは世界と人類の安定と平和を制す」なのかもしれません。
そんなとりとめもないことを夫婦で話し合いながら帰路につきました。 -
将来の見通しをあれやこれやと話しているとビックリするものが目に飛び込んできました。
一本の木に紅白の花が!! -
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個人宅のお庭なのであまり近寄れません。桜なのか花桃というものなのかーーー。
いずれにしろ仲の良い夫婦のようでほのぼのします。
だいぶ気持ちがすっきりして帰りのドライブができた夫婦でしたーーー。
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この旅行記へのコメント (6)
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- わんぱく大将さん 2012/04/28 08:59:17
- スペインに来て、いや、うちに来て言うたってください
- norisaさん
難しいお話し。でも、現実問題ですよね。 全世界が同じようにできないもんでしょうか?と思うこと多いです。 節約、節電しても、見てください、このスペイン、バルセロナ、で、この家の住人。 どれほど電気、水の無駄使いを。 人がいなくても平気でTV、照明を2つも、洗濯機は、オンになったまま、一晩中。 これ位、と思ってます。
大将
- norisaさん からの返信 2012/04/28 16:36:31
- RE: スペインに来て、いや、うちに来て言うたってください
- 大将さん、
そーなんです。
ちょっと重い旅行記でした。
楽しさ、癒しを求める方にはパスされる投稿でした。
たまには真面目に、でした。
ありがとうございました。
norisa
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- 義臣さん 2012/04/27 16:21:16
- 戦後
- 敗戦 戦後を体験した私は
日本人のすごさを信じます
きっとこの体験は無駄にはしないと思っていますが
現在の政治では ちょっとだけ不安も感じます
義臣
- norisaさん からの返信 2012/04/27 19:27:45
- RE: 戦後
- 義臣さん、
なるほど戦後の復興を考えればーー。
なんとか素晴らしい将来構想の立案をしてほしいですね。
norisa
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- eibonさん 2012/04/26 23:21:26
- 終わり良ければ!
- こんばんは
norisaさん!
この度の原発問題は色々と考えされられますね
真剣に子供や孫の事が心配になります。
早急な解決か時間をかけて将来にわたる対策を講じるのか
この事自体の判断もつきかねる状況です。
言える事は、原発は要らない。
一面のピンクがきれいですね!
悩んだり楽しんだり忙しい1日だったようですね?
でも、最後は紅白で締めくくり
お後が宜しいようです☆
eibon
- norisaさん からの返信 2012/04/27 06:46:29
- RE: 終わり良ければ!
- eibonさん、
おはようございます。
(ちょっと早すぎました)
ご投票、書き込みありがとうございます。
そうなんですよね。
電気だけでなくエネルギー全般での危機は迫っています。
孫の代くらいまではなんとかなるのでしょうがひ孫ややしゃ孫は??と考えるとゆーうつです。
日本も早く体制を整備しなくては!
私たちも省エネ、節電を進めましょうね。
(でも旅行記にしては暗すぎたですね?!?)
今後ともよろしくお願いします。
norisa
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