2011　ピエンツァ　ピオ２世の生まれ故郷

2011/05/22 - 2011/05/22

“ むかし、むかし、ピオ２世という教皇様がおりました。
教皇様はふるさとの村を美しい町にしようと思いたちました。
工事を始めましたが、３年後に教皇様は死んでしまいました。
町はその後、人々から忘れ去られてしまいました。”


１４５８年、エネア・シルヴィオ・ピッコローミニが教皇に選出されピオ２世となる。
生まれ故郷のトスカーナの小さな村、コルシニャーノをピエンツァと改名。
理想郷を作るべく、都市再生計画を実施。
フィレンツェの建築家ロッセリーノが、
ルネッサンス様式の理想の町を設計する。
しかし１４６４年の教皇の死により、計画は中断され未完のままとなる。
その後ピエンツァは時代から取り残され忘れ去られる。
１５世紀のままの姿で時を経る。
そして５３０年後、ユニークな経歴のこの町は１９９６年に世界遺産となる。

権力者はすごいですね。
生まれた町を一気にルネッサンスで統一した町に作り替えようとするなんて。
ピウス２世広場一帯は、昔あった広場を壊して新しく作られたものだそうです。
５５０年前のピオ２世の夢の跡です。

まるで中世のまま時間が止まったような所でした。
今では小さなトスカーナの田舎町ですが、さすが世界遺産、観光客でとても賑わっていました。

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 4.0

• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

葉祥明さんの絵本のような景色が広がります

糸杉並木がトスカーナらしい

美しきオルチャ渓谷

緑の丘に建つトスカーナの一軒家

ピエンツァにやって来ました

ここは観光客が多いです

ロッセッリーノ通り

中世の雰囲気

カステッロ通り

この通りとメインの通りをつなぐ道に名前が付けられています。

“愛の小径”　
“キスの小径”
“幸運の小径”

ロマンチックですね。

大聖堂の後陣と鐘楼

大聖堂とピウス２世広場

レンガが杉模様に埋め込まれている。
８月のチーズ祭りの時には、広場で地区対抗の『チーズ転がし』がおこなわれるそうです。
なんとも平和な行事でいいですね〜。
地元の人は真剣勝負の白熱試合らしいですが。

市庁舎

市庁舎と司教館

広場を囲んで建っています。

広場にある優美な井戸
ロッセリーニの設計
『犬たちの井戸』
美しい柱が印象的です

後はピッコローミニ宮

オルチャの谷を見渡せます

大きな井戸がありました

豊かな大地トスカーナ

この美しい風景をピオ２世も飽きることなく眺めたことでしょう。

チーズ屋さん

ピエンツァはペコリーノチーズの産地です。
羊のミルクで作るチーズで、クセがなくやさしい味です♪

お土産物屋さん

こちらも

チーズ屋さんのレジ

チーズを積んであるだけなのですが、目を引きます。

このチーズにつられて、このお店でペコリーノチーズをひとつ買い求めました。

ペコリーノチーズがいっぱぁ〜い！！

日本では想像出来ない、羊のチーズの品揃え！

かたっぱしから買って持って帰りたい衝動に駆られるが、帰国までまだ一週間あるので、１個だけで我慢。

信じられないくらい安い！

大事に持って帰りました。

美味しかった♪

現在、ピエンツァの町の人口は２２００人程だそうです。

メインストリートから外れると、とても静かです。

この町は窓辺に花を飾っているお宅が多い。

レンガを敷き詰めた小径

路地、あたたかみがあっていい感じ。

ピエンツァは素朴な雰囲気を残し、とてもゆっくりした時間の流れている町でした。