ギリシアの植民市、アグリジェント

2011/03/27 - 2011/03/27

紀元前６−５世紀にかけてギリシア人によりシチリアに建設された植民市です。
神殿を中心とした宗教施設が残されており、
ギリシア本土よりも保存状態の良いすばらしい施設があります

エリア アグリジェント(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

シチリア島の南海岸にあるアグリジェントは
紀元前６世紀から紀元前５世紀にかけてギリシア人により建設された植民都市です。

町はすでにありませんが、神殿を中心とする宗教施設が
ギリシア本土よりも保存状態が良く残っています。

神殿のある場所は２ｋｍ弱の場所にあります

アグリジェントが建設された当時はペルシア戦争（アテネを中心とした都市国家とアケメネス朝ペルシアの間の戦争）の前後に当たります

ヘラの神殿です
ドーリス式の円柱が建っています
ヘラはギリシア神の中心神であるゼウスの妻です

神殿は海から崖の上にあります
ほかに比べて小高い丘にあります

ギリシアでは神殿は住居に比べて高い位置に建てられています
パルテノン神殿をいうまでもなく

ローマの時代になると神殿などは住居場所と同じ高さに
なってきます

紀元前６−５世紀はギリシアの支配下でしたが、
その後シチリアはカルタゴの支配へ、
紀元前３世紀にはローマの支配下になります

コンコルディア神殿です
ローマの女神の名前が付けられています
コンコルディアは調和などの意味です

非常に保存状態がよく
このような神殿をすでにギリシア本土でも
見られることはありません

ごくシンプルなドーリス式の円柱の神殿です

一時期は教会としても転用されています

７世紀にはこの町は放棄されています

ヘラクレス神殿です
これもローマの名前が付いています

横たわっているのは７ｍ強の人型の柱です
倒壊で瓦礫のようになっています

手前が頭です、向こう側が足です

丘のなかで少し低い位置にある
ヘレニズム・ローマ地区といわれる住居地域です

整然とした区画の街であった面影はあります